りか(@greenhouse_rika)/2012年08月

「あぁ、なぜ、貴方はロミオなの？………で、よかったのかな？」
「そうそう。託生さん、バッチリv」
「でもね、絵利子ちゃん。ここ、55階だから、さすがにロミオは登ってこれないような……」
（注：上ってではなく、登ってを使っております）

posted at 19:40:36

「大丈夫！夜のベランダでロミオがジュリエットに告白するのよ！階数なんて関係ないわ！」
「でも………」
「ほら、人目を避けて密会するんだから、多少の危険を伴ったって………」
「多少の危険ねぇ」
「あら、ギイ。どこから登場したのかしら？」

posted at 19:40:53

「ドアだよ、ドア！どうやって55階のベランダに登れって言うんだ？！魔法を使ってほうきで飛ぶしかないだろうが！」
「ギイ。そこは、気合よ！」
「お前は、アニマル●口か？！」

posted at 19:41:05

greenhouse_rikaさんは、「夜のベランダ」で登場人物が「密会する」、「魔法」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai t.co/DjyEjvuU
終わっちゃったけど、オリンピックってことで。

posted at 19:42:03

Permalink - 2012年08月13日

2012年08月18日(土)

ガラガラガシャーン！
「おー、落ちたな」
吹き込む雨もなんのその。
ギイが、窓の外に視線を向けのんびりと眺めている。
「ギイ。そんな暢気なこと言ってないで、窓閉めてよ」
「なんだ、怖いのか？」
「怖くないけど、うるさいの」
それに、少し寒いし。

タグ：託生

posted at 15:14:17

「どうせ窓を閉めたって、それほど変わらないと思うぞ」
そりゃ、こんなおんぼろの寮なのだから、ギイの言うことはわかるけど。
「雷が見たいなら屋上でも行ったらいいじゃないか」
嫌味で言ったのに、
「あー、そうか。託生、ナイス！」
「はい？」
「ちょっと、屋上に行ってくるよ」
へ？

タグ：託生

posted at 15:14:27

「なんだ？」
「雷が落ちたらどうするんだよ？！」
「落ちるかよ」
「危ないって、ギイ」
シャツの袖を引っ張りながら引き止めるぼくをじっと見詰めていると思ったら、ギイは盛大に吹き出した。そして、嬉しそうにぼくを抱きしめる。

タグ：託生

posted at 15:14:39

「ギイ……！」
「愛されてるなぁ、オレ」
「だだだって、雷が鳴っている中、子供みたいに飛び出そうなんて」
「そうかー。オレが危ないことをしようとしたら、託生、止めてくれるんだ」
「当たり前だろ」
誰だって、同じことをすると思うけど。

タグ：託生

posted at 15:14:54

密かに呆れたぼくに、
「オレ、そんな心配性の託生が好きー」
ギイは猫が喉を鳴らすように、ごろごと頬を摺り寄せた。
「はいはい」
たまに、やけに子供っぽくなる。こんなギイも新鮮でいいけど。
「それより、お風呂でも入っておいでよ。髪が濡れてるじゃないか」

タグ：託生

posted at 15:15:09

窓の外に頭を出していたんだから。
「んー、じゃ、一緒に入ろう」
「はぁ？……うわっ、ギイ、下ろして！おーろーせー！」
「託生、恋人の仲を深めようぜ」
子供から一気に大人の表情に変え、ギイはニヤリと笑って洗面所へのドアを開けたのだった。
あー、もう！大人か子供か、はっきりしろ！

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posted at 15:15:19

Permalink - 2012年08月18日

2012年08月23日(木)

妄想用婚姻届。書かせたい。あの二人に。「キスの有無」なんて有はあっても無はないよ。ってか数は無制限だろ。てか、この紙欲しさに、ゼクシィ買いたいと思う私は終わってるorz　　 t.co/eoUdJp7L @TwitPicさんから

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posted at 13:06:31

「託生。日本側に婚姻届出すんだろ？」
「うん。あ、それ」
「あぁ、用紙送ってもらった。オレの分は書いたから、託生も記入してくれ」
「うん、わかった。……葉山託生、と。挙式日程？んと、○月○日。相手の呼び名……はぁ？献立？キス？」

