エリン最後のゴーレム使い
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2017年01月06日(金)

中世苺語り①
甘い果物の代表とも言える苺。バラ科の多年草で赤く色づいた実は果実ではなく花托と呼ばれる部分です。今日食べられる品種は数世紀前に出てきたものですが、野苺も含めるとその歴史は日本でもまたヨーロッパでも大変古いものです。今夜はその中で中世ヨーロッパの苺について語ります。 pic.twitter.com/typwSJ9n0Z
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中世苺語り②
ヨーロッパにおける苺の歴史は古代ローマの文献に薬として出てくるぐらい古いものです。中世においては後期の14世紀、フランス賢明王シャルル5世が城の庭で苺を栽培したと言われています。1364年~80年の間に1200株の苺を栽培したといわれています。 pic.twitter.com/2r8mD6WopT
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中世苺語り③
15世紀頃のイタリア、ドイツ、イギリス、フランスの各種写本の様々な場所にも描かれていた事がわかっています。ヒエロニムス・ボスの絵画にも出てきます。当時は抑うつの病気の治療薬とされていました。 pic.twitter.com/uStDPjP492
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中世苺語り④
栽培化される以前のヨーロッパの苺は大きく分けて3種類ありました。それぞれFragaria vesca(和名:エゾヘビイチゴ)、Fragaria viridis(和名:ビリジス)、Fragaria moschata(和名:シロバナヘビイチコ)といいます。
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中世苺語り⑤ Fragaria vesca
森苺ともよばれる品種で赤色と青色がありました。この品種の中でもシルベストとよばれる種はほぼ年中実をつけていました。 pic.twitter.com/yPsEE0X8X7
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中世苺語り⑥ Fragaria viridis
アルプスに起源をもち、緑の苺と呼ばれていました。1年の内に2回実をつける特長があります。 pic.twitter.com/3HJcAttxnm
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中世苺語り⑦ Fragaria moschata
イギリスでは麝香苺(ムスクフレーバーストロベリー)とも呼ばれていて、かすかな麝香の香りがする大きな実が特徴です。 pic.twitter.com/u829Wa0B0s
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中世苺語り⑧ 近世での栽培化
16世紀に入るとイギリスでは広く栽培化されます。また17世紀にはいるとフランスで大きな品種が作られるように。世界中に広がり18世紀オランダの農園でアメリカ大陸のバージニア苺とチリ苺を掛け合わせたものがオランダ苺となります。 pic.twitter.com/eRvQOZPRFf
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中世苺語り⑨ 日本の苺
日本では10世紀頃の文献にいちごが出てきます。当時は日本原種の野いちごの事を指していたと考えられます。今日的な苺は、オランダ苺が幕末に日本に紹介され、明治大正を経て昭和の時代にビニールハウスで栽培されることで、誰もが食べられるようになりました。
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中世苺語り⑩ 苺とクリーム
ちなみに、苺とクリームという黄金の相性は、パリのパティシェではなくチューダー朝、ヘンリー8世の臣下であるトマス・ウルジー枢機卿が初めて発見したという話があるようです。甘い物大好きだったのでしょうか?
news.bbc.co.uk/local/surrey/h... pic.twitter.com/8XZtjKH9JW
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