にょんギツネ
- いいね数 93,460/126,415
- フォロー 133 フォロワー 724 ツイート 63,525
- 現在地 妖狐の里
- Web https://h02.fanbox.cc
- 自己紹介 日々読書や執筆、お絵描、文字の観察などを愉しんでおる寶曆6年生まれの仙人見習いな267歳幼狐なのじゃ!18禁要素注意じゃよ? ヘッダーは @une_back に依頼したのじゃ。褒めて質問お題箱を兼ねた投書箱 → http://marshmallow-qa.com/nyol2novel
2020年04月24日(金)
MAYAがいくら業界で使われてるからって、それを使ってもモデリングが楽しいとは思えなかった。
どこでも「金と才能のないやつはお断り」って空気で。
でもBlenderを使い始めてから初めてモデリングが楽しいと感じたんです。
タグ:
posted at 08:34:10
友人の女装姿にときめいてそのまま友人女装姿→友人が可愛くて見える→R-18BL展開
はよくある話ですが
男装(ボーイッシュ)にときめく→なんやかんや→R-18GL展開
もあるんです?
タグ:
posted at 10:23:09
これはとあるゲームの話なのですが
文字を4つ集めて
『私達の絆』を作るイベントで
ダブりの文字を交換するために
出)私 求)絆 ってやるの
共依存味が強くてよくないですか?
タグ:
posted at 11:00:29
信者の女の子を騙して犯す神職のおじさんシチュでは
「君には悪い悪魔が憑いているから私の聖棒で払ってあげよう」
みたいなのが多いけど
「くっ……私に悪魔が憑いてしまったようだ、これを払えるのは秘めた力を持った君しか居ない」
と、相手を持ち上げる方向に持ってく奴はあんまり見た事ない
タグ:
posted at 11:32:50
TS娘の弱みを握った男がTS娘を家に連れ込んで、ギリギリエロい服(着えろ系の比較的布面積多めのやつ)を着せてエロいポーズ決めさせて撮りまくる奴。TS娘がそのうちエロいポーズマスターして堕ちる奴
タグ:
posted at 11:57:17
で、悪魔憑き(という事にされている)権力者とかに身体を弄ばれまくって経験豊富になっても
「私のここであなた様の悪魔を払って差し上げます♥」
という感じに完全に洗脳されててついでに気持ちよくなるのもすっかり楽しんじゃってというパターンないですかね?
タグ:
posted at 12:00:38
@tobiranoizumi 個人的には物語の中でまでうまく行かない、理不尽に感じることに振り回させるのは遠慮してもらいたい、みたいな感じで読んでますね。癒やしや満足感のために読んでるので。そういったお話を見ると、世間的には都合が良すぎる、現実逃避だと言われるのでしょうかね
タグ:
posted at 12:59:15
10分に7回くらいエゴサしています。強く気高い悪の女幹部と弱いけど優しくて健気な変身ヒロインがグッチョングッチョンにされてしまう「叛逆の女幹部ロキュエル」をよろしくお願いします。デジタルブレイクで外伝も配信していますのでそっちもよろしくどうぞ!
