にょんギツネ
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- 自己紹介 日々読書や執筆、お絵描、文字の観察などを愉しんでおる寶曆6年生まれの仙人見習いな267歳幼狐なのじゃ!18禁要素注意じゃよ? ヘッダーは @une_back に依頼したのじゃ。褒めて質問お題箱を兼ねた投書箱 → http://marshmallow-qa.com/nyol2novel
2019年02月11日(月)
@alkali_acid 続きを…お待ち申し上げさせて頂きたく…!!!(ものすごく素晴らしい物語で帽子男様が「ここまで」と仰られるのであれば悶絶八倒しつつハイヨロコンデー!!と阿鼻叫喚しつつもやっぱ続きが見たいなー!!的な…いや、やっぱ純粋に、良かったです!!!(血涙
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posted at 23:55:03
青い光の閃きが投げかける影の濃さ、大きさに、シルヴィアは身震いしてさがった。ほかの女の苦しげとさえいえる痴態に体の芯は蕩けそうに熱くなっているが、不思議と心は冷えていた。
「ボルボ…」
ぽつりと、己にとって何の意味もないはずの名を口にして唇をつぐむ。
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posted at 23:35:58
竜の君は、諸侯や他国の王家やから嫁いだ妃を住まわせる本来の後宮をなおざりにし、仮の別宮である此処に入り浸っている。
理由は恐らく、手にした魔法の品の秘密を極めるため。
漏れ聞こえるくぐもったうめきに鳥肌が立つ。
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posted at 23:25:03
◆◆◆◆
竜の峰の深更。
夜ごと激しさを増す荒淫のあとで、ドラゴニアの元竜騎士、シルヴィアは珍しく昏睡に近い眠りから途中で覚め、ほかの寵妃のふらりと寝台を離れた。
まだ主君たるガイゼスの気配がある。重たい闇の塊が蟠っているようだ。
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posted at 23:23:40
「ボルボ、およぐ」
「ルシフいわく、潜水の練習は十分に積んでいると。ミカエラは見学する」
雌雄の魔性が横から相の手を入れる。
「ギ…畜生…ゴブリンのしかけなんぞろくなもんがねえ…」
緑肌の若者は衣服を脱ぎ捨てると、井戸の縁に近づき、胸のむかつくような匂いをさせる濁った液体を覗き
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posted at 23:19:30
できあがった糞毒を投じると、井戸は泡立ち、蒸気を上げて、悪臭があふれた。
「ウゲエ…ギ…ギイイ…こ、これで、毒は裏返ったはずでさ」
「それで」
「臭くてどうしようもねえ代物だが、真水も同然…腹いっぱい飲んだって死なねえ」
「なら潜れるな」
「ギヒヒ、潜るのだって…ギ?」
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posted at 23:15:29
ギザギはぎざぎざの歯を打ち鳴らした。
「人間どもは、復讐だのなんだのわめいてかかってくる。殺すか、糞袋にでもするか何でもいいが、いちいち耳を貸すな」
「ギヒ、もちろんでさ」
「さっさと仕事を終わらせろ」
「ギヒ…」
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posted at 23:12:18
「ギヒ、要領のいい人間てのは、表に出てこねえ人間だけだね…まったく」
「ボルボ」
ゴブリンの姫は、冷えた口調で、下っ端に話しかける。
「ギヒ?」
「お前、ずいぶん人間くさいな」
「ギ?そうですかい?」
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posted at 23:07:00
◆◆◆◆
「ギヒヒ、最後まで食いつきそうな目でみて、いや大変なもんだ人間てのは」
「おかげで長持ちする」
「ギヒヒ。違いねえ。しかしあいつらものこのこゴブリンのいるとこに出てこなきゃいいのに」
調合を済ませ、種になる糞毒を加えて発酵を待ちながら、ぶつぶつと小鬼達は話し合う。
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posted at 23:04:38
ひとりでも多くの民草を小鬼の禍から救うために。
「こいつですかい?」
「長持ちした方だ」
手足を失ったドラゴニアの兵士は敵をにらんだ。
「糞袋。お前には役に立ってもらうぞ」
「貴様等を…一匹残らず」
「分かった分かった」
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posted at 22:59:23
銅貨を差し出して命乞いをする子供のゴブリンを統領が断固としてしとめたとき、決意の重さをあらたに感じ、同様に泣きながら助けを乞うてくる幼生を容赦なく潰していった。どれも育てば人間に害をなすのは確実だからだ。
「私は…命果てるまで…奴等を狩り続ける」
弱きものを守るため。
