大本薫 Kaoru Ohmoto
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- 自己紹介 natural-born Jazz Flutist。ジャズフルート奏者。フルートらしさ(フルーティズム)よりジャズが本体の破壊者。幼少より渡米。ジュリアード音楽院、コロンビア大学文学部院卒。全米ジャズ教育協会会員。英米で流行りのハイデガー論者。てげてげでアドリブする現存在。17年鹿児島移住。コロナ禍で休眠中。
2012年06月06日(水)
コギトや神観念を日本語が受容するにあたって、とんでもないミッシングリングが生まれていることだけは確かなのだが、國分氏の提起した、懐疑論者(わからない人)を分からせる必要がない、という問題は、日々現代文を教える立場としては、大いに考えさせられてしまっている。
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posted at 18:28:19
独特の読みづらさというのは、オブジェクト指向というか、関数が関数の入れ子になり、そのうち値が、どちらの概念を指しているのかが、明示されないような書き方の病理だったという点なのだが・・・。
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posted at 18:32:35
もちろん、このオブジェクト指向みたいになるのは、スピノザ自身の問題なのだろう。それを例えばヘーゲルのように、そうではないと受容することで起こった誤解を解くためには、また概念の入れ子のような、妙な書き方になる、という話なのだと思えた。
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posted at 18:35:38
國分功一郎『スピノザの方法』を纏めれば、『知性改善論』が示唆する2つの逆説は、懐疑論者の説得の要請で生まれたデカルト的循環(コギト命題)を再定式化し解消した結果、名目から実在性を証明した神という証明手続き自体が解消され、知性・教育(分かること)の問題に解決された、という感じだ。
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posted at 18:45:10
t.co/bQv506lS なお、私が「神の証明手続きの解消」と更に関数化したものは、國分氏の文中では「実体の系譜学の破棄」という関数で呼ばれていた。いずれにせよ、それが解消されたのは、分からない人(懐疑論者)を説き伏せるのではなく、導く合理性を得たということだ。
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posted at 19:03:13
したがってこれは、國分氏が結論で明言するように、ある種の教育論になっているという点だ。わからない人に無理強いするためにはコギト命題が要請されたのだが、そこでの神は信心される神だ。しかしエチカ冒頭で破棄される神の証明手続きは、知性に矛盾なく合理性を導出してしまう。
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posted at 19:07:40
この國分『スピノザの方法』が突きつける、分からない人を本当に分からせる、という問題は、現代文の授業で毎回頭が痛いのだが、昨晩指摘したように、国語教育における吉本隆明氏の「指示表出」の焦点化ともつながっていて、大変興味深い。t.co/1DOcqztU
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posted at 19:11:28
スピノザの「神の証明手続きの破棄」の最大の誤解者は、私にはヘーゲルに見える。t.co/6yqoXdEz 。ヘーゲルの言う精神とは、証明手続きとしての自己原因の以前にもう一度信心する神を宿すという程度の問題のはずだ。
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posted at 19:25:23