藤澤真士
- いいね数 35,958/40,680
- フォロー 678 フォロワー 678 ツイート 96,937
- 現在地 東京都
- Web http://sib1977.hatenablog.com/
- 自己紹介 二尾猫。1977年生まれ。男性。博士(理学)。大学の技術職員。物理学素養有り。物性、固体物理、磁性、低温の知識もそこそこ。顔本→http://facebook.com/fujisawamasashi
2018年10月23日(火)
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
今日が締め切りだった、安全保障研究に関する天文学会のアンケート、やっと提出した。匿名性は保たれるらしいが別に匿名じゃなくていいというかむしろ声を大にして言いたいので、以下連投します。(最近連投多くてすみません)
タグ:
posted at 12:13:48
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
(あなたは防衛省安全保障技術研究推進制度に応募したいですか?その理由)
NO. 軍事的な研究にコミットすることへの感覚的な忌避感がまずあります。とはいえあらゆる技術にデュアルユースの側面がある以上、個人的な忌避感でそれを避けるのみでは社会的な責任を果たしたことには
タグ:
posted at 12:14:41
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
ならないとも感じています。人の命や自由を奪う力を持った技術の利用を抑制し、既に力を持っている者がそうでない者を抑圧することにつながらないためには、防衛・安全保障分野とは異なる論理・倫理でその研究を行う独立した研究者コミュニティが存在し、
タグ:
posted at 12:15:01
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
その分野の研究において影響力を持つべきだと考えます。できることならば個人としてもこの役割を果たしたいと考えるため、応募したいとは思いません。
タグ:
posted at 12:15:13
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
(制度には賛成/反対?理由は?)
日本が自国の防衛・安全保障やPKO等の平和維持活動へ貢献のための一定の軍事的な実力を持つということは、現在の世界情勢の下ではやむを得ないことであり、多くの国民にも指示されていると思います。従って国が防衛・安全保障技術の研究を推進すること自体には
タグ:
posted at 12:15:46
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
反対ではありません。それでも本制度に反対する理由は以下です。まず、運営費交付金の不足の一方で特定の政策目的を持った研究分野へ競争的資金を集中させることが、研究教育の現場を疲弊させ、日本の学術研究を全体としては衰退させているということが様々な分析から明らかになっている現在、
タグ:
posted at 12:15:59
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
本制度はその間違った方向性をさらに強化する方向であるように思われることです。さらに、上述したように防衛・安全保障に関係しうる研究においては防衛・安全保障分野とは距離を置いた研究者コミュニティが一定の力を持つべきという点、
タグ:
posted at 12:16:17
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
防衛・安全保障に関連が深い分野はそうでない分野の研究に比べても研究そのものの進展のみならずその適切な利用についての慎重な検討と社会との対話が必要であるという点、人文社会系を含む多くの研究分野を抱えた大学は特にその役割を果たすべき責務があるという点などに鑑みると、
タグ:
posted at 12:16:30
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
現時点で大学を含む研究機関を対象にしたこの制度を導入することは、研究の推進とその適切な利用の双方の観点から、問題が大きいと考えます。
タグ:
posted at 12:16:40
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
(自由意見)
本制度へ反対の意見として、学問の自由を脅かすものだとする意見をよく目にします。もちろん、個々人が自分の関心に基づいて学問を追究する自由は決して制限されるべきではないと考えます。しかし社会制度としてその自由が積極的に、公的資金の配分という形で擁護されるべきだとすれば、
タグ:
posted at 12:17:00
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
それがより上位の目的である平和の実現や人々の平和と幸福に資するからではないでしょうか。その意味で、天文学会として本制度に対する声明を出すのであれば、それは学問の自由や天文学の推進といった学術研究の論理に留まらず、
タグ:
posted at 12:17:14
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
学会が社会で果たすべき責任をどう考えているかということに対する真摯な検討が反映されたものになることを望みます。
タグ:
posted at 12:17:24
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
上述のように私自身は防衛省安全保障技術研究推進制度に応募するつもりはなく、制度に対しても反対の立場ですが、本制度に限定せず軍事研究と学術の関係を広く考えた時、何があるべき姿かということについて簡単に判断は下せないと感じます。自分の研究が人を不幸にすることに使われて欲しくない、
タグ:
posted at 12:17:40
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
軍事力など無くてすめばそれに越したことはない、という素朴な感情はある一方で、紛争地の停戦監視、平和構築など、軍事力なくしては防ぐことのできない現在進行形の悲惨が今も世界中に存在しています。
タグ:
posted at 12:17:56
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
先の学術会議の声明は、学問の自由と学術の健全な発展ということに主眼が置かれ、学術研究が平和の構築・維持と人々の幸福にどのように資するのかという問いに充分応えているようには感じられません。
タグ:
posted at 12:18:17
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
しかし軍事研究から距離を置こうという姿勢には、学術研究が時にもたらす強大な力の利用が、一見合理的な論理や民主的なプロセスに乗っ取って進められたとしても極めて悲惨な結果をもたらしてしまうことがあり得るということに対する警戒、
タグ:
posted at 12:18:38
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
端的にえば自分達の社会の理性を過信してはならないという戒めがあるのだと思います。天文学会の声明がそのことをよく踏まえたものになることを期待しています。
タグ:
posted at 12:18:47
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
最後に、天文学という学問が平和があってこその学問であって、しかも今なお世界にそのような自由を謳歌できない人がいる現状に鑑み、天文学会として軍事的安全保障研究についての何らかの声明を出すに留まらず、軍事的な力をなるべく使わないですむ世界を実現することに貢献するような、
タグ:
posted at 12:19:00
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
何らかの具体的な取り組みを天文学会として行うことを提案したいと思います。例えば紛争地など困難な状況下にある地域の人が天文学を学びに日本へ留学することができる奨学金制度の創設や、
タグ:
posted at 12:19:34
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
科学コミュニケーション活動も活発な天文分野の特性を活かして、学術と軍事の関係についての対話の場を設けるなど、色々考えられると思います。
(おしまい)
タグ:
posted at 12:19:57
2020年03月11日(水)
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
井口暁「ポスト3.11のリスク社会学」、まだ1/3くらいしか読めてないけどすごく面白い。今書いてる研究費の申請書をちょっと書き換えたくらい。しかし今までノータッチだったルーマンにここで出会うのか...読むか...
www.nakanishiya.co.jp/book/b450293.h...
タグ:
posted at 06:01:57
2021年09月14日(火)
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
朝子どもが観ていたEテレをそのままにしたままリビングで仕事を始めていると「みんなのうた」がはじまって、「与えられた場所で与えられた運命を逃げずに枯れずに生き抜くことをきっと強さと呼ぶのだろう」という歌が聞こえてきて、その度に「権力に都合のよい歌を子どもに聴かせやがって」と思う。
タグ:
posted at 09:04:10
磯部洋明 ISOBE Hiroaki @isobehiroaki
そういう形で発揮される強さがあることは認めるが、自分が望んだわけじゃないのに辛い環境にいる子どもに「運命から逃げるな」とか言わないで欲しい。朝っぱらから。
タグ:
posted at 09:09:09