高水ふくちょ🦎
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2015年02月03日(火)


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ロールにケーキを食わされ、春名からドーナツを分けてもらい、アスラン東雲から試食をさせられ、ザキレンからタイヤキの尻尾を貰い、柏木さんから弁当を食われる。
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posted at 01:40:47

でも今回のイベの話をするとクッキー食べたいし享介見てると肉まん食べたくなるしご飯ちゃんと食えとか味玉サービスするとかたい焼きの尻尾だけくれるとかドーナツくれるとか白米とかパンケーキとかやっぱりPを太らせにかかってるよなこいつら(言いがかり)
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むしろ、
邪魔をしたな
アーマはそう言って、イブマリーの枕そばに座るカインツを見た。
「いいや。……でも、ボクから一つだけ。どちらを選択しても、たくさん泣いても。彼女の涙を拭うのは、ボクだから」
イブマリーの手を握り、カインツは笑う。ばかね、と。イブマリーも泣きながら微笑んだ。
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『だが────』
見れば夜色の竜は、窓の外に浮かんだ満月を眺めていて。
『もう一つの選択肢を選んでいても、お前はこうして泣いていたのか?』
アーマの視線を追って見上げた月が滲んで見えた時、私は初めて自分の頬に伝う涙に気がついた。
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posted at 00:25:51

夜色の竜は、私の言葉を黙って聞いた後、しばらく自ら口を開こうとはしなかった。
「間違ってたと思う?」
『……やはりお前の答えを聞いても、我にはこの旅が正しかったのかはわからん』
私の問いかけにようやく口を開いたアーマは、どこか苦々しい口調で答える。
「……そう」
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posted at 00:25:20

会話にすら痛む肺をこらえて苦笑する。
「ネイトにも散々迷惑をかけたし、時間だってもっと上手にたくさん使えたと思う」
『……』
「だけど、逃げなかったら私はもっと後悔してた。どっちを選んでも後悔するのなら、私は後悔の少ない方を選びたい。だから、これでよかったのよ」
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posted at 00:24:03

『────そうか』
夜色の竜は多くを聞かず。ただその呟きに一度だけ頷いた。
『意味は、あったのだな』
「うん」
『後悔はないか』
「あるに決まってるでしょ、馬鹿ね」
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posted at 00:23:01

「手に入れた物はないけれど、守れた物はあるから」
『守れた物?』
アーマから注がれる視線を受けて、言葉を逡巡する。
「うん。私の"生きてきた理由"。……それから、私のくだらないプライドかしら」
それはどこまでも愛おしく、どこまでも切なさに満ちた呟きで。
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posted at 00:22:01

『……正直、我にはお前の考えていることがよく分からなかった』
夜色の竜は、その返事を受けて首を横に振る。
『そして今、余計に分からなくなった。得た物がないのなら、お前が残りの人生を賭してまで続けてきたこの生活はなんだったのだ?』
「……そうね」
ふ、と小さく息を吐きだして。
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posted at 00:21:29

『────イヴ』
私が伏せってから何日か経った夜、アーマが私の傍に来て問いかけた。
『これまでの逃げるような日々の中で、お前は一体何を得た?』
「失った物なら数知れず。得た物なんて、何もないわよ」
横になったまま自嘲気味にそう答える。半身を起こすことすら、今となっては難しい。
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posted at 00:21:10