あやめ@捻れた世界と時間遡行軍と戦う世界と猫世話係
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- 自己紹介 刀剣乱舞とtwstの深い沼底在住戦国畑産成人済(30↑)審神者兼監督生兼お猫様の下僕。ミュもステもアニメも好き。not腐。刀の推しは月と鶴と源氏と🐉他、twstは🦁🍩🐉⚔️🌹♥️🐺 RTのみや迷惑垢は報告→ブロック。無言フォロー失礼します(舞台チケットの応募券は交流のない方にはお譲りしません)
2023年01月21日(土)
口々に文句を言い始める寮長含めた面々に、ハイエナはメガホンの音量を最大にした。
「許しません!」
たとえこの娘がライオンに恋していようが、あのライオンが覚悟決めるまでは、ある一定のラインを越えたら邪魔してやる。
ハイエナのモンペが誕生し、借り物競争は賑やかに終了したのだった。
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posted at 23:44:40
「今からオレの許可無くこの子に近付くの禁止っスからね!だってオレ、お母さんなんで!!」
メガホンを奪い取り、高らかに宣言した。それにブーイングが起こったが、
「お母さんなんで!寮長だろうが誰だろうが、許しませんからね!」
「は?ふざけるなよ」
「そうよ、横暴だわ」
「異議あり!」
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「す、すみません……!先輩、私にとってお母さんみたいだなって……」
崩れ落ちるハイエナに、うさぎ娘がフォローにならないフォローをする。
「……うん、いや、もうそれでいいっスよ」
お母さんならお母さんで良い。確かにこのうさぎは妹のようだし、娘のようでもあるから。だからハイエナは、
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「一位のお題、お母さん」
その場が水を打ったように静まり返った。
「……は?」
連れて来られた本人もこの反応。係の生徒がもう一度、
「一位のお題、お母さん」
なんならゆっくりはっきり丁寧に言った。瞬間、まるで大爆発が起きたかのように、全員が腹を抱えて笑い出した。
「……マジかよ」
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posted at 23:44:38
「ありがとうございました、先輩」
「いんや、一位取れて良かったっスね」
「えっと……それでは、発表します」
その言葉をこの場にいる全員が、耳をダンボにして聞いていることは当の本人だけが知らない。
「一位のお題は……」
そこで言葉を切られ、全員が聞き逃すまいと次の言葉を待った。
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posted at 23:44:38
あれよあれよという間にハイエナは彼女と手を繋いで、ゴールに向かって走って行った。その後ろ姿を見つめたまま微動だにしないライオンに、
「……寮長、どんまいっス」
寮生達から優しい言葉が掛けられたのだった。
「それじゃあ、お題を見せてください」
「はい」
彼女は手のお題の紙を渡す。
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posted at 23:44:37
そう思ったライオンが仕方なさそうな笑みを浮かべ、彼女の手を取ろうとした。その時、
「一緒に来てください!」
その言葉と共に掴まれたのは、
「……あ?」
「へ?」
隣にいた、ハイエナの手だった。
「お、オレっスか!?」
「お願いします!」
彼女にしては珍しく、わりと強く手を引いている。
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posted at 23:44:36
けれど迷っている時間は無いと、私は彼の元へ駆け出した。
「あれ?こっち来る」
困った顔をしていた彼女が、こちらに向かって走って来る。そして、手を伸ばした。
「先輩!お願いします!」
その細い手は真っ直ぐこちらに向けられている。やはり彼女が頼りにするのは、自分しかいないようだ。
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posted at 23:44:36
いよいよ私の番。ドキドキと早鐘を打つ心臓を押さえて、スタートラインに立つ。
「よーい……」
パン!
