高水ふくちょ🦎
- いいね数 31,953/28,159
- フォロー 1,040 フォロワー 742 ツイート 110,172
- 現在地 おいでよサガ地方
- Web https://www.pixiv.net/member.php?id=1669420
- 自己紹介 おえかきたのしい鷹 °Σ° 8割スマホゲーの話 #たかいぬピクチャ #クリスタを起動してサボテンを描く #タガタメジャージ部 絵はpixivかインスタで見るほうがいいです https://instagram.com/fukucho.bless
2013年09月19日(木)
①「流石に夜は寒いな…」
小さく身を震わせてミオは呟いた。
今日は十五夜。しかも中秋の名月という月がとても綺麗に見える日らしい。せっかくなのでと、ミオ、クルーエル、ネイトの３人でお月見に来ていた。で、今はクルーエルとネイトを２人にするために少し離れたところにミオは１人でいた。
タグ：
posted at 23:03:54
②「２人ともごゆっくりー。…私は１人で寂しく月でも眺めますか」
少し遠くで月を眺めている２人を見ながら、ミオも空を見上げた。
「それにしても、離れる前のクルルとネイト君の笑いが気になるんだよね…」
「……あれ？君は…ミオさん、だったかな？」
そんな風に考えていると不意に声がした。
タグ：
posted at 23:04:44
③ その声を聞いた途端、弾けるようにミオは声の方を向いた。
「カ、カイ様？！」
振り向いた先には、あの虹色名詠士――カインツがいた。
「こんばんは。クルーエルさんとネイト君に急用があるって呼ばれたんだけど…何かあった？」
「え、えと…私は知らないです…。」
タグ：
posted at 23:05:21
④ そっか。まぁ、いまはあの２人の邪魔をしちゃ悪いし、少し待とうかな。悪いけど少し話し相手になってもらえるかい？」
「はいっ！わ、私でよければ…！」
やられた。あの２人の笑みの意味がわかった。きっと、こういうこと。
タグ：
posted at 23:05:56
⑤「…月が、綺麗ですね」
「そうだね。今日は特に綺麗に見えるらしいから。…この月を一緒に見れたら良かったのに」
とカインツは言い、小さく微笑んだ。夜の娘を、イブマリーを想っていたのだろう。
「きっと見れますよ。信じれば、いつか」
タグ：
posted at 23:06:33
⑥「ありがとう。でもいまはミオさんと月が見れて、嬉しいよ」
「私もすっごく嬉しいです！ありがとうございます！」
それから少しの沈黙のあと、不意にミオは尋ねてみた。
「あの、カイさ…カインツさん！質問してもいいですか？」
「ん？なんだい？」
タグ：
posted at 23:07:13
⑦「えっと…『月が綺麗ですね』の別の意味、知ってますか？」
「別の意味？…ごめんね、知らないなぁ。何か意味があるのかい？」
「いえ、知らないならいいんです！…今度、大切な人と月を見ることがあったら言って見てください」
タグ：
posted at 23:07:45
⑧「よくわからないけど、参考にするよ。ありがとう。できれば意味も教えてくれると嬉しいんだけどね」
「えへへ、それは内緒です！」
言葉の裏に秘めた想いは内緒にして、ミオは笑顔で微笑んだ。
Yer memoria Loo.
タグ：
posted at 23:08:25
非公開
タグ：
posted at xx:xx:xx
「…カインツ」「なんだいイヴマリー」「…お団子は？」「もうないよ…食い意地が張ってるね…」「別に、ないならいいわ。綺麗な月ね」「見事に棒読みだね」「うるさいわね」「ああ、そうだイヴマリー」「なに？」「『月が綺麗ですね』って……別の意味があるんだって？」
「!?!?!?!?!?」
タグ：
posted at 23:21:44
「別の意味って!?」「いやぁ、あいにくと僕はしらなくてね。恥をかくまえに聞いておこうかと」「いい！カインツ！さっきの私の発言は！純粋に月を誉めただけだからね!?」「？イヴマリー、知ってるのかい？」「しっ、知らないわ！」「そうなのか、じゃあ別の人に」「待ちなさいカインツ」
タグ：
posted at 23:27:51
エイダ「おー…月が綺麗だな、アルヴィル」 アルヴィル（…アクセサリーの時といい、コイツは） エイダ「ん？なんか言ったか？」 アルヴィル「いや、なんでもねぇよ」 エイダ「？」 アルヴィル（ちょっとはこっちの身にもなれよ…）
タグ：
posted at 23:32:25
「なんだい？」「いや、その…月が…」「ん？月が…？」「月……どう思う？」「…丸くて大きい。まるで、夜の支配者みたいだ」「そうじゃなくて！」「？ ああ、そうか。夜色の真精はアーマだったね」「そうじゃなくて！そうだけどそうじゃなくて！」
タグ：
posted at 23:32:42
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
「ん？今日は満月みたいだね」
「あら知らなかった？ついでに言うと、今日は中秋の名月で十五夜とも言うわよ。ちなみに明日は十六夜ね」
「相変わらず星とかの話は詳しいね」
さらりと言った疑問にものすごい勢いの返答がきたことに思わずカインツは苦笑する。
タグ：
posted at 23:57:41
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
窓際に寄りかかり、ふと空を見上げ、十五夜の月を見上げる。
「……それにしても、本当に月が綺麗だね」
そう呟いた瞬間、イブマリーが硬直した。
「あ…あれ、どうしたんだい……？」
「べべべべつに何でもないわよ？」
「どもりまくりで疑問符で言われても…」
タグ：
posted at 23:58:43
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
あくまで落ち着いた素振りでテーブルに置いてあったお茶を一口飲んで誤魔化している。
「ふう……それにしても、今の言葉の意味、分かって言ってるのかしら？」
「うーん、なんのことやら」
どこかで聞いたことがあるような気もするけど、大層な意味だったかどうかは忘れてしまった。
タグ：
posted at 23:58:58
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
「…まあいいわ。まあ…そうね、あなたと見る分にはいろいろといいかもね」
そう言って珍しく茶目っ気あるような笑顔を見せてくれたイブマリー。なんだかそれだけでも、今日は十分な気がした。
「そんなこともあったな」
大人になった今、一人で空を眺めて苦笑する。
タグ：
posted at 23:59:34
枯木朽@鏡面世界の探求者(シーカー) @disabikitare
「あの時の意味、今ならちゃんとわかる－－－－憶えたよ」
彼女から貰ったコートを翻し、誰もいない空に意味を理解した上で言う。
「月が綺麗だね、イブマリー」
タグ：
posted at 23:59:48
