りか(@greenhouse_rika)/Page 52

クスクス笑う託生をベッドに下ろし、そのままのしかかる。
「今からはオレの事だけを考えるように」
「はいはい」
柔らかな口唇にキスをした。

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posted at 15:40:58

単純に計算して、オレより桜井と一緒にいる時間の方が長かったんだ。二人きりの時間まで、あいつに邪魔されたくないんだよ。
「………ヤキモチ焼き」
「なんとでも」

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posted at 15:40:40

だから。
このオレの前で、他の男の名前を出す託生が悪い!
「うわっ、ギイ?!おろして、おろしてってば!!」
「桜井が4回、オレが2回」
「な…なにが?」
「託生が名前を呼んだ回数」
「それが、なんだよ?」
「あまり桜井ばかり呼ぶんじゃない」

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posted at 15:40:13

「桜井の事は考えてみるから、心配するな」
とりあえず託生の心配事を一つ減らして、せっかく二人でいるのだから、オレの事を考えてもらおうではないか。
「ギイ、桜井さんの負担、減らしてね」
「わかってるって」

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posted at 15:39:55

「どう答えてほしいわけ?」
「いいえ、愚問でした」
「よろしい」
10年前より強くなっているような気がするのは、オレの気のせいじゃないよな。

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posted at 15:39:34

「………託生」
「なに?」
怒るだろうな。怒るだろうけど……。
「オレと桜井、どっちが必要?」
「………」
昔のようにすぐ手が出なくなったのはいい事なのかもしれないが、この冷たい視線も結構堪えるもんだ。

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posted at 15:39:09

オレの説明はわかっても心理的に納得できないのか、託生が口ごもった。
別の方法があるとすれば…。
「それとも桜井をSP専任にして、別のマネージャーつけたいか?」
「それはダメ!ぼくには桜井さんが必要だよ!」
間髪入れずに即答した託生に、恋人として深い溜息が零れる。

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posted at 15:38:37

「SPとしての能力はもちろん、マネージャーとしての適性検査、託生との相性診断、ストレス診断、心理テスト、ありとあらゆる物をパスしたのが桜井だ。その基本は、SPとしての忠誠心。だから、桜井にマネージャーだけと言っても、今更混乱するだけだぞ」
「でも……」

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posted at 15:38:15

きょとんとして見上げる託生に苦笑し説明する。

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posted at 15:37:52

普通SPは交代制でガードにつくところを、この5年、桜井は一人で託生のガードをしていたのだから。しかもマネージャーというこれまた神経を使な仕事をこなしながら。
しかし。
「それは、無理だな」
「どうして?」
「桜井自身、基本がSPだから」
「わかんない」

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posted at 15:37:19

「だからね。桜井さんにマネージャー専任でついてほしいなと思って。ずっと神経を張り詰めていたら疲れるだろ?」
託生の言っている意味はわかる。

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posted at 15:36:39

「ねぇ、ギイ」
先に帰宅していた託生が神妙な顔をして切り出した。
「なんだ?」
「桜井さん」
「桜井がどうした?」
「SPでなくてもいいと思うんだけど」
「どういう意味だ?」
ネクタイを緩め、託生の隣に座る。

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posted at 15:36:12

Permalink - 2011年02月25日

2011年02月23日(水)

<ボツ>「葉山さん、今のって…」「一緒に怒られてね、真行寺君」「そんなぁ…でも、映像って、葉山さんSPでもついてたんですか？」「ううん。空」「は?」「宇宙から見てるみたい」「へ?」「ギイはバレてないと思ってたみたいだけどね」ギイ先輩のスケールの大きさには、ついていけそうにない…。

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posted at 15:05:14

<ボツ>「あぁ、もう!今は、そんな事言っている場合じゃないだろ？とにかく、その映像を持ってきて欲しいんだ」『…………』「うん。今○○署。どのくらい?」『…………』「30分だね。うん、ありがとう…えっ?」『…………』プチッ。

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posted at 15:04:14

<ボツ>「もしもし？うん、ぼく。昨日の午後8時頃から今朝8時頃までの、ぼくの映像あるよね?」『…………』「誤魔化さなくていいから。今はそれが必要だから。真行寺君の無実を証明するのにいるんだよ」『…………』

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posted at 15:03:36

<ボツ>「真行寺君は、昨夜ぼくと一緒にいました」「でも、君も酔っていてあまり記憶がないんじゃ、信用するわけにはいかないよ」「ようするに、真行寺君とぼくが朝まで一緒にいたという証明ができればいいんですね?」「葉山サン?」

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posted at 15:03:09

<ボツ>G「いつも可愛い可愛いと思ってるんだが、そのときはもう、色っぽくて
ってか、思い出すだけでヤバいんだけど(ただいま禁欲中)」T「ギイ?」G「半年半年…」

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posted at 08:48:13

<ボツ>G「許せる」T「ギイ、見逃してくれるんだ」G「その代わり、閉じ込める(ジロリ)」T「げっ、浮気なんてしないってば!」

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posted at 08:46:35

<ボツ>T「えっ?!」G「一応、行きつくところまで」T「ギイ!」G「でも、現在、禁欲中」T「ごめんね」G「気にするな。(どうせ半年の我慢だ!)」T「……???」

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posted at 08:45:24

<ボツ>Ｔ「色が違った」G「はい?もしかして『外人?!』とか一歩下がった感じ?」T「あ、違う違う。ギイのまわりだけキラキラしてて、色が違ったんだよ」G「たまに、こっちが恥ずかしくなるような事、さらって言うんだよな（はぁ）」

