地に足をつけたい
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- 自己紹介 女の園の星 / 劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト / Slay the Spire
2011年04月30日(土)
作者の欲望への漸近、という意味では、その裏返しとしてテクスト主義のパロディであり、その意味で80年代延長戦とでもいうべき「謎本」ブームが思い起こされるわけですが。件の黒沢氏のコラムは91年に書かれたもの。
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posted at 15:59:05
黒沢清「解けない謎について」というコラム。『MOTHER』に出てくる少女の母親の謎とか、『ドラクエ』武器屋の絶対に入れない地下への階段とか、『ドラッケン』の「十字路に立って呪文を唱えよ」とか。「作者がプレイヤの立場に戻るか、プレイヤがより賢くなり作者の欲望を理解するか」という話。
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posted at 15:50:18
ポストエヴァを超克する「俺の物語」に欠けた最後の1ピースが少女の自己犠牲による世界の救済だったわけで、まどかはまさにおあつらえ向きのイメージとして聖母に仕立て上げられた、と。誰かが「ブチさんは東理論を忠実にアニメ化したんだ!」みたいなことを東氏本人にリプライしていたような……。
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posted at 15:30:45
逆に言うと、本人は「この解釈は作品全体のここからここまで」って控えめに考えていても、それは他人にはすぐ判断つかないのであって、ぼくもそう思われてる可能性は充分あるってことですね。それと、こないだのウルトラマン談義にしてもそういう線引きの窺えなさがdisに繋がってたんじゃないかな
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posted at 14:39:30
ファンタジー的な物語読解は、自分でやってるぶんにはナチュラルに「ま、そういう読み方でも面白いよね」って気で読めるけど、自分以外がしていると「うーんこの作品はそれだけじゃないでしょ」って気になりやすいのは、「この読み方はここからここまで」っていう線引きを窺いにくいからだろうな…
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posted at 14:36:39
ツッコミというのはいわや至近距離での批評、みたいなものだからなあ。作品固有の文脈からネタを切り離すための抽象化であり、受け手に一定の視点を付与することでアプローチの作法を教育する。作品に織りこまれたメタ視点であり、命綱というか「緊急脱出プログラム」でもある。
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posted at 13:21:00
2011年04月29日(金)
webジャーナルimage & Narrativeの最新号が日本マンガの特集なんだけど、目次みてみたらフェブさんのが載ってる。後輩です。震災で帰国させられちゃってるけど。 bit.ly/lMSDLy
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posted at 20:16:29
私見だと、無機質で書き割りっぽい方が異化効果で「これはリアルな話だ」と思わせやすかったので、このくらい装飾過剰な方がファンシーな「オハナシっぽさ」が出て良い結果になると思う まどまぎの修正すっげ・・・流石シャフト on Twitpic t.co/erdUG5c
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posted at 18:53:54
面白いのは作品数の減少よりも制作分数の減少の幅のほうが大きいことか。10分番組、15分番組が増えたということだろう。尺の短いアニメが増えるのは低予算で企画を立てやすく機動力も上がる。
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posted at 17:01:50
ビデオグラム販売だけでなく10年は劇場興収もネット配信も健闘している。古いモデルに安穏としているのはもはやごく一部でほとんどのアニメ企画はパッケージ+αのビジネスモデルを模索している。成功失敗はそれぞれ。
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posted at 16:52:25
異常な制作本数を記録した06年を境に総出荷高は低落。まさにバブルが弾けた。オタクの財布から絞れるだけ搾り取ろうとした結果パンクしたわけだ。タイトル数の低減は今も続いているがそれでも04年当時の水準に戻っただけ。そして10年、出荷高は6年ぶりに増加に転じた。
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posted at 16:43:49
2000年前後のアニメバブルと今と何が違うのか。端的に言えば、タイトル数が減っているにもかかわらず総出荷数が回復したということ。この意味はとてつもなく大きい。
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posted at 16:38:03
エヴァンゲリオンブームの最中に「おまえらガオガイガー見ろよ!ガオガイガーこそを見ろよ!」と叫んでたのは遠い昔の話。今は、まどマギも、タイガー&バニーもどちらもいいよねと素直に言える。
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posted at 15:25:54
まどか1人の力で最強の魔女を倒しても、新しい、より強大な呪いが生まれるだけ。必要なのは、本当はそんなものは必要なかったんだという想像力。 / Togetter - 「「まどかマギカ」は「エヴァンゲリオン」の再来なのか?」 htn.to/6eMvGe
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posted at 15:22:23
瑠璃の方舟の、河野城平の死を悲劇と言ってしまうのは簡単だ。しかしほんの少し見方を変えるだけで、あれほどの充実した生はないと受け取ることも出来る。それは見るものの心に委ねられている。
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posted at 14:59:41
