エリン最後のゴーレム使い
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2016年11月23日(水)

マリアナ沖海戦からの急速な九六式25mm機銃の増備によって各艦艇はハリネズミになったのは間違いないのだけど、同時に色んな問題がレイテ沖海戦で露呈した。一つは専属の機銃員の増員が間に合わず欠員が生じ、定数が揃わなかったこと。
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posted at 09:38:17

そのため先日の扶桑や長門、大淀の例などでも触れた主砲、副砲といった固有の持場、任務を有する兵員に機銃を兼務させるという状況が各艦で生起することになった。レイテ沖海戦後の報告でも兼務員の前に機銃専属の兵を定数配備することが対空射撃の威力発揮の点で強調された。
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posted at 09:41:38

レイテ沖海戦の羽黒の例では実に25mm機銃の全定員数の内、52%が兼務機銃員であったことが報告されている。ここで問題になったのがサマール沖海戦時の対水上対空同時戦闘の時だ。この時、兼務員の大半はもともとの個人の配置に復帰したため、機銃射撃の威力が半減。
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posted at 09:45:39

レイテ沖海戦で羽黒が二番砲塔に爆弾を受けたのもこれが大きな要因であるとしている。またこの頃の各艦では給弾、装填を若年兵ではなく、老年の補充兵が行う例が多く、体力的な問題で機銃の弾倉交換等が迅速に行われず、艦によっては射撃速度が通常の半分というところもあった(妙高)。
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posted at 09:53:01

各艦で共通して言える点としては欠員を生じている機銃の発射速度は定数満たしている機銃に比べてはるかに劣っていたということ、体力的に劣る老年兵には長期に渡る対空戦闘での疲労度が高く、これも射撃速度発揮に影響が出たこと。
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posted at 09:57:03

また別の一つが、マリアナ沖海戦後でも強調されたのが機銃群毎の統一指揮による射弾の集束が機銃射撃においては重要であるということだが、レイテ沖海戦時の各艦艇への機銃増備の多くはとにかく空いた場所に単装機銃を装備するという状況で 続く
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posted at 11:33:50

機銃群に組み込んでも分散的に配置している単装機銃を機銃群指揮官が統一的に指揮するのは非常に困難であり、現状としてはただ単に機銃を増備しているだけで実効果はそれほど期待できないことが判明しレイテ沖海戦後は単装機銃の装備位置及び遠隔指揮の方法について検討すべきであると報告されている。
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posted at 11:52:52

榛名の例でもレイテ沖海戦時は機銃の兼務員として主砲、副砲員及び応急員、整備員から任命し、対空戦闘時に運用していたが至近弾や機銃掃射の銃弾片で損耗し、サマール沖での水上戦闘時に主砲、副砲の戦闘能力の低下、艦内応急に支障が生じ、合わせてそれらが抜けたことで機銃射撃にも支障が出た。
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posted at 14:49:21

@samurai__inui やはり損耗が激しかったんですね。先にお話させてもらった長門の方も、単装機銃では射手を担当していたそうですが至近弾の破片で負傷されたと言ってました。頭部の裂傷に加え、足には今も破片が残ったままで、当然ながらその後は帰還まで治療所で過ごすはめになったと。
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posted at 15:15:22

長門一番砲塔員だったT氏の話でも一番砲塔横の単装機銃の射手を兼務していた。先日の扶桑の例では砲塔員が天蓋の機銃を兼務していたが、長門二番、三番砲塔天蓋に装備された九六式25mm三連装機銃については砲塔員ではなく第七分隊(機銃分隊)が担当していた。
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posted at 16:43:26