ktcom.jp/books/2dn/2dn428 pic.twitter.com/1p4ORsx8xq
タグ:
posted at 13:18:01
なので「くそまた俺は評価も報酬も得られないのか」というあらゆる芸術家が苦しんだ主題を今の若者が繰り返し呻吟するのも「まあそんなもんだな」と思いつつ成果物だけ啜る。
タグ:
posted at 13:22:31
ワイはTS娘を可愛いがるメンタルで書いてるから自己投影意見はワイも理解できぬ
うちの主人公かなりの割合でボロボロになってるし茶無ならチートでサクサク優勝したいところ(´ω`)
タグ:
posted at 13:53:56
ぼく「袋有料ですけど」
「なんで!?!?!?てめえの会社のロゴ入ってんじゃねえか!!!!!!!有料なのに会社のロゴ入れてんじゃねえよ!!!!!!!」
ぼく「袋無しでそのままお持ち帰り頂いてもいいですけど」
「袋は欲しいんだよ!!!!!!!!!!!!!」
」
ぼく「?????????」
タグ:
posted at 14:15:52
@nyol2novel なるほど…
確かに新芽の香りって若葉や落ち葉の匂いとかと違ってて、それが季節の香りとして感じられてる…のかもしれないですね…
なんだか少し素敵に感じます🌱
タグ:
posted at 15:50:28
突然ですが、好きなNTRシチュにですね。
奥さんは元凄腕冒険者で、旦那さんは地味な宿屋とか道具屋で
奥さんが久しぶりの冒険中にヤリチンにこまされてしまうっていう展開があるんですよ。
タグ:
posted at 19:02:35
ええやろ。
ヤリチンは昔の仲間でもいいし、怖いもの知らずの新参でもいい。
初めは絶対に夫のもとに戻ると誓っていた妻がぐずぐずに溶かされてしまう展開がね。ほんと好き。
ノクターンノベルズとかで見つければ必ず読んでます。
タグ:
posted at 19:05:18
奥さんはこう昔は伝説と言われたほどの腕前だが、現役を引退してからは、ごつい装備も皆しまいこんでね。
宿屋のおかみさんとしておとなしく暮らしているが、やはりこう、化粧で隠してるけど顔に古傷とかあったりして。回復魔法とかじゃ治せないやつ。でも冒険者時代はあまり感じさせない。
タグ:
posted at 19:08:58
旦那さんは地味な中年で、奥さんよりも年上。髪に銀色のものが混じってきてるけど、きちんと撫でつけて、素泊まりでも客をもてなす。
酒場では料理人が腕を振るい、給仕が陶器の盃に麦酒を満たして、名物の根菜のぴり辛煮込みとともに卓へ運ぶ。
タグ:
posted at 19:14:52
洗濯係や掃除係もいる。でも奥さん以外はみんないい歳。まだ宿屋が冒険者でいっぱいでにぎわってた頃から雇ってた古い付き合いで、正直もうそんな人手もいらないけど、暇を出すなんてとてもとても。住み込みが多い。
「しかしここはまだ隅々まできれいにしてあるな。あの蛍苔の角燈の光も曇りはない」
タグ:
posted at 19:18:59
育ちきった胸や尻に。
「しかし古都の冒険者の最後の花だった"銀の燕"ことレンティちゃんが立派なおかみさんになったもんじゃわい」
「いやまことに…立派な…立派な」
おかみへの卑猥な目線に怒った給仕がどすんと義足を鳴らして鼻息を荒らげる。
「おっと」
タグ:
posted at 19:28:02
「本日は青連翹の花の蜜煮をのせた焼き菓子となっております。添えてあるのは赤蕗の葡萄酒漬けに肉桂で香りをつけたものです」
レンティが淑やかに告げる。
「おほほ。懐かしい味じゃなあ」
「相変わらず若いもん向けの味はないんじゃなあ」
「まだいうか」
タグ:
posted at 19:31:02
元"銀の燕"はかすかに形のよい眉を動かすが何も言わない。
おじいちゃん達が馬車に乗って帰って、少ないお客もそれぞれ部屋に引き上げると、宿のものも三々五々眠りにつく。
がらんとした酒場で、レンティが空いた卓に腰を下ろしてぼんやり頬杖をついていると、目の前に皿が置かれる。
タグ:
posted at 19:34:54
隣には小さな木彫りの椀も。
青連翹の焼き菓子と、白葡萄酒。
