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- 自己紹介 四十路になった木に生るササゲ。”だいぶ”は漢字で書かない主義。 好きな言葉は「才能の無駄遣い」 7歳ダンスィをゼエゼエ言いながら育てています。
2014年06月26日(木)
sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/... 辞書で調べた訳語からの妄想記事なので、書いておきます。インテンシティは少なくとも僕の知っているスペインとポルトガルでは、サッカー指導者がごく一般的に用いる語彙で、ザックオリジナルではありません。それこそ、「最終ライン」とかと同様に（続
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posted at 09:12:15
定着している語彙です。その訳語としては「強度」ですが、意味を想像し易いのは「密度」だと思う。つまり、一つのプレーをとっても、状況判断・身体能力・技術・決断力（ここには直観も含まれる）が、全て高いレベルで、かつ状況に応じた価値で濃縮されてている状態のことを指します。例えば、
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posted at 09:14:27
いくら今野のPKのシーン。あれは確かに、この記事のように「激しい」プレーとは言えるけども、相手の体勢という要素を判断できなかった点、それを考慮した上で届かないタックルしか出来なかったという身体的およびタックルに関わる技術的特徴の観点等々からして、（続
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posted at 09:16:13
インテンシティが高いプレートは呼べません。確かに勇気をもってボールを奪いに行って、その点で「激しい」プレーかもしれませんが、「高いインテンシティ」をもったプレーではありません。インテンシティとはプレーの総合的な質とほぼ等価で、とりわけ状況判断、戦術的意図との兼ね合いで定義されます
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posted at 09:18:20
インテンスなプレーとは、状況（ここには相手の戦術、味方の状態・位置、試合の流れ、試合のもつ意味など全てのものが含まれます）に対して、プレーがどれほど対応しているかを表現する、そのプレーの質のことです。「激しさ」なんて辞書からの妄想意訳はやめてください。
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posted at 09:22:08
もう一つ。この記事を書いている小宮という人は、スペインにいたらしい。なのに、こういう現地の指導者にとって全く常識である語彙を知らない。完全に偽物。スペインのサッカーに詳しいとかもう言わないでくれ。
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posted at 09:24:11
小宮氏いわく、「インテンシティ（強度、激しさ）がなければ、スピードも、テクニックも、組織力でさえも試合の中では無意味だ」という。完全な誤解。スピード、テクニック、組織力などそれらを全て総合した時のプレーの質が「インテンシティ」である。あまりにも、ハリボテ知識。
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posted at 09:26:21
さらに付け加えると、例えばちょっと2m横にズレてパスコースを消してハメスのドリブルを止める山口蛍のプレーは、インテンスであると言えます。さらに、インテンシティは、「総合的なプレーの質・密度」ではあるけど、特に戦術的組織との兼ね合いで定義されます（続
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posted at 09:29:01
というのも、戦術的組織とは、今大会で試合中にガラリとプレーのモードを変えるチームが目立つように、22人の選手の状況を考慮した中で構築され改変され続けます。つまり、戦術的組織の中で、もし適切に機能したプレーがあるとすれば、それはインテンスなプレーと呼び得ますし、結果的に高質（続
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posted at 09:30:43
なプレーと呼びうるわけです。インテンシティはただ単に激しくぶつかること「だけ」でもなく、スピードあるフリーランニング「だけ」でもなく、諸々全ての状況の中でそのプレーがどれほど適切であるかの程度・質のことです。判断、というかある種の戦術的直観がここで重視されるのは、（続
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posted at 09:35:09
組織というか22人の選手の相互作用を認知し、その状況を把握し、困難なものを好ましい方向に操作していくようなある種の直観がこのインテンシティの肝になるとされるからです。速いだけでも強いでもなく、「いつ速く」「いつ強く」「いつのらりくらいと」プレーするのか。それをさらに11人で（続
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posted at 09:37:26
連動させるのか。これがきちっとハマったプレーこそが、「インテンシティが高い」と表現され、さらに複数人が絡んで連動していくほど「インテンシティが高くなる」と呼び得ます（結果的に、インテンシティは組織的な連動性と状況への適切性も表現し、かつ連動的なプレーの難易度にも関わります）。
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posted at 09:42:47
なので、例えばさりげないチャビのターンや、何気ない彼のパスは、それが相手のブロックを動かしてスペースを作り、そこにアレクシスが入ってシュートまで行けたならば、それは極めてインテンシティの高いプレーです。彼は、バルサのプレーモデルと、相手の状況の兼ね合いの中で、かなりの回数（続
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posted at 09:45:34
プレーがそれらのなかにハマり続ける稀有な選手です。のらくらしたインサイドのパスも、「インテンシティが高い」と呼びうるのは、その＜11-11＞のなかでの問題においてこそ、です（その点で、NHKスペシャルでやってた、彼が状況認知に優れているっていう実験は実に「正しい」と思う）。
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posted at 09:47:24
だから、さきほどの山口蛍の2mの移動は、「たった2m」だけども、ハメスという相手の核の選手を止め、コロンビアに傾いていた流れを再び日本に（いったんは）戻したという点で、インテンスなのです。インテンシティとは、プレーの総合的な質、密度、濃度、試合の中での意味の深さのことで（続
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posted at 10:01:45
スピノザ哲学風に言えば、「十全性」のことと言ってもいいかもしれない。そうした定義をもった語彙を、欧州の指導者（僕の知ってる限りでは西・葡、そしてザックの伊）はごく常識的に用いているってことです。
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posted at 10:03:38
ついでに最後に一言。こっちのサッカー指導は、アカデミズムとの連携が非常に強い。モウリーニョのとこのルイ・ファリアが代表かもしれんけど、普通に哲学や人類学とかの授業を受けつつサッカー指導論も勉強して世に出ている、という事情は無視できない。それで成功が約束されるわけではないけども。
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posted at 10:14:35
だから、「分かる人にはぱっとわかってしまう」（欧州での指導経験がある人とか、類似概念に触れたことのある人とか、用法に敏感な人とか、あるいはきちんと学んだ人とか）けど、「わからん人にはわからん」概念だとは思うけど、これを機会に。
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posted at 10:19:33
この画像スポーツ新聞記者を叩くのによく使われてるけど、どんな大イベントがあっても阪神ネタを貫くデイリースポーツが僕は一番好きです pic.twitter.com/qDcIbWgkES
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posted at 11:22:12
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京大の学長選挙で「霊長類学研究の権威の山極教授に投票しないで」ってビラがばらまかれてるらしいけど、理由が「あいつは〇〇だからダメだ！」とかじゃなくて、「あの人が総長になって研究職を退くと世界の霊長類学の発展にとって大きな損失だから」っていうのがなかなか熱い。
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posted at 23:21:52
ナイジェリアGK、メッシに入れられたFKをハーフタイムに審判に「見たか あのメッシのフリーキック？気がついたら入ってたよ」って話しかけて、後半戦ではシュート外したメッシの頬をつついて、グループリーグ突破が掛かった試合なのにポップすぎた pic.twitter.com/9ejixxXEIV
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posted at 23:52:38
