エリン最後のゴーレム使い
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2015年12月22日(火)

機関銃キャリア以上の物を浮かせようとすると、だいたい薄らデカくてどうしようもない物になってしまうみたいな。あの超カッコイイM18でさえ、水陸両用化するとこうであり…… pic.twitter.com/Mj5KULCAM8
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posted at 15:36:32

戦車自体を浮かせようとするから良くないのだ、カミ方式でフロートを分離すれば、あるいは、あるいは……
(フロートが引っかかる音) pic.twitter.com/9KS0KWV2hv
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posted at 15:44:59

何故米軍がM18ベースの水陸両用戦車を非常に欲したかと言えば、これには海兵隊の要求が大きかったようで。彼らは日本軍が防御陣地を敷いた海岸に上陸しなければならないし、そして海兵隊はいつも、それらを潰せる大威力直射火器が不足していたし。そしてDD戦車は水上からは射撃できない
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posted at 15:58:40

その点M18ならそこそこ大威力の砲を持ってて、そして割と軽いので首を水面より上にして浮かべるのもそう難しくない。彼らは上陸目前の水上からの射撃を考えていて、そのためにM18にジャイロスタビライザの搭載まで試したようです。試験では、これにより十分効果的な水上射撃が可能な事が示された
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posted at 16:04:26

外付けフロートは操向とフロート分離メカニズムに少々難があったらしいものの、総じてそう悪い物ではなかったようで。44年春には250基が発注されます。ただこれは結局使われず終いだったと
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posted at 16:20:43

外付けフロートのほかに試されてたM18の完全水陸両用化T86なんですが、これは改良版という訳ではなく並行した計画だったようで。どっちが良いか比較検討したかったんでしょうね。こっちも水上射撃能力が考慮されてて、やっぱりジャイロスタビライザ装備で効果的な射撃が可能、と
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posted at 16:25:26

T86はちゃんと水陸両用戦車として作られただけあって、水上では時速10kmで航続距離100kmと、概ねLVTと一緒に行動できる能力が得られてます(フロートはその点まずかった)。そして陸上での機動性は、大きくで少し扱いにくい以外は元のM18と同等。つまりあの図体で70k/hで走る
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posted at 16:32:23

ただ、いかんせん大改造であるので少々時間がかかって。履帯水掻き推進のT86が出来上がったのは44年半ば、さらにスクリュー推進のT86E1試作車は11月にやっと出てくる。さらに陣地潰しなら76mm戦車砲より105mm榴弾砲だろうとか(ここでT87が出来る)、色々弄り回してる間に終戦
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posted at 16:39:16

興味深い話が一つ。T88 HMCはM18の105mm榴弾砲装備型として知られてますが、実はこの砲塔はT87水陸両用自走榴弾砲のヤツなんですな。つまり普通のM18と違ってスタビライザ付。フロート装備しての水陸両用化が前提みたいな? pic.twitter.com/stC0Ur64o4
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posted at 16:53:19

つまりT88HMCは、単にM18から快速自走榴弾砲を作ってみましたってな車両じゃなく、フロート付けて水陸両用化して上陸作戦で水上から105mm榴弾を日本軍の陣地にぶち込む大威力直射マシンとして開発された……ような感じがするのです。陸を駆け回って榴弾ぶち込むマシンというと少し違う?
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posted at 17:00:05

陸で直射で榴弾投げつける装置としてはシャーマン105mmという良い物があった訳ですし、それに比べたら柔くて扱いにくいだけな感じがするT88HMCとは一体何だったのか? がちょっと見えたような気がして面白かったのです
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posted at 17:07:43
2015年12月24日(木)

【24日】スパイス菓子 【ヨーロッパ各国のクリスマス菓子】
ジンジャーブレッド、レープクーヘン、パンデピス、ヨーロッパ各国には似たレシピを持つ蜂蜜やスパイスが沢山入ったお菓子があります。
今夜はこのスパイス菓子をご紹介します。 pic.twitter.com/jSz5NkvXFu
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posted at 23:28:36

以下のまとめでも語られているのですが、ヨーロッパの様々な国にはクリスマスシーズンに食べるスパイスたっぷりのお菓子があります。ケーキやクッキー、入るスパイスは多様ですがどれもある時期を起源とする話が多いです
スパイスとスイーツについて togetter.com/li/698991
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posted at 23:32:43

