ひなた_sk
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2013年10月18日(金)
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「音がしたって?さっき?」フィルギアは言った。「俺ァ慣れない肉体労働に必死で……ああ、ああ、ああ」駆け出したニンジャスレイヤーの後へ続く。どんどん引き離される。フィルギアは溜息をつく。その身体が歪み、一瞬にして一頭のコヨーテに変わった。コヨーテはニンジャスレイヤーを追う。 2
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posted at 14:36:53
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やがてニンジャスレイヤーは目的の場所へ辿り着き、そこから頭上の二階ベランダを見上げた。窓ガラスが割れ、風に煽られた雨が中に吹き込み始めた。「校長室!」追いついたコヨーテが飛び上がり、ニンジャスレイヤーの背中を蹴って跳ねると、フクロウにその姿を変えて、羽ばたきながら上昇した。 3
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posted at 14:43:48
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フィルギアの痩躯がザワザワと音を立てた。清掃員の瞳に映る姿が少しずつ歪むにつれ、その瞳孔は恐怖に収縮していく。「アイ……アイエ……アイエエエエ!?」「お前は何も見なかった。私は誰でもない。いいね?」清掃員を見下ろすのは梟頭の怪物であった。「アイエーイエエエエー!」清掃員は失禁!7
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posted at 15:03:52
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「アイエエエエ!ニンジャ!ニンジャ!フクロウの……アイエエエエー!」清掃員は失禁しながら叫び出した。梟頭のフィルギアは閉口したように小首を傾げ、その頚椎にチョップを振り下ろした。「イヤーッ!」「アバーッ!」沈黙!「殺ってない、殺ってない」ニンジャスレイヤーを振り返る。8
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posted at 15:11:18
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「目が覚めれば悪夢か何かだと思うんじゃない?善良なモータルはこういうインパクトに弱いものなのだよ。わかるかね……」フィルギアはニンジャリアリティショック反応にしかつめらしく言及しながら、もとの人間の姿に戻った。ニンジャスレイヤーは唸り、探索を開始した。机。棚。クローゼット。9
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posted at 15:16:46
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「そう、その通り!実際時間がないンだぜ!次の奴が来たらまた面倒」フィルギアはニンジャスレイヤーと共に物色を開始した。「時間がないから手っ取り早くやったんだ、本来俺は無害なんだ……ワオ!銃創じゃないか!とにかくこの部屋で何かあったんだな!探偵の銃じゃねえの?そっちはどう?」 10
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posted at 15:23:12
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右に数回、左に数回、また右。暗号じみたリズム。やがてカチリと音が鳴り、ホーリーシンボルは化粧コンパクトのように開いた。「探偵ガジェットだ。幸い、彼の用いる符丁は変わらぬままだった」ニンジャスレイヤーは中身をしめす。LANコネクタ端子。フィルギアは口笛を吹く。「同業者万歳かね」15
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posted at 15:50:36
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「そういう事だ。知らぬ者には仕掛け自体がわからぬ。そうして秘密を守る」「ハードウェア・プロテクションだ!ヒヒヒ、マジに探偵らしい……」「ディテクティヴ=サンを破った校長が、所持品を押収。これについては用途がわからぬまま、処分を留保して机の中に寝かせていた」彼は仮説を述べた。16
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posted at 15:58:26
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「とにかくこれでようやく、俺の潔白が証明された」とフィルギア、「そいつはディテクティヴ=サンの品、紛れもない実物だよな」「本人の身につけていた品だ」「だろ!俺は嘘を吐かない」「痕跡を追えるか……」ニンジャスレイヤーは独り言めいて呟く。「やってみる価値はある」 19
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posted at 16:36:27
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ねー、部屋には俺と眠るお前のふたりきり。部屋の中には刃物だってあって、いや刃物でなくともその万年筆で喉を突き刺してもいい、そこのつまらない置物で殴り殺してもいい、お前のループタイで首を絞め殺してもいい、いっそこの手で絞め殺したっていい、今ならできる、って考えちゃう兵長
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posted at 19:04:13
