にょんギツネ
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- 自己紹介 日々読書や執筆、お絵描、文字の観察などを愉しんでおる寶曆6年生まれの仙人見習いな267歳幼狐なのじゃ!18禁要素注意じゃよ? ヘッダーは @une_back に依頼したのじゃ。褒めて質問お題箱を兼ねた投書箱 → http://marshmallow-qa.com/nyol2novel
2022年10月28日(金)
君の名は。の宣伝文句かなにかで「決して交わることのない二人」って言ってたのが確かあって、それだけで見る前に「これは二人の時間軸が違うとか平行世界とかそういう要素があるな多分…」と思ったのが当たったときは嬉しかったね。伊達にセカイ系色々見てないぜ。
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posted at 22:16:30
非公開
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posted at xx:xx:xx
今は色々ウルさいからな。ある種の「悪」に耐える精神力が監督には必須なんだよ。きっと(もっとも昔はソレは悪でもなんどもなかっただろうが)。高畑&宮崎にはその精神力がある。多分庵野監督にもある。で、SNSで聖人っぷりが話題の黒沢清監督も、コレに関しては平気で「悪人」になれると信じるよ。
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posted at 16:55:22
文章ってのはあくまでも読者の脳内にインストール済みの知識アセットに対して、プログラミングによって情景や感情を合成する仕組みであって、それ以上でもそれ以下でもない。
文章がまったく走らない脳もあるし、想定したのとは別の情景や感情を合成してしまう場合もある。
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posted at 12:13:48
むしろ当時のアメリカの読者がイメージを共有しているニューイングランドの風物描写を上手に喚起しつつ、要所で「よくわかんないもの」を指定して不安や恐怖の小道具にしとる訳。テクニックよ。
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posted at 12:11:19
もちろん逆にヌルポインターを出してエラーを起こすことがテクニックとして使われる場合もある
例えばラヴクラフトが「名状しがたき」「模糊とした」みたいな表現で「イメージできない」ことの不安を読者に与えるのがそれやね。でもラヴクラフトは全編イメージ不能な描写でプログラミングしてなくて
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posted at 12:10:07
だから例えばドラゴンを描写する際に角は鹿、耳は牛、頭は駝、目は兎、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、腹は蜃、項は蛇と、知っているものから描写して何とか図像を叩いて呼び出してる訳で、
まあ古代中国では、水竜である蜃が近所にいてよく襲ってきたことは常識ですが…
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posted at 12:07:55
オリジナリティのある作品というのもそこが問題で、読者が誰も共有していない図像や感覚を描写しても、文字が指し示す記憶がないんだから、叩いても反応ゼロであり、
「真のオリジナリティのある作品」は実は沢山あるが売れない。悲しいね。
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posted at 12:05:50
一度も(映像でさえ)海を見たことがない人間に文字を並べて海の描写をしてもそりゃぜんぜん記憶から図像を喚起できないし、ヌルポインタになるだけ。一度もインターネッツをしたことのない人間にインターネットの描写を入れても図像を喚起できないのと同じっぺな。
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posted at 12:04:33
だから読み方は
「自分の知識セットを文章が想定している読者層に近づける」
か
「大昔のOSとライブラリで動くプログラムなんだなあ」
と納得して一部の機能は諦めるかどっちかだよ。
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posted at 12:01:56
物知りクイズではなく、単純に
「情報の省略方式が、文章が想定している読者と一致していない」
だけでしかない。そんなこと言ったらなろうだって30年前の日本の読者や、30年後の日本の読者には
「なんだかわかんねえぼんやりした話」
なんだよ。
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posted at 11:59:52
Nādmyn Magtāl @FTsI1ggQKvd0iu7
@nyol2novel 将 1 [jiānɡ]
1. 将
2. (将棋用語)王手(おうて)をかけること。
将军
王手をかける。
3. わざと怒(おこ)らせる,おだてる,けしかける。
4. 〈介〉(多くは成語に用いる)。
将计就计
敵(てき)の計略(けいりゃく)をそのまま自分の計略として逆用(ぎゃくよう)する。
5. 〈介〉…を
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posted at 10:49:50
田中桂 (作家) 人道的な仕事と、FAN @TanakaKei
郵便がメインの通信手段だった頃ならではの悲喜こもごもはあるものの。
今は今で、うかつに自撮り送ると、場所特定されてミサイル撃ち込まれたりするから、ハイテク時代も別の不便さあるよなー。
(なにと比べている)
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posted at 07:53:38
非公開
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ともつか治臣@ダラさん単行本発売中 @TomotukaHaruomi
一見誰かに似てなくもない一般成人男性のイラストです。
R18系の差分などpixivFANBOXに→
某キャラクター似の成人男の娘です。を公開しました! tomotuka.fanbox.cc/posts/4663964?... pic.twitter.com/Uxo67yIin8
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posted at 04:31:16
かくして本の虫も落ち着くべきところに落ち着き、自分の領分を見つけたので。
ホブゴブリンはまただんだんと一人で動くようになります。別にそれでいい。赤ん坊さらいは元より孤独な趣味なので。
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posted at 01:33:12
などとどうでもよさそうな返事なのでそこまで気にしないことにします。
