高水ふくちょ🦎
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2014年04月25日(金)

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「うーん、どうしよう…」今年もやってきたコンクール。あの一連の出来事のあと時間は平和に過ぎて。三年となった今年も、コンクールの季節が巡ってきた。「迷うなあ…はあ」自分の目の前には、幾つかのドレス。初回は気にも留めなかった衣装だが、去年からはきちんと選ぶようになった。
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まあ、それにもきちんと理由があるわけで。「せっかくだし、ネイトにもきれいって思ってもらいたいもんね…」普段さっぱりした性格と言われる自分でも、見てもらいたい人がいると変わるもの。「でも、いつまでも悩んでるわけにはなぁ…」時計をみるともう昼過ぎ。選びはじめてから二時間がすぎていた。
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早いところ決めないと、ミオが帰ってきてしまう。ミオにこんな悩みを聞かれたらどうなってしまうのか。おそらく明日、余計な気をまわしたクラスメイトによる生暖かい接待がまっている。「それはいやだなぁ…」一人部屋でため息をついていると。とんとん、と優しい音がドアの方から。思わず体がはねる。
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wi doremren vel lihit Ive
( ああ、黄昏を望む子よ )
De shela qo lef Selah Uls, noi-tissis-miqvy
( セラの庭園へと行く日を願え、いつの日も )
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まさか、ミオが帰ってきたのか。まずい。「と、とりあえずこれをしまってそれで…あいたっ」慌てすぎて足をぶつけたが、そんなことを気にしてはいられない。とりあえずドレスをしまおうとして。「あのー、クルルさん?」後ろから聞こえたのは、予測していたミオの声ではなく、聞き慣れた彼の声だった。
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posted at 23:17:47

振り向くと、夜色の髪をした青年が立っていた。あれから彼の背も伸び、いつの間にか自分が見下ろされる側に。幼かった顔も、優しげな雰囲気は残したまま、青年のそれに変わって。でも、私の中で彼は昔と変わらない。「ネイト?どうしてここに?」コンクールの前、練習をしているはずなのに。
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posted at 23:26:18

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「ミオさんが、クルルさんが悩んでるよって言ってたので…」心配そうな彼。さすがはミオ。自分の悩みなどお見通しらしい。「それで、相談にのってあげてね、って言われたんです。なにか力になれればな、と思って」たしかにその申し出はありがたいものだが、今の悩みの原因は目の前の彼だ。
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どう伝えたものか、と考えていた私の頭に、その時天啓が舞い降りた。わからないなら聞いてしまえばいい。「あのね、コンクールに着ていく服のことなんだけど。キミはどれがいいと思う?」そういってもう一度ドレスを広げる。色鮮やかなそれらは、必死になってきてほしいと主張しているように見えた。
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posted at 23:36:54

「クルルさんの着ていく服、ですか!?僕なんかが選んでも…」キミに見てもらうためだよ、とは気恥ずかしくて言えなくて。「とびきり似合うのをお願いね!」そういって笑った。
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posted at 23:40:54

そしてそれから五時間が過ぎ。「ネ、ネイトー?キミが気に入ったのを選ぶので良いんだからねー?」「ダメです!クルルさんがコンクールで着る服ですよ!きっちり考えないと!」あれから彼はずっと考えていた。外はもう暗くなりはじめ、夕日が部屋に差し込んでいた。ちょっとした考え事だったのになぁ。
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posted at 23:44:27

黄昏色の詠使い とは【ピクシブ百科事典】 #pixpedia dic.pixiv.net/a/黄昏色の詠使い 雛型作りました。 追記・編集よろしくお願いします。
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黄昏色の詠使い とは【ピクシブ百科事典】 #pixpedia dic.pixiv.net/a/%E9%BB%84%E6.... うまくリンクになってませんね。
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posted at 23:54:09

ちょっとした考え事に、彼が自分以上に深刻に考えていることがなんだかおかしくて、一人微笑む。「どうしたんですか、クルルさん?」気付いたネイトが振り返る。「気にしないで」「?ちゃんとクルルさんに似合うの選びますからね、まっててください!」
ああ、私って本当に一生懸命、愛されてるなぁ。
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