あやめ@捻れた世界と時間遡行軍と戦う世界と猫世話係
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- 現在地 加賀国某本丸、TWL・NRC
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- 自己紹介 刀剣乱舞とtwstの深い沼底在住戦国畑産成人済(30↑)審神者兼監督生兼お猫様の下僕。ミュもステもアニメも好き。not腐。刀の推しは月と鶴と源氏と🐉他、twstは🦁🍩🐉⚔️🌹♥️🐺 RTのみや迷惑垢は報告→ブロック。無言フォロー失礼します(舞台チケットの応募券は交流のない方にはお譲りしません)
2018年10月10日(水)
何が起こったのかわからなくて、地震のような衝撃に思わず蹲った。そうして少しして、剣戟の音が聞こえてくる。「時間遡行軍だ！！」と誰かが叫ぶ声がした後、周りにいた刀剣男士たちはすぐさま戦闘態勢に入った。カフェの中にいた鶴丸国永も、外に出て抜刀している。
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posted at 23:57:34
さっきまで普通に飲んでいたコーヒーがひどく苦く感じて、ガムシロをひとついれてから一気に飲み干した。そろそろいい時間だし、店を出よう。外に出て、ゲートに向かおう、とスマホでマップを開いた時、ドォン！と比較的近くで何かが爆発する音と、いくつかの悲鳴が聞こえた。
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posted at 23:52:18
なんとなく気になってしまって、二人のことをちらちらと見てしまった。二人は仲睦まじく笑いあって、時折鶴丸が女性に触れていた。その触れ方が、あまりにも愛しさ溢れるようなもので。誰が見ても恋仲なのだろうとわかる程だった。私の鶴丸も、今見習いとあんな風に過ごしているんだろうか。
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posted at 23:48:24
よくよく見ると、この鶴丸とは縁が繋がっていない。審神者と刀剣男士の契約の縁は、見え方はそれぞれらしいが私は自分の刀剣男士とは細い糸が繋がっているのが見える。普段は見ないようにしているので見えないが。
入ってきた鶴丸の後から、小柄な女性が入ってきた。多分この鶴丸の主だろう。
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posted at 23:44:59
良さそうなカフェに入り、サンドウィッチとアイスコーヒーを頼んだ。通されたのが4人席だった為に、一人でこんな広く使ってもいいものかと思ったが、店員にここに座れと促されたのだからいいのだろう。サンドウィッチを咀嚼していると、鶴丸が店に入ってきた。一瞬うちの鶴丸かと思ったけれど、
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posted at 23:40:28
万屋街はほとんど審神者や刀剣男士、政府関係者などが集う場所なので、審神者が供をつけず一人で出歩いているのも珍しくない。セキュリティ的には問題の無い街なのだ。
茶屋に向かった鶯丸の背中に、頑張れと勝手にエールを送って、私もなにか簡単に食べようかと、料理店街に向かった。
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posted at 23:32:36
気まずそうにそう言えば、鶯丸はなるほど、と納得したようだった。下着屋にはさすがに男の身体を持つ刀剣男士たちを連れていくことはしないので、いつもどこかで待つように頼んでいたからだ。
「約束まであと三十分だし、下着買い終わったらそのままゲートに向かうから、そこで落ち合いましょう」
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posted at 23:24:53
見習いたちとの約束の時間まであと30分程だった。
「鶯丸、お茶屋に行ってくる？」
「ん？茶はいつでも飲みたいが…行きたいのか？」
私がついて行くと、鶯丸もゆっくり話が出来ないだろう。
「ううん、私ちょっと…その、あ、下着をね、見に行きたくて。」
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posted at 23:21:16
鶯丸の想い人が誰か確かめた訳では無いけれど、基本的に鶯丸が万屋街で行く範囲は決まっている。大方その茶屋の看板娘で間違いはないだろうと勝手に予測していた。少しくらい、会いに行きたくはないだろうか。そこまで気が回らなかったな、と後悔しつつ時計を見ると、
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posted at 23:16:44
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結局それに決めてしまった。プレゼント用に包んでもらってから、鞄にそっと隠しておく。喜んで貰えるといい。
これでやりたいことはすべて、終わってしまった。そこではた、とあることに気づく。そういえば鶯丸の行きつけの茶屋は、この近くじゃなかっただろうか。
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posted at 23:12:23
