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大本薫 Kaoru Ohmoto

@sunamajiri

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2014年11月25日(火)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

それとこれは哲学的なことではなく翻訳業界的な意味合いでちらっといっていたことだが、熊野新訳はカントをおやりになっていればいいのに、というふうに聴こえてしまった。それは今朝方FBで書いたように、カントを訳すようにはハイデガーを和訳できないからだろう。@LitoSnowfield

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posted at 23:58:39

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

ハイデガーの日本語への翻案は、西田というより漱石以降の日本文の組み立てそのものになっているので、私も今年は4つの和訳を比較対照する作業ばかりやっていたのだが、高田訳だけが文意を汲めてるからね。高田氏は桑木は誤訳が多くて参照していないといっていた。(続)@LitoSnowfield

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posted at 23:57:27

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

私はハイデガーが回避したものを読み始めてる段階だけど、それでも斎藤さんの観点から、言語から事柄への現象学が認められた。高田さんはそれが和訳でも十分に可能だ、と村上春樹との比較文学を交えて解釈していたよ。twitter.com/sunamajiri/sta... @LitoSnowfield

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posted at 23:48:11

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

斎藤さんの観点はナトルプ報告に至って初期フライブルク時代からの「翻訳の解釈学」が総括され、存在と時間で言語論が断念されるも、言語から事柄になっていく過程が現れている、という指摘。そのあたりを和訳する段階で高田さんがとった解釈が面白かった。@LitoSnowfield

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posted at 23:38:20

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

うん、池田喬さんの部では、意味訳=プラトン的、逐語訳=ハイデガー的という「哲学の翻訳」の観点、斎藤さんの「翻訳の解釈学」の部では、よりテクスチュアルに深化させられ、高田氏の言語論の深化がない存在と時間を、言葉がなくなり事柄になる系譜学としていたよ。@LitoSnowfield

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posted at 23:33:22

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

高田珠樹氏が昨日はしきりに、村上春樹は余り好きでないがといいながら、ハイデガーと春樹の近作の比較文学をしていたのだが、マイクが外れていて若干聞き取れなかった。斎藤氏の質問の主題「存在的」を「存在相上」とした高田氏のハイデガー解釈が語られた部分なので、録音で聴ければ再検討したい。

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posted at 09:16:17

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

先日千坂氏が、柄谷行人が説明できないものまで説明するヘーゲル的カルトになったと言うので、あれは村上春樹と同様に英語調と捉えたのだが、ハイデガーを英語調の日本語にしても、けっして存在忘却=無に傾かない強度があるのはやはり凄い。昨日は高田氏も村上春樹とハイデガーを比較文学していた。

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posted at 09:11:46

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

その意味で、高田珠樹氏は最後の討議での回答で、最近は阪大も英語での授業という圧力が強まっていると冗談交じりに語っていたが、高田訳は従来の日本のゲルマニスト的な感覚ではなく、むしろ日常を語る英語感覚でハイデガーの語りを、正確な文意で直訳した、といえるのかもしれない。

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posted at 08:40:36

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

英米語圏では、ハイデガーが拒否するラテン語の意訳の問題が介在するためか、哲学が存在を問えない分析哲学に頽落してしまうのだが、逆に英米語では哲学をしないことで、じつは存在(動態)という日常を語ってしまう、と痛感させられた。ドイツ語では概念語だが英語では文意の傾向がある気がする。

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posted at 08:39:20

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

それに続いて高田氏が、ハイデガーをやるためには哲学的なドイツ語の他に、日常的なドイツ語をもっと多読しないと、意味を取り違える。たしかにハイデガーは単語的だが、それが文意として生きる翻訳が、むしろ逐語訳といえる、というように結んでいたりしたと思う。

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posted at 08:35:55

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

斎藤氏も高木訳の「ぬかり」という新訳語に「最初見た時、こんな訳ありなのかと正直思ったが、慣れてしまうとそうだと思えるようになった」と吐露していたり、合同討議でアマチュア翻訳者が文法が優先ではないかという質問に対して、高田氏が、翻訳は文意で文法ではなくそれは意訳でないと規定したり。

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posted at 08:33:58

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

14年11月25日

録音で復習してから、昨日のハイデガー翻訳シンポの感想に言及するのだが、一言で言うと、ハイデガーは従来の哲学に馴染みのない、いわば日常的な言い方を駆使しているが、従来の日本語訳者はどうしても哲学的な言い方に戻そうと意訳してしまっため、日本での受容が混乱した、という話になっていた。

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posted at 08:29:28

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