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posted at 08:43:14

<ボツ>T「うーん、責任感が強くて、統率力があって、友人思いで、サプライズ好きで…ギイ、どうしたの、口押さえて気分悪い?」G「いや、なんでもない(照れてる)」

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posted at 08:40:58

<ボツ>G「おせっかい」T「そうかな？」G「どれだけ他人の恋路に顔突っ込んでるんだよ。そのたびに振り回されてるんだぜ」T「…ごめんね?(上目遣い)」G「い…いや、それが託生だから。気にするな。それより、オレはどうだ?」

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posted at 08:40:20

<ボツ>G「ちまたでモデル並と言われているのに(ボソリ)」T「ギイ、なにか言った?」G「いや、別に」

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posted at 08:37:52

<ボツ>G「どこからどう見ても、男」T「えっと、ちょっと前に女の子だとわかりました…けど」G「託生、どうした?」T「だって、言ったって見えないだろうし、見えてもなんとなく複雑だし…」G「託生はそのままで充分可愛いぞ」T「惚れた欲目だよ、それ」

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posted at 08:37:17

Permalink - 2011年02月23日

2011年02月21日(月)

【がんばれ桜井さん】二人揃ったシーンというものを見たのは初めてですが、一体どういう関係なのでしょうか。今時の友人関係というのは、あんなにもスキンシップが激しいものなのでしょうか?いや、スキンシップが激しかったのは副社長だけのようですけど。私は、どなたに聞けばいいのでしょうか…。

posted at 10:04:04

【がんばれ桜井さん】あまりにも一般庶民の会話に、頭がついていけなくなった私に向かって「桜井、託生つれて帰るぞ」と託生さんの肩に手を回した副社長は、容赦なく託生さんに手をつねられ「いてて」と顔をしかめつつ嬉しそうに二人は出ていった。

posted at 10:03:01

【がんばれ桜井さん】「それはいいけど、お鍋の材料ないよ?」え、託生さん、いいんですか?!「じゃ、スーパーでも寄って帰ろうぜ」副社長がスーパー?!まさか、あの籠を持つんですか?!「うん、そうしようか」託生さん、当たり前のように頷かないでください。

posted at 10:02:06

【がんばれ桜井さん】「託生の部屋に泊まって鍋が食べたいってメールしたんだけどな」「え、泊まるの?」「お前な。NYに日帰りしろと?」日帰りは厳しいでしょうが、普通はホテルにでも泊まるものじゃないでしょうか。託生さんの部屋は1LDKですし。ベッドも一つしかありませんし。

posted at 10:01:06

【がんばれ桜井さん】託生さんは慌てて胸ポケットから携帯を取り出し、何度か電源ボタンを押し「…充電切れてるみたい」えへへと誤魔化した。確かに、よくありますね、託生さん。私も、何度も経験済みです。

posted at 09:59:59

【がんばれ桜井さん】いやいや、そんな失礼な事を考えてはいけない。「急になんだよ?」「出張でこっちに来たから寄ってみた」「連絡くらいくれればいいじゃないか。桜井さんの携帯すごい事になってて驚いたんだから」「オレ、入れたぞ?」「え?」

posted at 09:59:15

【がんばれ桜井さん】副社長は殴られたことなど全然気になっていないようで、「こっちも」と言いつつ今度は左頬にもキスをして、もう一回殴られていた。もしかして副社長はＭ?!

posted at 09:58:16

【がんばれ桜井さん】あの、託生さん。今のはアメリカ式の挨拶ですよね?いや、ここは日本ですけど。というか、いきなり平手打ちというのは、ちょっと物騒だというか。それより、託生さんがこんなに手が早い事、今まで知らなかったのですが。

posted at 09:57:30

【がんばれ桜井さん】灰皿の上の吸殻を数えて…かなりお待たせして、スタッフが慌てていたのだなと推測する。副社長は呆然と立ちすくむ託生さんの側に寄り、右頬にキスをした。とたん「何するんだよ?!」間髪いれずに託生さんの右手が飛ぶ。

posted at 09:56:33

【がんばれ桜井さん】「あ…あの…」腕を取られるがまま歩いていく託生さんの後ろにつき、周りを見回すとスタッフ一同が冷や冷やと眺めていた。「よっ」「……ギイ」奥の応接室に悠然と座っていたのは、この事務所ができてから一度も訪れた事がない副社長だった。

posted at 09:55:52

【がんばれ桜井さん】事務所に飛び込むと、これまた慌てた様子のスタッフが「託生さん!」まるで救いの神がやってきたような表情で託生さんの腕を取り、ぐいぐいと事務所の奥に引っ張っていく。

posted at 09:54:50

【がんばれ桜井さん】「えぇ?!」それは、驚きますよね。着信履歴38件。全て事務所から。「桜井さん、帰りましょう!」言われなくても。事務所で何が起こっているのでしょうか。

posted at 09:54:12

【がんばれ桜井さん】託生さんと色々な所に挨拶回りし、最後のビルを出て電源を落としていた携帯をオンにして固まった。「どうしました?」「着信履歴が…」常識を弁えている託生さんが携帯を覗くような事をしないとわかっているので、自ら携帯画面を託生さんに見せた。