高水ふくちょ🦎
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2013年09月10日(火)
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
嬉しそうに言うミオにクルーエルはそのペンダントをつける。うん、やっぱりよく似合っている
「すごい嬉しいよ！クルル！」
その場でクルクル回っているミオにちょっと呆れる。
「あ、もう時間になっちゃった。カフェに行こ？」
そんなやり取りをしていたらもう時間になってしまった。
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posted at 01:18:31
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
クルーエル他、夏休みにカフェテリアを貸し切った時同様にまた貸し切ってパーティーとなっている。
「あ、本当だ。じゃあ行こう、クルル！」
頷いて小走りでカフェテリアへと向かう。
ーミオ、私がペリドットを選んだ理由は、石言葉が『優しさ』だからだよ。
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posted at 01:18:30
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
その言葉に甘えて包みを破かないようにそっと外していく。
「おお…これは…首飾り？」
開けてみるとペリドットが中央に埋め込まれたペンダントだった。
「他にもいろいろ考えたんだけどね。これが一番似合うかなって思って」
「ねえねえ、着けて着けて！」
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posted at 01:18:24
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
「そう！それよ！」
そう言いながらカバンのチャックを開いて中から荷物を取り出す。
「はい！誕生日プレゼント！」
小さめの箱に入れられたそれを受け取ってミオは笑みを浮かべる。
「うわぁ…！ありがとう、クルル！開けてもいい？」
「もちろん！」
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posted at 01:18:10
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
「おーい、ミオー」
「ほえ？どうしたのクルル？」
ある日の放課後。図書館に向かっていたミオは廊下でクルーエルに呼び止められた。
「はあ…はあ…ミオったらこういう時いなくなるの早いんだもん…」
「だって今日は夜にあれやるんだもん。早いうちに図書館で本を借りとこうと思って」
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posted at 01:18:02
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
「とりあえず何作る予定なの？」
「炒飯と…あと何か一品作ろうかなとは思ってる」
「じゃあ、スープ作るくらいでいいんじゃない？」
「じゃあ、そっちお願いしていいかい？」
頷いてひとまず鍋を出して用意をする。こんな一幕がとても幸せに感じた。
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posted at 00:29:18
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
足を忍ばせて台所に向かったらのんびりと炒飯を炒めている。器に移して一息ついた瞬間にちょっと抱きついてみた。
「うわっ！」
ビックリしてくれたようで満足。そのまま離れる。
「おかえり、カインツ。ごめん、ご飯作らせちゃって」
「ただいま、イブマリー。気にしないで。疲れてるんでしょ？」
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posted at 00:29:13
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
「……ん」
いけない、どうやら寝てしまっていたようだ。早く夕飯の用意をしなければカインツが帰ってくるのに間に合わない…
パサリ
「ん？タオルケット…？」
ふと視線を巡らせればコートがかかっていて、耳をすませば台所から音が聞こえてきた。
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posted at 00:29:03
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
さらりと流れ落ちる濡れ羽色の髪をそっと撫で、タオルケットをかける。そのままコートをハンガーにかけて台所に向かう。あの様子だと夕食の用意の前に寝てしまったのだろう。少し疲れているが、簡単なものを作ることにした。
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posted at 00:28:54
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
リビングに入ると、編み物の途中で眠っているイブマリーがいた。
「…やれやれ」
秋になったばかりでまだ早いと言ったのだが、マフラーを編んでいるらしい。不器用だから何度か解いては編み直してをしているらしい。そのせいで睡眠時間がずいぶんと削られているらしい。
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posted at 00:28:46
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
「ただいまー」
夕刻、イ短調の会議を終えたカインツは夕食を断って帰宅した。いつもなら返事が来るのだが、今日は何も返事が帰ってこなかった。
「イブマリー？」
疑問を抱いてそのままリビングへと向かう。
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posted at 00:28:35
「そっか。別にそんなんじゃないんだってネイト」
「…そうなんですか？」
「うん。だからもうしばらく自分とこうしていてくれる？」
「……もうちょっとだけだからね」
「無いって言うか、むしろ喜んでって……言うか………シャオあんたちょっとそこで待ってなさいキリエに包丁借りてくるから」
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posted at 00:18:00
「仕方ないな。じゃあ自分が抱きとめてあげるよ。ホラ」
「両手を広げるな！ 飛び込まないわよ！」
「……我侭だなぁ、クルーエル。そんなにネイトに抱きつかれたかったの？」
「へっ？ …い、いや。別にそんなんじゃなくて、ただずるいなって思って、でも抱きついてもらえるなら私も、嫌じゃ…」
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posted at 00:16:29
「わざわざ！ シャオに！ 抱きついてあげる必要は無いのよネイト！！」
「う…その…シャオが一番喜ぶお礼って何かなって考えたら、これしか出てこなくて…」
「止めなくて良いじゃないクルーエル。ネイトも幸せ、自分も幸せ。何処にも問題は無いよ？」
「私！ あいあむ不幸せ！ オッケー！？」
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posted at 00:15:52
『家に帰ってきたときに「お帰り」って言ってくれる人がいると言うのは、幸せなことです』って、ケイト先生が確かに言ってたわね。日ごろの感謝を込めて何かお礼をしてあげましょう、とも言ってたわ。それは私も覚えてる。……だけどね。
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posted at 00:14:59
