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大本薫 Kaoru Ohmoto

@sunamajiri

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Favolog ホーム » @sunamajiri » 2016年05月09日
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2016年05月09日(月)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

「がある」(事実存在)ではなく、「である」(本質存在)の優位が、プラトン以後に起こった西欧文明の異質さだ、というのがハイデガーが徹底させる哲学批判なのだが、独仏語より洗練した英語でも事実存在は「there is」というしかない。それに対して日本語の語感がどんなに優れていることか。

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posted at 02:09:12

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

自然は萌え出る事実存在として一者なのであり、超自然的な神が自然を材料に本質存在を制作するのではない。この萌えるということ。ハイデガーによる西欧批判・哲学批判が、この萌えという一点に収斂されていくというのは、ハイデガー解説者としての木田元の天才的な日本語的な感性かも知れない。

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posted at 02:11:37

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

というか、ハイデガーにそれがあるんだけどね。トヘン=自然を一纏めにすると、自然の外部、超自然という視点を生んでしまうが、そうした被制作性を解体しようとしているわけだから。ただそうした「がある」というのは、日本語の語感では「自然だ」というのが木田元の指摘。@pucatavaco

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posted at 04:54:48

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

木田元ハイデガーは、こっちのスレへ。twitter.com/sunamajiri/sta... @estei twitter.com/estei_st/statu...

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posted at 05:01:12

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

木田元の書誌的発見というのは、GA24第一部にしか、「である(本質存在)」の「がある(事実存在)」の優位が、カントにまで及ぶ被制作性という西欧文明の病根を指摘した箇所がない、という点なのですよ。だからハイデガーは被制作性を語っていないのです。@estei

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posted at 05:03:54

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

こうした相対化(西欧哲学の相対化)を、木田元も終章で、GA26補論で解説してますね。GA26補論とはメタ存在論への内的必然的転回の宣言(要請)です。それにより、事実存在の優位が、いかに学的企投(本質存在)を超越しているか、ということを言っている。@estei

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posted at 05:11:46

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

ハイデガーはプラトン以後、フォアゾクラティカーにあった「がある」(事実存在)という驚きが、消えてしまったといっているんです。萌え出る自然のことですね。@estei

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posted at 05:12:51

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

そうした事実存在の本質存在への優位(超越)が、英語に至る欧米語では表明できないが、日本語ではむしろ「がある」(萌え出ること)は自然な表明だ、と木田元が言うのです。@estei

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posted at 05:13:25

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

勘違いする人が出てくるはずなので、注釈すると、ここで非プラトン的非西欧的萌え出る自然(事実存在)というのは、表現すれば確かに日本のアニミズムや、アキバ的な萌え絵になるが、しかし絵にする前から、言語表現として、西欧語にはそれがないが、日本語にはそれがあるということです。@estei

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posted at 05:18:57

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

木田元の書誌的発見はGA24第一部にしか、被制作性批判がない、以後は自明化しているという点だが、もう一つ木田元が彗眼なのは、時間論は存在論を、本質存在から事実存在に転回するための緩衝材で、本題ではないという点。たしかに時間論はアインシュタインの形而上学で十分なので。@estei

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posted at 05:22:40

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

私たちはつい、被制作性(被造物性)など、カント以後、あるいは近代以後の哲学では問題にもなっていないという先入観をもってしまうのだが、ハイデガーはじつはそれを明証した史上初の哲学者で、それがあまりに鮮やかだから、誰も気づかない、木田元はそういう指摘の仕方ですね。@estei

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posted at 05:39:19

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

ここで誤読するとだめなのだが、ハイデガーは寧ろ非被造物性を明らかにするために、被造物かどうかという論点に歴史上初めて明証的に切り込めた(超越論的批判ができた)ということですね。それが萌え出る自然であり、日本語では「がある」という自然な事態のことだ、というわけです。@estei

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posted at 06:00:05

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

16年5月9日

ところで、木田元的な図式性(被制作性かどうか)で明らかにならないのが、このesteiさんの疑問 bit.ly/1s5OyFK
でしょうかね。ハイデガーが事実存在に対する本質存在の問(存在者とは何か)から被制作性が生まれた、というのですから。@estei

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posted at 06:13:17

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