にょんギツネ
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- 自己紹介 日々読書や執筆、お絵描、文字の観察などを愉しんでおる寶曆６年生まれの仙人見習いな267歳幼狐なのじゃ！18禁要素注意じゃよ？ ヘッダーは @une_back に依頼したのじゃ。褒めて質問お題箱を兼ねた投書箱 → http://marshmallow-qa.com/nyol2novel
2021年09月14日(火)
非公開
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ポーランドボールとの違いはデザインとか
ヘタリアは…うちのロシアはウクライナの首絞めながらガン飛ばすし、ハンガリーはやさぐれ煙草吸ってる基本黒い
アフリカや南米、中東と勢力伸...
続き→marshmallow-qa.com/messages/bcfae...
#マシュマロを投げ合おう pic.twitter.com/OiVeRntAdM
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posted at 15:16:37
「龍」って漢字を３つ使った漢字です
#マシュマロを投げ合おう
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posted at 15:20:15
用意したいけどpixiv運営が今の所プラン1人１つなのでそれが増えれば…で。
Skedとか別でやる予定は無いです、面倒なので
#マシュマロを投げ合おう
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posted at 15:22:29
兎ノ花成海@マルチクリエイター@Thre @unohananarumi
ちょっとまって？ なんで私の話！？ twitter.com/puchi_drop/sta...
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posted at 17:49:42
ぷっコクシリーズは今の所は自発的に金銭絡ませない様にしてます。（リクエストとかは歓迎）
なんでかっていうと商業気が出てくると歴史は色々面倒なことになるのでインディーズで好きに描いてたい。
名前は同じでもノンフィクションの国のファンアートとして好きな人だけどうぞって感じに気楽に
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posted at 20:03:54
ご存知ですか？
「調教済み魔法少女」のことを。
ええ。初めは信じられませんでした。そんなものいるのかって。
でも抱えてる仕事がきつくなると決まって急に言い出す人がいましてね。真に迫った口ぶりから、最近は本当にいるんじゃないかって。
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posted at 20:41:04
「ダークエルフ」これは過去現在未来あらゆる多元宇宙に一切実在しません。だから結婚はできない。故にした主張する人は単なる妄想癖の独身男性。ジュゴンを見間違えた可能性はあるが。
「オタクに優しいギャル」もちろんいますが、すでにイケてるオタクと付き合ってます。
しかし調教済み魔法少女。
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posted at 20:44:30
ふむ。
調教済み魔法少女がいるということは、魔法少女を調教した誰か、あるいは何かもいるということ。まあドMのセルフ調教の可能性もありますが、文脈からしてやはり…いわゆる…淫魔的存在な訳ですよね。
調教済み魔法少女が実在することより、淫魔的な何かが実在する方が問題じゃないですかね。
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posted at 20:47:35
いや我々が淫魔的存在そのものであるとか、仲良しとかならいいですけど、赤の他人で、眼があったら
「おう兄ちゃん？今ガンつけたか？ん？んほってみっか？」
みたいに絡んでくるようなヤカラだったら、非常にまずいというか。
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posted at 20:49:01
警察とか自衛隊とかがアテになるならいいですけど、こう…やっぱ魔法少女にしか何とかできない方々だったりすると、そんなに魔法少女が負けても嬉しくないような。
スケベを楽しむにも治安てあるじゃないですか。肩がぶつかっただけで触手でぐちょどろにしてくるような淫魔がいる社会でですよ。
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posted at 20:50:48
「はは…魔法少女姦られちゃてるよｗ」
とかそんな喜んでられないでしょ…通り魔がおまわりさんめった刺しにして拳銃奪い取ろうとしてる場面に出くわしたりしたら、
「興奮する」
どころじゃない。逃げな。はよ逃げな。
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posted at 20:52:29