客が少なかったから、あまりものが出たのだ。
「あら、ありがとうございます」
レンティが礼を言うと、宿屋の主はわざとらしくうやうやしいお辞儀をする。
くすっと妻が笑いを漏らす。
「そうやって甘やかすから、目方が増えるんです」
タグ:
posted at 19:43:13
銀の燕、というにはいささか肉のついた元冒険者は好物のお菓子をほおばってから、伴侶のどことなく思わしげな眼差しに気づく。
「解ってます。いちど冒険者を引退してこの宿屋のおかみになったら、二度と探索には出ないって」
夫がかすかに口の端を緩めると、妻も目を細める。
タグ:
posted at 19:45:47
すっかり枯れたと思われていた古都中心部の迷宮、大霊廟に新たな階層が見つかり、各地から一攫千金を夢見る若者が押し寄せてきた。
しかし多くはかびくさい昔ながらの宿屋にはゆかず、新都からやはり特需をあてこんでやってきた商人が昔の墓地に多数設えた貸天幕を利用したのだった。
タグ:
posted at 19:49:51
「まったく!今時の若いもんは古都の冒険者組合に籍も置かん!」
「探索の依頼も、天幕村に新しく立った酒場ですべて回しとるそうじゃないか」
「先輩に挨拶にも来んとは」
「とっとと追い出すべきじゃ」
宿屋の酒場に来るのはおじいちゃん達ばかり。
タグ:
posted at 19:52:04
「追い出す…まあ待て。それでも道具屋は繁盛しとるし」
「武器屋もじゃ…新しい発掘品も入ってくるしな」
「じゃがここのしきたりも知らんひよっこどもになめられていいのか!」
「そうは言ってものお…外来(インバウンド)消費は大事だしな…」
タグ:
posted at 19:53:28
レンティがまた給仕を連れて甘味と菜根珈琲を運んでくる。
「本日は黄薔薇の蕾の衣揚げの松露がけとなっております」
「おお、おかみ。今日もまたうほほ」
給仕が義足をどすんと床に突く。
「お、新しい菓子じゃなこは?」
「さては料理人め気にしたな」
客はぶつぶつ言いながら平らげて帰る。
タグ:
posted at 19:57:34
レンティはいつも通り、めんどくさい常連を見送った後で給仕に冒険者式の手振りで礼をする。
給仕は無言でのっしのっしと酒場に戻っていく。振り返るとと二階と三階の窓を、掃除係と洗濯係が蛍苔の角燈を掲げて歩いていくのが見える。客はあまり入っていないが見回りだ。
「いい宿屋なのに…」
タグ:
posted at 20:01:21
夜遅く、夫は単眼鏡をつけて帳簿を見ているが、妻が近づくとすぐ手を止めて席を立つ。
「お邪魔をするつもりはなかったのに」
銀の燕がばつ悪げに言うと、伴侶はまたわざとらしくうやうやしいお辞儀をし、指を一本立て、少し待ってと合図をすると、素早く冊子を畳み、羽筆を筆立てにさして片付ける。
タグ:
posted at 20:04:12
宿屋の主は、それからどうぞと先へ行かせようとするが、妻は腰に手を当てて、わずかに顎をそらしたまま動かない。
夫は咳払いすると腕をそっと相手の腕の輪に差し込んで、並んで歩く。
二人の寝室へ。
「私…あの…子供が…いてもよいかなと…思えるようになりました」
タグ:
posted at 20:06:39
そんな宿屋にもとうとう外来(インバウンド)冒険者がやってくる。
三人組。どうやら大霊廟の新階層でひとやまあてたらしい。
剣士っぽい長躯の若者、魔法使いっぽい少年、のように見えるが尖った耳をしているから実年齢は不明。巨躯の青年。鎖を手に巻いてるから多分武闘家か。
タグ:
posted at 20:12:43
「へー。都で一番高い冒険者の宿っつーから何かと思えばだっせーな」
「でも…いいところも一つだけありますよ」
「…女」
もういい年のうえに、かたわの料理人とか洗濯係ではない。
瑞々しいおかみのレンティにじっと目線を向ける。
タグ:
posted at 20:15:10
代わりに給仕がぬっと出てきて注文を待つ。
「んだじじい失せろや」
「酒がまずくなるよ」
「消えろ」
給仕の額に青筋が立つが、おかみが割って入る。
「おつぎしましょう」
「お、じゃあここ座れって」
タグ:
