大本薫 Kaoru Ohmoto
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- 自己紹介 natural-born Jazz Flutist。ジャズフルート奏者。フルートらしさ(フルーティズム)よりジャズが本体の破壊者。幼少より渡米。ジュリアード音楽院、コロンビア大学文学部院卒。全米ジャズ教育協会会員。英米で流行りのハイデガー論者。てげてげでアドリブする現存在。17年鹿児島移住。コロナ禍で休眠中。
2017年05月01日(月)
行為が現在の喪失としての決定論的な産物なのか、それとも現在の即興的産物であるためには、いかに決定論を切り抜け自由を得るかという話は、必ずしもダブルバインド、つまり迷える現在という時制の問題ではない。そうしたことが全て煮詰まった形で出てくるのがカントのスピノザ誤読の文脈なのだろう。
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posted at 14:46:02
現在を喪失してキョドってしまう人たち。身動きが取れず絶望してしまう人たち。そうした現在の喪失という事態を尻目に、人間よりも遥かに確実なミリセコンド単位の過去の意志で行為できる人工物が独壇場になるのはあたりまえだ。それを抑圧などと語らないこと。第一、抑圧を語るものは大抵奴隷だ。
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posted at 14:43:16
確かに、話題になったというだけあって岩波雑誌『思想』の特集『スピノザというトラウマ』、とくにカントがスピノザの必然性を誤読することで克服する自由の話は、現代ではAIと人間の自由の話であり、非常に実際的だ。
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posted at 14:27:45
はっきりいってしまえば、行為が過去の意志に依存し、現在にはいかなる帰責がないとしても、必ずしも現在を迷いだけの、つまりダブルバインドだけの時制とは言い切れない。より即興的な現在だってあるのだ。AIが行為をするには過去が必要だが、人間の行為に過去なんかいらない。
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posted at 14:24:58
話題としては、自由と決定論。つまり、人間の行為は、直前の過去の意志だが、その意志はすでに過去のものだから、行為に責任はない。だからAIは行為できる、という現代脳神経科学が、カントのスピノザ誤読にある、という話。
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posted at 14:22:24