これでいいんじゃないか、と白くて丸いファーの付いた髪飾りを指差した。確かに可愛い。し、似合いそうな気がする。しかしなんだか、その、鶴丸っぽい、のだが。これを私が渡してもいいもんだろうかとうんうん唸ったが、なんとなく他のものよりこれが彼女の雰囲気に一番しっくり来る気がして、
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posted at 23:08:58
それから見習いへのプレゼントを選んだ。研修お疲れ様という気持ちと、これから頑張ってという気持ちを込めて、最後の日に渡そう。アクセサリーショップに入ったはいいが、どれがいいか迷ったので、物珍しそうに周りを見ていた鶯丸に相談すれば、
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posted at 23:06:00
光忠ご所望の品と、あまり見たことがない名前のハーブ類をいくつか買った。いつも厨当番を担ってくれている光忠にちょっとしたプレゼントにしよう。何に使うのかわからないけど。いや料理に使うことはわかるが何分オシャレな料理は全くわからない。何が出来るかお楽しみだ。
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posted at 23:00:18
光忠はどこを目指しているんだろうか。というかそんなもの、こんな純和風！という感じのお店にあるんだろうか。お店の人にダメ元で聞いてみれば、「ありますよ」といい笑顔で言われた。あるんかい。
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posted at 22:55:47
それじゃあまた後で、と手を振って、見習いと鶴丸と別れた。さて、これからどうしようか。特に決めてはなかったけれど、先に光忠に頼まれていた買い物を済ませてしまおうか。鶯丸と共に、食品を扱う店に入った。ええと、買うのは何だったっけ、オリーブ・オイルとローズマリーとフェンネル……？
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posted at 22:54:01
鶴丸も、私なんかと一緒に居たくないだろう。見習いに揃えたいものがあるから、2時間ほど自由時間にしようかと言えば、わかりましたと頷いた。そして彼女は鶴丸を見上げると、「万屋街は初めてなので、鶴丸さん案内して頂けますか？」と声をかける。鶴丸はそれに「ああ」と笑顔で首を縦に振った。
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posted at 22:46:50
そういえば彼女は高校を卒業したばかりと言っていた。幼さと素直さを残した彼女は妹が出来たようで可愛らしい。つい、甘やかしたくなってしまう空気を持っている子だった。そんな所が鶴丸も好きになったのだろう。ここは気を利かせて二人にしてあげた方がいいだろうか。
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posted at 22:41:26
見習いと楽しそうに笑っていた鶴丸は、私たちの目の前に来るとスっと表情を消した。それを見ないふりをして、見習いに「行きましょうか」と声をかけてから、転移門を操作した。問題なく万屋街に着けば、見習いは物珍しそうにキョロキョロと周りを見渡した。なんだか今にも走り出していきそうだ。
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posted at 22:37:40
最後くらいハメを外しても怒られないだろうと、万屋街に誘えば彼女はニコニコと嬉しそうに頷いてくれたので、今日は1日非番にすることにした。万屋街に行くのは自動的に私、鶯丸、見習い、鶴丸になった。
転移門の前で鶯丸と二人で待っていれば、見習いと鶴丸が並んで歩いて来た。
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posted at 22:34:41
見習いが研修期間を終えるまで残り1週間となった。彼女はこの3ヶ月間、本当によく頑張っていたと思う。きっといい審神者になれるだろう。私が教えられることは粗方教えてしまっていたので、あとはもう実戦で自分のペースを掴んでいくしかない。
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posted at 22:29:16
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彼女が死ぬ間際まで鶴丸のことを想い続けていたと知っていたなら、今世は自分の命が尽きるまで彼女を愛し抜こうと誓えただろうに…。
スマホのディスプレイに一つ、二つと涙が落ちる。口を片手で押さえるも、指の隙間から嗚咽が漏れて泣くのを止められない。→
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posted at 22:08:37
なんて無様な女だ。愉快極まりない。鶴丸は歪な笑みを浮かべる。もっと早くそんな嗤える状態に陥っていると知っていたなら、今世復讐のために手間暇かけるなんて無駄なことをせずに済んだのに。彼女がそこまで苦しんでいたと知っていたなら、無駄に傷つける事もなかっただろうに。→
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posted at 22:00:22
譲渡先の審神者に状況を問い合わせたりした。三日月の話が真実だとすれば、病を得て死ぬまでその罪悪感に苛まれ続けたことになる。ざまあない。
審神者♀を恨んでいる自分が心の中で哄笑をあげる。
