高水ふくちょ🦎
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2015年04月26日(日)

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Yann Le Gall ルガル・ヤン @Yann_Le_Gall
The importance of a good layout pic.twitter.com/bXTZLMZ2w4
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後ろの席に座っている学生たちの会話が、なんとなく耳に残ったのだろうか。机を一つ挟んだ向かいに座り、弁当箱を開く少年に少女は声をかけた。
「ねえカインツ、あなたの将来の夢ってなに?」
「将来の夢?」
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カーテンを通して柔らかになった昼の日差しを受けながら、カインツはオウム返しに応える。
「それは虹色名詠ってことではなく?」
「うん。それ以外。なりたい職業とか、将来設計とか。ないの?」
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質素な芋のロールパンをひとちぎり口にいれながらこちらを覗きこむ少女に、困り顔でカインツは手に持ったフォークを置いた。
「……ない、とは言わないけど、珍しいことを聞くんだね」
「答え辛い質問だったかしら」
「そういうわけではないけれど」
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普段から互いに、虹色・夜色の夢を純粋な気持ちで語り合っている二人ではあるが、こんな普通の夢を語るとなると、気恥ずかしさを覚えるのはなぜだろう。MS 明朝
「減るものじゃないでしょ、聞かせてよ」
「……笑わないでね」
「分かってるわよ」
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そこで一度言葉を切り、少女と目線を合わせぬよう、顔を少しだけ窓の方へと向けながらカインツは呟いた。
「────カフェの、オーナー」
「……ふ……ふふっ」
少女が思わず顔をそむけ、必死に笑いを噛みこらえる。
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posted at 23:29:18

「笑わないって言ったじゃないか!」
「……ご、ごめんなさい。だってあなたがギャルソンの格好でコーヒーとか紅茶を淹れたりしてるところを想像したら……」
「……ボク、そんなに似合わないかな」
少なからずショックを受けた様子で溜息をつくカインツ。
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「似合わなくはないんじゃないかしら。ちょっとイメージと違うだけで」
「ボクってどんなイメージなのさ」
「試しに今度着てみたら? いつもコートばっかりじゃなくて、イメチェンにちょうど良いんじゃないかしら」
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なんなら見立ててあげるわよ、とでも言いだしそうな勢いの彼女に溜息一つ。置いたフォークを持ち直しサラダに突き刺した。
「思い切り笑っておいてよく言うよね」
「カインツ、そのトマトひとつ頂戴」
「……笑っておいてよく頼めるよね……」
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