posted at 20:18:59
給仕はなおもうっそりと立っているが、おかみが下がってと目線で合図すると素直に従う。
「俺はケル。あんたは」
「レンティと申します」
「ふーん…あんた元冒険者だろ」
ケルと名乗った若い剣士はそう言いながら目にもとまらぬ速さで手を握ろうとするがレンティはさらに素早く避ける。
「ほらな」
タグ:
posted at 20:21:00
「おみそれしました」
おかみがほほえむと、少年ぽい魔法使いが身を乗り出す。
「かなり手練れだよね。冒険者としての鍛錬を隠せるぐらいのさ。僕等ぐらいじゃないと気付かないだろうけど」
タグ:
posted at 20:22:41
巨漢が唸る。
「いい女だ」
「何その口説き方。気が早いよ僕はジャス、そっちはガロア。君…斥候(スカウト)だろ?ちょうどうちの隊(パーティ)で不足してるんだ。仲間にならない?」
タグ:
posted at 20:25:26
レンティは薄く笑って応じた。
「楽しそうなお話ですね。でも私は引退した身ですので」
「そうかな?お前の目にはまだ冒険者の火があるぜレンティ」
肩を抱こうとする剣士を、ふたたびおかみはさらりとかわしたが、瞳の奥にはかすかに当惑の色があった。
タグ:
posted at 20:27:57
それから三人組、ちなみに黒い三羽鴉という通り名らしいが、しょっちゅう宿屋にやってくるようになった。着飾った娼婦を連れ込んでくることもあったが、宿屋の主は特に何も言わない。
おかみがさすがに不快の色を浮かべると、剣士は薄絹をまとった女の腰を離して告げる。
タグ:
posted at 20:30:38
「もっといい女が相手してくれるならすぐこんなあばずれども追い払うんだぜ。レンティ」
「…どうぞごゆっくり」
三人それぞれが娼婦を寝室に連れ込んだ。どの部屋も扉を閉めるとまったく中の音は漏れないが、わざと若者達は少し開けておき、けたたましい嬌声と喜悶を響かせた。
タグ:
posted at 20:32:45
すっかり枯れた掃除係や洗濯係は何でもないように通り過ぎたが、レンティはつい顔を赤らめ、ぎゅっと拳を握った。
「無作法が過ぎますね…今度きつく言って」
帳場に戻って呟く。すると宿屋の主はかすかに首を振って制した。冒険者とはそういうものだという態度だ。
タグ:
posted at 20:34:34
「それはまあ…でも…私の…現役のころの流儀とは…いえ……」
なぜか羞恥の色を濃くする妻に、夫は単眼鏡ごしに静かに見やる。
「いえ…もう探索には行きません。私は宿屋のおかみですから」
タグ:
posted at 20:36:39
しかし三羽鴉は通い詰め、しつこく誘った。大霊廟での成果を得々として語り、ほかの隊が手こずる魔物をいかにたやすくしとめたか、しかけ罠を出し抜いたか、謎をといたかを歌い、古都の内外の幾つもの迷宮についても語る。
「ここにゃ俺達と並ぶ高位の冒険者はまずいねえ」
タグ:
posted at 20:46:23
ケルが酒を呷りながら告げる。傲慢さはまぶしいほどだった。
「君を除けばね。銀の燕」
ジャスが朧々鳥の腿の丸焼きをかみちぎってから合いの手を入れる。
レンティがはっと身を固くすると、たたみかけるように続ける。
「聞いたよ。ここの冒険者組合だとかいうよぼよぼ達から」
タグ:
posted at 20:49:19
「…雑魚ども」
ガロアがうなると、ばりばりと鳥の骨ごと噛み砕く。
「古都の最後の高位冒険者、銀の燕のレンティ。隊を組まずに単身であらゆる迷宮を制覇し、最後にここ大霊廟に挑み、見事死霊王の錫を持ち帰ったって」
タグ:
posted at 20:51:14
「お前ほどの女がなんで宿屋のおかみなんかやってる」
肉置き豊かな元斥候は、長躯の剣士と矮躯の魔法使い、巨躯の武闘家を順繰りに眺め渡した。
「失礼ですけど、皆さんの認定階位は幾つ?」
タグ:
posted at 20:54:14
「さあな。長いこと調べてねえけど、皆四十ぐらいだろ」
「違うよ。僕が四十七、ケルが四十一、ガロアが三十八だ…ところでこういうの、隊の仲間以外には明かさないのは知ってるよね?」
