にょんギツネ
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- 自己紹介 日々読書や執筆、お絵描、文字の観察などを愉しんでおる寶曆６年生まれの仙人見習いな267歳幼狐なのじゃ！18禁要素注意じゃよ？ ヘッダーは @une_back に依頼したのじゃ。褒めて質問お題箱を兼ねた投書箱 → http://marshmallow-qa.com/nyol2novel
2022年06月21日(火)
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……と、いったような事を人間の女性たちから説明を受けるティア。
「まじかー……」
自分の容姿を褒められて素直に嬉しいティアではある。とは言え転生して間も無くで自分の身体という実感が今一つないことと、ノコノコ人里に出たら危ないという現実の方が先に立ち危機感を覚えた。
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ところで主人公であるティアの見た目は最初に転生神が言った通りの小柄だか豊満な身体で顔も十人中九人は美少女と認めるレベル。魔胎の子宮スキルの影響で魔族寄りの身体になりつつあり、尖った耳と金色の瞳孔、輝く銀髪がその特徴。つまりどう言う事かと言うと、人里では滅茶苦茶目立つ風貌だった。
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「戦力に数えられないからどうでも良いんだけど女性陣みんな後衛支援特化のこればっかりだなぁ。うちの子らがみんな強いから当面問題ないけど、食糧どうしよっか」
異世界ライフ始まって早々波乱の幕開けだったティアであったが、性格的なものか順応は早かった。あれだけの陵辱行為を経ても、である。
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人間たちの名前はそれぞれ、ヒーラーがリゼ。薬師の母親がミリアム、娘がレミー。リゼにはクリスが世話役兼監視役としてつき、ミリアムにはスピネル。男性拒絶症のレミーにソーンがつく事になった。
やがてそれぞれが肉体関係を持つことになるのだが、この時のティアは夢にも思っていなかったと言う。
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しかしその後ゴブリン兄妹たちは彼女らの言葉もある程度は理解出来る事がわかり、ティアとの間に入って拙いながら翻訳する事で意志の疎通が図れるようになる。
「やだ、俺の子供たち優秀すぎ……？」
最も賢いソーンがティアに言葉を教えるのに意欲的なため、そのうちこの問題は解消されるだろう。
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そして問題がまだ一つ、ティアと女性三人との言葉の壁があった。三兄妹は母親であるティアの口にする言葉を聞いて覚えた為に日本語が通じるのだが、異世界住人の言葉をティアが理解出来なかったのである。
「こう言うのって自動翻訳スキルとかあるんじゃないの！？」
残念ながらそんなものはない。
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囚われの女性のうち生き残りは三人。うち一人は元冒険者の女性で、回復系スキルを得意とするヒーラー。後の二人は近くの村から攫われた母娘で、薬草摘みとその調合で生計を立てる薬師。いずれも心に深い傷を負っており、特に薬師の娘は雄が近づくだけで過敏に反応し嘔吐する有様だった。
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「スピネルとクリスは中々立派な見た目になったけど、ソーンはあれだね……魔法使い向けの装備がなかったからそのうちね……」
「私はこれでも十分ですよ？」
そう言って粗末な棍棒を振り回すソーン。その様子をどこか怯えて見つめる兄二人である。
「所で母様、生き残りの人間はどうしましょう」
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わざわざ男を選んだうえで魔の母体となるべくＴＳさせた理由は色々あるが、本人の深層願望にそうした欲求があり、過酷な状況下にあっても精神が耐えられるという目算があったようである。果たしてその目論見は成功裏に終わったに見えたが、彼女が神々の思惑通りに動くかは未だ分からなかった。
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そして主人公は前世の名前を捨て、ティアと名乗る事にした。メソポタミアの神性、幾多の怪物の母たるティアマト神からその名を借りて。
この世界に棲まう数多の魔王に敵対する、新たな女魔王が誕生した瞬間である。
そしてそれこそが主人公をＴＳ転生させた、転生神の目的であった。
