ススミハジメ
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- 自己紹介 どこかでなにかをしてる人、あるいは老害おじさん。趣味は読書と音楽です。私的な持続的興味は「人間の身体的限界性=創造性と観測の限界」「モナドと波の思想」「不可知の存立」の三事です。 http://note.mu/susumihajime
2022年03月12日(土)


ちなみに、『ゲンロン6』の註で書いた三島由紀夫と現代ロシア文学というテーマは同じ2017年に上海で行われた国際学会で報告しました。ロシア人からの受けもよく、報告原稿まで書いたものの、結局報告集は出ず…
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posted at 17:54:44

ロシアでの三島受容に関しては、A・チャンツェフという日本文学研究者が三島とリモーノフを比較した研究書を出しています。リモーノフはある時期まで三島を崇拝していました。プリレーピン=三島ではなく、三島の問題意識と現代ロシアの右派文学の言説に通じるところがあるということです。
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posted at 17:40:35
2017年09月25日(月)

(続き)また、今回の特集はこれまで日本であまり紹介されてこなかった右派思想に着目している点で画期的です。ドゥーギンなんかはイロモノ扱いされがちな思想家ですが、実はソローキンやペレーヴィンの作品はこうした右派思想に対する仄めかしに満ちており、現代ロシア文学の理解にも役立つはずです。
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posted at 18:35:14

②『ゲンロン6』の「ロシア現代思想特集I」でザハール・プリレーピン論を寄稿しました。彼は現代ロシア文学の若い世代を代表するリアリズム系作家ですが、一方でスターリン賛美など右翼的な言動でたびたびスキャンダルを起こしてきました。ある意味でソローキンの対極に位置する作家と言えます。
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posted at 18:32:49

①ソローキン『テルリア』翻訳(河出書房新社)。イスラム原理主義勢力との戦いにより荒廃した21世紀中葉のロシア・ヨーロッパを舞台にした近未来小説。登場人物や文体も様々な五十章で構成された実験的かつボリューミーな作品で、ソローキン版「新しい中世」の世界を堪能していただけると思います。
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posted at 18:30:46