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途端自分を慕ってくれてる部下の顔とか、今まで壁の外で取りこぼしてきた仲間の顔とか、ごろつき時代の仲間の顔とか思い出して、殺せなくなっちゃう兵長はたまらないです。おおーできればまだその殺意の跡の痛みにもだえていてくれたらふるえる
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posted at 19:10:02
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惚れた女を守れなかった自責の念で一切の吸血を絶ったが為に、もうまもなく死ぬこともないが二度と動くことも出来なくなろうとしている枯れ枯れの吸血鬼おっさんに、動けないのをいいことに転んで擦りむいて血が滲む膝を無理やり口元にねじ込んで舐めさせるイケメン女子。
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posted at 19:12:35
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@hinata_sk それを逆手にとってかどうかは知らぬが「ハッピーを予感させて突き落とす→考えうる最悪のパターン→微妙に後味悪い→アカルイミライ」の順に四通りの結末を用意してある短篇がジェフリー・アーチャーの『焼き加減はお好みで』になります。
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posted at 21:50:20
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「追跡か」フィルギアは思案顔で、「本当に生きているッてんなら万々歳。初戦でディテクティヴ=サンがしくじった理由を本人に訊いて、対策が立てられるかもしれねえよな。探偵は生きていた。で、邪悪なニンジャであるここの校長を、ニンジャスレイヤー=サンがブッ殺す。俺、喜ぶ。完璧だ」20
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posted at 22:13:22
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「俺は他人に何を言っても、いまいち信じてもらえないんだよな」フィルギアは低く言った。「なんならアンタが決めりゃいいぜ……殺るか、殺らないか。いつもやってきたようにさ。俺がいようがいまいが、アンタが殺すべきニンジャだと判断すれば、殺りゃあいい。だが賭けてもいい。殺る気になるぜ」22
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posted at 22:26:34
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ニンジャスレイヤーは無言だ。明かりが近づいてくる。フィルギアは声を潜めた。「気持ちはわかるさ。俺が結果オーライになるのが気に入らねえんだろ?我慢しろよ。放っておいちゃ、いけないぜ……それはアンタの道理が通らない……ダメだ……んん?」フィルギアは目を見開く。「馬丁のガキだ」 24
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posted at 22:36:44
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「じゃあどうしてこんなところを歩いてる?何を探してる?どこへ向かってる……?」フィルギアはブツブツと呟く。そしてニンジャスレイヤーを見た。「俺、興味が湧いちまった。一度別れよう。アンタはホーリーシンボル係」ニンジャスレイヤーは懐から懐中時計じみたそれを取り出す。「よかろう」26
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posted at 22:52:09
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やがて彼は動き出した。フクロウが滑空してきて、羽ばたきながら言った。「なんだよ、こっちかよ」「同じ方向だ」「奇遇なことで」フクロウは再び飛び上がった。ニンジャスレイヤーは草の中を身を屈め進む……。 28
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posted at 22:57:37
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同様にゲームのキャラを作る時、「役だけキャラ」「職だけキャラ」にもしない。親だから親らしいことを言うだけ、技術職だから技術的なことを言うだけ、というようなキャラにしない。「役」「職業」「年齢」などを差し引いても、そのキャラがそのキャラとして成り立つように個性を設計する。
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posted at 23:17:06
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これは現実を生きてる人間も同じ。「役」「職業」「年齢」を差し引いても、「自分は自分」と言えるように。期待される役割や職業や、今の年齢に飲まれすぎると、その職場や家庭を離れた時、またその年齢を過ぎた時に、自分を無くしてしまう。肩書や年齢が自分じゃない。自分は自分。
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posted at 23:21:06
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キカは曖昧に相槌を打った。ヤヨイは上目遣いでキカを見た。「ゴメンナサイ。……ね。それが、言いたくて」「……」キカは鼻白んだ。なんと無邪気で、かわいらしい事だろう。この娘は、庭園でアンミが用意したパイプ椅子じみて、ぎこちない、まがいの権力ごっこに興じていたというのだろうか。35
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posted at 23:39:31
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