hhasegawa
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- Web http://hhasegawa.la.coocan.jp/
- 自己紹介 長谷川晴生(Haruo Hasegawa)。自宅研究員(ドイツ文学・思想)。経歴、著作、ほかに使用中のSNSにつきましては下記ウェブサイトをご覧ください。DMは相互フォロー間のみと設定しておりますので、御用の方はtokan@nifty.comまで。
2022年12月16日(金)
@hhasegawa Sehr gerne! Es freut mich, Sie kennenzulernen. Könnten Sie den Verlag veranlassen, uns eines zu schicken? Die Adresse schreibe ich in einer privaten Message. Mit allen guten Wünschen - Ihr Lorenz Jäger
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posted at 23:03:35
2022年12月17日(土)
平野綾がオタクから脅迫を受けている件は被害者の側に立って共有できるけれど、温泉むすめとコラボしていたお店がオタクから脅迫を受けている件は被害者の側に立てない人っていうのもいるよね。不思議なことに。
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posted at 08:15:55
2022年12月18日(日)
2022年12月21日(水)
【新刊】L・イェーガー『ハーケンクロイツの文化史 シュリーマンの「再発見」からナチ、そして現在まで』長谷川晴生、藤崎剛人、今井宏昌訳
鉤十字に引きつけられた人々と彼らが付与した意味づけを紹介し、その軌跡をたどる。鉤十字がたどった数奇で呪われた歴史とは。bit.ly/3hCxdmS pic.twitter.com/XNhjIxr1f7
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posted at 18:06:00
2022年12月23日(金)
昨日は冬至で、すっかり日暮れが早くなりましたが、こういう時期に思い出す俳句が、
廚の灯 おのづから点き 暮早し
という富安風生(1885-1979)の句です。「暮早し」が季語だそうで、冬になって暮が早く、台所の電気がついているなあという情景を詠んだものです。
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posted at 22:20:01
しかし、私はこの句が何年に詠まれたものか知らないのですが、戦前の句であれば、「おのづから点」くことはありました。戦前の田舎の電気は、多くの場合夕暮れにならないと送電されてこず、昼間は電気が点かなかったのです。だから「もう送電されているなあ、冬だなあ」という読み方もできるのです。
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posted at 22:24:58
さらにいえば、高度成長期までの日本の電力は水主火従で、戦前の水力発電所はダム式は少なく、単純な水路式が多数でした。つまり川の流量=発電量だったのです。すると夏に雨の多い日本では、冬は発電量が少ないのに電灯が早くから点き、冬の夕方がいちばん電力需給が逼迫したのです。
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posted at 22:27:44
だから冬の夕方に電気が点いているのは、「電気が逼迫するような時間帯だけど無事に点いているなあ」という含意も考えられます。……え、そんなうがった詠み方するわけないって? いやいや。富安風生、本名謙次は逓信省の官僚で電気局長を務めました。つまり日本の電力業監督の責任者だったのです。
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posted at 22:30:20
2022年12月24日(土)
『ドリュになった気分で』〜(番外編)
クリスマス・プレゼントが届けられた。長谷川晴生さんからだ。2019年の最後の〈参勤交代〉の折りの9月2日午後2時に「京王プラザホテル」のラウンジで「学科ユニット」とともに面会。
『ヴィア・ゼルプスト』誌を彼に託す。
『ドイツの新右翼』についでの第2弾 pic.twitter.com/JR93aJ4a2D
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posted at 09:56:37
非公開
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2022年12月25日(日)
2022年12月26日(月)
ローレンツ・イェーガー著(長谷川晴生・藤崎剛人・今井宏昌訳)『ハーケンクロイツの文化史 シュリーマンの「再発見」からナチ、そして現在まで』を頂戴しました。ナチスのシンボルに至るまで、そしてその後の鉤十字に人びとがどんな意味を読み込んできたかが綴られた面白い本です。 pic.twitter.com/XrwieTKhvx
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posted at 10:26:49
もらったばかりなのに「面白い本」と書いたのは、実は訳稿をチェックするお手伝いをちょこっとしたため、すでに読んでいるからでした。その経験からすると、訳文はまことこなれていて読みやすく、さらに懇切丁寧な解説付き。アマゾンでももう出ていますので年末年始にどうぞ。amzn.to/3YSlkdl
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posted at 10:29:21
内容の読みどころについて、一つだけご紹介しておくと、『ハーケンクロイツの文化史』の中でナチスは大して出てきません。むしろ、ヴィルヘルム2世の方が、鉤十字に意味を読み込む点ではずっと熱心だったことが分かります。そんな様々な人の「読み方」を、ナチスは適当に利用したに過ぎないのです。
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posted at 10:31:44
ただもちろん、「じゃあシンボルに罪はない。鉤十字だって使ってOK」にはなりません。シンボルに数多の人がいろいろな意味を読み込んできた、積み重ねの上にシンボルは存在しているのです。その積み重ねからすれば、今鉤十字を使うことがどんな意味になるのかは――本書を読めばよく分かることでしょう。
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posted at 10:34:35
@hhasegawa 御本購入して読んでいます。p.163 の一行目~二行目「避けられないないところ」は、「避けられないところ」でしょうか。(トロツキー『亡命日記』の引用部分)「初版正誤表」になかった様なので、念のためご報告いたしました。
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posted at 14:50:10
確かに、「ちょっと頑張れば手の届きそうな」幸福のセットだったものが一通りいきわたり新たなモデルが求められるところ、新自由主義の荒波で、陳腐化したはずのモデルがかえって価値を持ってしまったのは悲劇としか思えません。
twitter.com/hhasegawa/stat...
