高水ふくちょ🦎
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2015年05月07日(木)

じっくりと、冷蔵ケースの正面に立って、中に収められた色とりどりのケーキを品定めする彼女。
休日に大型の商業施設を覗きに来て、二人で当てもなく色々なお店を覗いて回っていたところ、通りかかったスイーツ売り場にイブマリーが足を止めてから、しばらくが経った。
珍しいこともあるものだ。
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posted at 00:20:47

「チョコケーキ?」
彼女の背後から、彼女の視線の先にある物を探してみる。
「……も。良いんだけれど……そうね」
どうやら、他にもお目当ての物がいくつかあるらしい。
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posted at 00:21:06

ストロベリーショート、オレンジババロア、スフレ・ベイクドチーズケーキ、はたまたフルーツワッフルか。シュークリームに、変わり種ではジンジャーシロップなんて物まで置いてある。
そのいずれにも目は定まらず、あちらこちらを行ったり来たりだ。
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posted at 00:21:25

「そういえば君この間、イチゴ食べたいって言ってなかったっけ。ショートケーキは?」
「この間はこの間、今は今なのよ」
「……我がままな」
二人でお店のケーキを指差し、ああでもない、こうでもない。
いっそ気になる物は全部買ってしまってはどうかと言いかけた時だった。
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posted at 00:22:02


「あ……これは大変失礼しました。でしたらこちらのフルーツロールケーキなんて、ご夫婦の方々にも人気なんですよ。二人で食べる分には丁度いいサイズでして」
にこやかに商品を説明してくる店員を半笑いで眺める。
実際のところ、まだ夫婦でもないのだが。
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posted at 00:23:30

「……じゃあ、そのロールケーキを1つと、こっちの石畳ショコラといちごのナポレオンパイを1つずつ」
「かしこまりました! 少々お待ちください」
店員に絡まれて面倒くさくなったのだろうか。一挙に注文を終えたイブマリーがボクの方を振り向き問いかける。
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posted at 00:24:55

「カインツはチョコでよかったよね」
「わかってらっしゃる。でも、いいの? けっこう量があるけれど食べきれるの?」
「半分にすればそこまでないでしょう。それに、食べきれなかったら心優しい旦那様が食べきってくれることを想定したサイズなんじゃない?」
「そこまで僕は心優しくないよ?」
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posted at 00:25:13

苦手というほどでもないが、フルーツはあまり得意じゃない。
────まあ、食べてくれと言われたら、多分食べてしまうのだろうけれど。
「旦那様の方は否定しないのね」
「ん? まあね」
「腹立つ」
彼女のローキックが僕の向こうずねを叩く。ちょっと痛い。
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posted at 00:26:09

産まれたばかりのネイトを抱き上げるも、どうもぎこちなくて泣かしてしまって慌てるカインツと。それを見て全く……と幸せな溜め息を吐くイブマリー(ただしイブマリーも、初めてネイトを抱き上げた時はカインツと同じ様なものだった)。
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posted at 00:57:45