むやたん
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- 自己紹介 文房具マニア・手書き文字愛好家。2016年3月からBullet Journalを愛用。成人腐。オタク。ゲーマー。 #手帳ゆる友 #バレットジャーナル #タティングレース #sky星を紡ぐ子どもたち ⛩Sound Horizon⛩
2020年05月17日(日)
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ひっ？！ひぇぇめちゃくちゃフォロワーさんが増えて…っ？！ひぃ…！
あの…あの…全然有益な事は呟かない…です…たまにdnkbツリーや小説を上げますがほぼ日常ツイです…あと通販についてとか…たまに上げる程度なので…あの…よろしくお願いいします…
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posted at 23:33:13
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…そして。
宣言通り完治すると同時に家に連れ込まれ、dndの手で感じた事もない快楽の海に飲まれて朝まで散々喘がされる事になるのだが、それはまた別のお話。
[完]！
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posted at 23:15:57
絶対にヤバい、こちとら性的接触はおろかキスですら先程したのが初めてだし、自慰しかしたことがないのに…どうなるか見当もつかない。
オレさま、どうなっちゃうの。というか、どうされちゃうの。やりちん絶倫dndに死ぬまで抱き潰されるんじゃ…。
そんな予感に震えながら、kbnは布団を頭まで被った。
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posted at 23:15:57
｢オレはもうキミを離さないし…キミが感じた事もないぐらい、グズグズになるまでキミを抱く。｣
｢っひ？！な、な…っ！！｣
こんな所で何を言っているのだdndは？！
思わずまた頬を真っ赤に染めて、kbnはdndを睨んだ。
そんな覚悟なんて、すぐに出来る訳が無い！伊達に片想いを拗らせていないのだ！
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posted at 23:10:47
医師が去った後、dndはkbnを見つめて優しく笑った。
…ヤバい、めちゃくちゃかっこいい。
dndに恋をして10年、片想いを拗らせたkbnの胸はきゅうんと高鳴った。
｢kbn。キミが完治したら、覚悟しておいてくれ｣
｢ん…？｣
きょとんとしているkbnの耳に、低く甘い声が吹き込まれた。
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posted at 23:10:46
｢kbn…ありがとう｣
｢どういたしまして…？あ、痛…！｣
黙ってdndに抱き締められていると、急に腹の痛みが襲ってきた。
…そういえば刺されていたのだった。慌てたdndがナースコールを押して、ガーゼを替えた後に医師の診察を受け、問題なければ数日で退院出来るだろうと説明された。
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posted at 23:04:48
｢…オレさま、もう泣くのも…刺されるのも、嫌だなぁ…｣
｢そ…！それは…その、すまない。努力する…｣
｢…ごめん、ちょっと意地悪だったな？｣
dndがなんだか可愛く見えてしまって、kbnはふっと身体から力を抜いて微笑んだ。
｢嬉しいよ。ずっと、dndが好きだった｣
…漸く、dndにそう言えた。
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posted at 23:04:48
「何度もキミを傷付けてしまったオレが言える事ではないかもしれないが…どうかオレにチャンスを。キミの初めての恋人になりたい」
「…そ、んな…」
嫌だなんて言える筈がない。ずっと恋焦がれていたdndに求められるなんて…そんな夢のような展開を、どうしてkbnが拒む事など出来ようか。
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posted at 22:41:51
dndは悲しそうに眉を下げてkbnを抱き締めた。
「もう随分と前から、キミが…kbnが愛しかった…んだと思う。恥ずかしい話だが、オレは愛情というものが良く分からなくて。キミへの感情を正しく理解していなかったんだ。キミを失いそうになって初めて、キミが傍に居なくなる事が怖いと思った。」
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posted at 22:41:51
「誰かを、失いたくないと思ったのは」
「…？！」
kbnは驚いて言葉を失う。
…失いたくない？誰を？kbnを？
だって、そんな…嘘だ。dndは、kbnを必要としていない。そうだ、きっとkbnが身体を張って彼を庇ったから一時的に混乱してそんな事を思ってしまっているだけだ。kbnが何とかそう伝えると、
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posted at 22:41:50
「ぃ、やだ…っ！dnd…っん、とまって…っ！」
「…っ…kbn…」
「オマエ…答えに、なってない…！」
ぐず、と鼻を鳴らして言うと、dndは素直に「すまない」と謝って来た。
硬くなった指先でそっとkbnの目許を拭い、彼はくしゃりと顔を歪めた。
「…初めて、だったんだ。」
「何が…」
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posted at 22:29:03
ましてや此処は病室だ。dndのキスはぐずぐずに溶けてしまいそうなくらい気持ちが良いが、kbnの理性が「流されるな」と叫んでいる。此処で流されてなし崩し的にセフレになるならそれもまぁ良いが、病室が初体験だなんて幾ら何でも嫌すぎる。するならせめてホテルにしてくれと何とかdndの胸を叩いた。
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posted at 22:29:03
kbnにとっては初めてのキスだった。いつか。dndと出来たら良いと思っていたもの。
dndの舌が咥内を蹂躙し、歯列をなぞって唾液が絡まり合う。dnd、どうしてオレさまにキスするの？答えになってない。一番は何？きちんと言ってくれなきゃわからない。はふはふと息継ぎをしながらkbnは瞳を潤ませる。
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posted at 22:29:03
｢…っや、だ…！｣
頬が真っ赤に染まるのがわかる。なんで抱き締めたりなどするのだ。彼を拒もうと胸を押しても、dndの厚い胸板はビクともしない。片手で顎を掴まれ、あっと思った時にはもう唇を奪われていた。
kbnの思考は再び停止する。
…肉厚な舌を咥内に入れてくるdndのキスを、拒めない。
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posted at 22:13:49
｢…なんで…別れたんだよ。面倒だったから？｣
｢まあ…そうだな…。でも、一番は。｣
握られた手を引かれ、kbnの身体はdndの腕の中にすっぽりとおさまった。何が起きたのか理解するまでに時間がかかる。鼻にdndの体臭を感じて、脳が漸く動き出した。あれ、オレさま…今、dndに抱き締められてる？
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posted at 22:13:49
ぎゅうっと手を握ってきた。