正しいことをしようと独善を貫いた結果、その判断で自分の首を生涯絞め続ける事になろうとは。→
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posted at 21:43:27
穿った見方をすれば、譲渡した後彼女が鶴丸を気にかけた理由など高が知れているだろう。審神者♀は己の身勝手を悔いたのだ。鶴丸の意思を問うこともなく手離す決断をしたことを。それを鶴丸に責められて罪悪感を覚えた。だから罪滅ぼしのように未練がましく→
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posted at 21:26:03
#プリティが多すぎる 🌈🦄🍭
Instagramにアップしたレイのコーデ写真📸✨W♡Cで働くカリスマショップ店員だけあって、毎回プリティな原宿系ファッションで登場します❣️🎀
🔻番組公式Instagram
www.instagram.com/ntv_pretty/
#黒羽麻璃央
#初回放送は来週木曜深夜
#10月18日24時59分お見逃しなく
#日テレ pic.twitter.com/wFXkAM2dcX
タグ： 10月18日24時59分お見逃しなく プリティが多すぎる 初回放送は来週木曜深夜 日テレ 黒羽麻璃央
posted at 21:17:59
吐き捨てるようにそう言って、鶴丸は私の横をすり抜けて行った。せっかく、久々に普通に話せると思ったのに、どうしてこう、私は要領が悪いのか。余計なことを言わなければもっと話せていたかもしれないのに。とぼとぼと厨に向かい、目的のおやつを光忠から受け取ってから、執務室に戻った。
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posted at 21:06:08
「ち、違うんです、ごめんなさい、別に、どうするつもりも、何も、無くて。二人の好きなようにしてくれて構いません。」
焦りつつ鶴丸の顔を見上げて弁解したが、鶴丸の顔から表情は抜け落ちたままで、先程の柔らかさはもうどこにもなかった。
「………そうか。ならば、放っておけばいい」
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posted at 20:57:09
馬鹿なことを聞いてしまった。こんなこと聞いてどうするんだ私は。ただ自分が傷つくだけだ。
「…だったらどうする」
鶴丸の感情も何も無い声に、びくりとする。かける言葉を間違えたことを悟った。別に二人の選択を否定したいわけでも、邪魔をしたいわけでもなかったが、鶴丸はどう思っただろうか。
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posted at 20:52:29
#ヘブンズレコード
初日終わりました。皆さま！ありがとうございました！死にそうなくらい心が動かされます、、、、こりゃ楽しい舞台だ。
まっきーとまっきーと写真撮りました。 pic.twitter.com/2uNjZqoY43
タグ： ヘブンズレコード
posted at 20:41:15
穏やかな優しい声で、見習いの話をする鶴丸に、胸が締め付けられるようだった。彼のこんな顔を、久しぶりに近くで見る。そうだ、彼はこんな顔をする刀だった。最近はずっと険しい顔しか近くでは見ていなかったから、ひどく懐かしい気がした。
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posted at 20:39:16
実際聞いてみてどう感じたかと問われても、今のこの気持ちを何と表現したら良いのか分からない。ずっと飢えていた心が喜びに満たされていく一方で、捻くれた見方をし何もかも否定しようとする自分もいる。今更何を聞かされようと、真実を知ろうと、だからどうしたと鼻で嗤う自分がいる。→
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posted at 20:38:57
何も考えていなかったがとりあえず間をどうにかしようと声を上げたのが悪かった。なにか話さなければ、と焦るうちに、
「み、見習いちゃんは、どうですか」
と言っていた。どうですかってなんだ
「見習い？…ああ、今日は短刀たちと刀装の練習をしている。誰が一番早く特上を作れるか勝負も兼ねてな」
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posted at 20:33:15
その頃鶴丸は、会社の屋上のベンチに力なく座り込んでいた。三日月との通話が切れたスマホを見下ろしながら、ぼんやりと先程の話を反芻する。
こんな形で聞かされるまで、鶴丸を譲渡した後の審神者♀の様子など気に留めもしなかった。今までそれを知る由もなかったし、知りたいとも思わなかった。→
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posted at 20:31:54
ふと空を見上げると、雲一つない晴天が広がっている。清々しい朝日に目を細めながら、三日月はふと息を吐いて思った。この空のように心晴れやかな日々が、一日でも早く審神者♀達3人に訪れてほしいと。幸せに笑う彼らを見たいと願いながら、三日月はゆっくり帰路を辿った。→
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posted at 20:20:32
そして、沈黙が落ちた。お互い言葉を探すように黙り込んだまま、会話の糸口を探している。何を話すか決めかねたまま、口を開くと「「あ」」と声が被ってしまった。
