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@nkmr_aki

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2013年12月08日(日)

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

上代特殊仮名遣の甲乙が万葉集でどうなってるか調べたいとき、大阪大学の岡島昭浩教授のページ内にあるここをよく使わせていただいている。
www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/manyo...

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posted at 20:24:32

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

「低低降」「低降」は、東京には存在しない発音なのでイメージしづらいかもしれない。
伝統的京阪式では、「低低降」は「さっき」「マッチ」「出っ歯」など、「低降」は「雨」「春」「秋」などのアクセント(1970年代以降生まれの世代では失われつつある模様)。

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posted at 19:56:40

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

なお、アクセントを考えると、11世紀の時点で
「寒し」:_サム[シ]] (低低降)
「欲し」:_ホ[シ]] (低降)
となる。古墳時代にもこれと同様だったと考えられる。

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posted at 19:54:46

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

まとめ
・サ行、ハ行の古形はツァ行音、パ行音
・「寒い」「欲しい」の古形は「寒(さむ)し」「欲し」
・「寒(さむ)」で言い切った可能性あり
・撥音(ン)は無かったのでニになったはず
・促音(ッ)は無い
・濁音(ド)で始まるのは外来語なら許容されたかも?

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posted at 19:46:40

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

以上を総合すると、「ちゃっぷいちゃっぷい、どんとぽっちい」をよりそれっぽくした形は
[ʦɑmuʨi ʨamuʨi donito poʨi](ツァムチツァムチ、ドニト ポチ)
または、
[ʦɑmu ʨamu donito poʨi](ツァムツァム、ドニト ポチ)
ではないだろうか?

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posted at 19:37:15

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

また、形容詞の終止形語尾「し」は成立がかなり新しいと考えられる。独立したアクセント(降)も持っていたし、特にク活用では語幹の独立性が非常に高い。古い時代には、「高き山」ではなく「高山」というように、語幹が単独で修飾に使われることも多かったようだ。

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posted at 19:34:27

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

「ドント」については宣伝したい商品名なのでアレだが、古い時代の漢語では「檀越」が「だにをち」(ダニウォティ)となるように、ンも他の子音と同じく付加母音イがつくことがあったようだ。一方で、濁音始まりは比較的素直に受け入れられているようなので、「ドニト」となったと考えてみたい。

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posted at 19:30:18

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

8世紀の時点ではサ行の子音に統一性が無いように見えるが、スとソ甲は子音が特定の母音の前で弱化した結果と考えられるので、かつては [ʦu]、[ʦo] だったと考えるのが妥当だろう。

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posted at 19:26:38

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

森博達が、日本書紀のα群(中国語話者が書いたと推定される部分)の万葉仮名を分析した結果では、当時のサ行の推定音は
サ :[ʦɑ] (ツァ)
シ :[ʨi] (チ)
ス :[su] (ス)
セ :[ʨe] (チェ)
ソ甲:[so] (ソ)
ソ乙:[ʦə] (ツェゥ)
だそうだ。

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posted at 19:24:47

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

ハ行がパ行に遡るというのは定説化しているが、サ行の発音の変遷については定説が無い。ザ行が [dz] となる方言が多いので、サ行もそれに対応する [ts] が弱化したと考えられれば自然だが、[ʨ] (チャ行音)の時期があったというような説もあり、変化の時期もよく分からない。

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posted at 19:18:07

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

「ちゃっぷいちゃっぷい、どんとぽっちい」というのは、サ行がチャ行音、ハ行がパ行音に遡るという立場での復元だと思われるが、サ行に関してはツァ行に遡る可能性のほうが高そう。

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posted at 19:13:53

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

なお、「寒し」は「さむし」「さぶし」の両形が古くから見られるようだが、「さむし」が元々の形らしく、万葉集でも「さむし」が多く出てくる。

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posted at 19:10:10

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

また、「寒い」「欲しい」のような形容詞のイ語尾は、「寒き」「欲しき」のような連体形のキが、平安時代にイ音便を起こしたもの。古形としては「寒し」「欲し」のほうがそれらしい。

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posted at 19:07:52

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

8世紀の日本語には、
・促音(ッ)・撥音(ン)・長音(ー)が無い
・語中にア行が来ない
という特徴があり、これは3世紀の魏志倭人伝に出てくる固有名詞にも見られる。従って、「チャップイ」「ドント」「ポッチイ」というのは当時の語形としてちょっとまずそう。

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posted at 19:04:26

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

「寒い寒い、ドント欲しい」の古墳時代の発音として、「ちゃっぷいちゃっぷい、どんとぽっちい」というのが妥当かどうか、元々CMのネタではあるがあえて真面目に考えてみたい。

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posted at 19:00:15

LingLang@言語学好き @linglanglong

13年12月8日

「ちゃっぷいちゃっぷい、どんとぽっちい」というのは、1983年の簡易カイロ「ドント」のCMで出てきたフレーズ。古墳時代の人が「寒い寒い、ドント欲しい」と言っているという設定。www.youtube.com/watch?v=gbbKVb...

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posted at 18:58:02

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