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posted at 22:57:53
◆◆◆◆
守人になって七年。下劣なゴブリンとの戦いのため人間であることを捨て、糞便にまみれ、匂いを消し、洞窟での戦いを研鑽し、とうとう王の支援を得て邪悪な害獣を一匹残らず駆除する事業に参画した。
三頭の走竜を駆り、小鬼の巣を襲い、抗う敵を引き裂いた。
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posted at 22:55:39
「鍵ぃ?ふん…血詰百年殺でいっぱいの井戸に…ふん…」
「何か思いついたか」
「ギヒ…矢を向けねえでくだせえよ。びびって考えがまとまらねえ…ギヒヒ…そう、毒には毒だ…こいつを打ち消す別の糞毒を入れてやりゃいい…だけど材料がいらあ…」
「材料?」
「そりゃ人間の糞ですがね」
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posted at 22:52:30
「糞毒。ボルボの種族に独特な生化学技術」
ミカエラが口を挟む。
「防壁として生化学物質を使用。有効」
「ギヒ?なんでえ?」
「しかし解除方法がなければ無意味」
「ギ…」
「鍵に相当する手段がある可能性、高」
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posted at 22:50:33
「その底だ」
「ギヒヒ!まったくゴブリンの考えつきそうな話だ!!どうしようもねえ!諦めるしか」
小鬼の姫は弓に矢をつがえ、同族に向けた。
「ギ…」
「俺を待たせるな」
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posted at 22:48:33
ギザギはにんまりする。
「だが今はいい。仕事をしろ下っ端」
「ギヒ…そりゃどうも…」
ボルボはへいこらと井戸に近づく。
「ギ…まったく…どうなってやがる…世の中にゃもっと…襲われただけで小便漏らして男に泣きつくしおらしい女だっていっぱいいるはずだろ…」
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posted at 22:44:35
「お前の腕はよく知ってるさ。忍び寄って首を掻くのも、目玉をほじるのも、生きながら皮をはぐのも一流だ。殺した人間の兵隊なら、団の手練れにも勝る…」
「ギヒヒ…どうも光栄なこって」
「ゴブリンタウンの玉座を争うなら、真っ先に殺しておくべき相手だと思っていたさ」
「ギ…」
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posted at 22:42:08
拷問や娯楽のために千差万別の効果をもたらす毒を作り上げる。
「俺にはあの毒の正体がつかめん」
「ギ…」
「だがお前は糞毒の扱いがうまい」
「ギヒ…見習いの特技なんぞよく覚えて」
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posted at 22:39:37
「あそこだ」
ギザギが弓で示したのは、一見すると岩を環状に並べたように映る遺物だった。
「ギ…」
「井戸だ。糞毒の」
「ギイ…」
糞毒は、創造の才など持たぬとされる劣等種ゴブリンのいわば芸術だ。人、鳥、獣、魚、蜥蜴、虫、ありとあらゆる生きものの排泄物を腐敗させ
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posted at 22:37:48
水気が消し飛んでなお、草木一本生えない乾いた汚物の上を、ボルボとギザギ、ルシフとミカエラは慎重にわたっていった。ところどころに見えない陥穽があり、うっかり足を踏み入れると沈み込み、どっぷりと頭まで漬かることになる。
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posted at 22:35:36
◆◆◆◆
古き闇が作り上げた最後の魔法の品。封魔の指輪は、腹心だったゴブリンの女盗賊に持ち去られてから、とある場所に隠された。
ゴブリンタウンから北東に進んだ肥溜まり。街の垂れ流すありとあらゆる汚穢が集まる伝染病の源。竜の焔が焦がした際、おぞましい瘴気が立ち上ったという。
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posted at 22:33:23
ボルボは縮こまりながら、助けを求めるようにミカエラとルシフをそれぞれ一瞥したが、雌雄の異形はどちらも静観を決め込んでいた。
「ギ…そりゃ…あ、姐さんに決まってまさあ!」
「なら、つべこべ言わずに俺に従え」
「ギヒ…承知で…」
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posted at 22:30:22
ゴブリンプリンセスは糞便から作った毒を塗りつけた得物をまっすぐ手下に突き付ける。
「ゴブリンは弱いものをいじめ、強いものには逆らわない。そうだな」
「ギヒ…おっしゃる通りで」
「俺と、ドラゴニアの王と、クレセント帝国の皇帝と、古き闇と、古き光と…誰が一番強い?」
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posted at 22:28:44
