りか @greenhouse_rika

11年2月25日

クスクス笑う託生をベッドに下ろし、そのままのしかかる。
「今からはオレの事だけを考えるように」
「はいはい」
柔らかな口唇にキスをした。

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posted at 15:40:58

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

単純に計算して、オレより桜井と一緒にいる時間の方が長かったんだ。二人きりの時間まで、あいつに邪魔されたくないんだよ。
「………ヤキモチ焼き」
「なんとでも」

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posted at 15:40:40

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

だから。
このオレの前で、他の男の名前を出す託生が悪い!
「うわっ、ギイ?!おろして、おろしてってば!!」
「桜井が4回、オレが2回」
「な…なにが?」
「託生が名前を呼んだ回数」
「それが、なんだよ?」
「あまり桜井ばかり呼ぶんじゃない」

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posted at 15:40:13

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

「桜井の事は考えてみるから、心配するな」
とりあえず託生の心配事を一つ減らして、せっかく二人でいるのだから、オレの事を考えてもらおうではないか。
「ギイ、桜井さんの負担、減らしてね」
「わかってるって」

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posted at 15:39:55

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

「どう答えてほしいわけ?」
「いいえ、愚問でした」
「よろしい」
10年前より強くなっているような気がするのは、オレの気のせいじゃないよな。

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posted at 15:39:34

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

「………託生」
「なに?」
怒るだろうな。怒るだろうけど……。
「オレと桜井、どっちが必要?」
「………」
昔のようにすぐ手が出なくなったのはいい事なのかもしれないが、この冷たい視線も結構堪えるもんだ。

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posted at 15:39:09

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

オレの説明はわかっても心理的に納得できないのか、託生が口ごもった。
別の方法があるとすれば…。
「それとも桜井をSP専任にして、別のマネージャーつけたいか?」
「それはダメ!ぼくには桜井さんが必要だよ!」
間髪入れずに即答した託生に、恋人として深い溜息が零れる。

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posted at 15:38:37

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

「SPとしての能力はもちろん、マネージャーとしての適性検査、託生との相性診断、ストレス診断、心理テスト、ありとあらゆる物をパスしたのが桜井だ。その基本は、SPとしての忠誠心。だから、桜井にマネージャーだけと言っても、今更混乱するだけだぞ」
「でも……」

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posted at 15:38:15

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

きょとんとして見上げる託生に苦笑し説明する。

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posted at 15:37:52

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

普通SPは交代制でガードにつくところを、この5年、桜井は一人で託生のガードをしていたのだから。しかもマネージャーというこれまた神経を使な仕事をこなしながら。
しかし。
「それは、無理だな」
「どうして?」
「桜井自身、基本がSPだから」
「わかんない」

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posted at 15:37:19

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

「だからね。桜井さんにマネージャー専任でついてほしいなと思って。ずっと神経を張り詰めていたら疲れるだろ?」
託生の言っている意味はわかる。

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posted at 15:36:39

りか @greenhouse_rika

11年2月25日

「ねぇ、ギイ」
先に帰宅していた託生が神妙な顔をして切り出した。
「なんだ?」
「桜井さん」
「桜井がどうした?」
「SPでなくてもいいと思うんだけど」
「どういう意味だ?」
ネクタイを緩め、託生の隣に座る。

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posted at 15:36:12