柑橘/跡地
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2013年12月07日(土)

@R18_tweet なぜ、ホームに居たのかと問われれば”ただ、なんとなく。“と答える他にない。アバッキオが幾度かブチャラティから感じ取った違和感。その違和感は、踏み入ってはならない類いのものであることは承知だった。だからこそ、アバッキオは今まで知らぬふりをしてきたのだ。だが、
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posted at 00:45:24

@R18_tweet ふと、今日ホームに居ればソレに触れることができる気がしたのだ。だから”ただ、なんとなく“彼は一人ホームでワイングラスを傾けていた。
時計の針が頂点を指してから何時間経ったか。ボトルが空に近づき自分の勘に自信をなくし始めた頃、なんの前触れもなくガチャ、と玄関の
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posted at 01:06:40

@R18_tweet ドアノブが回される音がした。酔いのせいか、ホームだから気を抜いていたのか、または別の理由からか、アバッキオは大袈裟なほどにその音で鼓動を速くした。ドアが閉められる音、鍵をかける音に続く、こちらに向かってくる足音はとても重く、体を壁に擦る音が混ざっていた。すぐ
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posted at 01:50:59

@R18_tweet にでもソファから立ち上がって彼を支えたい気持ちはあるものの、この段になってアバッキオは呑気にワインを煽っていたことを後悔していた。「…誰かいるのか」アバッキオがじとり、と嫌な汗を滲ませている間にブチャラティは体を引き摺りながらもアバッキオのいる部屋に近づいて
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posted at 02:14:51

@R18_tweet いた。彼からの問いに上擦りそうになる声をどうにか落ち着かせて、アバッキオは「……俺だ」と答えた。その声に、廊下で張り詰められていた空気がふっと緩んだ。途端、ドサッ、と大きな音と床を伝わる衝撃がブチャラティが立っていたであろう場所から響いた。「お、おい…!?」
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posted at 02:22:51

@R18_tweet ただ事ではない様子に、それまで重かった腰が反射的に上がり、彼へと駆け寄る。「おい…?」電気の点いていない暗い廊下に倒れるブチャラティの側へとしゃがみこむ。浅く速い呼吸を繰り返していた彼は「立てるか?」と伸ばされたアバッキオの手に、ゆるゆると床に擦り付ける様に
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posted at 02:34:04

@R18_tweet 頭を横に振ることしかできなかった。アバッキオからブチャラティへと伸ばされた手は、そのまま脇へと伸ばされ、彼の上半身を抱えあげる。そしてブチャラティの片方の腕を自分の肩に回し「ソファまで行くぞ」と、彼を立たせた。よたよたと覚束ない足取りながらも、先程までアバッ
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posted at 02:42:39

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@R18_tweet キオが座っていたソファまでなんとかたどり着いた二人。幾分乱暴な手つきでブチャラティをソファに寝かせたアバッキオは、彼に何が起こっているのかを理解していなかったが、熱に浮かされたような様子の彼に取り合えず、とキッチンから持ってきた水を差し出した。「悪いな」コッ
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posted at 02:53:34


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