大本薫 Kaoru Ohmoto
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- 自己紹介 natural-born Jazz Flutist。ジャズフルート奏者。フルートらしさ(フルーティズム)よりジャズが本体の破壊者。幼少より渡米。ジュリアード音楽院、コロンビア大学文学部院卒。全米ジャズ教育協会会員。英米で流行りのハイデガー論者。てげてげでアドリブする現存在。17年鹿児島移住。コロナ禍で休眠中。
2014年11月27日(木)
要約すれば、ハイデガーがナトルプ報告までに計画した《直感により換言して事柄そのものとなる》という「翻訳の解釈学」を実践した『存在と時間』。高田珠樹氏の訳業はまさしくハイデガーの方法に忠実な本邦初の換言的訳文となった、という問題提起がなされたハイデガーシンポジウムであった。
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posted at 03:15:51
シンポ実況まとめへのリード文、シンポの内容の紹介に務めたが、読みづらいので、FBにも転載しておいた。www.facebook.com/kaoru.ohmoto/p...
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posted at 03:17:25
斎藤元基氏は、ハイデガーの日本との交流など後期は、テクスチュアルにはナトルプ報告のように『存在と時間』をめぐる「事柄の直感」に関連しないとしたが、高田珠樹氏によりいわば日本語に換言されるに際し、ゾルゲが踏まえられたことで、『存在と時間』が日本語において解決された印象を受けた。
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posted at 03:43:14
ハイデガーが事柄だけのゾルゲになっていくために、翻訳の解釈学で直感で事柄を換言するという、斎藤氏によるとニコマコス倫理学の「半分以上直感できれば」に行き当たったというのは、日本では国語の唯一のテスト方法として、換言を編み出させているわけだから、現代文教育の源泉ということだわな。
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posted at 04:18:16
高田珠樹氏の講演では、『存在と時間』の新たな換言的翻訳という新地平には、村上春樹(は好きでないとおっしゃっていたが)の近作では、より具体的にこれが展開されている、という比較文学になっていたのが最も興味深かったのだが、じつは私は春樹の近作を回避してハイデガーをよんでいたのだ。
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posted at 04:25:21
それは、ハイデガーが存在論として、翻訳の解釈学を遂行する途上も、すべてゾルゲを踏まえているとしなければ、日本語に換言できない問題として高田珠樹氏により提出された点なのだが、村上春樹にまたしても戻らなければならないのが、私は辛い。ww
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posted at 04:26:54
デニーズの店員さんが何を熱心に読んでるんですか?というので、なぜか今哲学書の新翻訳ブームで、この四半世紀ぐらいで無教養が世の中に浸透したが、その間考えられたことを読み取れるか試してる。その間に安倍さんみたいのが出てきたでしょと言ったら、やっぱりそうなんですね~、と妙に納得された。
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posted at 07:42:11
どうもハイデガーはラテン語の文法学やライプニッツの単語訳が、何か途轍もない勘違いを引き起こすから、アリストテレスがニコマコス倫理学で言う「半分一寸直感が合っていたら」それで言い換え続ける、という「翻訳の解釈学」を実践してたみたいね。先日のシンポの主題だったよ。@bezokuGon
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posted at 12:33:13
その『存在と時間』へ至る、ハイデガー自身の「翻訳の解釈学」では、ライプニッツの逐語訳では、あれじゃ多義語に陥り、言い換えでもしなければ何言ってるかわからないじゃないか、ということもあるようだが、それによる途轍もない勘違いってニヒリズムだったりしそうだからね。@bezokuGon
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posted at 12:42:53
その本いいよね。翻訳実践自体というならその姉妹編の柴田元幸もいいよ→ amzn.to/1xUTtZ7 ぶっちゃけ芋臭いドイツ人やねちっこいフランス人より、英米から翻案する方が、漱石でも春樹でも日本語を軽くするのだ。(続)@bezokuGon
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posted at 14:56:24
先日のハイデガー翻訳のシンポも、雑感www.facebook.com/kaoru.ohmoto/p... で強調したが、英米的感覚がハイデガー翻訳に流れてこそ、英米以上に日本語でハイデガーの言い換えが成功した、ということなんだと言えそうだしね。(続)@bezokuGon
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posted at 14:56:42
ハイデガーなんてドイツ人の中で一番芋臭い文を書く人だ。ルター聖書が重たすぎるのか、ライプニッツがギリシャの単語だけしか受け取れず、代数学しかできなくなったり、洗練させようとするとニーチェのニヒリズムになったり、どうも日本語には馴染まない。(続)@bezokuGon
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posted at 14:57:25
その点で、翻訳の実践理論は英米から来たほうが、日本語が軽くなるらしい。ただ、循環というのは形式のことだけど、機械的に形式化して人生が分かるわけでもないように、理論だけではなかなかな、言い換えとしての翻訳になっていかないものらしい。(続)@bezokuGon
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posted at 14:57:44
音楽ではジャズのアドリブは、意味脳の働かない統語脳的な活動twitter.com/sunamajiri/sta... なんだそうだが、そのアドリブを修得するときに、安易にジャズ理論というと手も足も出なくなる。(続)@bezokuGon
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posted at 14:59:21
それと同じで、翻訳=換言も機械的にという人ほど、国語テストの換言で反応しかできなくなってしまう。どうやら、形式化というより、芋っぽいハイデガーが言うように、事柄自体が常にアップデートされながら言い換えられなければならないものらしい。(続)@bezokuGon
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posted at 15:01:19
この、解釈=換言の永続性というのは、まるでユダヤ教のラビみたいで、その点、この本のように、ヘブライの遺産に沈黙したハイデガーは、まるでユダヤ教のラビみたいだ、という解釈が出てきたりするのだ。twitter.com/sunamajiri/sta... @bezokuGon
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posted at 15:05:55