まあですね。淫魔というか妖魔というのは、人間には気づかれない感じで潜んでいて、こう魔法少女と影ながら闘いを繰り広げていて、たまにこういやらしい場面に遭遇することはあっても、日常社会が崩壊するようなことはないぐらいのバランスでね。
そういう。平和なね。のがいいと思います。
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posted at 20:55:29
いや！
よく考えると、魔法少女が敗北してる場面に出くわしたらもう「事件現場」だし「目撃者」じゃないですか。
世間一般が平和でもその瞬間から、淫魔だか何だかのヤカラに口封じに狙われることを恐れる日々が始まる。
絶対にNO。
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posted at 21:07:44
無理。目撃者は危険すぎる。
やはり人間やめる覚悟で自分が淫魔的存在になるか。淫魔にはきれいさっぱり壊滅してもらって、その後で
「あの時こういうことありましたよね」
みたいな迫り方をするのが一番。そう。そういう路線でいこう。
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posted at 21:08:57
なのでじゃあ調教済み魔法少女を楽しむなら、主人公は、元淫魔。
しかも淫魔は種族としては壊滅していて、世界は平和になってる。よかった。最後の決戦みたいのも、あったけど、何か人の記憶には残ってない。
主人公だけが覚えてる。そんな都合のいい話があるか。
ある。あるんだようるっせえな。
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posted at 21:11:00
どこかに調教済み魔法少女が堕ちていれば、すぐにでもひょいぱくしたいが、あいにくといない。
とにかく餌が欲しい。さもないと気が狂う。
人間に戻っても淫魔の記憶をひきずる以上はどうしようもないのだ。
血走った眼を見開き耳を澄ませ、鼻腔を開き手を広げて、空気を掴むようにしながらさ迷う。
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posted at 21:30:30
何かを感じる。何かを強い負の情。
見つけた。障害者施設。抵抗する術を知らない獲物がどっさり。正門付近に立つ人物から濃い陰の気が漂う。
殷馬は立ち止まった。
違う。求めていたものではない。あれは淫魔ではなく、暴魔の領分だ。殺意、害意、憎悪、嫌悪、憤怒。
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posted at 21:33:40
あの程度の凶器で、施設の職員と入居者全員を処分するつもりだったらしい。たいした殺意だった。「種」を植えこまれれれば立派な暴魔になっただろう。
だがもう「種」などない。かわりに腹をすかせた元淫魔に自我を貪り食われて廃人になり、殺そうとした相手よりもっと弱い立場になって終わる。
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posted at 21:41:25
あそこでは元淫魔が必要とする欲望、劣情、邪心がたっぷりと獲れた。
だがやりすぎた。廃人を作りすぎて不審を呼んだ。
もちろん通勤中に急病で倒れ、そのまま病院送りになる会社員など吐いて捨てるほどいる。
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posted at 21:53:56
「くそ…くそ…くそ…」
せめて餌食にした人間を壊さずに済めば。だが調節ができない。
淫魔だったころならいざしらず、今は欲望の弱い人間からは陰の気を吸い取ることができないのだ。
痴漢や通り魔のように、自我の中心に激しい情念が渦巻いていて、行動を支配しているような獲物でなければ。
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posted at 22:04:50
そしてそういう精神から、核になっている欲望を飲み尽くせば、後には何も残らない。
善良な市民になど戻らない。ただ廃人が産まれるだけだ。
魔法少女なら杖のひとふりで何とかできるかもしれないが、元淫魔には救うとか治すとかまともにするといった力はない。
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posted at 22:07:01
殷馬はぼさぼさの髪をかきむしると、家路をたどり始めた。二時間はかかる。
狩りは住居のそばではやらない。鉄道やバスを使ってなるたけ遠くで獲物を捕るようにしている。
フラッシュバックと飢えが始まるタイミングは完全には読めないが、それでも、不安な予兆はある。悪夢にうなされたり、
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posted at 22:10:04
実家から。二時間前。無言で猫の動画だけ送ってきていた。適当に喜んでいるスタンプを返す。すると即座に写真が来る。保護猫らしい。適当に喜んでいるスタンプを返す。途切れる。満足したらしい。
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posted at 22:31:45
