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2011年09月22日(木)
「いえ……ただ、押してダメなら引いてみろを実験してみただけです」
なるほど。確かに(背中を)押したり引いたりしていましたね。
押してダメなら、引いてみろ。
私にも、この技は使えるのでしょうか?
今度、実験してみようかと密かに思ったのは、ここだけの話です。
posted at 19:09:33
むっすりとしていた副社長の表情が徐々に輝き、
「よし、わかった。楽しみにしてる」
託生さんの左頬にキスをして、
「島岡、帰るぞ」
「当たり前です」
来たときと同様、慌しく事務所を出て行った。
「あの、託生さん。何を言われたんですか?」
あの副社長があっさりと納得するなんて。
posted at 19:08:15
これ幸いにと託生さんが副社長の背中を押そうとするも、副社長は梃子でも動く気配がなく、その様子に島岡さんが額に手を当て首を振った。
「あのね、ギイ」
すると、力いっぱい背中を押していた託生さんが、反対にスーツの上着を引っ張り部屋の隅に副社長を連れて行き、耳元に手を当て何かを言った。
posted at 19:07:49
私を挟んでお二人の睨み合いが続く中、事務所の入り口から慌しい靴音が鳴り、
「義一さん!やはり、こちらにいらしたのですか」
島岡さんが飛び込んできた。
「島岡さん、すみません。ほら、ギイ、仕事に戻って」
posted at 19:07:33
間髪入れずの否定に、副社長の眉間が寄る。
「なんでだよ?!」
「ギイ、仕事があるだろ?」
「だから候補曲聴いて、いくつか選ぶだけ……」
「それでも、ダメ!」
「佐智がよくて、なんでオレがダメなんだよ?!」
「とにかくギイはダメ!!」
posted at 19:07:17
でも、副社長。貴方には本来のお仕事があるはずですが…。
というか、そのスーツの中からブブブブ鳴っている音は、携帯のバイブだと推測されます。
また、抜け出してこられたのですね……。
「ギイ?」
「お、託生。恋シリーズの選曲にオレも加わるから」
「ダメ!」
posted at 19:07:01
「僕も、来週、そちらに行く予定になってるんです。だから、選曲のお仲間に入れてもらいたいのですが」
「それは、ぜひともお願いします」
そうして、ラインは切れたのですが………。
「桜井、オレも選曲に入れろ」
数日後、突然事務所に副社長が現れた。
「それは、かまいませんが…」
posted at 19:06:43
いえ、元々佐智さんが託生さんの部屋で見つけた楽譜を事務所に持ち込んだのが始まりで、毎回楽しそうに選曲をなさっています。
「はい。今、女性スタッフが、いつものようにタイトルに凝ってますよ」
posted at 19:06:12
【がんばれ桜井さん】
「今年も、託生くんの恋シリーズを出すんですか?」
ラインの向こうから、朗らかな佐智さんの声が流れた。
毎年この時期から企画を始める託生さんのインストゥルメンタル集「恋シリーズ」は、第一弾から佐智さんが企画に加わっていました。
posted at 19:05:47