ジャスがにやりとして目配せすると、レンティはふっと溜息をついた。
「思ったより高いんですね…」
タグ:
posted at 20:55:54
宿屋のおかみは口調をあらためる。
「皆さんの実力が、階位五十を超えるようになったら、大霊廟に潜るのはおよしなさい」
「あん?」
「あそこには高位冒険者が入った際だけあらわれる強大な魔物がいました。組合では、もう駆逐されたと言っていますが、新たな階層には残っているかも」
タグ:
posted at 20:58:14
「面白い」
ガロアが、宿で焼いた茴香入りの麺麭を丸ごと口に放り込んで呑み込むとそう応じる。ケルも鼻で笑った。
「ちょうどいい。そいつをぶっ殺したらお前も俺等を認めて仲間になるってのはどうだ」
タグ:
posted at 20:59:43
レンティは首を振る。
「この街に高位冒険者がほとんどいないのは、魔物の餌食になったからです。階位八十以上だけで編成した救出隊が全滅しています。一時は魔物が外へ出てくることを恐れて、代官が兵を動かして大霊廟の出入りを禁じようとしたほどです」
タグ:
posted at 21:02:41
「王の騎士ならまだしもここの兵で冒険者も手を焼く魔物を食い止められると思えないけどね。それに迷宮から魔物は出ないよ。宝の番がどうして外にのこのこ出てくる」
「それほど恐れられていたのです。大霊廟が廃れたのも宝が尽きてきたのに加え、高位冒険者にとって危険が割に合わない程だったから」
タグ:
posted at 21:04:30
「…倒す」
巨漢が吠えると、少年じみた連れが酒をがぶ飲みして応じた。
「いいね。強大な魔物なら、そいつの屍体だけでも価値がある。武器や道具の材料なるしさ。亜人系なら装備を剥ぐのも期待できる」
「魔物は…亜虫系です」
タグ:
posted at 21:06:56
レンティはつい口をはさむ。
「知る限り、単独で行動します。高さはガロアさんよりもう少しあります。胴は後ろに長く、四本の後肢で壁や天井も移動でき、前四本の鎌のような前肢で全方位に斬りつけます。さらに尾から棘の生えた弾を飛ばしてきます。命中すると混乱と狂騒」
タグ:
posted at 21:10:38
銀の燕の説明に、黒い三羽鴉はしんと聴き入る。
「…効果はそれぞれ異なりますが、隊を組んでいる場合は同士討ちの恐れがあります。二回命中すると状態は永続します。言い忘れましたが、魔物の斬撃によって負った傷は治癒呪文でも完治しません…遭遇して生き残った冒険者は僅か。無傷は皆無に近い」
タグ:
posted at 21:13:58
「だったらお前はどうしてそんなに詳しいだよ」
ケルが立ち上がり、いきなり腕を掴んでレンティを引き寄せる。
「…生き残ったんだろ。お前は。その亜虫系と戦ってよ」
「…私は…」
「傷があんなら見せてみろよ」
「私は幸運だっただけです」
「そいつがあんたの引退の理由って訳か」
タグ:
posted at 21:15:51
「黄泉螂(ヘルマンティス)…聞いたことがあるよ。大霊廟以外でも、屍都の深層に出没した記録がある。有名な単身冒険者"赤の大熊"とかが消えたのもその時期だね」
ジャスがおかみの後ろから間合いを詰めながら咳払いする。ガロアも立ち上がって別の方向から囲む。
タグ:
posted at 21:19:11
ニコイチジェノザウラー、リッツ仕様の胴体ができた。どうよこのサイコジェノから持ってきた濃い紫、よりビビッドで特別感出てません? デフォルトで紫はこの色にしといてくれればいいのに。 pic.twitter.com/xZBImbwkUK
タグ:
posted at 21:20:03
「…この街でも"橙の鹿"や"翠の楓"がその、黄泉螂に敗れています」
「はっ。そいつらはン十年前は有名だったかもしんねえけどよ。今はジャスみてえなもの好きしか知らねえよ。どっちにしろそいつらが現役の頃だったとしても俺等より下だ」
タグ:
posted at 21:21:34
比較的始まりの話が明るいからとデュランやアンジェラで始めたそこのあなた!
ほかのキャラは一部除いて最初が不幸のピークだが、この二人は終盤まで落ちていくから注意だぞ!
