あやめ@捻れた世界と時間遡行軍と戦う世界と猫世話係
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- 自己紹介 刀剣乱舞とtwstの深い沼底在住戦国畑産成人済(30↑)審神者兼監督生兼お猫様の下僕。ミュもステもアニメも好き。not腐。刀の推しは月と鶴と源氏と🐉他、twstは🦁🍩🐉⚔️🌹♥️🐺 RTのみや迷惑垢は報告→ブロック。無言フォロー失礼します(舞台チケットの応募券は交流のない方にはお譲りしません)
2022年08月04日(木)
「いいから寝てろ」
そう言われ、二人は帰って行った。
「オレ様としたことが……」
彼がいるにも関わらず熟睡していたことを悔やむ相棒を宥めながら、彼が剥いてくれた林檎を手に取る。
「……王子様なのに」
私よりも手際良く剥いていたことが少し悔しい。
一口齧ると、何故かとても甘く感じた。
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「……別に、礼言われるようなことしてねぇよ」
聞こえて来た声はどこか優しく思えて、あのことがあってから初めて、私は彼のことが怖いと思わなかった。
やがて彼の腹心が紙袋いっぱいに、果物やゼリーを持って来て、
「温かくして寝るんスよ」
優しく笑った。二人を見送ろうとしたけれど、彼に
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腹心へ必要な物を買って来いと電話したのも、先ほどの様子から固形物は無理だろうと考えてくれたから。
全部、私の為だ。
「……先輩」
「ん?」
私は彼の緑色の瞳を真っ直ぐに見て、
「ありがとうございます」
今度こそ、ちゃんとお礼を言えた。
彼は目を丸くして、すぐに伏せてしまった。けれど、
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俺がいることを気にもしてなかったな」
オレ様が守ってやるんだゾと豪語していた相棒を思い出して、思わず爆睡している彼を胡乱げに見てしまう。
けれど……、相棒のお腹を撫でている彼を見て、思う。
彼は、本当に私の為にここにいてくれたんだ。
寮まで運んで、そのまま残ったのも用心の為。そして、
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彼をじっと見つめていると、彼は目を逸らして息を吐いた。
「……別に理由なんてねぇよ。ンなこと気にしてないで、病人はとっとと横になってろ」
素っ気なく言い、ソファに腰を下ろした。そのソファには相棒がまんまるのお腹を上にして、熟睡していた。
「補習終わって疲れたってこのザマだぜ。→
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そう通話を終えた彼が顔を上げ、目が合う。
「起きたのか」
「……どうして……」
どうして、不思議で仕方なかった。
今の電話の相手は、きっと彼の腹心のハイエナだろう。その彼に頼んでいたのは、恐らく“私に”必要な物。どうして彼がそんなことをするのだろう。私の為に自分のお金まで使って。
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「固形物は避けろ。ただでさえ食細いんだ、少しでも口に出来る物……そうだな、果物とゼリー飲料みたいな……あぁ、そうしろ」
スマホで電話しているのは、ライオンの彼だ。先ほど帰ったと思っていたが、もしかしてずっとここにいたのだろうか。
「他にも必要そうな物があったら買って来い。任せた」
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ベッドから降りて、ゆっくりと壁を伝いながら談話室へ向かった。窓の外は日が落ちて暗く、寝過ぎたことを反省した。その時、
「……が…………だから……」
声が聞こえ、相棒だろうかと首を傾げる。けれど近付くにつれ徐々に大きくなる声は、相棒の物ではない。まさかと談話室を覗くと、
「え……」
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「……」
次会った時にちゃんと言おう。
そう決めて、少し休む為にジャケットを脱いだ。
ふと目が覚めて、部屋の中が暗いことに気付いた。横になったお陰か、先ほどより痛みが少しだけ落ち着いている。
痛み止めを飲む為にも先に何かお腹に入れないといけないし、相棒もさすがに帰ってるだろう。
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案内で自室に着き、そっとベッドに下ろされる。
「あの……」
「早く寝ろ」
運んでくれたお礼を言おうと口を開いたが、部屋から出て行ってしまい、またも彼は聞いてくれなかった。
一緒にいたかったわけではないけれど、あんなに執拗に話を聞けと言ってきた時とは違う態度に、少し拍子抜けしてしまう。
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彼を庇ったわけではなく、本当のことだ。私の説明に、ゴースト達はホッとしたように頷いた。
「大丈夫かい?」
「……うん、ありがとう」
小さなゴーストの心配そうな顔に、笑みを向ける。
「……部屋で良いのか」
「あ、いえ……」
ここで大丈夫だと言おうとしたが、彼はもう歩き出していた。三人の
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「何があったんじゃ?」
おじいちゃんと呼んでいるゴーストが険しい顔で尋ねた。相棒が話したから、彼らは私がこの人達に何をされたか知っている。だから私が彼に害されたと思っているのかもしれない。
「ちが……違うの、あのね、帰る途中で具合悪くなって……偶然通り掛かった先輩が送ってくれたの」
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ほとんど無い。
この道は自寮へ帰る道だ。もしかして連れて帰ってくれるのだろうか。
ぼんやりと彼を見上げるが、彼がこちらを向くことは一度も無かった。
「どうしたんだい!?」
「具合悪いのか?」
いつも通り出迎えてくれたゴースト達が、彼に抱えられている様を見て目を丸くした。
「邪魔するぜ」