ジンジャーブレッド:イギリス
蜂蜜とジンジャー(生姜)がたっぷりと入ったイギリスのクリスマス菓子。今日では様々な形に焼き上げてアイシングするジンジャーブレッドクッキーや人型に焼いたジンジャーブレッドマンを良く見かけますね。 pic.twitter.com/BYFVmQF6bx
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posted at 23:41:16


パン・デピス:フランス
直訳すると「スパイスのパン」。スパイスとしてジンジャー、ナツメグ、クローブ、シナモン、アニス等が入りアニスの香りが特徴的だそうです。写真はブルゴーニュのケーキタイプとアルザスの飾りつけ用ハードクッキータイプ。 pic.twitter.com/YKffgZRjgJ
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posted at 23:54:09
2015年12月25日(金)

レープクーヘン:ドイツ
他と同様蜂蜜とスパイスを大量に使うお菓子。スパイスはシナモン、クローブ、アニスやジンジャー、ナツメグ、カルダモン、コリアンダーが入ります。法で配合物が規定されているそうです。飾りつけ用に焼いた物も良く見ますね pic.twitter.com/vltqKGomd0
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posted at 00:02:46

ヘクセンハウス:ドイツ
レープクーヘンを使って作られるファンタジックな「お菓子のお家」。直訳すると「魔女の家」グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」の「魔女の家の壁はレープクーヘン」という記述から作られるようになったと考えられてます。 pic.twitter.com/wu1gt1QZaP
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posted at 00:06:08

ピェルニク:ポーランド
ポーランドのトルンの名物として中世以来作られるこちらのスパイスと蜂蜜たっぷりの菓子。ポーランドを象徴するお菓子としてポーランド史上の様々な人物が愛好し、ことわざなどにもなっているそうです。 pic.twitter.com/GnUmkkdfkA
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posted at 00:12:56

スペキュラース:オランダ・ベルギー
こちらはクリスマスではなくミラのニコラオスの日(オランダ12/5、ベルギー12/6)に食べる型をつけて焼くスパイスクッキー。スパイスは白コショウ, シナモン, ジンジャー,カルダモン、ナツメグ等。 pic.twitter.com/0Gv233d7F6
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posted at 00:20:05

ティアゲル:スイス
スイスの蜂蜜とスパイスの型押しクッキー。先日紹介したドイツ南西部のシュプリンゲルレのように様々なモチーフの型があるようです。スパイスはジンジャー、シナモン、クローブ、バラ水、ピメント等。 pic.twitter.com/ygUwEaCs7X
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posted at 00:23:43

チェコ:ペルニーク
チェコのジンジャーがたっぷり入ったスパイス菓子「ペルニーク」も様々な図版を型押しすることで有名だそうです。以下のサイトで見ることができます。
www.ceskykrumlovoriginal.com/jp.php pic.twitter.com/DzhX6Azt18
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posted at 00:25:48

ロシア:プリャーニク
スパイスと蜂蜜以外にもクルミ、レーズン、果物やベリーのジャムを混ぜて型抜きしたお菓子です。クリスマス限定ではなく祭日に食べるそうです。9世紀に蜂蜜パンとして今のロシアに来た頃は小麦ではなくライ麦が使われた様子。 pic.twitter.com/H6u3e7A5Im
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posted at 00:32:50

他にもあるようですがご覧のようにヨーロッパからロシアにかけて様々な国々で蜂蜜、生姜やシナモン他多数のスパイスを入れたお菓子がクリスマスや祝日に食べられているようです。
次に歴史についてみていきましょう
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posted at 00:35:35

それぞれのお菓子の起源や歴史についての記述を総合すると凡そ次の様になります。
・古代エジプトやローマで食べられた蜂蜜スパイス菓子
・中世に入る時製法や材料が断絶するが、十字軍運動を契機に再輸入・再発明
・ドイツ周辺で作られそれが広まる一方で独自開発の土地もある
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posted at 00:39:49

十字軍と東方交易
11世紀から13世紀頃まで続いた十字軍運動。一般には宗教的動機や政治的な思惑によるものと理解されてます。11世紀はヴェネツィア、ジェノヴァ、ピサといったイタリア諸都市が東方と交易し栄え始めた時期でもあります。 pic.twitter.com/rN8FR5iEsb
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posted at 00:47:53