ピストルの音と共に飛び出して、お題に向かって走った。一番最初にお題を手にして中を確認すると、
「……え……」
私の時が、一瞬止まったような気がした。これは……どうしたらいいのか。
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posted at 23:44:35
二人は係の生徒にお題の紙を渡した。
「一位のお題、眼鏡をかけた人」
皆は納得した。続いて、
「二位のお題、……怒らせたら怖い人」
「どういうことだい?」
「いやだからそういうとこだって!」
そのやり取りに、皆は楽しそうに笑っていた。こういうことで、癖のあるお題だと言われるらしい。
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posted at 23:44:34
「俺か?」
「寮長、一緒に来てください!」
「ボクかい?いいけれど」
お互いにコイツにだけは負けないというように、先輩達の手を引いて全速力で走ったけれど、やはり軍配は陸上部の彼に上がった。
「ちっくしょー!」
「やった!先輩、ありがとうございました!」
「お前が頑張った成果だよ」
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posted at 23:44:34
そんなことを話していたら、開始時間となった。
「すみません!帽子貸してください!」
「鏡持ってる人いませんかー!?」
生徒達の声をが響く。品物を探している選手もいれば、誰か特定の人を探している選手もいた。
競技真っ只中の親友達は、自寮に一目散に走って行った。
「先輩!頼んます!」
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posted at 23:44:33
ゴールをするというもの。
「私の世界のものと同じルールで良かった」
「いや、安心するのは早いぜ」
親友曰く、そのお題がなかなかに曲者らしい。動物や箒など、その場に無さそうな品物や人のチョイスも難しいらしい。
「簡単なお題もあるから、それに当たることを祈るばかりだな」
「そうだね」
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posted at 23:44:32
「だ、大丈夫だよ!」
私がそんなに心配なのか、学園長の信用がやはり無いのか……恐らく両方なのだろうと私は肩を落としたのだった。
借り物競争のルールは至って簡単。スタートして、少し走った先にお題が置かれている。そのお題に沿った品物を誰かに借りて、それが人だった場合は一緒に
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posted at 23:44:32
「だゾ」
「「は?」」
先ほどのライオンの彼と同様に眉を寄せた二人の声が揃う。この顔は、お前大丈夫なの?という顔だ。
「……学園長が絶対に碌でもねぇこと考えてるに一票」
「……僕も同感だな」
「ほら、やっぱり言われたんだゾ」
相棒がさっきと全く同じことを、全く同じ表情で言った。
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posted at 23:44:31
協力しろよ、という相棒の言葉に、
「まぁ、精々頑張れよ」
彼はニヤリと笑ったのだった。
「あれ?お前、どうしたの?」
「何かあったのか?」
借り物競争に出場するらしい親友達が、私と相棒を見て目を丸くする。それに首を振って、
「学園長のご好意で借り物競争に出られることになったの」
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posted at 23:44:30
ずっと応援や手当てをしていたから、皆と一緒に体を動かせることは嬉しい。そう言うと、
「……ったく、この能天気」
ぽんと頭を優しく叩かれた。そんな小さな触れ合いも嬉しくて、ドキドキしてしまう。
「何に出るんだ?」
「借り物競争です」
「オメーに借りに行くかもしれねーからな!」
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「は?」
訝しげな彼に事の次第を説明すると、
「……お前、またあの烏にいいように使われてんじゃねぇか」
「ほら、やっぱり言われたんだゾ」
相棒が頷きながら言う。その場で見ていなくても、そう思われてしまう学園長がなんだか可哀想だった。
「それでも、競技に出られるのは嬉しいので」
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posted at 23:44:29
一緒に走っていたメンバーが聞いたら目を剥きそうな言葉だけれど、彼が言うとなんとなく納得してしまう。
「お前は?また怪我人でも出たか?」
先ほど派手に転んだ生徒がいて、治療の為に私が救急箱を手に走っていたのを見ていたらしい。
「いいえ、競技に出させて頂けることになって」
「だゾ」
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posted at 23:44:28
「競技、お疲れ様です」
彼は学年対抗リレーと騎馬戦などに出場していた。なるべく万遍なく応援しようと思っていたけれど、やっぱり好きな人がいるチームに勝って欲しいと思ってしまう。
彼は他の選手を物ともせずに、次々と勝っていたが。
「さっきのリレー、すごかったです」
「別に普通だろ」
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posted at 23:44:28
きっとまた何か良からぬことでも考えているのだろうが、それでも参加出来ることは嬉しい。
救護班である担任には学園長が伝えてくれるとのことで、私と相棒はスタートラインの方に歩いていた。すると、
「おい」
聞き慣れた声に足を止めて振り向くと、
「先輩」
ライオンの王子様が立っていた。
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posted at 23:44:27