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posted at 21:31:15
2022年12月27日(火)
@hhasegawa ご返信ありがとうございます。気になった章(谷崎、スピンラッドetc)から拾い読みして、改めて最初から読んでます。HN承知しました。ドイツ語の面白い本の翻訳が続々出るので楽しみです。ヴァイス、メーリングは歯ごたえ硬めでちょっと難しかったのですが、こちらは一章ずつ読めて楽しいですね。
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posted at 23:41:39
2022年12月30日(金)
『ハーケンクロイツの文化史』(ローレンツ・イェーガー、青土社)訳者の長谷川春生氏より御恵投深謝。鉤十字といういわくつきの表象をめぐるナチ以前の忘れられたプレ・フェルキッシュな群像が浮き彫りにされなるほどそういうことやったんかとはたと手を打つ一冊。準学術書だがオカルトファン必読 pic.twitter.com/5wAne6bODb
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posted at 14:30:47
2022年12月31日(土)
「経緯が積み重なった末に、あらゆる種類の過激なシンボルが若者を魅了したのであった。ジョン・サヴェージは、七〇年代後半のセックス・ピストルズこそ『新右翼の先駆け』であった、と書いている」(ローレンツ・イェーガー『ハーケンクロイツの文化史』青土社328頁)
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posted at 00:42:28
磯崎新といえばなぜかエレベーターで一緒になったことがあった。私が「開」ボタンを押して「どうぞ 」と促したらにこやかな表情を見せたことを覚えている。エレベーターといえば大学のエレベーターに慌てて滑り込もうとしたら蓮實重彦氏がいて「開」ボタンを押して待ってくれていたこともあった。
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posted at 12:26:25
ツイッターは、万人法学者ないし万人憲法学者的な空間でもある。ところが、どこからか本物の法学者や法曹の連中が現れるので、同様に、なんであいつらだけあんな武器を持っているんだ、ズルいぞ、やつらを我々と同じ次元に引きずり降ろしてくれ、と魂の叫びが撒き散らされる。 twitter.com/hhasegawa/stat...
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posted at 17:59:09
2023年01月01日(日)
2023年01月02日(月)
2023年01月08日(日)
端的に言ってしまえば「美しいものばかりを集めたい」という心性を形にして積極的に肯定してしまうと差別意識に取り込まれないのは難しいんですよ。特にそれを人間の形でやっていると。
いやこれは本当は改めて言う必要もないくらい普通のことを言っていると思うんですが。
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posted at 07:56:58
2023年01月10日(火)
ハーケンクロイツの文化史、鉤十字のシンボルを軸に“近代”に抗するカウンター思潮(諸々の異教であったり“東洋”であったり)を総まくりにしていくカウンターカルチャー史として出色の面白さだったし、終章でヒッピーまで視野に収めているのは要するにアングラカルチャー前史でもあるわけで読みでがある
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posted at 21:45:37
個人的には、訳者陣の言説を割とウォッチしてたところあるので、鉤十字とミュンヘン宇宙論派の関わりを大きく取り上げてくれたのがうれしい(とりわけアルフレート・シェーラー)のだけど、本書では邦語の他の書籍では得られないオリジナルな視点もあって参考になった
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posted at 21:48:48
ユダヤ=キリスト教に連なる“近代”に、少年と少年、少女と少女の連なり(今だったらシスターフッドなりブラザーフッドと呼びそう)を異教の支配したかつてのように形而上に高めることで抗するシェーラーの思想を“LGBTQ文学”と呼ぶとか(確かにそう)
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posted at 21:52:58
訳者はそのシェーラーの思想とシンボルにウテナを見ていることを付言すべきで(訳者解説(労作!)ではわざわざあからさまなアリュージョンまである)、反ユダヤの切り口や伝説も多い人物(ただ本書では、直接的なナチとの関係は否定されている)だけれども、今の世また読み直されるべき作家ではないか
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posted at 21:56:36
ハーケンクロイツの文化史、最近本邦でもいくつかの周辺文化史とかで着目されてるユリウス・エヴォラについても1章割いており、本書での焦点はゴットフリート・ベンとの関係で、もろに本場イタリアのファシスト(異教趣味)な前者と表現主義→保守革命派な(シュミットぽくはある)な後者の関わり
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posted at 22:02:58
エヴォラの異教(それはシェーラーよりかはむしろローゼンベルクに近い)にせよ、ベンの古代趣味にせよ、共通項として徹底的にアンチシェーラー的な、すなわち秩序を形成するものとしての男性性への傾倒が見られるのは興味深く、このあたりはドゥーギンも(そしておそらく他の新右翼も)踏襲しているところ
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posted at 22:06:05
他にもリルケとか聖別された肉体のあの人らとかご本尊のヒトラー(ヒトラーにとってシンボル(オカルティズム)とかはぶっちゃけどうでもいい、は卓見)、ウンゲルン=シュテルンベルク(!)とか本邦では卍(©谷崎潤一郎)とか、とにかく綺羅星のような登場人物勢ぞろいゴージャスな気分になれます
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posted at 22:09:42
シューラー、親交のあったクラーゲスの論考では、なにやら異能の人としてよく登場するし、後はベンヤミン(本人発テクストからベンヤミン論多数)でも多数登場して、異様に神秘的なオーラに包まれた人物という感がある(ドイツのテレスマ社から出てる作品集のために独語勉強しなおそうかと思った)
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posted at 23:20:34