タグ:
posted at 21:21:56
非公開
タグ:
posted at xx:xx:xx
燕は、鴉に囲まれて唇を噛む。
血気に逸る若者達を何と言って諭せばいい。かつては自分もそうだった。
「もう解ってんだろレンティ。お前は今度は俺をかわせなかった。その魔物に遭遇して生き残ったあんたがな。一緒に来いよ。そいつが出てきたら、守ってやるからよ」
タグ:
posted at 21:23:46
おかみが振りほどこうとするが、剣士は離さなかった。
「高位冒険者も宿屋でつまらねえ暮らしをしてりゃこのざまだ。鍛え直してやるよ俺が」
「…離しなさい」
レンティの視線がきつくなった刹那、咳払いが聞こえた。
「うちのものが何か失礼を?」
タグ:
posted at 21:25:44
いつの間にか手を握り合せて近づいてきた宿屋の主がおずおずといった口調で尋ねたのだ。
「…すっこんでろよおっさん」
「いえ、うちのものの不始末はこちらの不始末でございます。どうぞこの通り…」
妻の前で頭を下げる夫に、若者はいらついたようすだった。
タグ:
posted at 21:27:47
三人が店を出ていくと、宿屋の主は立ち上がり、手巾で埃を払って何事もなかったように仕事に戻ろうとする。
「あなた…ごめんなさい…」
年下の妻がぽつりとつぶやくと、年嵩の夫は瞼を閉ざし、また開き、かすかにしかめ面をしてみせる。忘れなさいというように。
タグ:
posted at 21:36:45
ケル達に挑発を受けたからというのではないが、レンティは一日の帳場を締めてから深夜にそっと抜け出して、裏庭で鍛錬を始めた。長い間しまい込んでおいた装備を取り出し、身にまとうと、どれもきつい。
「くっ…まだいけると…思ったのに」
タグ:
posted at 21:38:09
特に胸と腰と腹が。
だいたい全部か。
「何が!青二才のくせに!!調子に乗って!」
しかし毒づきながら短剣を突き出し、薙ぎ払い、とんぼ返りを打って、呪刻入りの金鋲を打った長靴で虚空に輝く軌道を描かせると、次第に調子が出てくる。
タグ:
posted at 21:40:16
「そう…なら…頼んでみようかしら…でも…何か…負けた気がする…」
「随分古くなってるんでしょ?宿の家具だって使ってないのを出すときゃ悪いとこ手直ししますよ」
「一応高位装備だから劣化はしないと思うけど…」
「そういうもんですかい」
「まあ…お願いするかも」
タグ:
posted at 21:46:43
「次に客が舐めた態度をとったら、あたしも黙っちゃいないよ。のし棒でがつんと後ろからぶっ叩いてやる」
気炎を吐くしわくちゃの大女に、レンティはついほほ笑んでから、真顔になる。
「冒険者の宿で喧嘩は厳禁。迷宮の外ではせめて安全に過ごせなくてはいけない。そういう決まりです」
タグ:
posted at 21:53:55
しゅんとした料理人は尋ねる。
「じゃあ何でおかみさんは鍛えてんだい?」
「私は…次はお客を軽くかわせるようにです」
「あいつらしつっこいからねえ。でもあの軽薄さじゃ、迷宮でひどい目にあうよきっと。何百、何千も冒険者を見てきたんだあたしにゃ解る」
「…そう…ならないといいのですけど」
タグ:
posted at 21:55:49
非公開
タグ:
posted at xx:xx:xx
しばらくして三羽鴉はまたやってきた。
いつもと違って朝早くだ。
レンティが立場を忘れてきっと睨むと、ケルは頭をかく。脇ではジャスがあくび。ガロアがうなる。
「あのよ…」
「お食事もお泊りも朝四つからの受付です」
「…今日はそんなんじゃねえ」
タグ:
posted at 22:02:26
互いの無事を確かめるための魔法の道具である番(つがい)の腕輪が真赤に燃えて崩れたのだ。
低位の冒険者は涙ぐんで、天幕村の酒場で訴えた。
「俺の恋人は、もうすぐ階位三十になる射手なんだ…それが窮地に陥るなんて尋常じゃない。救援隊を送ってくれ!」
だが誰もが躊躇した。
タグ:
posted at 22:15:24
古都に集まった冒険者のうち最も腕が立つもののほとんどが先を争ってあるいは手を取り合って最終攻略に挑戦していたからだ。