実はスポーツは嫌いではない。
「決まりですね!いやいや、あなたが出てくれたら賭けが……いえいえ、盛り上がるに決まってますよ!えぇ!!」
「……今何か聞こえたんだゾ」
「いいえぇ!きっと空耳ですよぉ!」
そうですともと押し切る烏に相棒が胡乱な眼差しを向けるが、彼はにっこり笑うばかり。
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posted at 23:44:26
「……別に何も言ってないんだゾ」
相棒が冷たい目で言うが、保護者は気にした様子はない。私は少し考えて、
「それなら、参加させてください」
「出るのか!?」
「うん、折角の運動会だもの。皆と一緒にやりたいじゃない?」
見た目のせいか、鈍臭そうだの運動音痴に見えるだのとよく言われるが、
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posted at 23:44:26
「次の借り物競争、あなた出ます?」
「え?」
「ふな?」
耳を疑ったが、相棒も間違いなく聞いていたようで、二人で一応保護者枠の烏を見上げる。
「ずっと応援ばかりでは退屈でしょう。得点にはなりませんが、特別枠で参加するのは如何ですか?いいえ、お礼なんて良いですよ。ほら、私優しいので」
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posted at 23:44:25
なだぎさん
俺らがこうだったの知ってるのかな
二つとも愛してる作品だから
同時に載せちゃうね
これがこうだよ
#風都探偵
#仮面ライダーW
#刀剣乱舞 pic.twitter.com/3kfdTU38ma
posted at 22:40:54
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1/29(東京)COMIC CITY 東京 148
Beckon of the Mirror 18
歪な世界に咲いた花 4
当日のお品書きです!よろしくお願いします〜🥳🙌
頑張れれば無配があるはず……! pic.twitter.com/jpkdj5WEwD
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posted at 21:07:08
Veon ビヨン✨Nijigen A15 @vveonnee98
タコちゃん🐙
#ツイステファンアート #ツイステ pic.twitter.com/rqIfdDUviC
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posted at 20:56:54
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現パロのある日のクル監♀
🐶がお風呂から出てきたら、今日もまた彼のシャツを監が着ていた。
🐶「お前は本当に俺のシャツが好きだな」
監「デイヴィスのことはもっと好き」
#twstプラス pic.twitter.com/d6CGx8Dw8e
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posted at 15:07:52
最近買った「紅茶好きのフィルター」めっっっちゃくちゃ便利…!!コーヒーフィルターよりも薄くて目が細かい。
ゆったりポットで淹れるのが良いとはわかりつつ、仕事で疲れて洗い物増やしたくない時とかでも気楽にリーフティーが飲める…!!淹れ終わったら茶葉も一緒にポンと捨てられるのも良い。 pic.twitter.com/uur3Ji68l6
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posted at 11:08:40
「なんであの娘、あんなに絡まれるのよ」
「俺に言うなよ」
お前らの寮生だっているだろうがって、今日も賑やかな会議が開かれているかと(笑)
読んでくださり、ありがとうございました!😊🙏
良いお天気だけれど寒い❄
暖かくしてお過ごしくださいね🍵
皆様の一日が今日も良い日でありますように✨
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posted at 09:07:28
おはようございます☀
お仕事、学校の方もお疲れ様です🍵
真夜中の🦁🌸寮長ズ小話に🤍とRTをありがとうございました!😊🙏💕
🌸ちゃんに手出しは罷りならぬというお話でした(笑)でも絶対に似たようなこと考えてる憐れな鼠はいるので、その度に会議がなされるのでしょうね🤭
🦁さんに文句が集まりそう
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posted at 09:07:28
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零すと、彼は緑色の目を細めて、
「……お前、暫く俺の寮に泊まれ」
「え?」
その日臨時の寮長会議が開かれ、翌日、密かに鼠取りが為されたのだった。
明日の朝日が拝みたくば、絶対に絶対にオンボロの寮のあの子には手出しをしてはならない。
一部の生徒の間で、有名な話になったそうだ。
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posted at 01:11:46
待っている」
と。
彼らがその後どうなったのかは、寮長達と熱砂の従者、そして学園長しか知らない。
けれどその日から、食堂のシャンデリアと学園の窓がピカピカに磨かれるようになったのだとか。
「……視線を感じる?」
「はい……」
その日膝枕をしながら、最近やけに感じるのだと彼に
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posted at 01:11:45
砂の獅子は唇に弧を描いた。
「……お前らが生きてたら拝めるだろうよ」
温情どころか極寒の有罪判決が言い渡された。その瞬間、大食堂に断末魔の叫びが響き渡ったのだった。
その光景を一部始終見ていたという、とある生徒はこう思った。