kbnの怪我は奇跡的に内臓を避けていたらしく、十数針塗った程度で済んだらしい。
｢…すまない、kbn。キミを傷付けたのはオレの元恋人だった人物なんだ｣
｢…｢とても可愛い人｣…？別れてたのかよ…｣
｢あぁ。キミがオレとは付き合わない、と言った夜にな｣
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posted at 22:05:46
次にkbnが目を覚ました時、見えたのは真っ白な天井と紫色のdndの頭だった。
｢kbn？！目を覚ましたのか！｣
｢…dnd…？｣
dndは普段の凛々しさなど欠片もなく、服はあの時のままで髪もボサボサ、無精髭が伸び放題の酷い有様だ。でも、そんな顔でもイケメンだなぁとぼんやり考えていると、dndが
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posted at 22:05:46
｢っ…！｣
kbnの腹に深々と銀色が突き立てられる。その場に崩れ落ちながら、dndに怪我がなくて良かった、と思う。胸を避けているし、内臓に傷が付いたかもしれないが…dndが傷付けられるよりずっと良い。
｢kbn…？！kbn！｣
dndの焦ったような声が遠くに聞こえる。あぁ、そんな声…初めて聞いたな。
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posted at 21:59:26
｢kbn、送っていこうか？｣
｢ん…大丈夫｣
｢そうか？それじゃあ、また電話するよ｣
食事を終えた後、レストランの外でそう言って笑ったdndにkbnも笑みを返して、そのまま別れようとしたが。
dndの後ろに、目深にフードを被った人影と…その手に煌めく銀色が見えて、kbnは咄嗟にdndを突き飛ばした。
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それでも、dndに奪われた心は彼に会うだけで簡単にときめいてしまう。なぁ、オレさまオマエが好きだって言ったよな？それなのになんでオマエはオレさまを傍に置くの？自分を好きな男をからかって楽しい？そう聞けたらどんなに楽だろう。こんな扱いを受けているのにdndに嫌われていないのが嬉しいのだ。
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posted at 21:59:25
思い込んで、ふわふわした気持ちでdndに笑って見せただろう。
けれど、kbnは気付いてしまったのだ。己はdndにとってただ都合のいいだけの存在なのだと。また傷付くだけだから期待してはいけない、付き合えるかもなんて希望は持っちゃいけない。そう何度も言い聞かせて、kbnはdndとの逢瀬を重ねていく。
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posted at 21:49:26
その日から、今度はdndから連絡が入るようになる｢kbn、今から電話しないか？｣｢kbn、食事に行かないか？｣どうして？オレさま付き合わないって言ったのに。恋人は？訳がわからなくて困惑しながらも、kbnは拒めなくてdndの誘いを断れない。前だったら浮かれていただろう、kbnを好きになってくれたと
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posted at 21:49:25
連絡先もメッセージも全て消した。
そして、dndは先程のkbnを思い出す。
…あぁ、さっきのkbnは可愛かったなぁ。オレと付き合わないだなんて言ってきた奴は初めてだ。泣きそうなのを必死に我慢して、それでもオレが好きだと全身で伝えてくれていて。可愛いkbn、オレだけの。逃がすつもりはない。
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posted at 21:42:25
一方のdndは、家で恋人に電話を掛けていた。
｢あぁ、オレだ。話がある。…うん？今はキミの話は良いんだ、単刀直入に言う。オレと別れて欲しいんだ｣
電話の向こうから殆ど叫び声のような何かが聞こえたが、無視してすぐに電話を切った。恋人だったものからの着信があったが着信拒否とブロックをして
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posted at 21:42:24
nzが呼んだタクシーで家に帰ったkbnはフラフラとベッドに倒れ込む。
あんな酷い事を言われたのに、dndを忘れたくて…嫌いになりたくてしこたま酒を飲んだのに、dndが頭の中から出て行かない。馬鹿なkbn。心がズタズタになるまで傷付けられても、kbnはきっとdndを嫌いになんてなれないのだ。
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posted at 21:42:24
面倒臭すぎて出来れば関わり合いになりたくないが、nzとて年下のkbnが泣いているのを見ればなんだか放って置けなくなってしまうのだ。仕方ない、これは下に妹を持つ兄の性分のようなものだろう。尚もアルコールを煽るkbnに水を渡して、｢今日はきちんと帰りんしゃい｣と告げてタクシーを呼んだ。
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posted at 21:31:59
何が宜しく頼むだ、泣かせたのはオマエでしょうに。本当は、あのdndという男は誰よりもkbnに執着しているのだ。それなのに、お互いそれに気付いていない。全くもって面倒臭い。なんだってこんな面倒な拗れ方をしたのだ。というかdndに至っては恐らくkbnへの恋愛感情に気付いてすらいない可能性がある。
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posted at 21:31:58
｢…オレさま、ほんと…馬鹿だよなぁ…｣
｢まああのdndですからね。本当に…馬鹿な男だと思いますよ。オマエも、あの男もね。｣
ぐずぐずと泣きながらアルコールを煽るkbnに、溜息を吐きながら言う。nzのスマホには、dndから連絡が入っていたのだ。
｢kbnがそちらに行くかもしれないので宜しく頼む｣
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posted at 21:31:58
もう悔しくて悲しくて、また涙が止まらなくなる。家で飲む気持ちにもなれない、またnzのところに行こう。泣きながら現れたkbnに何も言わず、nzは甘いアマレットを辛口のジンジャーエールで割ったものを出してくれた。後から後から溢れる涙をしゅわしゅわとした炭酸に溶かして喉を潤した。
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posted at 21:18:37
だって、しょうがないじゃないか。
dndと付き合う？今の恋人よりも先に言ってくれたら付き合えた？何だそれは、何だそれは！！dndは誰でも良いんじゃないか。kbnを求めている訳では無いのだ。kbnが付き合いたいと言うなら付き合ってやってもいい、そんな程度の認識しかkbnに持っていないのだ。
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posted at 21:18:37
kbnはすうっと頭が冷えていくのを感じた。dndなんか、嫌いだ。嫌い、嫌い、大嫌い…嘘、大好き。じんわりと涙が滲みそうになるのを我慢して立ち上がる。
｢…馬鹿にするな！dndなんか…オマエなんかと、絶対付き合わないっ｣
そう言って店を飛び出す。dndとの食事から逃げ出してきたのは初めてだった。
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posted at 21:18:36
そう言っても、dndは別に驚きもしないでワインを口に運んだ。
