黒 @Kagetuya

10年10月25日

ずいぶん前「死の間際に、あんたを怨んでるって言われてみればわかるよ。」お化けなんかいないと強がる私にそう言った叔父が先日、鍵の掛かった部屋で変死体で発見された。先の言葉が思い出されたが、本当かどうかわからない。ただ、彼の死に様が普通じゃなかった事は確かだ。 #twnovel

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posted at 08:34:30

泥辺五郎 @dorobe56u

10年10月25日

#twnovel 右の眼球を売った金で購入した義眼が届いた。眼帯ともお別れだ。擬人屋で一目見た瞬間から何もかも投げ捨てても欲しくなった。翡翠を通したその目で世界を見てみたいと思った。そのためには今ある眼球が邪魔だったのだ。眼窩にはめて右目だけを開ける。鏡には義眼しか映っていない。

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posted at 07:26:33

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浅葉積木 @tsumiki_a

10年10月25日

母の誕生日を忘れていた父をなじった。父は目を逸らしながら返事をした。「母さんの誕生日は、銀の水の月の４３日なんだ…」　…。２人が出会ったときの“設定”を継続していたら、本当の誕生日を忘れてしまったらしい。両親の互いの呼び方が本名とはかけ離れていた理由がわかった。 #twnovel

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posted at 07:03:18

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ふんた、 @JUNTA_X0

10年10月25日

僕は、どうしたら良いのか良くわからない。多分、今まで熱中した物も特に無い。脚本や小説や映画やアニメとかお笑いやら色々あった物にも実はそれほど執着は無い。お金も要らない。友達ももう要らない。出来るなら、人類が絶滅することくらいしか願いが無い。気は確かだ。#twnovel

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posted at 02:55:32

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明宏訊 @aliceizer

10年10月25日

１７歳の少女、マリアは周囲の紳士たちの表情がめまぐるしく変わるのを、つぶさに観察していた。「さあ、車に乗るのだ！」ドスの効いた低い男の声が、少女たちを三台の車に分けて、それこそ荷物のように積載した！という夢なう！ #dream #yume #twnovel

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posted at 02:10:05

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layback @laybacks

10年10月25日

お風呂上がりにバスタオルも巻かずに脱衣所を出ると猫のラスカルが座り込んでいた。私の裸を目にした途端、怯えたように後ずさり、吐いた。おい。なぜ吐く。彼氏に電話で愚痴る。「動物から見ると毛皮に覆われてない生肌の人間は気持ち悪いらしいよ。僕は好きだけど。君の裸」ふん。 #twnovel

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posted at 01:49:02

layback @laybacks

10年10月25日

秋刀魚が安かったので30尾買って帰る。晶がドアを開けた途端シロクマのクゥが飛びついてくる。押し倒されそうになるのを若手に胸を貸す横綱の要領で必死で堪えている間にあごのあたりを猛烈に舐め回される。「はいはいわかったからやめなさい」ふぅ。綱を明け渡すのももうすぐね。 #twnovel

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posted at 01:35:32

来戸 述 @kido_novle

10年10月25日

#twnovel 自分を改造できる男がいた。彼は女にフラれる度に、彼女から嫌われた部分を改造していった。最初は顔、次に体つき、そして性格……。やがて、彼は誰からもフラれなくなった。「自分を失った男なんかにね、女は魅力を感じないものよ」……誰も付き合ってくれなくなったからだった。

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posted at 01:22:18

倉沢 繭樹 @mayuqix

10年10月25日

２０年間、自室を出たことのない男がいた。全世界の人間から憎まれていると思い、世界中の人間を敵だと見なしていた。膨大な本を全て読み終わり、鉄製の書棚を解体して部屋の地下深く掘った穴に壁を築いた。ある日、ＡＩの暴走で人類は滅んだ。もう誰も彼をひきこもりとは呼ばない。 #twnovel

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posted at 00:32:27

Mark @Marknovel

10年10月25日

ここは僕の秘密基地。真っ暗な押入れの奥。ミニライトを持ち込んで引き蘢る。親にも分らない様に隠れていた。「お〜い、純、どこだ。」お父さんは諦めたらしい。暫くして外でけたたましいサイレンと人の泣き叫ぶ声。外の様子がおかしいので僕は震えながら自分に偵察の指示を出した。 #twnovel

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posted at 00:31:03

ふんた、 @JUNTA_X0

10年10月25日

『あの頃、一番なりたくなかった自分になってしまった。』どこかの作品に書かれたこの言葉を現実に吐くなんて。僕は明日、秩父鉄道に飛び込む。止めても無駄だ。 #twnovel

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posted at 00:30:08

ONEP/お姉ちゃんP@misskey. @mini_humbucker

10年10月25日

（聞こえますか。大学四年斎藤一郎です）「……はい」（こんにちは）「……自己紹介をどうぞ」（私は統率力がある人間です、先日も）「……申し訳ないのですが怖いんでテレパシーじゃなくて口でお願いできますか」（コミュニケーション能力抜群だと思ったのにな）「漏れてますけど」 #twnovel

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posted at 00:27:51

明宏訊 @aliceizer

10年10月25日

#twnovel 「カプセルは何処だ?！」精密機械を通して伝わってくる情報には、やはり限界がある。直に宇宙に手を指しだして触れたいと、少年は熱望した。目標物が視界に入らないと、しだいに、それは狼狽に変わる。しかし、突出した彼の才能は機械を完全に凌駕して飛び出した。 #gundam

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posted at 00:22:58

あろー @sun_arw

10年10月25日

#Twnovel 「僕はまた呼ばれたのか。ここはどんな所かな」「落ち着いている暇はないぞ君。今度の世界は僅か140字で消えてしまうんだ」「そ、それは本当か、じゃあ僕らもすぐに消えてしまうって事じゃないか」「そんなに文字を使うんじゃない！」「しまった！ 消えてしまう！ 消え……

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posted at 00:14:51