ギザギは矢を整えると、次は短剣の刃を調べにかかる。
「まず宝を手に入れる。次は」
「ギヒ…次は?」
「人間を狩って楽しむのさ」
「ギ…ずらがらねえんで」
「ボルボ」
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posted at 22:27:02
先生の前で暗記内容を述べる生徒のように、小鬼の下っ端は姫に弁じたてる。
「しかし英雄…古き光とやらもとんでもねえ。人間やらエルフの女だけでなく、ゴブリンとまでねんごろになるなんぞ、おかげであいつの子孫がそこらじゅうに…」
「お前もずいぶん女にモテるらしいな」
「ギ…ギヒ…」
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posted at 22:23:34
「どんな品か知ってるな」
「ギヒ…もちろんで…大昔に世界を牛耳ってた、古き闇とかいう悪党の、とっておきの宝、封魔の指輪だ。はめてればどんな魔法も効かなくなる」
「それで?」
「だが古き闇をつけ狙う英雄といい仲になったゴブリンの女が、こっそり指から切り落とし持ち去ったてんでしょ」
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posted at 22:21:26
にやつきながら、ボルボはまたそらぞらしく独りごちる。
「ギヒ、だけどどうにも分からねえな。それだけすごい魔法の品を持ってて、姐さんの腕前がありゃ…いつまでもゴブリンタウンの廃墟なんぞで」
「英雄の亡霊が言っていた宝の場所は分かった」
「ギ…そりゃあの」
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posted at 22:19:24
「中身は女を狂わす血に、姿を消す粉、服を作る織機に、増える豆の苗…役に立ちそうなのは粉だけで…」
「運が良かったな」
「ギヒ?」
「お前がその血を持ってたら、今頃手足がなくなってた」
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posted at 22:10:52
小鬼の青年は作り笑いを凍り付かせた。
「もしかして、例の英雄の亡霊ってのは…姐さんの枕元にも立ったんで…?そんでおいらのことを全部喋ったんで?」
小鬼の女は弓をしまって矢筒を取り出し、一本ずつ調べ始める。
「…ギ…じゃあ聞かなくても」
「どこだ」
「埋めてあるんで…」
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posted at 22:09:13
ボルボは必死に揉み手をする。
「ギヒヒ…あと力が強くて中身のつまった樽の二つぐらいなら軽々運べるんで」
「そっちは」
「ルシフも力が強ぇ。あと死ななえんで。なんでも闇の国の地下の水ン中に大昔からいる不死身のバケモンだとか」
「お前の持ってる魔法の品はどこだ」
「ギヒ…」
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posted at 22:07:00
尖った鼻が示したのは、半分蜘蛛で半分少女の妖怪と、触手を束ねた少年のような輪郭の化生。一方は退屈そう、一方は満腹して幸せそうだ。
「ミカエラにルシフ。何だって言われちゃおいらにもうまく話せねえが、どっちも闇の国からついてきた魔物でさ」
「何ができる」
「ミカエラは糸が吐けやす」
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posted at 22:04:51
ぺちゃくちゃ喋る緑肌の青年に、禿頭の女丈夫はろくろく答えない。
「ギヒヒ…ええと、それじゃ…あ、わかった。姐さんは誰かに金をもらったんだ…そいで、ドラゴニアの連中をちょいと嬲りものに」
「ボルボ」
「ギヒ!?」
「手の内を見せろ。そいつらはなんだ」
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posted at 22:03:01
ギザギはじろりとボルボをねめつけた。
「ギヒ…違う…そりゃゴブリンが復讐なんぞ人間くせえまねに気張るはずがねえ…でも…さっき、まぬけ騙しに使ってたのはありゃドラゴニアの使い走りでしょ?おいらも追いかけまわされたから知ってますぜ…確か…たつ…なんとかの守人ってんだ」
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posted at 22:01:26
「ギヒ…すると姐さんが…古き光…あの伝説の英雄の…子孫だとかいう」
手をすり合わせながら媚びる下っ端ゴブリンに、ゴブリンの姫は返事もせず、弓に張った弦の具合を調べている。
「そのう…じゃあやっぱりドラゴニアにゴブリンタウンを焼かれた仕返しをつるつもりで…」
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posted at 21:58:38
王の精鋭にして、次に玉座を襲うべき候補を集めた“腐肉漁りの鴉の兄弟団”でも最も腕が立ち、最も性格がねじけており、故にこそ怒りに燃える人間の復讐を鼻であしらい、同族のほとんどが大虐殺に散っても、なお傷一つなく永らえてきた。
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posted at 21:55:24
