高水ふくちょ🦎
- いいね数 31,953/28,159
- フォロー 1,040 フォロワー 742 ツイート 110,172
- 現在地 おいでよサガ地方
- Web https://www.pixiv.net/member.php?id=1669420
- 自己紹介 おえかきたのしい鷹 °Σ° 8割スマホゲーの話 #たかいぬピクチャ #クリスタを起動してサボテンを描く #タガタメジャージ部 絵はpixivかインスタで見るほうがいいです https://instagram.com/fukucho.bless
2014年02月14日(金)

『シャオ、先ほどから惚けてどうしたのですか?』
「冗談でネイトにねだってみたのだけれど、本当にもらえるとは思っていなくて」
『その可愛くラッピングされたのはやはり?』
「うん。チョコレートだって。…ふふ、可愛かったなぁ、照れたネイトの顔」
『…まあ仲睦まじきことは良いことですが』
タグ:
posted at 00:29:43

『ところで今日は、そのネイトと一緒に居なくてもよいのですか』
「うん。今日ぐらいはクルーエルに譲ってあげようと思ってね」
『へえ』
「それに。どうやら少し面白そうなことになってるみたいだし、ね」
『……最近のシャオは楽しそうで何よりですよ』
タグ:
posted at 00:30:26

2/13 深夜
ガシャン!
「わっ!……またやっちゃった……」
「うるさいわね…ネイト。気が付かないとでも思っているのかしら?」
布団の中で転がりながら息子が必死にチョコレートを完成させるのを待つイブマリー。流石に火事にはならないことを祈りながら、少し遅く眠りについた。
タグ:
posted at 00:51:19

「うぅ…お菓子ってこんなに作るの大変なんだ…」
『降参するか?」
アーマの誘惑にネイトはかぶりを振る。
「ううん。母さんに渡したいんだもん。頑張る」
『そうか。…まあ、材料が残っているうちに完成するといいな』
「うぅ……」
そして明け方、夜明けとともにチョコはなんとか完成した。
タグ:
posted at 00:52:14

「で…出来た……!」
『ふむ、ほどほどに見た目はいいな。あとはこれを冷やせば……ネイト?」
「………………………くぅ…くぅ……」
『おい、おい!起きろネイト!常温だとせっかく作ったものが溶けるぞ!』
「うぅ……もうだめ……」
『ダメなのはチョコの方だ!…まったく…仕方ない奴だ』
タグ:
posted at 00:52:32

翌朝
「うっ…あれ?僕…」
「起きたかしら、お寝坊さん」
「あ…母さん…」
「片付けする前に寝ちゃうなんて…おかげで朝からチョコ拭き取るので無駄に体力使ったわ」
「ご…ごめんなさい……」
「……で、その必死になって寝落ちまでして作ったものはどこにあるの?」
タグ:
posted at 00:52:39

「えっと…確かここ…に?あれ?」
『……冷蔵庫に我がしまっておいたぞ。あのままだと溶けていたからな』
「アーマ…!ありがとう!」
冷蔵庫を開くと丁寧に包装された朝に完成したチョコの包み。取り出してイブマリーの方へと両手で差し出す。
タグ:
posted at 00:52:44

「いつもありがとうございます、母さん」
「ん。ちゃんと受け取ったわよ」
いつもの無表情より少しだけ破顔し、丁寧に包みを開く。少し不恰好ながらも美味しそうではある。
「はむ……」
「…ど、どうですか?」
「安心なさい。ちゃんと美味しいわよ」
「よ、よかった〜…」
タグ:
posted at 00:52:49

ほっと安堵するネイトにイブマリーは柔らかく笑みを浮かべる。
「さ、ご飯にしましょうか」
「はい!」
息子が必死に自分で作ってくれたもの。多少塩味がしたところで、仕方ないわよね?
タグ:
posted at 00:52:53