「…俺達低位じゃ…どうしようもねえ」
「ここの昔からある冒険者組合に頼んだらどうだ」
「じじばばしかいねえよ!」
「代官に兵を出してもらえ」
「あいつらが役に立つか」
タグ:
posted at 22:16:47
「やはり新都に使者を送って、向こうの冒険者組合に助けを乞うか」
「さすがに返事が来るまでに誰も生き残っとらんじゃろ」
「北港湾三市の方は」
「あっちはほれ、さまよえる宮殿とかいうのにかかりきりじゃ」
タグ:
posted at 22:20:34
冷たい桃の羹(スープ)を運んできたおかみは、つい尋ねた。
「ケル達…黒い三羽鴉は…高位冒険者の一隊はどうです?消息は」
「おおおかみ。今日も…おっとそれどころじゃないわい。そんなのもいたかのう?」
「まあ音沙汰なしじゃな」
「うーむ。こりゃまたこの街も閑古鳥が鳴くか…」
タグ:
posted at 22:22:45
「体を動かしても…発作は出ていません…あの魔物の毒は…もう薄れたかも」
夫はやせた腹の前で手を握り合わせる。なでつけていた銀の混じる前髪が、皺の刻まれた額に垂れた。苦労人の顔立ちだ。
妻はかすかに身を強張らせた。
タグ:
posted at 22:29:38
レンティにとっては未踏の領域に奥へ奥へと進み、頭の中に地図を描きながら、やはり罠や魔物を避けていく。
単身冒険者として鳴らした頃の日々が鮮やかに蘇る。
ついに斥候達人(スカウトマスター)の隠遁、消音の技能を上回る感知力を持った魔物があらわれる。三頭眼鏡蛇(トライヘッドコブラ)。
タグ:
posted at 22:36:27
だが影に潜り一瞬で間合いを詰めた銀の燕は、背後から三つの頭を同時に斬り落とした。かまいたちを組み合わせ、短剣の刃を毒に汚さぬ工夫もして。
「…ケル達なら…この程度の敵には手こずらない…だとしたら…」
タグ:
posted at 22:37:50
四つん這いになったレンティは、猟犬花の技能を使って霊廟の土埃にまみれた不潔な床を嗅ぐ。いくつもの交錯する恐怖と絶望の痕跡。漏らした尿や糞の臭い。
やがて戦いの緊張からくる汗のにおいを一筋嗅ぎ当てる。
宿屋のなじみの客であるケルのものだ。
「…こっち…」
タグ:
posted at 22:40:17
装甲の熱い鎧獏が生き残るが、踵に呪文を刻んだ長靴で頭部を連蹴し、さらによろめいたところで喉の下の眼球に刃を突き立て、奥まで押し込んで仕留める。
再び影に潜ると、新手が来ないのを見て取ってから遮蔽幕に近づく。
「周囲の魔物は駆逐しました。今は防御を解いても安全です」
タグ:
posted at 22:51:12
しばらく間があってから、幕(スクリーン)が溶け、疲弊しきったようすのジャスと、仰向けに倒れたままのガロア、顔に応急の包帯を巻いたケルがあらわれる。
「…さすが…銀の燕」
「ちっ…来なくても何とかなったんだよ」
「ぐるるる」
タグ:
posted at 22:52:46
武闘家がうなると、魔法使いはあわてて掌をかざし、睡眠の呪文を浴びせる。
「ちょっとガロアの状態異常が続いててさ」
「…冥府螂ですか」
「まあね」
「何回、棘弾が命中しました」
「一回だけ」
「確かですか」
「確かだよ。二回以上なら僕がこいつを殺してる」
タグ:
posted at 22:54:15
「この馬鹿の状態異常が治ったら探索再開の予定だ。参加するか?」
剣士が憎まれ口を叩くと、斥候は睨んだ。
「馬鹿はどっちです。脱出します。ついてきなさい」
「ふざけんな。玄室はあと一歩のとこ」
「レンティが正しいよ。退却だ」
タグ:
posted at 22:56:26
「状態異常は簡単には回復しません。いつまでもここにはいられない。ガロアを担げますかケル」
レンティの指示に舌打ちするケルを無視して、ジャスが応じる。
「軽量化と筋強化を重ね掛けすれば何とかね。でもその代わりケルは戦闘に参加できない。僕も正直魔力はからっけつだ。冥府螂に会ったら…」
タグ:
posted at 22:58:25
「今度は逃げられない」
少年めいた魔法使いのひずんだ言葉に、人妻は切り返す。
「私が倒します」