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posted at 13:32:56

「ほら、書けよ。オレはきっちり書いたぞ。帰宅時は『それとも、あ、た、し』にチェックして」
「……この婚姻届おかしい」
「どこがだよ」
「全部！」

タグ： Life

posted at 13:33:23

「兄さん、どうかしたのか？」
「一颯か……」
げんなりした様子の兄貴の背後。リビングの中から、親父とお袋の怒鳴り声がする。
またやってるのか。
どうせ、犬も食わない夫婦喧嘩だろうけど。
いいかげん慣れたもので、オレの後ろについてきた咲未は、キョトンとしてドアを眺めている。

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posted at 20:41:42

「今度はなにが原因なんだ？」
「婚姻届がどうとか言ってるぞ」
「はぁ？」
婚姻届って、日本の戸籍システムに必要な書類のことだよな。確か、日本のお袋の戸籍謄本の身分事項欄に婚姻した事実が書いてあったから、婚姻届は出している。

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posted at 20:41:58

今更、婚姻届でもめるなんて、どういうことなんだ？
ゆっくりとリビングのドアを開き、３人で覗き込んだ。
「けど、サインはしただろうが！」
「サインって……一番上が名前の欄だから、気付かずに名前を書いただけだろ？！」
「自筆でのサインじゃん」

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posted at 20:42:16

「そうかもしれないけど、だいたいね。あれは婚姻届じゃなかっただろ」
「立派な婚姻届だと思うぞ」
「違う！」
親父の手にはラミネートコーティングされた一枚の紙。
婚姻届というのを見たことはないけれど、あれが婚姻届なのだろう。
「父さん、母さん。なにを揉めてるんですか？」

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posted at 20:42:32

代表して兄貴が二人に声をかけた。
とたん、クルリと親父がオレ達に視線を移し、
「飯と風呂とあたしだったら、あたしだよな？！」
この答えが当然だよな？とばかりに、親父が噛み付く。
………普通、我が子に聞くか？
あれだろ？
『ご飯にする？お風呂にする？それとも、あ、た、し？』ってか？

タグ： Life

posted at 20:42:45

そりゃ、オレも男だから、たぶん好きな女にそう聞かれたら、有無を言わさず襲うだろうけど、親父の口を慌ててふさごうとして、反対に腕を取られたお袋の顔を見れば、素直に答えるわけにもいかず、兄貴と顔を見合わせた。

タグ： Life

posted at 20:43:06

「あー、それは……」
「そのときの状況により………」
「ご飯とお風呂とあたしだったら、あたしでしょ？」
口ごもったオレ達を尻目に咲未が目を輝かせて、きっぱりはっきり答えた。とたん、その場にいた全員が固まる。

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posted at 20:43:17

「さ……咲未………」
お袋は血の気を引き、親父に至っては冷や汗までかき、顔は土気色に変わった。
「ご飯よりもお風呂よりも、お父様はお母様が好きってことなんでしょ？」

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posted at 20:43:39

無邪気な問いに親父はコクコクと首を振り、そのままお袋を横目で見て、その視線にお袋もコクコクと首を振って、なぜだか、オレも兄貴も首ふり人形に変化した。
ニコニコと笑う咲未と首ふり人形４人。
……崎家の夜は、こうして更けていく。

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posted at 20:43:53

Permalink - 2012年08月23日

2012年08月24日(金)

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Permalink - 2012年08月24日

2012年08月27日(月)

「ねぇ、ギイ」
「うん？」
「ギイの給料日って、いつ？」
「………は？」
「あ、だって、あの……ほら！給料日は、ちょっと食卓が華やかにしたほうがいいとか、ケーキ用意したほうがいいとか！………ちょっとサービスしたほうが……いいとか」

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posted at 00:11:07

「……託生。お前、またなにか女性雑誌読んだだろ？」
「……うん」
「いいけど。正確には、365日24時間、口座には随時入ってくる」
「え？」
「不動産とか証券とかの関係で、自動的に入ってくるんだよ」
「……え……と……？」
「だから、給料日はいつ？と言われたら、毎日」

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posted at 00:11:19

「毎日？！」
「託生、サービスしてくれるんだ？」
「いや、あの」
「どんな、サービスしてくれるのかなぁ」
「言えるほどのサービスなんてできないから！」
「毎日、託生がサービスしてくるのか。オレ、幸せ者だよなぁ」

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posted at 00:11:32