｢うん、なんとなくそうじゃないかと思ってはいたんだ。確信があったわけじゃなかったんだが。惜しいな、今の恋人よりも前にキミが言ってくれていたら、キミと付き合ってたかもしれないのにな。｣
…何処まで人を傷付ければ気が済むのだ。
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posted at 21:09:07
もうダメだ、dndの傍には居られない。dndにとってkbnは｢都合の悪い事は一切しない男｣だ。
kbnは最後に微笑んで、dndに向き直った。
｢…dnd。オレさまはね、オマエの事が好きだったんだよ。dndが好きだから、良い子のkbnで居ただけ。本当のオレさまは、オマエが思うような人間じゃないよ｣
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posted at 21:09:07
kbnが我儘を言わないのは嫌われたくないからだ。kbnがニコニコ笑っているのはdndの傍に居るからだ。全部全部、dndが、dndが好きだからそうしていただけだ。dndに嫌われたくなくて、可愛いと言ってもらいたくて、弟の代わりでもいいから傍に居たくて｢良い子で可愛いkbn｣になっていただけなのに。
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posted at 21:02:31
｢オレさまが可愛い弟、だから？｣
｢ん？そうだな。kbnは我儘を言わないし、いつもニコニコ笑ってご飯を食べてくれるし、オレにとやかく言わないし… 本当に癒されるんだ。kbnと付き合ってよけば良かったな、とさえ思うよ｣
あぁ、なんて馬鹿なkbn。オマエが愛したのはこんな最低な男なんだ。
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posted at 20:59:56
｢…dnd？｢とても可愛い人｣とは仲良くしてるのか？｣
｢あぁ…まあ、それなりに｣
｢それなり…って、なんだよ…｣
｢可愛い人だと思ってたんだがな…色々と面倒臭くて｣
だから、キミに癒されたくなってしまったんだ。
そう続けられて絶句するkbn。なんだ、それ。オレさまがどんな思いでオマエを。
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posted at 20:54:25
久しぶりに会ったdndはやっぱり男として最高にかっこよくて、kbnはあぁ…好きだなぁと泣きそうになりながら食事するの。でも、一向にdndが恋人の話をしてこない。前まで一緒に食事をしていた時みたいな他愛もない話ばかり。あれ、思ってたのと違う。よせばいいのにkbnは恐る恐るdndに聞くの。
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posted at 20:54:25
dndが恋人を作ってから暫くして、向こうから久しぶりに｢今日、食事に行かないか？｣って連絡が来るの。どうしよう、恋人の惚気なんか聞かされたら嫉妬に狂って死んでしまうかも。そう思うけど、dndの顔が見たかった。どうせまた傷付けられるのはわかってる。それでも、大好きなdndに会いたかった。
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posted at 20:54:24
離れなかったんだ。dndの中に自分が入る余地などこれっぽっちも無かったのに。馬鹿なkbn。自分から傷付きにいったのはオマエだろう。なのに被害者面をして、本当に情けない奴。デカい図体をした男なのに泣いてばかりいてdndを忘れる事も出来なくて、本当に女々しい奴だって自己嫌悪する日々。
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posted at 20:47:00
忘れられるものなら忘れたい、dndを好きじゃなかった時に戻るのは無理でも、傍に居られるようになる前に戻りたい。こんな思いをするぐらいなら、dndに近付かなければ良かった。馬鹿なオレさま。傷付くってわかってたのに、どうしてdndが誰かを抱いていたあの時に、｢弟｣だと言われたあの時にdndから
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posted at 20:47:00
もう虚しくて堪らないし死ぬ程苦しいし、それでもやっぱり嫌いになれなくてまた泣くんだよ。
恋人が出来る前は二日と開けずに電話をしてたのに、dndからの連絡はぱったり途絶えた。それもそうだ。｢弟｣に連絡するより、今は恋人に愛を囁くので忙しいだろう。付き合ったばかりなら尚更。
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posted at 20:42:17
その日は泣きながらアルコールの高いお酒を飲み続けるんだけど酔えなくて、結局朝になるまでnzと飲んで帰るkbn。流石にdndに電話をするのも食事に誘うのも控えるようになって、代わりにお酒に溺れるようになる。家でdndの名前を呼んで泣きながら飲んだり、我慢出来なくてdndで抜いたりするんだけど
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posted at 20:42:17
イチャイチャラブラブセッは何だよ俺たち両想いだったのか！って知ってから、仕切り直させてくれって攻めが頼みこんで後日抱く時にアホみたいに優しく抱いて、もどかしくてひんひん泣く受けちゃんが見たい！もう挿れてよ！って言うけど前回手酷く抱いたのでそれは出来ないって泣く受けの文字数
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posted at 20:39:10
この両片想い嫉妬レープで一番重要なのが、ヤってる最中想いを伝えてはいけないし、大袈裟に感じてもいけないんだ。いや、感じてはいるんだけど、きもちいいよぉとかとか言ったらダメなんだ。受けは攻めが自分を嫌いだからこんなことしてると思ってるし、攻めもそう。すべてわかるのは事後がいい
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posted at 20:35:58
｢キミはたくさん食べるから見ていて気持ちがいいな｣と笑ってくれる顔が好きだった。
dnd、dnd、どうしてオレさまを好きになってくれないの。可愛い女だったら、可愛い男だったらオマエに抱いて貰えたの？セフレにすらなれないで｢弟｣だと言われて、それでもオレさまはオマエを嫌いになれないよ。
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posted at 20:34:11
｢うぁぁぁ…！！！！nz…っ！dndがぁぁぁ！！｣わんわんと声を上げて泣き始めた自分に、nzはやれやれと溜息をついてカウンターに座らせてくれた。心が痛い、痛くて堪らない。もうdndを食事に誘うのも、夜の電話もしてはいけないのだ。｢おやすみ、kbn｣と言われるのが好きだった。
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posted at 20:34:11
｢とても可愛い人だよ｣
dndはそうはにかんだ。…可愛い、そうか。可愛いのか。じゃあオレさまはダメだ。可愛くないもの。
その日の食事はkbnの大好きなものだったのに、何も味がしなかった。家に帰る気がしなくて、s/p/i/kタウンのバーに逃げ込んだ。中に居たnzの姿を見て、kbnは大声で泣き出した。
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posted at 20:34:10
いつだってdndが優先するのはセフレ達よりkbnだったから寂しいと思う事もなかった。でも恋人は違う。もう、kbnが電話をしたいと思う夜はその恋人のものだ。kbnが食事をしたいと思ってもdndはきっと恋人と食事をする。此処で泣き喚いてしまえたらどんなに楽だろう、dndが好きだと伝えられたら良いのに。