「冗談。さっきだってあいつが中位冒険者を皆殺しにする隙に隠れるしかなかったんだ」
「以前にも倒したことはあります」
「…うっそ…」
タグ:
posted at 22:59:50
咳払いした魔法使いは斥候に尋ねる。
「参考までに聞くけど、レンティの階位って」
「最終階位は九十六」
「…きゅうじゅっ…」
「今はよくて八十…ですが倒し方を知っていれば何とかなります」
タグ:
posted at 23:00:48
斥候が先導し、剣士、魔法使い、武闘家が後へ続く。
あるべき隊(パーティ)の形だ。
ただし主力三人は戦闘不能。本来は偵察が仕事の残り一人がすべてを受け持つことになる。
タグ:
posted at 23:01:57
だが旧区画まで後少しというところで、冥府螂が立ちふさがった。
真白な亜虫系の魔物は、四本の後肢で蝙蝠のように天井にぶらさがり、四本の前肢をたたんだまま、複眼でじっとのろくさい獲物の群をうかがい、やおらとびかかって来た。
タグ:
posted at 23:06:07
レンティは、うわべとは裏腹の剛力だった。たちまち冥府螂は痙攣し、鎌の動きが滅裂になる。
敵の胴を蹴ってとんぼ返りを打った銀の燕は、そのまま再び首筋に呪文を刻んだ長靴の踵で連蹴を浴びせ、さらにもう一度回転すると今度は錐もみしながら短剣の切っ先を同じ場所に突きこんだ。
タグ:
posted at 23:11:09
「ふりーぐぅ…ふりーぐたすげでぇ…」
「…あのおやじかよ…お前を一人でここへ来させた役立たずの…お前には俺がいるだろ…」
「やらのぉ…ふりーぐがいいのぉ…」
「お前は俺の女だレンティ。俺が…俺が助けてやる」
タグ:
posted at 23:21:40
若者は人妻の口づけを奪い、舌をまさぐった。逞しい剣士の腕の中で永続状態異常を受けた斥候はたやすく蕩けた。
「抜け駆けかよ。まったく」
少年じみた魔法使いがあきれている間に、男は女の服を巧に脱がせ、まだわずかばかり抵抗する媚肉を組み敷いた。
タグ:
posted at 23:23:58
ケルが欲望を注ぐまでに、レンティは七回は達した。
衰えを知らぬ若者がすぐにまた人妻を抱きなおそうとしたところで、巨漢がおめきとともに身を起こし、仲間を力任せに突き飛ばし、雌の臭いをさせた柔肌にむしゃぶりつく。
「ちょっとガロア状態異常のくせに…だからか…僕も刺されときゃよかった」
タグ:
posted at 23:26:43
剣士と武闘家が思いのたけを遂げたところで、魔法使いは秘蔵の薬酒を呷ると、睡眠の魔法と遮蔽幕を編み、清水の術で肉布団を洗い浄めてから、矮躯を埋める。
「力任せでやっちゃってさ。堕とすならきっちりやらないと駄目なんだよ」
タグ:
posted at 23:29:04
銀の燕と三羽鴉は無事大霊廟を脱した。
代官の兵が封鎖線を張る横で、おかみを追って馬車を飛ばしてきた宿屋の主と使用人はそろって心配そうに見守っていたが、群衆が歓声を上げて押し寄せるなかで、呼びかけても聞こえたかどうか。
タグ:
posted at 23:31:45
剣士は斥候を膝にのせて、円かな尻に幾重にも掌の跡をつけながら打擲しつつ、痛みと喜びに嬌声を上げる伴侶を存分になぶる。
「ひぁっ…」
「おら。言ってみろ。あのおやじと俺とどっちがいい」
「またぁ…もぉ…っしょんなの…ひっ」
「言えよ」
「ケルがぃい!ケルの好きぃ!若くて強いのがいい!」
タグ:
posted at 23:40:13
「だとよ…どうするレンティ」
「へあ…ぁっ…」
「誰のがいい」
「わかんにゃ…わかんにゃい…」
「誰が一番好きだって聞いてんだよ」
「じぇんぶ…じぇんぶ好きぃ!ケルの長くて奥に届くのも!ジャスの小さくてぴくんぴくん可愛いのもぉっ、ガロアのおなかつぶれちゃうのもぉっ」
タグ:
posted at 23:44:36
三匹の雄は一匹の雌を貪りぬいたあと、裸のまま首輪と綱をつけて散歩に連れ出す。
色ぼけしながらも、主人達の命令には素直に従う肉便器は、達人の域にある隠遁と消音の技能を操って完全に気配を断ち、誰にも気取られぬまま精液の臭いっをさせて貸天幕の群を抜け、決まった場所で足を上げて用を足す。
タグ:
posted at 23:56:25