柑橘/跡地
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2014年01月06日(月)

@R18_tweet 秒針の音と耳に心地よいジャズが控えめに流れるブチャラティの執務室。時計の針は少し前に12時を過ぎていたが、ブチャラティは手を休める様子はなかった。ちらちらと時計を見るその眼差しは、針が進むほどに険しくなっていく。気持ちを落ち着かせようと、ふぅと一息つき冷めた
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posted at 01:01:46

@R18_tweet コーヒーを口に含んだ。と、そのとき部屋のドアがノックされた。「…俺だ」「あぁ。入れ」ドアから現れたのはレオーネ・アバッキオだった。少し憔悴しているように見えるが、ようやく現れたその姿にブチャラティは安堵の息を吐いた。「遅くなって悪かったな」机の上にそれほど書
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posted at 01:12:17

@R18_tweet 類が積まれていないのを見付けたアバッキオは、ブチャラティが予定より遅れてしまった自分を待っていたことを悟った。「いや…想定内だ。それより」「あぁ。全て首尾よくいった。アレに関してもテメェの言ってた通りだ」「…そうか…。わかった。詳しいことはまた朝にでも。とり
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posted at 01:23:45

@R18_tweet あえず今日は休んでくれ」「…悪ぃな」彼はそのまま部屋を後にするアバッキオを、組んだ手の上に顎を置いた格好で見送った。コツコツと仮眠用の部屋に向かうアバッキオの足音を聴きながら、ブチャラティは再び安堵の息を吐いた。今回の任務では彼のスタンドが必要不可欠だった。
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posted at 01:36:53

@R18_tweet 加えて潜入しなければならなかったため、最小限の人数で遂行しなければならなかったのだ。アバッキオがヘマをするとは思わなかったが、相手が相手だったためブチャラティは一抹の不安を抱えていたのだった。彼が帰ったことで、その不安は消え去った。先程よりも冷めた美味しく感
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posted at 01:45:00

@R18_tweet 先程よりも冷めたコーヒーを美味しく感じながら、ゆっくりと飲み干した彼は出来る限り音をたてないようにと、壁にジッパーを作りアバッキオのいる部屋へと向かった。「…」彼は余程疲れていたのか、シャワーすら浴びずベッドに倒れこむようにして眠っていた。起きている間は常に
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posted at 01:55:41

@R18_tweet と言っても過言ではないほど皺が寄っている眉が、このときばかりは解かれていた。ブチャラティはそんな彼の寝顔をみるのが好きだった。こんな時しか現れない、普段よりも柔らかいその表情は彼の性格を表現しているようだとブチャラティは思っていた。つられてブチャラティも顔を
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posted at 02:04:06

@R18_tweet 弛め、アバッキオの頬を擽る髪をそっと耳にかけた。何度か親指で彼の頬をなぞったブチャラティは一向に目を覚ます気配のない彼に向かって「おかえり」と囁き、口付けた。
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posted at 02:12:21