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posted at 20:26:32
kbnはカタカタと手を震わせながらも綺麗に笑って｢おめでとう、どんな人？｣と聞いてあげる。心はズタズタに引き裂かれて悲鳴を上げている。嫌だ、聞きたくない。dndが誰かを愛しているなんて聞きたくない。セフレならまだ良かった、ひと時の愛情を向けられているのなら嫉妬もしなかった。
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posted at 20:26:31
#TLが静かなので性癖を1つ告白する見た人もやる
両片想いなんだけど、受けが自分以外の男を好いていると勘違いして、他の男が渡すくらいならって嫉妬レープで受けを三日三晩抱き潰す攻め。その後ハッピーエンド。
posted at 20:22:19
良いじゃないか、代わりでも。ずっと眺めているしか出来なかった時よりもマシだろう、傍に居られるんだから。そう言い聞かせて、相変わらず｢今日電話していい？｣｢ご飯いこ？｣って誘う健気なkbn。
そんなある日、dndとご飯を食べてたらはにかんだようにdndが言うの。｢実はな、恋人が出来たんだ。｣
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posted at 20:20:04
dndが優しくしてくれるのは、遠く歳の離れた弟の代わりを求めているからだと理解はしたけどやめられない。ずっと好きだったのに今更諦められる訳が無い。弟の代わりでも良い、dndが自分の前で綺麗に笑ってくれるだけで良かった。最初は傍に居られるだけで良かったのに、いつの間にか欲張りになってた。
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posted at 20:20:04
鬼滅の刃の作者が男性でも女性でも、「面白い作品書いてくれるならどっちでもいい」とみんな別に驚かないけど、今よりずっと女性が表現する機会が限られていた1800年代に、あの『フランケンシュタイン』を書いたメアリー・シェリーさんが、当時19歳の女性だった話は今聞いても、「マジで！？」ってなる
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posted at 20:18:12
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posted at xx:xx:xx
…弟。
kbnは二度目のショックを受ける。
dndにとって自分は｢弟｣なのだ、恋をする相手じゃないんだって傷付くし、泣きそうになるけど綺麗に笑って｢オレさまも、兄貴が居たらこんな感じかなって思うよ｣と返すの。勿論家に帰ってからはめちゃくちゃに泣くし、もう好きでいるのはやめようとまで思う。
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posted at 20:13:58
dndは優しいし誰よりも自分を優先してくれるし、こんな事されたら勘違いしちゃうよなぁ…勘違いしちゃダメなの？全部オレさまの勘違いなの？本当に好きになって貰えないの？ってぐるぐる考えちゃうんだけど、ある日dndに言われるんだよね。｢kbnは本当に可愛いな。歳の近い弟が居たらこんな感じかな｣
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posted at 20:13:58
そこで思い出すんだよね。dndがホテルに連れ込んでたのは｢可愛い男｣だった事に。自分はdndに抱いて貰えるようなタイプじゃない。でも諦めるのは嫌だし、折角dndが構ってくれる関係を手に入れたんだからそれに縋りたいと思ってしまう。例え、それで自分が傷付く事になったとしても。
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posted at 20:06:22
それでもdndを嫌いになれる訳なんかなくて、dndから｢昨日はごめんな、何か用があったんだろう？kbnが気に入ってる店を予約したから食べに行こう｣って言われたらついていっちゃう。済ました顔で食事するdndの手を見て｢あの手で、顔で、どんな風に他の人を抱くのかな｣と想像しちゃうkbn。
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posted at 20:06:21
｢…ごめ、ん…なんでもない…！｣
dndの声も聞かずに慌てて電話を切ってしまって、kbnはその場にへたり込む。良い雰囲気だと思ってたのは自分だけだった、dndは抱きたいとか付き合いたいとか、そんな風には思ってくれない。好きだと思ってるのは自分だけだと気付いてその日はめちゃくちゃ泣くの。
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posted at 20:06:21
鬼滅の作者の性別なんかよりハンターハンターのクラピカが船に乗り込んでから鬼滅が始まって船が大陸に付いてすら居ないのに鬼滅が完結した方がよっぽど目を向ける事だろ
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posted at 20:03:00
電話を切ろうとしたら、急にdndと通話が繋がる。
｢…っkbn？どうした？何かあったのか？｣
｢っ！！｣
dndの少し掠れた声に、kbnは思わず息を飲んだ。良く聞けばギッギッと何かが軋むような音はするし、喘ぎ声のようなものも聞こえる。dnd、誰かを抱いてるんだ。オレさまじゃない、誰かを。
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posted at 19:57:11
kbnはもう毎日のようにdndが会ってくれてご飯食べてくれたり電話したりしてくれるから完全に舞い上がっちゃって、嬉しくて嬉しくて普段は絶対に｢今日電話していい？｣って聞くのにその日は何も言わずに電話しちゃうの。
いつもはすぐ電話に出てくれるdndがなかなか出ない。忙しかったかなって
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posted at 19:57:11
でもお察しの通りdndの方は｢可愛い弟分が出来たな｣くらいにしか思ってなくて、最近kbnに付きっきりだからセフレとヤる時間ないなぁ…そろそろ溜まってきたし適当なタイミングでkbnを帰して誰か引っ掛けないとな、とか割と最低な事を考えてるのでもう完全にすれ違っている二人。
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posted at 19:57:10
そんなレベルの可愛いもの。
dndは急にkbnが懐いてきたから可愛くてしょうがなくて、kbnが求めるだけ傍に居るしなんでもしてくれるから、kbnも｢あれ？これもしかして良い感じなんじゃね？｣って思い始める。dndが本当に自分の事が好きだって確信が持てたら告白しようと漸く決意するkbn。
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posted at 19:48:24
でも男もいけるならチャンスはある！セフレでもいいからdndに抱かれたい！！ってその日からめちゃくちゃモーションかけ始める。でもkbnはdndが初恋だし他の男となんて付き合った事も恋の駆け引きもした事無くて、モーションかけてるつもりなんだけど｢dnd、ご飯いこ！｣とか｢夜電話していい？｣とか
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posted at 19:48:23