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「暴れるなよ」
短く言われ、気付けば抱き上げられていた。どこに連れて行かれるか分からないのに、痛みのせいで抵抗する気力は削がれてしまった。
「どこに……」
「……寝られるなら寝とけ。その方が少しは楽だろ」
この体調不良の理由が分かったのだろうか。歩くスピードはとても速いのに、振動が
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「おい!」
ズキンと今までで一番強い痛み、それから血の気が引く感覚に立っていられなくなる。彼に抱き止められたが、目の前が真っ白な今はそんなことに構っていられなかった。
「痛い……」
お腹が痛い、気持ち悪い。そればかりが思考を支配する。だから自分が何に縋っているのか、分からなかった。
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焦る気持ちが声を荒くさせる。
早く、早く離れないと。今更乱暴なことはされないと分かっていても、あの時の恐怖が頭を過ぎる。
「……何があった」
「何も……何もありません……」
「ンな顔色で嘘吐くなよ」
不意に腕を取られ、その手の熱さに肌が粟立った。
「私に構わないで……、……っ!」
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「おい」
足を踏み出した瞬間、声を掛けられた。まさかと振り返ると、ライオンの獣人――あの寮長が立っていた。
こんな時にと唇を噛む。けれど彼も獣人だ、この独特な匂いに気付くかもしれない。それは拙い。
「……失礼します」
「待てよ、話が……」
「私は話なんてありません」
彼から離れないとと
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「……っ痛」
ズキンと鈍い痛みが走る下腹部を押さえる。結局痛み止めを飲むことは出来ず、時間が経つにつれて痛みはどんどん強くなっていった。
クラスメートの獣人が「……血の匂い?」と不思議そうな顔をした時は、本気で血の気が引いた。
相棒には先に帰ると伝えてある。一刻も早く帰らないと。
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肩を並べて教室に向かった。
「……なんか、昨日も補習受けた気がするんだけど」
「……そうだな、昨日は魔法史で今日は魔法薬学だ」
「……そんな正解嬉しくないんだゾ」
「が、頑張ってね」
補習の為に肩を落としながら教室移動する三人を、励まして見送る。さながら、売られていく仔牛のようだ。
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「あ……おはようございます、先輩」
「おはよう。立ち止まって、何かあったのかい?」
親友達の寮長である彼は、厳しいけれどとても優しい。そんな彼に心配させないように笑みを浮かべた。
「いいえ、なんでもありません」
「そう?それなら良いのだけど」
理由を話すわけにもいかず、そのまま彼と
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今はまだ軽いが、いつ痛みが強くなって動けなくなるか分からない。元の世界の保健室同様、ここにも痛み止めはあるだろうか。
「何してんだゾ?」
足元にいる相棒が首を傾げている。
「あのね、私……」
「こんな所でどうしたんだい?」
相棒に説明しようとしたが、突然の声に遮られた。振り向くと、
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備えあれば憂いなしというのは、本当にこういうことだと思う。けれど、
「あれ……」
いつも薬や絆創膏などを入れているポーチが、どこを探しても見当たらなかった。
「あ……」
昨日補充しようと取り出して、そのまま置き忘れたらしい。
「……何やってるの」
あの薬も必要不可欠なものだというのに。
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なんか女性の服のポケットについての話題が最近ちょいちょい見られるので🌸のスカートの話の続きも再掲。なんでも乗っかるよ!
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誰がなんと言おうと今日が8月2日なのでバニーの日!(遅刻)
レオ監♀🦁🌸
※監督生顔あり
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これを完結させたくて🐙と🐶先生のプチバトル編を描いてるんだけど一向に終わらなくて泣いてる。1日36時間ほしい…お絵描きさせてくれよぉ🖍 twitter.com/mofu_gurimu/st...
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【不定期更新】
🦈と🦈tm日記⑤
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お仕事げんこの入稿も終わったし、ごほうびの甘いものも補給したし、晩御飯のゴーヤーも仕込んだので、あとは進捗管理やり直してからコピー本のおげんこ頑張りましょうね!!!🤪🤪🤪
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人の目があるところでは無関係な顔して、通り過ぎざまに尻尾でユウくんの腕に触れてきて「俺のもの」感を出してくるレさん、独占欲隠せてなくていいなぁ😌💕……と、今さらながらに思いましたよね。(△ジェラシーの校正しながら)
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ポートフェスト楽しみ!⚓️🎺
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1〜3.5話までを最終稿としてデータ仕上げました。残るは狩人、△ジェラシー、onbr寮姫の重たいのが残ってる。明日は△1日でデータ仕上げます!
#進捗ノート shinchoku.net/notes/69755
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posted at 02:13:43