汚物と泥土まみれの不潔な路上で育ち、要領の悪い餓鬼はさっさと死ぬ。
先代のゴブリンキングの子供達も大概そんな境遇だったが、中からずば抜けて残忍で、酷薄で、いかにも人間と共存不能そうな下種な雌が一匹育った。
さしずめゴブリンプリンセスといったところか。名はギザギ。
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posted at 21:51:57
ただゴブリンの例に漏れず好色で、たくさんの雌ゴブリンを孕ませ、子をなした。
もちろんゴブリンには血縁を大事にするとか、家族を重んじるといった発想はあまりない。玉座に腰かけるのは、最も上等なお宝を盗んできた狡賢い泥棒である。したがって生まれた子供は王子王女としての扱いなど受けず
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posted at 21:49:09
種族としては大柄で、百貫でぶ。刃こぼれした肉切り包丁が愛剣で、いつも食べものの粕をこびりつかせ、乱杭歯を剥いてはげたげた笑って、奴隷同士の殺し合いなどを見物する品性下劣の極であったが、すでに天竜の液状の焔を浴びてこんがりと焼きあがり、この世にはいない。
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posted at 21:46:18
◆◆◆◆
性悪ゴブリンの中でも飛びきりの悪党と屑が集まり、盗品や奴隷を取引する、腐敗と悪徳の温床、ゴブリンタウン。幸いにして竜の王国、ドラゴニアの正義の炎によって灰燼と帰した町には、かつて一人の王がいた。
すなわちゴブリンキングである。
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posted at 21:44:29
「ギ…こいつぁ」
「ボルボ…ついてこい」
腐肉漁りの鴉の兄弟団の手練れは、そう見習いに命じて向きを変えると元来た方角とは別の場所へ足音も立てずに駆けてゆく。
「ひえ…よりにもよって…一番めんどうなのに会っちまった…」
がっくりうなだれた下っ端ゴブリンは仕方なく後へ続いた。
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posted at 21:42:25
這いつくばって命乞いを始めるゴブリンに、ほかの二匹の怪物はおとなしく従う。
「ギヒ、ギヒヒ、あわれなゴブリンをいじめねえでくれ…おいらはただ通りがかっただけで…」
焼け跡に繁茂するようになった丈の低い灌木をかき分けて、しゃがんだまま弓を構えた同族が器用に歩いて来る。
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posted at 21:39:34
たちまち爆風とともに悪臭ふんぷんたる煙があたりを包み、小鬼を猛烈にせき込ませる。
「ギイイイ!!!ゲホゲホゲホ!!ギイイイイイ!!!」
急ぎ絹布を引き出し携行する筒の水で湿して裂けた口と鼻をおおう。
「ギギ…ムッゴゴ…ギ…」
転がりながら場を離れようとする。
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posted at 21:33:34
触手の少年がいきなり肉蔦を伸ばして、呻吟する兵士に巻き付かせた。
「ギイイイ!!?」
「ご、は、ん」
「何やってやがる!!!!」
ゴブリンが止めるまもなく、ローパーはおいしそうな生餌を杭からもぎ取る。
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posted at 21:31:06
道の真ん中に手足を切り落とされ、鼻と耳をそがれた人間が木の杭に縛り付けてある。
「ギヒヒ…ああいうのさ」
ボルボは指さす。血のにじんだ黒装束からは素性は知れないが、どこかの兵士であろう。逞しい体つきをしている。まだ生きている。
「ギヒ…面白ぇ…でもよ」
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posted at 21:27:34
講釈を続けながらも、三匹の怪物は、獣じみた素早さで焼け落ちた街へ向かってゆく。
「妖精の粉が吹き飛ぶようなまねを自分からしちゃならねえ…例えば…おいら達ゴブリンだったら、うまく隠れて近づいてくる斥候をひっかけるためにまぬけ騙しって罠を…」
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posted at 21:24:51
「ギ…気配を消す妖精の粉だけだ。これだって無駄遣いはできねえ。ほら、必要なだけまぶしたらさっさと行くぜ。ドラゴニアだのクレセントだの、おっかねえ人間の大戦士に見つかったら、ぶった切られるに決まってんだ。急いで盗んで、さっさとずらがる!」
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posted at 21:20:22
ゴブリンは言い返すと、土をかけたあたりを腹立たしげに踏み固め、上から枝と草をかけた。
「だいたい好きなおべべが作れる織機だの、腹がいっぱいになる豆の苗だのだって、便利は便利でも、これからやる盗みの役にゃ立たねえ!あの竜の王様にとられずに済んだお宝の中で、使えるのといったら」