【ミンティア天立研究所跡地】
「よ。久しぶり……つっても、あんたにゃ言葉は通じないか」
しゅるり。
鑓を覆っていた布を、一挙の下に捨て去る。
未回収の孵石が暴走していると聞いた時から、ある種の予感はしていた。
「お互い、変に縁があるねー。嬉しかないけど」
タグ:
posted at 01:09:57

対峙する相手は黙したまま。
ただ返答の代わりとばかりに、"十二"の武器を振りかざす。
「そっちもリベンジのやる気は満々ってわけね、────上等」
崩落した天井の穴から、月光が二人を照らしだす。
宿命染みてきたこの対決を鮮やかに彩るかのようで。
タグ:
posted at 01:10:44

「あたしもあのバカにイラつかされてて、久々に全力で暴れたかったんだ」
…お前ならば相手にとって不足はない。
そんな餓えた獣の如き少女の顔から、何を受けたのか。
十二の武器のうち、最も荘厳たる剣。その切っ先が静かに向きを変える。
反射する優しい月光が、鑓の返すそれと交差した瞬間。
タグ:
posted at 01:11:55





van arsic elah kiss ilmei ruy.
(傷つかぬ者に青空は見えない)
De arma-Ye-dowa ria hawl Ec erma.
(迷い歩むたび 命は輝く)
タグ:
posted at 03:23:52


De xeph noi shanei neight.
Sew yum evoia clar feo nemne erma.
(いざや目覚めよ 明き黎明に 我は命を与う 謳になる)
タグ:
posted at 03:29:40

「今日のおやつはミルフィーユ♪ふふ~んぁ!?(ずてっ)い、痛い…、!お菓子っ」「…アルタって学習能力ないよな(溜息」「あっ自分のミルフィーユ!!」「アルタがずっこけて吹っ飛ばしたってことは、これを僕がもらっても結果は変わらないね(ぱくり」「あぁああああ……(滂沱」
タグ:
posted at 03:55:27

「ネシリス、この豆なに?」「(読書中)ある東の国ではそういった豆を投げるらしい」「…じゃあこの棒みたいなのは…食べ物?」「それも同じ国で、共通の方角を向いて食べる日だと言う。節分といったか」「…わたしが喜ぶとでも?(複雑」「嫌だったか(顔上げ」「ネシリスからなら何でも嬉しいけど」
タグ:
posted at 22:26:36

「…何をしてる」「あらネシリス。なんでも今日は豆を投げる日なんですって」「名詠生物に対してか?」「ちょうどいい相手がいなかったのよ。かといって緑色名詠だといい的いないし…あ、氷狼出して?」「出さん」
タグ:
posted at 22:29:47


「ネイト、ちょっと来て」「何?お母さん」「はい(チョコひと欠け」「え、う、うん?(ぱくり」「美味しい?」「おいしいですけど…」「そう、ならそれあげるわ(指差し」「えーと、トリュフだっけ?あっバレンタイン!」「そう」「ありがとうお母さん!いただきます(もぐもぐ」「(眺めつつ微笑)」
タグ:
posted at 22:49:34

「うっわ…うわ……! えっ、どうしよう…想像以上に…嬉しい…」
from.イブマリー
件名:Re:
いるなら取りに来てね。わたし、家からあんまり出たくないから。寒いし。
タグ:
posted at 22:51:58

「イブマリー!」
「おそい。寒かったんだけど」
「ご、ごめん。外で待ってるとは思ってなくって」
「そんな気分だったのよ。それより、はいこれ」
「……ありがとう…」
タグ:
posted at 22:56:01

「……なに?」
「嬉しすぎると、なんだか感情って逆に静かになるんだね…」
「ふふっ、なにそれ。そんなに嬉しいの?」
「嬉しいさ! 君から貰えるなら、この上なく」
「────そんなに大したものじゃないけど、まあ喜んでもらえて何よりよ」
タグ:
posted at 22:57:50