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2011年09月14日(水)
託生さんがそうおっしゃるのなら、大丈夫なのだろう。
その日の仕事が終わったとき、なぜか上機嫌な副社長が現れ、さっさと託生さんを連れていってしまわれた。
「明日のお迎えは、時間を遅らせたほうがいいですね」
私の独り言を聞いたスタッフが、苦笑いしたのはなぜでしょうか……。
posted at 05:56:58
容赦なく向こう脛を蹴った託生さんが、私の腕を引きさっさとドアを開けて歩きかけたと思ったら立ち止まり、
「………すみません、少し待ってていただけますか?」
もう一度ドアの向こうに消え、5秒後また戻ってきた。
「大丈夫ですか?」
「もう大丈夫です」
posted at 05:56:32
そのまま横になってしまったのだろう、しわくちゃの服を着た副社長が足早に近づき、
「今日、託生、休みな」
ドカッ!
「てーーーっ!」
「勝手なこと言うな」
「託生、お…まえ………」
「放っておいていいですから。桜井さん、行きましょう」
posted at 05:56:13
託生さんと副社長の声が近づくにつれて、なんとなくわかりました。
夜遊びの約束をしていたのに副社長が寝てしまったということですね。やれやれ。
「託生さん、副社長。おはようございます」
姿を現したお二人に挨拶をすると、
「お、桜井、いいところに」
「はい?」
posted at 05:55:57
そうこうするうちに、騒ぎの声が大きくなってくる。
「約束しただろ?!なんで起こさないんだよ?!」
「ギイが熟睡していたからだろ!」
「一週間ぶりだったんだぞ?!それだけを楽しみに帰国したってのに!」
「あーーっ、もう!朝から何言ってんだよ!!」
posted at 05:55:33
廊下の向こう側が、なにやら騒がしい。
「どうか、されたのですか?」
思わず尋ねた私に、執事さんが引きつり笑いを浮かべ、
「お気になさらず。託生様はすぐに来られると思いますので、そちらのソファでお待ちください」
私をホール横のソファへ案内した。
posted at 05:55:14
【がんばれ桜井さん】
いつものようにインターホンを鳴らし、最上階のペントハウスに通され、
「これは、桜井様。おはようございます」
これまた、いつものように執事さんが出迎えてくれた。そして、いつものように朝の挨拶を………。
「おはようございます。託生さんのお迎えに………ん?」
posted at 05:54:56