高水ふくちょ🦎
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2016年11月29日(火)
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チハヤのスキンが欲しくて我慢できなかった！！！
チハヤとかミズチのスキンこないかな～
一応冬のスキンをイメージしたよ…
#タガタメファンアート
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posted at 01:12:27
「ところであのトカゲが『朝から何も食べてないはずだ』って言うから、いちおうスープ作ったし、ゼリーも買ってきたけど、食欲はある？」
「あ……はい、ありがとうございます」
「ううん！ いいんだよ。すぐ持ってくるね！」
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posted at 01:10:19
どうやら彼女の来訪に気がつけないほどぐっすりと眠ってしまっていたらしい。
水差しを受け取りながら、驚いた表情を浮かべているネイトに、申し訳なさそうな顔で少女が説明をする。
朝礼でネイトが風邪で欠席だと聞き、みんなでお見舞いに行こうという企みをなんとか抑え、一人で様子を見にきたと。
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posted at 01:09:00
「あ。ネイト起きた？」
緋色の髪をした少女が、ネイトが起きたことに気がつき、水で満たした水差しを手にベッドへ駆け寄ってくる。
「……クルーエル、さん？」
「ごめんね、勝手にあがっちゃって……。ノックしたときにはネイト寝てたんだけれど、あの飛びトカゲが鍵を開けてくれたの」
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posted at 01:06:47
「……母さん？」
お腹が空いた。掠れた声でそう続けようとして、ようやくネイトは間違いに気がつく。
母はもうすでに他界している。そしてここはトレミアの学生寮の一室。さすがのアーマでも料理まではできない。
では、いま台所にいるのは。
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posted at 01:06:02
ぱたぱたと、耳に届くのは部屋を歩き回る小さな足音。それと蛇口から流れる水の音。
次にスープの煮込まれる匂いが、まだ眠りの中から覚醒しきれぬネイトの鼻をくすぐった。
……いい匂い。そういえば今日は水以外なにも口にしていなかったっけ。
空腹を感じ、目を覚ましたネイトが上半身を起こす。
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posted at 01:04:49
『ありがたいと感じるのであれば、早く治すのが一番の恩返しだと思え』
「うん、そうだね。……おやすみなさい」
もっともなアーマの言葉を受け、おとなしくネイトは瞼を閉じる。
熱で疲労していた意識は、訪れた暗闇にすぐさま飲み込まれて――――。
――――――
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posted at 01:02:23
「ありがとね、アーマ」
『……お前に何かがあれば、我がイヴから叱られるからな』
ふんと小さく鼻息を鳴らして応えるアーマの、その素直でなさに思わず小さく笑みがこぼれる。
素直じゃない。けど、彼のやさしさは誰よりも自分が知っている。
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posted at 01:01:11
そう。あの頃は自分が寝込むたびに、こうしてアーマが傍で様子を見てくれていた。
――なんだか、なつかしいな。
母が食事を作っている間、苦しくて不安なときはアーマをつかんで一緒に眠っていた。普段は尻尾をつかむと激しく文句を言う彼も、そのときだけは何も言わずに付き合ってくれた。
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posted at 01:00:39
『うむ……だが無理はするな。もともとお前は体は強くない。しっかりと寝ておけ』
アーマはそう告げるとネイトの額から降り、枕の隣でとぐろを巻くように丸くなって目を閉じた。
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posted at 00:59:51
『ネイト、熱はどうだ』
額に当たる硬く冷たい鱗の感触に、思考を止めてネイトは目を開けた。
『……まだ高いな。水は飲んだか』
「うん。でも朝よりは楽になったよ」
枕もとの水差しが空になっているのを見て、アーマは小さく頷く。
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posted at 00:58:20
風邪をひいたのは何時振りだろう。
記憶がおぼろげな頃は、何度も熱を出して母の手を煩わせた覚えがあるが、物心がつき、母が病に伏せがちになりだした頃からは自分が弱るわけにはいかないと気を張っていた。
もう、何年も前になるのだろうか。
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posted at 00:57:40