ある日dndが男とホテル入っていくのを見てしまうkbn。え、dndって男もいけたのか…？でもめちゃくちゃ可愛い系の男だったな…まさかあのタイプに対してdndがボトムって事はないだろうから…男抱くの？ってめちゃくちゃ動揺する。dndは恋人は居ないと言ってたからセフレなんだろう。
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posted at 19:48:23
もし鬼滅の刃の作者が女性でこんだけ売れたからコレから芸能人女性の様にチヤホヤされて人生成功だと思って妬んでるアンチが居たら柴田亜美先生を見てください… pic.twitter.com/PCfDdnWjhc
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posted at 19:43:11
dndはもう女も男も取っかえ引っ変え食い散らかすマジのやりちんなんだけど、kbnはずっとdndが男いけるって知らなくてずっと片想いしてるの。尚このkbnはdndより5歳ほど歳下であるものとする。
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posted at 19:38:17
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👑「なんかバイブ音がするな」
🐉「…っん?♡そんな音するか?♡♡」
👑「……kbnジャンプしてみろ」
🐉「えっ?♡」
👑「早くしろ」
🐉「…っ♡」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ…ﾎﾟﾄｯ←ローター
👑「…kbn」
🐉「ごっごめんなひゃい♡♡」
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posted at 15:53:07
と思って描いたのがコレです（途中で飽きた）。誰かに遺志を引き継いでほしい（自害）
⚠️もはや二人とも別人
⚠️どこかでネタ被りしてたら即消します pic.twitter.com/sqsiAA84x6
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posted at 14:43:55
#文具王 がNHKに出演！
5月22日 金曜
NHK総合 23:45〜0:15
#金曜日のソロたちへ
電子番組表をキーワード検索していて発見。文具王のご自宅を拝見できるみたい。
posted at 14:41:52
コメダ珈琲店の名物に、デニッシュにソフトクリームを乗せてシロップをかける「シロノワール」というのがあるのだが、これのカロリーを本社に問い合わせた人がいて、その公式回答が「気にせずお召し上がりください」だったというのに笑った。
「愚問である！」というところだろう。 pic.twitter.com/zUv23H1cDZ
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posted at 11:40:45
「鬼滅の作者が女性と知ってアンチがわいてる」的なtwを見かけたので、我が家の鬼滅大好き10歳児に「鬼滅の作者は女性らしいよ」と伝えたらしばしポカンとしていて、1時間後くらいに「そっか…男か女かとか考えたことなかった…そっか…人間…」と呟いており、なにやら神的なイメージだった様子。
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posted at 11:21:51
すみません。最後にこの話をお読み頂いた方に、このkbn君は皆さん何処のコンビニ勤務でイメージしたかアンケ参加してくれると作者が喜ぶので…お暇でしたら投票してください…。🙏🙏
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posted at 04:54:18
あ、ちなみにこのdndさんは未来ある若者が色んな意味で好きな性癖もプラスしてるので、初めてのバイトをしていた高二のkbn君の可愛らしい｢い、いらっしゃいませ…！｣に恋の即堕ち2コマキメてます。
万引き少年には割と穏やかな対応だったのもそれが理由です。私の性癖詰めでしかなくてすみません…
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posted at 04:46:01
そんな大手土木企業社長の跡取りだけど、現場の人の力が全てだと思って社会勉強しているdndさん(20代半ば)と来年から就活、だけど何故かバイト先の頼れる常連客がウチに永久就職しないかと迫ってきてーー！？なdnkbが見たい話でした。とりあえずここで終わらせます！
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posted at 04:42:41
｢kbn俺からの頼みは1つだけだ｣
まるで映画の最終回のワンシーンみたいだなぁと呑気に、俳優のように見目が良いと初めて見た時から思っていたdndの意志の強そうな瞳に写る自分の顔を見たkbnは何も理解が出来ていなかった。いやほんとマジで理解してなかった。
｢俺と結婚して欲しい｣
｢は？｣
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posted at 04:38:15
｢パライバトルマリン…初めて君の瞳を見た時から、この宝石しかないと思っていた｣
｢パライ…なんて？｣
そっと左手を取られたkbnは何故か薬指に嵌められたその指輪に呆然としていると、ぎゅっとdndの両手にその手を包み込まれて、｢あっ｣と思う頃にはちゅっとその宝石へと口付けられた。
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posted at 04:33:36
そうして差し出された紙を見ようとする前に、kbnは裏返されてる紙へと伸ばした手が何故かdndに掴まれている事に｢え？｣と間抜けな声をあげた。
そしてdndが蓋を開けた傍にあった小ぶりの箱はやたらでかい拇印ケースではなく、その中には青く輝く石が嵌められた指輪がそこにはおさめられていた。
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posted at 04:30:03
｢でも良かった。君が何でもするって言った時、本当にラッキーだと思ったんだ。口約束でも約束は約束。世の中は全て人と人との信頼のルールで成り立ってる。君もそう思うだろ？｣
｢……思います｣
負けた。
完全に断れない空気だ。
まだまともな社会経験のない学生のkbnは白旗をあげるしかなかった
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posted at 04:23:04
備え付けられた円状のシートの間にあるテーブルの引き出したら、何かの紙と箱を取り出したdndにkbnは(まさか誓約書と拇印…？？)とサッと青ざめたが、dndがそんなkbnを他所に人懐こい笑顔で美しいシトリンの目を弧に描いてるのを見て、kbnは既に今からでもどう断ろうかと必死に考えていた。
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posted at 04:21:12
そしてkbnはいよいよ本題のずっと聞きたかった、dndのkbnに対する頼みとは何なのだろうかと意を決して聞いた。
｢あの、それでなんですけど。俺さまはdndさんの何を手伝ったらいいんでしょうか？｣
｢ん？ああ、そうだな。その話なんだが別に特に難しいことでは無いから安心していいぜ｣
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posted at 04:16:41