ただ1つの信じられるものがあれば、孤独は絶望にはならないというテーマは誰しもが納得できるものではないとは思う。が、個人的にはもっとも大切なテーマのひとつ。例えばこの作品。 amzn.to/ja0sEM
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posted at 14:56:06
エピローグの荒野のほむらは、SFとして読めば人類が姿を消した後の地球だが、心象風景としてみれば、誰とも分かり合えず孤独に生きるほむらということになる。だが、それでも救いはある。孤独は、絶望ではない。
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posted at 14:49:20
最終話のほむらは永遠を生きるために必要なものを手に入れた。それはほむらの心の中だけに存在する女神まどか。それが真実であるか妄想であるかは重要ではない。ただそこにまどかがいるということが永遠を生きる糧になる。
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posted at 14:43:47
アニメを彩るものとして用意されたささやかな要素同士の絶妙な噛みあわなさが『Aチャンネル』の濃密な空間を形作るのだ……みたいなことを言いかけたが決定的に好きになってしまったものに対して何を言ったところでこじつけにしかならないので今回は口を噤むことにした。
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posted at 01:16:31
2011年04月28日(木)
僕個人的には野球映画のNo.1です。メジャーリーグより、ドカベン実写版より良い! RT @hanzo_the_razor: @HikaruIjuin ダイナマイトどんどん!楽しい映画ですね!嵐寛寿郎がフガフガ言ってすごい良い味だしてますね。DVD買おうかなぁ。レンタル無いし。
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posted at 12:13:18
ゆうべ、最後の一文を書く前にiPhoneの電源が切れたので、一個だけ追記。「そして、だいたいの物語というのは作者ひとりの小宇宙から発し、受け取る側も自らの小宇宙を使って受容することになるのですから、おおよその作品は(リアリズムに偏らないかぎり)こういう性質のものなんでしょう。」
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posted at 09:39:05
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なんといえばいいかな、統一された寓意に満ちた物語は、その背後にひとつの元型的イメージを隠しているからこそ「何も考えずに見ても心が納得する」パワーを持つわけです。
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posted at 02:39:59
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もうひとつは、これが一番説明難しそうなんだけど、心理学(心理療法)的な物語解釈っていうのは、ガチにそう理解しようとか、そう読まなきゃいけない、というものではないということですね。
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posted at 02:38:12
ふたつ補足しておくと、まず、田中ユタカさんの読みを貶める意図はないこと。むしろそういう寓話を読み込める「目」がすばらしいイマジネーションの証なのだと思います。
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posted at 02:36:17
さっきの解釈は「まどかマギカそのものではありえない」ことが大事だし、なによりもぼくは「その作品で描かれていないことをソースにして解釈すること」はつまんない楽しみ方で、感動には至らないと考えてるってことです
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posted at 02:26:26
一度パズルを解体して一片のピースから幻の全体像へ想像を膨らませても構わない。だが、断片的なピースをどのように組み上げれば「物語」という精巧なパズルを成立させられるのか、その疑問に対して私たちはもう少し関心を抱いても良いのではないか。
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posted at 02:21:05
今までも「SF」「魔法少女」「虚淵玄」…と、伝記的な読解方法は数多く試みられていたが、このように普遍的な視点は決定的に欠けていたように思う。(もちろん直接的な読解しにくさの問題はあるが、このような視点があることはやはり忘れてはならない)
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posted at 02:05:12
感想の絶対数からいって、たぶんこういうスタイルって間違いなく異様に映るんだろうけど、個人的には、作中描写をふくらませて意味付けしていく他の議論の方が「作品をこねくりまわしてる」印象が強いんですよね。まぁ、自分の意見をいくらでも言えること自体が楽しいからやめられないんだろうけど
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posted at 01:47:54
だがしかし、こんな風に読むのは強引すぎてできない、と思うわけですね。やっぱりSFや、ホラーや、リアリズムを持ち込んだ群像劇として解釈せざるをえない映像になっているし、だからこそ常に個々の解釈には穴や齟齬が生じるし、設定考察も解決せずキャラクター描写で不満が噴出しつづけるのだろう。
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posted at 01:30:39
ここまで行けば、現実に意味を与えることのできるファンタジーとして解釈できるし、SF設定も振り回されることもないし、キャラクター関係の描かれなさや、群像劇のしわよせから来る不満感や、タイトル詐欺なども意にせずドラマが成り立つことになる。だが、しかし。
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posted at 01:24:34