だから相変わらずあちこちの屋敷に行って本はくすねてきます。それからただ返すのではなく、ページをこっそり偽物と取り換えたりしてね。まあたいしたことではない。
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posted at 01:27:41
だから、ちょっとひょこひょこしながら、本の虫はホブゴブリンと一緒にまた色んなお屋敷に忍び込めます。
「よーしあそこの寝台に並んで眠ってる双子の赤ちゃん行ってこい。しゅっとこう、まとめてな。ささっと。体でかいからいけるでしょ。かわいいね♥」
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posted at 01:17:50
いやちょっとびっこひくけど。でもたいしたことないのでした。
その後も、なんだかできそこないの本の虫の図体はもっと大きくなってしまったのですが、ホブゴブリンはトンネルのいくつかをちょっと広くして、扉も大きいのに付け替えて通れるようにしてやりました。
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posted at 01:15:55
という感じ。
本の虫の怪我は寝転がって、ほかのゴブリンとボタンでおはじきしたり、ホブゴブリンがさらってきた赤ん坊をあやして適当にごろごろしているうちに何か治りました。
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posted at 01:12:30
「ホブ」
「またよさそうな赤ん坊見つけたしさらいに行く?」
いかないんですけど。まあそのままホブゴブリンは育ちすぎの図体を抱えてゴブリンランドへ連れ去っていった。
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posted at 01:09:18
一方で床に開いた扉に落ちた本の虫は、ホブゴブリンの背にしりもちをついているんですね。
「おほ。赤ん坊もさらえないのに図体だけはかさばるな。できそこないののっぽゴブリンがよ。かわいいね♥」
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posted at 01:06:44
本の虫はさすがに震えあがって急いで逃げ出しますけれども、蝋燭が消えてしまうと、屋敷はひどく暗い。
一応は一通り見て回ってはずなんだけど、動転してしまって、どちらに進めばよいのかとっさに解らなくなる。胸に鍵付きの本を抱えたまま、人間そっくりに足音を立てて走り、つまづき、よろけ、
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posted at 00:50:33
白っぽくて青ざめた影はすべるように、不揃いな長さの手でできた足のような、足でできた手のような何本もの、何かで、床よりわずかに高く浮かんだまま、本の虫の方へと近づいてきます。
ちょっと驚くような速さでした。
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posted at 00:48:18
あるいは老人だったかもしれません。さらに顔と顔の隙間にもっと小さな顔がまた幾つも生まれようとしていました。そろって苦しそうな、辛そうな、互いに押しつぶされかかっているような表情で、でも目のあるべきところには暗い眼窩しかありません。
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posted at 00:46:50
「お母さん?」
おずおずと本の虫がもう一度問いかけると、相手の長く簾のように垂れた白っぽい髪の向こうから、ぼこりぼこりと、泡立つようなようすで、顔が三つほど浮かび上がります。
一つはなるほど女のようでもあり、一つはでも男のようでもありました。あと一つはずっと小さく子供のようで、
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posted at 00:45:39
すると返事をするように、ゆっくりと揺り籠の向こうで白っぽく青ざめた影が輪郭を浮かび上がらせ始めて、長い指で籠の縁を掴んで、まるで粘土細工のようにぼろぼろに崩してしまいます。
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posted at 00:43:46
緩急を付けたいのもある程度音を合わせてるのも分かるけど読む側としてはただ似た文が2つ続いている印象が強いのでここは2文で意味合いをバラすから1つの文にまとめる方がスッと読めそうというのが読者的感想です
適当に〜が独り言の側面もあるならですねぇより呼びかけと独り言の中間みたいな切り方を
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posted at 00:35:31
また図形や数式、薬の調合法らしいものや、時間ごとの太陽の位置らしいものが乱雑に続きます。
"すべてに効き目がない。昨日だけで三頭の番犬を失った。今や最も忠実な使用人たちでさえ暇を乞うてくる。妻のために涙を流していた乳母さえもが。だが…"
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posted at 00:35:13
"小鬼がいつくほどに長く続く家と言われ、繁栄を誇って来た我が一門がかくのごとき最期を迎えようとは。いやまだあの小さな命のためにも諦める訳にはいかない。すべては多くを望み過ぎた我が祖父…"
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posted at 00:31:40
"あれはついに妻を奪っていった。身の内に一族の血の一滴も流れぬものさえ、ただ私の子を宿したというだけで逃さないというのだろうか。ほんの数日前まで生まれたばかりの赤ん坊を抱いて幸せそうに笑っていたというのに。保護と協力を約束してくれた署長は無力であるばかりか今では私を疑っている。"
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posted at 00:26:14
人間なら多少は遠慮するところですが、本の虫はそうではないので、ひょいととって開けられないかといじくりまわしました。
開きました。あっさりと。最初から鍵などかかっていなかったように。
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posted at 00:16:55
今まで読んできた本とはまったく違った、難しくて、変てこで、でも頭にこびりつくような内容でした。
どれをくすねていこうかと物色しているところで、鍵のかかった一冊が、書見台に置かれているのに気付きます。
それは本というよりは日記、何かの記録帖のようでした。
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posted at 00:15:59
ま、人間ならなんだこれと思うところでしょうが、本の虫はがん無視してぎっしり並んだ本に飛びつきました。
まずはホブゴブリンに習ったようにとっくりと背表紙を眺め、ふんふんともっともらしくうなずきます。それから一冊をとって目を通します。
「知らない本だ」
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posted at 00:14:23