kbnの頭の中に『社会勉強…』というワードが浮かんだが、まぁつまりそういう事なのだろう。ついでにコンビニはkbnのいる店舗以外は行ったことがないと話したdndに、だからあの万引き事件で初めて会った時は万札だけで1000円以下の代金を払ったのかと今更ながら変に納得した。
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posted at 04:12:47
｢俺を育ててくれた養父が元々この会社を立ち上げたんだが、俺は別に名ばかりの後継者として後は継ぎたく無くてな。でも養父はどうしても俺に会社を継いで貰いたいようだし…。育ててくれた養父の為に継ぐのは承諾したけど、口だけの役人にはなりたくないから定期的に現場の方に参加もしてるんだ｣
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posted at 04:08:49
そしてふと疑問に思ったkbnは、ではいつもkbnがコンビニで見ている彼の昼間の姿は何であるのかと、恐る恐る横に座るdndに尋ねたのだった。するとdndはkbnの問いかけにああそれは…と苦笑して話し始めた。
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posted at 04:04:19
そんなkbnの動揺とは反対に、呑気に横で140円の紅茶のボトルキャップを空けて口にしている男をチラリと見たkbnは、その左腕に鎮座しているこれまたとんでもなく高価そうな腕時計を見て｢マジかよ…マジかよ…｣とアンバランスな空間に頭を抱えるしか無かった。
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posted at 03:58:47
LEON建設と言えば、kbnのような将来を見据えた若者だけでなくこの国の誰もがCM等で一度は耳にしたり目にしたりしたことがある大手土木建設会社の社名である。彼がそこの代表取締役…？この人が…？嘘だろ？いつもコンビニで1000円以下しか使わないこの人が…？
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posted at 03:56:16
｢『LEON建設、代表取締役…dnd…』えっ？｣
kbnは貰った名刺を逆さにして、また戻して裏を見て、また｢え？｣と声に出すこと1分…kbnの様子をニコニコと笑って見ている彼、dndの方を向いて｢嘘だろ…｣とくしゃりと裾のパーカーを握りしめて呟いた。
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posted at 03:50:33
｢ところで自己紹介がまだだったよな。これは俺の名刺だ。良かったら受け取ってくれ｣
｢どうも。あ、俺さまの名前は…｣
｢kbnだろ？プレート付けてるから知ってるぜ｣
とんとんと自分の左胸を指さした彼に、なるほど確かに向こうはkbnの名前を知れたのかと納得したkbnはマジマジと貰った名刺を見た
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posted at 03:44:47
｢気にしないでくれ。仕事で遅れたのは君のせいじゃないだろ？｣と微笑んで車を出してくれと運転手に彼が言った途端、静かに走り始めた車体にkbnはふかふかと揺れを感じさせないシートに緊張で居心地悪くソワソワと窓の外を見た。
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posted at 03:42:10
ビクビクしながら裏口から駐車場に出たkbnはそこで運転席からタイミングよく降りてきた男性に、ビクッと少し戦くとわざわざ後部座席を開いてどうぞと進められた事にペコペコとお辞儀しつつ、ドラマでしか見た事が無いような広いシート奥に座っていた彼に｢遅くなって本当にすみません｣と謝った。
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posted at 03:38:33
結局nzには後で詳しく聞かせろとだけ言われて、先に上がったkbnは急いで着替えを済ませると改めて先程見た彼は何だったのかと頭を困惑させた。
｢え、マジでヤのつく自営業の人…なのか…？｣
何でもします！と素直に言ったkbnはその途端急に過去の自分の発言が軽率だったのではと思い始めた。
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posted at 03:35:08
そのやり取りを見ていたnzは、呆気に取られているkbnの背を叩いて一体どういう相手なのかと聞いてきた。
｢お前まさかヤベぇリボ払いに手を出して、カタギじゃねぇ奴に取り立てられてるとかじゃないですよね？｣
｢はっ！？俺さま借金なんかねぇぞ？！てかあの人は別に…あ、いらっしゃいませ〜｣
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posted at 03:32:03
｢こ、こんばんは…いらっしゃいませ…｣
｢ふふっ…。君と夜に会うのは初めてだから何か新鮮だな｣
慌てて挨拶を返したKbnにくすくすと笑った彼は、まだ店内の客の混み具合と制服を着たままのkbnを見て｢邪魔じゃ無ければ外で待ってもいいかい？｣と聞いてきたのでkbnはコクコクと首を上下に振った。
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posted at 03:27:40
いつもの作業着に身を包み髪をポニーテールかタオルを頭に巻いていてた土方姿は何処にもなく、降ろした長い長髪に一目で一級品だと分かる黒のダブルスーツに身を包んだけ彼はいつも通りレジ付近に置かれたアイスティーをスっと手に取ってkbnのレジに並ぶとにこりと微笑んだ。
｢やぁ、こんばんは｣
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posted at 03:23:49
｢えっ、へっ！？な、なんであの人が！？｣
｢え？お前の知り合いですか？｣
知り合いも何も今日約束してた相手で…とkbnが説明する間もなく、扉を潜っていつもとは違い革靴の音をコツコツと響かせて此方にやってきた彼にkbnはただ呆然と見るしか無かった。
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posted at 03:20:31
だが、何故そんな高級車がここに…？と首を傾げた2人は窓の外から視線が逸らせなかった。
すると、その車の運転座席から現れたスーツを着た男が後部座席の扉を恭しく静かに開けると、そこから降りてきた男にkbnは顎が外れるかと思うほど驚愕した。
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posted at 03:15:48
そこには庶民やkbnにはテレビ等でしか見た事がない大きな黒塗りの車がクソコラかと目を擦るような迫力で1台止まっていたのだ。
｢あれ…リムジンですよkbn。間違いない。俺親戚のハワイの結婚式で1回だけ同乗した事あるんで分かります｣
｢ま、マジかよ…。何気にお前もすごくね？｣
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posted at 03:12:42
｢え？何その顔…｣
｢kbn、うちのコンビニでクソ狭い違法工事スレスレのスペースと文句を言う万年クレーマーに大絶賛の由緒ある駐車場にとんでもねぇ車が止まってますよ｣
｢めちゃくちゃdisるなぁ…。ええ？車｣
するとkbnは、ひょこっとレジから乗り出すようにして何だ？と興味本位で窓の外を見た
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posted at 03:09:37