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主人公は自分の子供であるゴブリンと呼ぶのも違和感がある三体に名前を付けることにした。
長男スピネル。三体で一番体が大きく一際目立つ尖った犬歯が特徴。
次男クリス。身のこなしが素早く手先の器用だが無口で無表情。
長女ソーン。三体で一番知性が高く唯一魔法が使えるゴブリンでは稀有な雌。
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主人公は子供たちに巣の中の探索と囚われている人間の女性を保護するよう指示。巣の中にはゴブリン達があちこちから略奪し溜め込んだのだろう物資が山の様にあり、それを有り難く利用させて貰う事にした。一方で女性の保護は芳しくなかった。殆どは劣悪な環境に耐えきれず命を落としていたからだ。
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三体は素手でも他のゴブリンを圧倒したが、武器を奪ってからは更に一方的な蹂躙だった。瞬く間に巣のゴブリンを一掃して主人公の拘束を解くと、彼女の前に跪く。
「母様、ゴミ掃除が終わりました。次は何をしたら良いですか？」
主人公の子達はみな言葉を話すことが出来た。それも彼女と同じ言語で。
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主人公が産んだ三体の子ゴブリンは、見た目は肌が緑なだけで人間と殆ど変わりがなかった。特に顔は醜悪なゴブリンとは似ても似つかぬ、整った容貌の美少年。身体つきも小柄で、一見するとゴブリンよりひ弱のようだ。しかしその実、ゴブリンとは隔絶した力の差があったのである。
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「……」
ゴブリンに犯され、もはや抵抗する素振りも見せない主人公。半開きで涎を零す口に時折捩じ込まれる餌を咀嚼して飲み込み、また犯される毎日。
初めの頃は勿論抵抗した、しかしその度に散々に痛めつけられ乱暴に犯された。それは主人公の心を酷く傷付け、その内彼女はされるがままになった。
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追い出されるようにして転生させられた主人公。裸同然の格好で異世界に落とされ、程なく遭遇した数体のゴブリンに襲われて呆気なく虜囚の身となる。彼らの巣に持ち帰られた主人公は監禁され、肉便器のようにされながら何日も過ごす事となる。女の身で犯されれば当然、妊娠もしてしまう訳で……。
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「もう手続きは済んでしまってるから諦めて。大丈夫痛いのは最初だけだし」
「待って、ガチで待って」
「だからもう遅い。安産の為のスキルと健康維持のスキルとかもオマケしとくから、本来なら命懸けな出産も君に付与したスキルがあれば何の不安もないよ」
「この転生自体が不安の塊ぃ！？」
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「しかも何？！ 子沢山って！？」
「そりゃ、ねぇ。可憐な雌が雄の群れに囲まれチヤホヤされて、それだけで済むはずないだろう？ 心配しなくてもありとあらゆる種族と交配可能になるようユニークスキル【魔胎の子宮】を付与したから。頑張って強い子を沢山産むんだよ？」
「嫌なんだけど！！？」
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「……色んな、雄……？ ちょっと待って、それってまさか人間の雄って意味じゃなく……？」
「勘のいい子は嫌いじゃない。もちろん種族問わずありとあらゆる生き物の雄から愛される、地上最強にして最高の美少女になるんだよ」
「ちょっと待てええええ？！？！！」
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「身長145cmくらいの小柄な身体が良いのだろ？ もちろん顔の良い美少女にするし、胸も人の目を集める巨乳にしておく。あと子沢山になるだろうから腰回りも安産型にしておくね」
「思わずニヤけちゃいましたけど最後の不穏なやつは一体！？」
「そりゃ君、この後色んな雄にチヤホヤされる事になるし」
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「詳細は省くが君は異世界転生する事になりました」
「雑！」
「転生を無理強いする代わりに君の願望を一つ叶えようと思う」
「まじですか」
「君は女の子になってチヤホヤされたいと思っているね？」
「！？」
「裏垢で女装自撮りやら女性下着オナニー配信してるのは把握してるから」
「！？！？」
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