レヴァント貿易とスパイス
この場合東方とは主にレヴァントと呼ばれる今のシリア、レバノン、イスラエル、ヨルダン等肥沃な三角地帯西部沿岸部を指します。ここはインド、東南アジアのスパイス等の交易中継点でもあり大変栄えていました。 pic.twitter.com/FVCodJ9LYs
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posted at 00:53:00

初期は、輸送船や航海術がまだ未熟だったこともあり富裕層や権力者向けの高価かつ軽量な完成品である贅沢品を多く取引していましたが、13世紀頃にはより安価な原料や食品を大量に持ち帰りイタリアの工房で贅沢品として生産するようになったそうです pic.twitter.com/tFKTEvu4bZ
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posted at 00:59:00

やがて15世紀に大航海時代が到来すると、スパイスは東方を中継せずインドや東南アジアの現地と直接取引するようになり、より大量に安価にヨーロッパに流通することになります。 pic.twitter.com/VD66iBPlQF
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posted at 01:01:56


次に製造史を見ましょう。992年、トルコ当方の国アルメニアから修道士がヨーロッパを訪れます。彼はフランス、ピティヴィエに滞在しジンジャー入りのお菓子を伝えたと言われています。 pic.twitter.com/Qx8S5lOfhL
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posted at 01:06:53

一方、フランスの「パン・デピス」は10世紀の中国の宋王朝の兵糧食「ミ・コン」がモンゴル、中東を経て十字軍により製法がもたらされたと考えられているようです。
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posted at 01:12:39

しばらくして13、14世紀になると各地で生まれたとする話が出てきます。
・13世紀トルンでピェルニクを作る
・13世紀スウェーデンのドイツ移民がジンジャーブレッドを作る
・14世紀ニュルンベルク周辺でレープクーヘンを作る pic.twitter.com/zlyrm94e8k
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posted at 01:21:41

・15世紀スイスで型押しタイプが発明される
・18世紀型押しタイプが人気になる
・18世紀イギリスでジンジャーブレッド普及
・19世紀ハッセルト式スペキュラースが売られる
・19世紀ヘクセンハウスが作り始められる pic.twitter.com/bDKycpfFiV
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posted at 01:28:10

非常に大雑把なまとめですが、
・中世に再びスパイスとスパイス菓子の製法が入ってくる時期(11世紀前後)
・各地でスパイス菓子が作られる(13世紀~15世紀)
・広く普及する、装飾性が増す(18世紀~19世紀)
という発展過程として理解することが出来るように思います。
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posted at 01:31:22

今日、スパイス菓子は食べるタイプ、飾るタイプと様々なものが見られます。華やかなスパイス菓子がヨーロッパ各国のクリスマスの彩る一つの要素となっています。 pic.twitter.com/bsRmjofdi6
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posted at 01:34:04

commons.wikimedia.org/wiki/File:Méze... by Derzsi Elekes Andor CC BY-SA4.0
commons.wikimedia.org/wiki/File:PL_g... byMarcin Floryan CC BY 2.5
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commons.wikimedia.org/wiki/File:Spek... byZerohund CC BY-SA3.0
commons.wikimedia.org/wiki/File:Migr... bySandstein CC BY-SA3.0
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commons.wikimedia.org/wiki/File:Trad... byPiotr Kuczyński CC BY-SA3.0
commons.wikimedia.org/wiki/File%3A%D... byAlex Rave CC BY-SA2.5
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commons.wikimedia.org/wiki/File:Pith... byDorian Claeys CC BY-SA 3.0
commons.wikimedia.org/wiki/File:Lebk...
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commons.wikimedia.org/wiki/File:Züri... byPaebi CC BYSA3.0
commons.wikimedia.org/wiki/File:Verk... by4028mdk09 CC BYSA3.0
flic.kr/p/5Rm72c by charley1965 CC BYSA2.0
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@tenpurasoba4 いつもながらtenpurasobaさんの豊富な知識と情報量には驚かされますとともに、美味しそうでなりません(^^)。今夜も知らないことばかりで非常に勉強になりました。ありがとうございます~。
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posted at 02:38:58