そうこうしている内に何とかある程度客をはけたkbnは、これで15分ほどは時間を短縮出来るはず…と彼には後でまた謝らないとと思いつつ無心で働いていた。ちょうどそんな時である。棚整理からレジに戻ったkbnは驚いた様子であんぐりと口を空けて外を見ているnzに困惑した。
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posted at 03:05:39
延長すれば彼との約束の7時は過ぎてしまう時刻である。けどだからと言ってコンビニの前で待ち合わせをした為に、kbnはここで予定があるからと帰ることも出来なかった。
｢nz…なるべくさっさと終わらせるぞ｣
｢はぁそりゃ勿論…何です？彼女との約束とかで？｣
｢ちげえよ。あ、いらっしゃいませー｣
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posted at 03:02:28
そして水曜の夜。kbnは珍しくシフトが被った2つ歳上でバンド活動をしているらしい職場では後輩のnzと共に、慌ただしく仕事に追われていた。
｢kbn、店長が後1時間延長して欲しいっていってますけど…｣
｢ええっ！？嘘だろ、俺さま今日約束があるんだけど…｣
チラリと時計を見ると今の時刻は6時半。
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posted at 02:59:35
｢あ、名前聞くの忘れたな…｣
ふと、彼とは反対方向に歩き出した途端に彼の名前を聞きそびれたと思い出したkbnは、まぁまた次に会った時に聞けばいいかとその場を後にした。
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posted at 02:55:51
｢なら来週の水曜の夜、7時位にあのコンビニで待っていてくれないだろうか。君に会いに行くから、その日に俺の頼みを頼みたい｣
｢分かりました！｣
了承したkbnに彼は満足気に笑ってそれじゃあと今度こそ去って行った。
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posted at 02:54:14
ぱぁあっと顔を綻ばせて｢勿論！俺さまにできることなら！｣とkbnは恩返しをしたいとブンブンと握手した手を上下に振った。
｢君、来週はいつシフトが入ってるんだい？｣
｢来週？来週は特に平日はいつも通り入ってますけど…あ、夜勤も入れれます｣
kbnは素直にどの日でもいいと話した。
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posted at 02:51:14
dndよりも背の高い筈なのに、まるで見上げるような眼差しでじっと見てくるkbnを見て顎に手を当て少し考える素振りを見せた彼は、その後とても嬉しそうな顔でにこっ！と少年のような笑みでkbnの手を取った。
｢そうか！じゃあ実は君に頼みたいと思ってた事があったんだ。君さえ良ければ是非頼みたい｣
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posted at 02:47:06
｢あのっ、待ってください。俺さま2度も助けて貰った貴方の名前すらまだ知らないし、せめて俺さまに出来ることなら何でもするんでお礼をさせてください！｣
｢え、何でも…？｣
振り返ってkbnに呼び止められて少し驚いたらしい彼は、kbnの言ったその言葉にピクリと反応したようだった。
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posted at 02:42:35
自分を2度も助けてくれた恩人の彼の名前すらkbnはまだ知らないのだ。せめて何かお礼をしたいと思ったkbnは、名前の分からない自分より少し低い背の彼の、しかしとても鍛えられてkbnよりも逞しい腕を後ろから掴むようにして引き止めた。
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posted at 02:39:51
先程の見事な抑え込みを思い出したkbnはもしあの男が無謀にも更に抵抗していたら、見事な背負いあげをされていたのだろうなとボンヤリ考えた。
｢じゃあ俺はこれで。またな。店員さん｣
｢あっ｣
kbnはまたさっさと立ち去ろうとする彼を見て、小さく声をあげてしまった。
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posted at 02:37:22
｢君こそあの男のナイフを弾き飛ばした｣のには驚いたぜ。何かスポーツを？｣
｢えっと…部活は陸上してましたけど、キックボクシングも齧る程度でちょっと習ってました｣
｢なるほどな！通りで見事な蹴りだった。俺も柔道は齧ってたからもしかしてと思ったんだ｣
｢あっ、だからどおりで…｣
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posted at 02:35:04
｢さすがに2度も助けられるとは思ってませんでした。本当にありがとうございます｣と頭を下げたkbnによしてくれ。と警察の事情聴取にまで一緒に付き合わされた彼にkbnは申し訳ない気持ちでいっぱいで、呼び出された交番の前で彼に頭を下げていた。
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posted at 02:31:21
その間僅か数十秒にも満たなかっただろう。kbnはひとまず脚で男の手を蹴飛ばしナイフを弾いて、店内にいる客にを避難させてその後事の事態に気がついた店長や同僚達と共に、作業着の彼が抑え込む男を紐で拘束して警察へと連絡したのだった。
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posted at 02:28:55
驚きで振り返った強盗に初対面で万引きの少年を見た時とは違い、見た事がないほど眉間に皺を寄せた彼は｢おい、お前。公共の場で暴れたら駄目だって習わなかったのか？｣とkbnが目を丸くする程腹立たしそうに言い捨て、ナイフを掴むその男の手を簡単に捻りあげて脚を払って床へと押し付けた
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posted at 02:26:55
強盗から見たら、慌てたkbnがパニックで近くにある物を潰したように見えたのだろう。だが、足音も立てない安全靴を履いてレジ側へと一直線に歩いて現れた彼は強盗の男よりも一回りは太いその腕でミシッ…と締め上げるように相手の腕を掴みあげて現れたのだった。
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posted at 02:22:55
恐らく向こうからはkbnに向けられている男の手元のナイフは死角となって彼には見えてないのだろう、たまたま喫煙スペースで一服していた彼にkbnは祈るようにチャンスを賭けて金を怪しまれない速度で出しながら、男が先程買ったタバコのパッケージをこっそりと取り出してそれを片手に握り潰した
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posted at 02:17:53
なんとかかんとか@土曜日 東地区 “Ｙ” @iaiacthulhu9102
学校を出たら「大人」にされて、すぐ結婚して「母親」にされてしまうんだろうか？「わたし」は「母親」にされてしまうの？みたいなことを考えてる１４～１６歳くらいの女学生が、初潮を期に「大人」になってしまったと意識し始め、徐々に精神の均衡を崩して邪神の力を云々っていうネタは悪くないと思う
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posted at 02:16:51
(何で俺さま1人の時に限って…)と先程トイレに行ってくると具合悪げにしていた同僚を頭に浮かべて、レジの筐体カバーを開いたkbnはそこでふと視線を感じてコンビニの外を見た。