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posted at 21:18:26
「ぼ、る、ぼ」
「ボルボの判断は意味不明。有用な道具を埋設しては作戦行動に支障の可能性」
どこか少年を思わせる、触手を束ねた妖怪と、上半身が女で下半身が蜘蛛の化物がそろって声をかける。
「ギイ!!このオークの血とかいうのがあるとあんたらが盛って仕事にならねえからだろ!」
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posted at 21:15:43
◆◆◆◆
「びぇーっくしょ」
ゴブリンタウンの精鋭、腐肉漁りの鴉の兄弟団の生き残り、ボルボは土を運ぶ手を止めてくしゃみをした。
「ギイ…やになるぜ。世の中うっとうしいことばっかだ。どっかもっとゴブリンに優しい土地で、気楽に盗んだり殺したり犯したりしてえもんだ」
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posted at 21:14:09
「すでに闇の国の探索で失った仲間は少なくない。こたびのお役目の場となるゴブリンタウンの廃墟は、飢えと乾きは敵とはならぬが…クレセントが後ろにいる…すでに四隊を先に遣わせたがつなぎが遅れている…こたびは私が自ら赴き、采配をとる」
「御頭が…」
「いよいよぬかりがあってはならぬ」
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posted at 21:09:06
守人の長は剣のような視線をひとなぎして周りを黙らせる。
「お役目だ。私情は挟むな…“腐肉漁りの鴉の兄弟団”…生易しくはない」
「むろんのこと」
「油断はありませぬ」
声を抑えながらも力強い応えに、密偵の首魁はやっとうなずいた。
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posted at 21:05:39
◆◆◆◆
君主のほかは、竜影の守人だけが知る秘密の通路を抜けて、頭領は仲間の元へ戻った。鱗を持つ相棒が放つ独特の体臭がこもる竜舎に、そろって黒装束の男達が待ち構えている。
「小鬼狩りの許しが出た」
「おお。いよいよ」
「最後の掃除が叶いますな」
「御頭の宿願も」
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posted at 21:03:19
間諜の頭目はかぶりを振る。
「お言葉ながら大軍を動かせばゴブリンどもはまたクレセント帝国に逃げ込むかと…ここは我等、竜影の守人にお任せを」
「狩れるか?そなたらのみでの狡賢い害獣どもを」
「むろん…我等こそ奴等にとってのゴブリン…必ずしとめてみせます…一匹残らず」
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posted at 21:00:33
ガイゼスは美しい髭をしごいてから、今度は黒髪褐膚の麗人を引き寄せ、顎を掴む。
「このルーナの生国とな…ありえるか?古き闇を滅ぼした英雄の子孫が築いたと称する国が、邪悪の種族を匿うなど…」
「ん…ありえるでしょう…ね…皇帝…陛下なら…」
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posted at 20:53:17
その後なんとなく親友とそういう雰囲気になったときに「やりたいならいいよ」と身体を許したら他の友人の時には無かった訳の分からない快感と言語化しづらい痺れるような感覚を覚えて、親友が上手いだけなのか、慣れてきただけなのか、感情が乗ってたからなのか分からなくて戸惑って欲しいよね。
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posted at 20:53:14
竜影の守人を率いる統領は、淡々と語句を紡いだ。
「ゴブリタウンに舞い戻ってきたのは、“腐肉漁りの鴉の兄弟団”とか名乗る一党。陛下が滅ぼされたゴブリンキングの子飼いの連中です」
「皆殺しにしたはずだが」
「そう考えておりましたが、ドラゴニアの栄光をねたむクレセント帝国が匿ったかと」
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posted at 20:51:34
適当な友人相手に処女捧げた‥‥という意志は無いまでも好奇心からえっちしてみたTSっ娘が思っていたより気持ちよくないどころか、不快感があって、オナニーしてた方が万倍マシだなと考え出す展開好き好き。自分も男だった癖に、男の性欲やその性感に対して呆れや憐れみを覚えていると最高。
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posted at 20:50:37
影にわだかまる男は口を開く。
「姿を隠す妖精の粉とやらは厄介ですが、ずっと消えていられるものでもありますまい。ほかの品は戦いにおいて脅威とはなりませぬ。守人にはか弱き女もおりませぬゆえ…しかし、こたびの生き残りのゴブリンは恐らくそれとは別口やもしれませぬ」
「ほう」
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posted at 20:49:02