「たくさんバッドエンドを書いてきた後ろめたさ」と「最後の良心」、「最後の良心を守ろうとする意志」、そして「ただハッピーエンドにしても自分を騙しきれないし許せない」「ならバッドエンドの中で描いてきた希望そのものを肯定して自分も許そう」というトンチなどはすべてこの物語に重なるだろう。
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posted at 01:21:12
無機的なシステムとの対峙。これはまおゆうや医龍を指して「新しい物語」と言っていたのと同質のもの。 / 「父性の超克」「母性のディストピア」と異なる“まどかの物話” - シロクマの屑籠(汎適所属) htn.to/7jEP7m
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posted at 01:17:27
これを一人の女の子の心のドラマ(人格統合劇)として見ることもできれば、脚本家の葛藤としても読むことができる。いったん寓意化された物語は、誰の心にも当てはまる抽象性を獲得するからだ
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posted at 01:16:47
そして自分の「良心」は信仰対象のような超自我に格上げされ、良心を守ることで全人格も生かしていたほむらが主人格におさまる。さやかはきっちり失恋し、マミさんと杏子とともに、自己嫌悪としての魔女狩りではなく「悪い心」と戦って生きていく。歳をとらないのは、三つ子の魂百までってことですね。
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posted at 01:13:36
別にそうは描かれていないけど、いわゆる「偽物の思いでも本物だ」とか、「罪にまみれてもれっきとした結果は結果」に近い結論(思い込み)を自力で作り出したことになる。言葉にするのは簡単でも、この転向をするには相当の思い込みの力(それこそ神秘体験並の)が必要。しかし誰でも持つ力でもある
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posted at 01:06:43
本来はほむらだけが現実を背負って生きるつもりが、しかし当然、心の機能がほぼ全滅状態なのでまともに生きられるはずもない。絶対に勝てないワルプルギスの夜はそのタイムリミット。まぁ、鬱で登校拒否をずっと続けていたけど受験が迫ってきた…とかかな
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posted at 00:48:36
ほむらが絶対に避けなければならなかったのは、この純粋であるがゆえにもっとも自己欺瞞が得意となってしまったまどかが「全ての罪をなかったことにする」という最大の自己欺瞞をやらかすことで、最悪の絶望へ至る道筋を作ることだ。本
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posted at 00:44:30
そして、ほむらが必死に「最後の良心」たるまどかを守りつづけたおかげで、まどかは全人格中でもっとも「現実から目を逸して希望を持つ心」と「全人格を愛し救おうとする気持ち」を増幅させる結果となった。
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posted at 00:40:15
奇跡を自己欺瞞に読み替えるというのは、『天使な小生意気』の……ネタバレになってしまうが「本人以外の世界すべてに魔法をかけるよりも、本人の記憶に魔法をかけた方がよっぽど簡単」の理屈を連想するといいと思う
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posted at 00:35:48
納得の講評。我々のいるこの世界は既にまどかが再構築したあとの世界だと思っている。 / 【アニメ】・「魔法少女まどか☆マギカ」: ふぬけ共和国blog htn.to/L6L3hW
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posted at 00:30:47
ほむらの願いそのものは、「最後の良心であるまどかを守るために自分は自己欺瞞しつづける」というものだ。なるべく自分の「良心」が過去の罪悪と向き合わないように遮りつづけ、罪悪の領域(マミやさやか)が良心を誘惑してきたら遠ざけるなり、排撃する
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posted at 00:30:33
逆に、大きな罪を重ねることで過去の小さな罪がフラッシュバックすることだってある。それが卑弥呼やジャンヌ。たぶん、お父さんが大事にしてるクラリネットを壊したのを黙って隠したり、寒そうな小鳥さんを助けようとして電子レンジに入れたり、友達を裏切って自分だけ先生に褒められたりしたんだろう
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posted at 00:26:52
杏子がエゴイストを演じるのは、父親にズルがバレて絶望しかけたのを防ぐためだ。さやかは……。ちょっと苦しいが、最初からケガは軽くて回復のメドがあった上條くんに、なんらかの暗躍で「もう楽器弾けないね」って思い込ませて看病タイムを愉しんでたのかな。バレはしなくても、告白はできないね
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posted at 00:17:12
魔法少女の終わらない戦いは、激しい罪悪感との戦いだろう。最初は、自己嫌悪と同族嫌悪と「自分みたいな人を二度と生み出さないこと」を正義に掲げてなんとか生きることができる。
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posted at 00:08:28
願いの奇跡は、なんてことのない「ズル」や「自己欺瞞」だ。杏子は父親に言えないズルをして客寄せをしたんだろうし、マミさんはきっと友達を見殺しにして助かった自分を「悪魔と契約して救われた」とでも思い込もうとしたのだろう
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posted at 00:06:35
SF設定を完全に捨象して、子供の心のドラマを読み替えることは不可能ではないし、物語はそうするべきだと思うが、作中の描写はかなり無視することになる。だから以下のシナリオが「表現されて」いるわけではけっしてない
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posted at 00:04:39