殷馬は咳き込むように笑ってから、もう一度猫の動画を再生する。みっともない雑種だ。
それからスマートフォンを放り出すと、掌で目元を抑えてうめき、眠りに落ちる。
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posted at 22:33:12
◆◆◆◆
しばらく悪夢は見たくなかったが、また悪夢だった。
全身がほどけてうねる触手になっている。表皮のがべてが舌になったような味覚があり、あちこちにでたらめに開いた無数の眼玉が錯綜した視界を作り上げている。
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posted at 22:35:56
「ひゃめでっ…もぉ…ゆるじでっ」
ずたずたに裂けた衣装をまとう少女が、むせび泣きながら懇願する。勇ましく、凛々しく、強かったのに。長い戦いの後の長い苦しみに傷つき、疲れ果て、弱り切っていた。
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posted at 22:37:57
◆◆◆◆
ぽたり、ぽたり、ぽたり。
殷馬はあおむけになったまま呻き、うるさい音の源を探り、流し台の水栓を締めてやっと静けさを取り戻した。
「くそ…」
腕を引き戻し半身を起こして、ふと台所に視線を向ける。
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posted at 23:02:36
寝ぼけていたらしいと、あくびをしてまた一眠りしようとする。仕事は夕方からだ。
だが今度はスマートフォンのバイブレーションが邪魔する。舌打ちして取ると、メッセージがある。実家から。テキストなしで棒アイスの写真だけ送られてきている。適当においしそうというスタンプを返す。
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posted at 23:08:11
「なんだ…」
先程のフラッシュバックが、いつもと異なる妙な残り方をしていた。
「スタン…ガン…？」
淫魔はそんな道具は使わない。必要なら獲物を痺れさせる電気ぐらいは体内から発生させる。
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posted at 23:18:35
激しい飢えが襲ってくると、青年はまた流し台の縁にしがみついて、歯をかちかちと鳴らす。
男の乱れた呼吸。少女の咽るような咳。
フラッシュバックの中で聞いた音と同じ。
だが過去のできごとのはずなのに、たった今耳に聞こえる。いや脳に直接響く。
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posted at 23:20:30
だがそういう世の中は終わった。
ここにいるのは元淫魔の人間と、淫魔になる機会を逸した人間だけ。
ドアノブを掴んで回す。飽かない。錠前が二か所についている。用心深い。
「くそが…くそ…」
引き下がるべきだった。住みかのそばで奇行を重ねるのはどう考えてもうまいやり方ではない。
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posted at 23:38:43
「腹減ってんだよ！！」
体当たりする。扉が軋む。もう一度。もう一度。もう一度。開いた。いや壊れた。
侵入する。住民はまだ警察に通報していない。間違いなかった。
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posted at 23:41:09
匂いの源はすぐそこだった。廊下に手すり。段差にスロープ。外側から鍵のかかる部屋。いる。獲物が。
「くく…くくく…ひひひひ」
殷馬は気味の悪い笑みをこぼしながら、そちらに進んだ。
「いるよなあ！」
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posted at 23:43:05
殷馬の手足がばたつき、ねじれ、ほつれ、ほどける。
泥だらけの服の下で筋骨がいびつに盛り上がり、傴僂（せむし）じみた歪みを示すと、斜めにかしぎながらゆっくり上半身があり得ない方向に曲がり、起き上がる。
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posted at 23:51:46
ビニール袋をかぶり、薄汚れたTシャツとカーゴパンツをはいた触手の束が、天井をこすりながら、スタンガン男を見下ろしていた。首筋と袖口の部分にいくつかの眼球が生える。
「ふしゅる…ふしゅるるっ」
「なん…なんだ…」
「ふしゅ…くひ…くひひひっ」
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posted at 23:53:27
淫魔の触手が人間の男をとらえ、口と鼻と耳とそのほかの穴を犯し、かき混ぜながら、媚薬を注ぎ込み、脳から欲望を啜り飲んだ。
「んごほぉおおおおっ！！？」
くぐもった絶叫の後、肉蔦が抜け落ちると、スタンガン男だったものは、ぐにゃりと床に崩れ落ちた。
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posted at 23:55:56