「あの子に手を出したら、永遠の眠りより恐ろしい結末が
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posted at 01:11:44
ゆらりゆらりと尻尾を揺らして、震え上がっている彼らの前に立ち止まり、その緑色の瞳で一人一人を言葉無く見据える。
彼らは最早、獅子を前にした鼠だった。
「……明日の朝日が拝みたいか?」
低い声が彼らの耳に届く。それに縋るように頷き、涙が零れんばかりの目で温情が欲しいと訴えた。
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posted at 01:11:43
楽しそうにも聞こえ、また憐れんでいるようでもあり、しかしその眼光は見る者を震え上がらせるほど鋭かった。
ここに来て、ようやく彼らは自分達が相当拙いことを話していたのだと自覚する。が、否定しようにも謝ろうにも、全身が震えてしまって言葉が一切出て来なかった。
砂の獅子が立ち上がる。
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posted at 01:11:42
「……今の会話全部録音してあるから、よろ」
業火のゲーマーがぽつりと言い、その手にある端末には真っ青な顔の彼らの情報がズラリと並んでいた。
「人はなかなか面白いことを考えつく。僕には無い発想だから興味深い……が、己の身を顧みないのは無謀を通り越して愚かだな」
茨の次期王の言葉は
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posted at 01:11:41
大食堂の入口にサイエンス部の二人と、双子のウツボが姿を見せた。彼らも笑顔だが、纏う空気が最早殺気立っている。
「それらしい物を手に入れるのは俺が引き受けよう。なに、凝った意匠の瓶と無味無臭の液体があればどうとでもなる」
熱砂の従者がカトラリーのフォークとナイフを手に、笑顔で頷く。
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「アタシの「ボクの右腕は、サイエンス部だからね」ですものね」
顔が整っている二人の満面の笑みを見て、彼らの表情が驚愕に変わる。そこへ、
「説明や取り引きは、是非僕達にお任せください。うちのウツボ二人は、それはそれは良い仕事をしますよ」
深海の支配人がにっこりと笑って言う。
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posted at 01:11:39
一人の言葉を上から押し潰すような圧で、薔薇の暴君は声を掛けた。それに彼らの動きがピタリと止まる。
「アタシも一緒に行ってあげるわ。だって……」
林檎の女王はそこで言葉を切り、ギリギリと油の切れたブリキのおもちゃのようなぎこちない動きの彼らが、完全にこちらを向くまで、続きを待った。
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posted at 01:11:39
自分達の“実験”の話に夢中で、誰一人として気付いていない。真後ろに、ゴーストも裸足で逃げ出すような表情の男達がいるなんて、欠片も気が付いていなかった。
「え、じゃあさ、誰が呼び出す?」
まず、薔薇の暴君と林檎の女王が立ち上がった。
「じゃあ……」
「ボクがその役目を受けようか?」
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posted at 01:11:38
取り出して、素早く何かを操作した。その画面には生徒の一覧が表示されている。
茨の次期王が手にしていたカップは、音もなく静かに割れてソーサーの上に倒れた。
砂の獅子の耳は横にピンと張り、美しい緑色の瞳は獲物を見定めるように鋭く光っていた。
七人の殺気を、その憐れな草食動物達は
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posted at 01:11:37
「ちょっと実験付き合ってよとか言えば、多分大丈夫だろ」
その瞬間、薔薇の暴君と林檎の女王、深海の支配人は同時にスマホを出して、どこかへ連絡を入れた。
熱砂の従者は彼にしては珍しく、カトラリーのフォークとナイフをかちゃりと鳴らした。
業火のゲーマーはスマホを置いて、タブレットを
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posted at 01:11:36
業火のゲーマーはスマホをタップする速さが上がり、その隣に座った茨の次期王は紅茶を一口飲んだ。そして端に座る砂の獅子は目を細めて、その尻尾はゆらりと揺れた。
「……試してみる?」
「え、試すって……」
「放課後、呼び出してさ。それっぽい入れ物用意して、サイエンス部です〜って言って」
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posted at 01:11:35
「「「「「「「…………」」」」」」」
薔薇の暴君は席を立とうとして、隣の林檎の女王に肩を押さえられて止められた。
その前に座る深海の支配人は静かに眼鏡を上げて、更にその隣ではまだ来ていない主の為に食事を整えていた熱砂の従者が、落ちてきた髪を後ろに流した。
スマホを弄っていた
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posted at 01:11:34
「うんうん。この石、すげー価値のある宝石なんだぜって言っても信じそうだよな」
笑い声と共に聞こえてくる言葉に一同は眉を寄せた。
「……あのさ、この水が媚薬だとか言っても信じるんじゃね?」
「「「「「「「…………」」」」」」」
「あっ!分かるっ!!繰り返し言ってれば信じそうだよな」
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縦サムネが復活してくれて本当に嬉しい…本当に嬉しい…!!
(だいぶ前のフロイド再掲🦈)
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