くぼゃん / KUBOTA Shingo
- いいね数 15,975/16,809
- フォロー 794 フォロワー 598 ツイート 16,282
- 現在地 東京都足立区 - 上野 - 秋葉原 - 静岡
- Web https://favolog.org/wadelyjp
- 自己紹介 過去にゲームショップ店員、ゲームバイヤー、アナリストやってました。現在は遊技機関連のお手伝い。コレクターほぼ引退。昔のスコアネーム→WAD-ELY クラシックゲーム/メガドラ/アケアカ/レトロ/チラシ/ビデオ/ぱちんこ/パチスロ/サントラ/Game Music/ http://youtube.com/c/wadelyjp
2022年12月18日(日)
念のため言っておくと、ゲーメストのライター陣は社員ではありません。専属のライターで個人事業主です。原稿料以外に、他の雑誌では書かないという名目の専属料が出されています。ライター主導でゲーメストが出来上がってきた経緯がここに反映されています(ここいくらでも語れるポイント
タグ:
posted at 22:44:13
最初の頃のゲーメストのライターは原稿料と交通費をもらっていた。交通費は編集部に来るまでと取材の行き帰りのぶん。貧乏なライターは編集部に来るくらいならゲーセンに行ってしまうので、交通費が出るのが大きかった。交通費が出たからみんな編集部に来たしそこで情報交換ができて誌面の質が上がった
タグ:
posted at 22:48:18
会社が大きくなって経理が見直され、交通費は単独で出せないということになった。しかしライターの経験上、少額でも定額の収入があるというのは大きい。なのでそのぶんを専属料という名目で残した。定額の収入があることでいつも編集部に来られて、そこで情報交換や会議ができる。
タグ:
posted at 22:51:17
他の出版社と違うのは、ライターを囲い込んで常駐させ、そこでぶつかって出てくる意見を重視したこと。それが質の高さを生む。これは80年代のゲーメストの良いところを継承した形。それを報酬という形でシステム化した。ライターとして唯一社員となった自分の考えで推進して作ったので確かな話。
タグ:
posted at 22:55:11
これも何度か書いているが、専属料は人によって違い、査定で決まる。査定項目は細かく、原稿の質、締め切りを守れるかどうか、会議で有効な意見を出せるかどうかなどが考慮されている。原稿だけでなく、他の貢献度も考慮されていたのがポイント。
タグ:
posted at 22:57:10
ライターが自分で企画を立てて思うように誌面を作れる。これはとてもやりがいのあることだが、編集者にとっては「ライターがうるさい」となりがち。締め切りは守らないくせに文句ばかり言ってくる、となる。なのでそれまでの体制を廃して「普通の出版社のようにライターを使おう」と考える人も出てくる
タグ:
posted at 23:24:13
しかし実際に、編集者がゲームライターを使いたいように使うとどうなるか。ライターの帰属意識は皆無なので、自分が良いと思うものを無理に主張するよりも、編集者の顔をうかがうようになる。短期的に両者は良くても、読者は不満足な内容になりがち。
タグ:
posted at 23:28:09
使われるライターは当たり障りが無いように自主規制するので、質が少しずつ劣化する。その劣化具合は判断しにくい。また「このゲームを絶対取り上げるべきだけれど適切な人がいないので連れてくる」とか、そういうことはゲームに近いライターでないと判断ができない。
タグ:
posted at 23:32:25
結局のところ、「良いものを作る」ためのシステムではなく、「作り手が作りやすい」ためだけのシステムでは品質に差が出てきてしまう。これは当たり前のことで、作りやすいシステムにしたはずなのに売り上げが落ちる、というのは不思議でも何でもない。
タグ:
posted at 23:35:39