「なんだ？」
「いや、鶴丸さんから、」
「いや、遮ってしまってすまない。きみの話から聞こう」
「え、えーと、」
ど、どうしよう
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posted at 20:20:31
NHKBSプレミアム「英雄たちの選択」スペシャル「ニッポンを斬る！歴史を創った名刀たち」、10月25日（木）20時〜22時。www4.nhk.or.jp/heroes/x/2018-... というわけで２時間の刀剣スペシャル、京都国立博物館の末兼俊彦さんとご一緒に出演します。
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posted at 20:15:04
顔を上げると、こちらをじっと見下ろす鶴丸と目が合った。何を話せばいいだろうかと悩み始める前に、鶴丸が口を開いた。
「体調は…その、もう大丈夫なのかい」
「え？」
「この間、向日葵畑で具合が悪そうにしていただろう。」
「あ…ああ、はい、もう、大丈夫、です。ありがとう、ございます」
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posted at 19:50:28
あの向日葵畑での一件以来の接近に心臓がバクバクと鳴っている。すれ違うまであと5歩程のところで、鶴丸が足を止めた。な、なんで足を止めちゃうんだ。焦りながら、通り抜けようとしたが、通路の真ん中で立ち止まった鶴丸の横をぶつからずに通り抜けるのは難しい。ええい腹をくくれと足を止める。
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posted at 19:40:27
数日経ったある日、廊下の向こう側から鶴丸が歩いて来るのが見えた。見習いは隣にいないようだ。一瞬体が強ばって、いつものように避けてしまおうかと思ったが、なんとか踏みとどまる。なんでもないようにすれ違えばいい。歩き出して、鶴丸との距離が段々と縮まっていく。
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posted at 19:28:05
また鶴さに小説を読み始めた私を見て、何故か鶯丸が酷く嬉しそうな顔をしていた。語らい合える相手が居なくて寂しかったと言っていたが、多分鶯丸なりに私のこれまでを心配してくれていたのだろう。最近の私は趣味も楽しめないほどに心に余裕が無かった。
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posted at 19:21:51
リクボから『ラッキースケベ男士』でした！シチュエーション「お風呂場でバッタリ」とか「縁側ですってんころりん」とか「夜這いドッキリ」とか色々考えたけど無難に着替え中に男士が来るっていうのが一番起こりそうだなあって😊リクありがとうございました🌸
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posted at 19:19:20
でも、久々に流した感動の涙は温かかった。幸せのお裾分けを貰えたみたいだ。いつか、見習いと鶴丸の睦まじい姿に、良かったねと、幸せにと、感動の涙を流せる時が来たらいいと思った。今はまだ、難しいけれど。
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posted at 19:14:10
ただ、その日の夜久しぶりに鶴さに小説を読んだ。私が見ていない間も鶯丸は読んでいたようなので、私の知らない作品が沢山ブックマークされていた。ハッピーエンド至上主義の鶯丸らしいラインナップだった。幸せな物語たちに、涙が出る。ほらやっぱり、涙が枯れることなんてないのだ。
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posted at 19:11:14
ひとしきり泣いた後、鶯丸がいれてくれたお茶を飲んで、ぐちゃぐちゃになった紙はゴミ箱に捨ててから新しい紙をもらい、報告書を仕上げた。心はなんだか、軽くなっていた。泣きすぎて、涙も枯れてしまったかと思ったが、まあそんなことはきっと無いんだろう。
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posted at 19:04:38
捨てられない。捨てられるはずも無かった。こんなに大切なものなのだ。いつか私の心に溶けていくまで、持っていたい。人間の心がどこにあるかなんて知らないけれど、両手で胸を抑えて俯いた。どくどくと、心臓が鳴っている。その振動を感じながら、私は笑顔でしばらく泣いていた。
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posted at 18:04:17
なんだか、笑える。ああ、鶴丸が、好きだなぁ。私は鶴丸のことが、本当に、好きなんだ。笑っていて欲しい。幸せに、どうか、幸せになって欲しい。私の隣じゃなくたっていいから、ただ、貴方が幸せであればいいの。貴方が愛する人を、守れるような世界にしてあげたい。この気持ちは、私の、大事なものだ
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posted at 17:58:16
叶わない恋心を、このまま持っていてもいいのかと、無理に今すぐ捨てなくてもいいのかと、心が動いた。こんな気持ちを抱えているだけでも、迷惑なんじゃないのかとビクビク怯えていた心が、鶯丸の言葉に掬われた気がした。本当に、凄い人だ。いや、神様だった。