するとそこには此方を怪しげにじっと見つめて、タバコの火を燻らせているあの作業着の彼がいたのだ。
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posted at 02:11:58
｢金を出せ｣
え、コンビニ強盗…？とぽかんとしたkbnは慌てて足元にある防犯ブザーを踏もうかと考えたが、ふとまだ店内には買い物をしている子連れの夫婦やお年寄りの客がいる事を思い出して、慌てて｢今だします｣と男を刺激しないようここは素直に金を渡すべきだと判断した。
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posted at 02:09:20
そんな彼が今日は珍しくタバコを買った事に内心驚いたりした。
そして彼が出て行った後の事だ。入れ違いのように入ってきた男性客が商品棚に目もくれず、kbnのいるレジへとつかつかと歩み寄ってきた。驚いて何だ？と不審に思ったkbnは次の瞬間、その男が突きつけてきた物に思考が停止した
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posted at 02:05:20
｢大学受験があって…ここのコンビニ人手足りないんでバイトの枠だけは置いて貰ってたんです｣
｢そうか。若いと思ってたが君は受験生だったんだな｣
｢はい、第1志望は無事受かったので今月からはまたシフトに入ります｣
｢そうか…！おめでとう｣
初めて彼とこんなに長く喋ったなと思ったkbnは、
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posted at 02:02:29
気にしなくていいと笑った彼は、それからも定期的に現れてkbnのレジに並ぶ常連客になったのだ。
そしてそんな、互いの名前すら知らずにただ日々が過ぎた頃。受験期に休んでいたkbnに｢久しぶりだな｣と声を掛けてきた男にkbnもまた笑みを見せた。
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posted at 01:58:57
そして翌週、またコンビニに来店してkbnのレジに並んだ彼に気が付いたkbnは思わず｢あっ｣と声を出して慌てて口を抑えたが、そんな様子のkbnにふっと笑みを見せて会釈をした彼に照れるようにkbnも釣られてぺこっと頭を下げて｢この間はどうもありがとうございました…｣とだけ男に伝えた。
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posted at 01:56:00
その後バックヤードで万引きを認めた少年だったが、逃げないように肩を握っていた彼は急いでいるからとそのままさっさとコンビニを出ていき、kbnは生まれて初めてあそこまで圧だけで他人を威圧して場を収束させる人間は見たことが無いと思った。
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posted at 01:52:28
彼は線の細いkbnと同い年かそれより下位に見える、自身の何倍も体格の劣った少年に｢君のエコバッグは腰に掛けるタイプなのかい？｣と聞いたのだ。そこでヒュッと息を漏らして、突然声を掛けてきた男に顔を青ざめて震えるその少年を見てkbnは慌てて店長を呼び出したのだ。
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posted at 01:50:16
そして自動ドアが開くと思ったタイミングで、急にくるりと踵を斜めに逸らした彼は本棚で雑誌を読んでいた少年の肩をポンッと叩くと、不自然なほどビクリと肩を震わせた少年のリュックではなく腰に掛けていたサイドバッグを指さして、それはそれは爽やかに笑いかけたのだ。
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posted at 01:47:26
まだ研修中のkbnがおろおろとパニックになる事を予想していたのか、彼は無言で驚いているkbnを見ると静かに頼れる大人のような笑みを見せて、そのまま袋に入れられた商品を持ってただ買い物を済ませた普通の客のように無言で扉の方へと向かって歩いていった。
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posted at 01:42:22
『ま』『ん』『び』『き』
はっと目を開いたkbnは慌てて店内を見渡すと、真夏の昼間にも関わらず店内にいる客はレジに並ぶこの男の他にも数人いたのだ。男はすいっと静かな動作で、入口近くで立ち読みをしているリュックを背負った1人の少年を指さすと。kbnを見て｢彼だよ｣とだけ小さく呟いた
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posted at 01:39:03
突然の客からの接触に｢え、｣と声をあげかけたkbnに、男はしーっ…と口元に人差し指を当てるジェスチャーをするとkbnの手からお釣りだけ取るようにしてkbnの掌に何かを書くように指でなぞり始めたのだ。突然の行動に困惑しかけたkbn。だけど、ゆっくり動かされたそれがある4文字だと理解できた
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posted at 01:35:36
kbnはまだその頃は研修生で夏休みを利用してバイトを初めてようかと働き始めた頃で、少したどたどしい動作できちんとお釣りを数えて万札で支払って来たその男にお釣りを返そうとした。その時である。その男は手渡されたお釣りを受け取る間際kbnの手を握手するように握ってきたのだった。
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posted at 01:32:21
そしてその常連の彼がこのコンビニに通い始めたのはkbnが高二の夏休みの頃だ。
蒸し暑い外の日差しから逃げ込むようにコンビニへと入ってきた、長髪の菖蒲色の髪を1つに括りあげてまるで俳優のように見栄えのいい男が蜃気楼のように突如現れたあの日の事をkbnは良く覚えている。
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posted at 01:27:43
彼が買うのはいつも決まって、3つ。500mlの無糖のボトルアイスティーに、プロテイン入のクッキーバー、そしてその日の気分で気まぐれに弁当かパスタ類だけを購入していくのだった。彼のがっしりと鍛えている体つきや力仕事で働いている人間にしては購入する量が少ない事も余計に印象に残っているのだ
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posted at 01:23:31
その男の名前すらも知らないが、kbnは彼の着ている化学塗料？やペンキ等で汚れた作業着を見て、恐らく大工か土木業に勤めている人だろうと推測していた。だが何故その彼を特にkbnが覚えているのかと言うと、一重にそれは彼が目立つ容姿、頗る見目の良い男であったからだ。
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posted at 01:18:08
すみません少しだけ語ります。
大学生kbn君。高校の頃から続けている駅前のコンビニでベテランアルバイトとして働く日々。数年働いていると顔馴染みの客なんかも自然と出来るもの。その中で特にkbnの印象にあるのはいつも平日の午後に不定期に現れる1人の男であった。
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posted at 01:13:22
🌙母とセーラームーンと私💫
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posted at 01:08:32