かくして正規軍の活躍により、吐き気をもよおす害獣、ゴブリンはこの世から一匹残らず消えた、かに思えた、のですが。
ネズミやゴキブリ、ダニやシラミを我々が克服できていないように、泥棒の、人殺しの、強姦魔の、嘘つきの、疫病持ちの、ずるくて卑しい小鬼どもは、まだ…
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posted at 20:27:43
非公開
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posted at xx:xx:xx
皆さんこんばんわ。厳しい寒さが続きますが、これを乗り切ればもうすぐ春。
花見やたけのことりなどで楽しい季節がやってきます。
でも温かくなると、やっかいものも沸いてきますよね。
「啓蟄」なんていうぐらいですから、虫はもちろん、農作物をあらす鳥や獣、女子供を追いかけまわす変質者…
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posted at 19:56:36
@delta0401 作者「えっと、項羽と劉邦ってタイトルなんですけど…」
編集者「そんなんじゃ売れないよ。(赤髪と青髪の美少女が73回勝負した結果、異世界ハーレム無双した俺が参戦した方が最後に勝っちゃった)で行きましょう」
作者「はぁ」
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posted at 16:13:25
寝取られで意識したいのは、予定調和と思わせないこと。
不運や不幸が重なって、裏切らない人が裏切ってしまう。
それが重要なんだ。
夫や家族を最初から嫌っているとか、浮気性では駄目だ。ビッチヒロインでも、本性を隠し、清純を装う工夫がいる。
予想されたNTRは、「寝取らせ」になってしまう。
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posted at 16:12:22
@delta0401 羅漢中「『水滸伝』ってタイトルで行きたいんですけど……」
編集「ダメですよ。『お人好しなのだけが売りだった僕が逃亡生活する展開になったけど、107人の凄い女の子に護られることになった件』でいきましょう!成りゆきで修道女になったけど荒っぽいのと情に脆い元ヤンヒロインとか出して!」
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posted at 14:36:06
非公開
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posted at xx:xx:xx
羅貫中「えっと、三国志ってタイトルなんですけど...」
編集者「そんなんじゃ売れないですよ。"涿県で筵を売りながら母親と暮らしている耳の大きくて貧しい俺が、漢王朝の血を引いていたのでLv99の義兄弟と一緒に天下統一をはじめました"で行きましょう」
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posted at 11:47:33
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あなたがつぶやいている「カタカナ」ベスト10で今までを振り返る
10.ヒエッ
9.サキュバス
8.チケット
7.ネコ
6.アビゲイル
5.サキュバスチアコス
4.ヤンキー
3.ネクラ
2.コメダ
1.クラゲ
appli-maker.jp/analytic_apps/...
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posted at 07:47:26
#自作のキャラをソシャゲ風にいいねの数だけ紹介する・見た人もやる
posted at 06:40:47
彩貴@TS魔法少女戦記 すけぶ始めちゃっ @sakuri4696
自分を病的に愛してしまっている息子によって密かに薬を盛られ幼女にされてしまい、元に戻る為に身体の中に直接精液を注ぐのが1番と嘘をつかれ仕方なく性交することになるも、思ったより巨根だった息子のちんぽの長さを定規で測り、自分のお腹に当てて青ざめるちんぽ計測TS娘
的な感じで今日も頑張る
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posted at 05:51:51
こうしている間にも主人公になれないような物語のアホな異世界転生者と異世界召喚者が毎分不幸で理不尽な目に遭って再起不能になったり、死んでいると思えば、異世界モノで大抵のことは許せるような気がしないでもない。
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posted at 01:03:29
異世界召喚モノって転生と違ってその世界の人間が呼び出してて、碌な対価も与えられないどころか命令強制とか謎の縛りまでかけられていることがあって、しかも帰れないとかあまりにも不平等なこと多くない? 一般的な悪魔召喚見習って?
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posted at 00:46:38