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posted at 17:42:31
私の顔が少し引きつったのに気づいたのか、鶯丸は不敵に微笑んだ。
「俺も、その子が幸せであればそれでいいと思ってはいる。だがまあ、もし彼女が泣くような結末ならば、俺が奪うまでのこと。それまでは大人しくしているさ」
鶯丸は凄い。私はもう、叶わないと諦めてしまった。だが、
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posted at 17:35:35
では、鶯丸も失恋してしまったのか。本当に私と同じ状況だ。なのに彼はそれすら匂わせず私の側に居てくれたのか。なんて強い人なのだろう。
「じゃあ、鶯丸さんの恋心は、大事にしまってあるんですね」
「そうだな。まあ、俺の場合はいつでも奪えるように、しまってあるだけだが」
「え」
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posted at 17:12:24
「ど、どんな女の子なんですか？」
「うーん、あまり話したことはないからな。よくわからん」
「よくわからないのに好きになったんですか？」
「そうだな。一目見た時からこの娘だと思った」
「ひ、一目惚れじゃないですか…！」
「だが、その子には別に好きな奴がいてな。思いが通じあったらしい」
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posted at 17:05:01
そんなの、全く聞いていないというか鶯丸の爆弾発言にホントの意味でいろんなものが吹っ飛んだ。全然気づかなかった。いやでも確かに近侍になる前は鶯丸はよく茶屋にふらりと出かけることも多かった。そこには可愛い看板娘がいるということも聞いていた。もしやお相手はその女の子だろうか。
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posted at 16:54:49
サラリと重大なこと言わなかったかこの刀は
「その、言い方だと、鶯丸さんにも、想い人が居るような、口振りなんですが、え？好きな人がいるんですか？」
「まあ、居るが。伝えていなかったか？」
「初耳ですね！？」
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posted at 16:50:25
「まあ、報われない思いを持ち続けるのは罪ではないが、辛いのには変わらないな。俺も同じようなものだから、気持ちは分からんでもない」
「…はい………………ん？」
「ん？」
「ん、んん？」
「うん？」
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posted at 16:47:03
「確かに恋心というのは、人を狂わせることもある。道を間違えれば、好きな相手に害を成してしまうことだってある。では君に問おう。君はその恋心で、あの二人が傷つくようなことをするつもりはあるか？」
「そ、んなのするわけがない、です」
「君は何を望む」
「あの二人が、幸せであるように、と」
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posted at 16:26:31
「捨てられないのなら、大事に持っていればいい。そう簡単に捨てられないのならば、それだけ君にとって大事なものだということだ。君がきっと、大切にしたいと思っているものなんだろう。大事なものを捨てないこと、それになんの罪がある？」
「だって、迷惑じゃ、」
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posted at 16:15:36
「鶴丸さんを好きだと思う気持ちを捨てたいのに、捨てられないんです。」
「そうか」
「このまま思っていたって、報われない。こんな思いを抱えていたって、辛いだけで、だから、早く捨てなきゃ、馬鹿みたいですよね」
「そうだろうか」
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posted at 16:11:14
やるせない気持ちで、目の前の紙をぐしゃりと握る。まるで私の心のようだった。「悲しい」とポツリと零せば、鶯丸が傍に寄ってくる気配がして、「そうだな」と背中を優しく摩られた。
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posted at 16:02:49
こんなに、好きだった。鶴丸のことが、私はこんなにも好きだったのだ。この結末でいいのかなんて、そんなの嫌に決まってる。悔しいし、悲しい。時間を巻き戻せるなら、彼と笑いあっていた時間まで戻りたい。だがそれは無理な事だというのも、鶴丸の心が私に向くことがないというのも、充分わかっていて
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posted at 15:57:38
もう、もう、泣きたくない。涙なんて流したくない。だってあまりにも惨めなのだ。何度こうして泣いただろう。止まって欲しいのに、止まらないのだ。泣くのだってこれで最後だと何度思っただろう。鶴丸を好きだと思うのだって、これで終わりだって、私は何回考えた？
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posted at 15:50:58
ぱた、ぱた、と小さな音が聞こえる。報告書に目を落とすと、書いた文字が滲んでしまっていた。ああ、こんのすけに新しい紙を貰わなければ。ぼんやりと考えながら、頬に手を伸ばす。次々と零れる涙に、もういいよ、と思った。
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posted at 15:46:09
終わった。すべて、終わったのだ。私の鶴丸に恋した物語は、もうこれ以上新しいページには進まない。最初から無かった望みも、遂に潰えたのだ。サラサラと手を動かして、報告書を仕上げていく。
ぱたり、とどこかで音がした。
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posted at 15:41:23
ミュージカル『刀剣乱舞』公式 @musical_touken
【公式ファンサイト】蜻蛉切（spi）キャストブログを更新しました！ブログの全文は、ファンサイト内「CAST BLOG」からご覧ください！
musical-toukenranbu.jp/member/content... pic.twitter.com/Hqt0E3iFxY
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posted at 14:20:13
顔を合わせてみて初めて気付く想いもあろう。今世のお前もまた、前世同様に主を愛しているのだと、気付く切っ掛けになるやも知れん」
三日月の話に耳を傾けながら、鶴丸が何を考えているのかは分からない。だが、何か心に掛かるものはあったはずだと信じ、三日月は通話を切った。→
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posted at 13:43:41
命尽きる瞬間までお前の身を案じていた。お前はそれほど深く主から想われていたのだ。この話を聞いても尚主への恨みを捨てられぬと言うなら、致し方あるまい。お前の決断を止めはせぬ。…だがもし、ほんの少しでも主への未練を引きずっているなら、今一度話し合うことを考えてみよ。→
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posted at 13:37:46
お前が譲渡された後、鍛刀や出陣先でお前を手にする機会はいくらでもあったが、主は頑としてそれらを顕現せなんだ。譲渡してお前との主従の繋がりが断たれた後も、譲渡先の審神者と連絡を取り合い、お前の様子を常に気にかけていた。その身が病に侵された後も、→
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posted at 13:24:58
「お前がそう決めたのなら、思うようにすると良い。お前達家族の問題に余所者の俺が口を挟む資格はないからな」
しかし、と三日月は言葉を挟む。
「前世お前と同じ主に仕えていた身として、一つ助言をしておこう。主にとっての鶴丸国永は、生涯通してお前一振りだけだった。→
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posted at 13:21:14
審神者♀も鶴丸も、何故望まない道を選びたがるのだろう。面倒なことから目を逸らしたいがために、誰かのためと言い訳して向き合うことを避けようとする。お互い傷付け合うのを恐れているのだろうが、このままでは一番傷付くのは二人の間に挟まれた娘なのだと、何故分からないのか。→
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posted at 13:12:45
昨日はボーイズ&ガールズで平泉の中尊寺と毛越寺に行きました。
初めて訪れた地をこのメンバーでチャリを使って行動して最高な時間を過ごすことが出来ました！！
朝から晩までトミーデビィートプレゼンツさせてもらったので今日は爆睡でした(^^) pic.twitter.com/OL7yZ547FN
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posted at 11:55:27
【速報】2019年全国5大都市ツアー公演 ミュージカル『レ・ミゼラブル』新キャスト発表記者会見開催！ご来場くださったオーディエンスの皆様、ご取材いただいたメディアの皆様、ありがとうございました！！詳報は各メディアにて、どうぞご期待ください。
www.tohostage.com/lesmiserables/ pic.twitter.com/Cn5UIrk93p
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posted at 11:33:28
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愛せないのだと鶴丸は三日月に心情を打ち明けた。
『1ヶ月後、アメリカに発つことになった。異動だ。おそらく日本にはもう戻らない。…それで良いと、俺は思ってる』
鶴丸の話を黙って聞いていた三日月は細く溜息を吐く。→
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posted at 07:38:36
らしくなく自信の無い発言を耳にした三日月は眉を寄せる。悄然とした声で鶴丸は、自分が側にいてはあの子のためにならないと告げた。前世の怨恨の念が娘に害をなす可能性を考えたら、側になどいられないと言う。考えに考えた末、自分は身を引こうと言う結論に至った。そう言う方法でしか娘を→
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