あやめ@捻れた世界と時間遡行軍と戦う世界と猫世話係
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- 現在地 加賀国某本丸、TWL・NRC
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- 自己紹介 刀剣乱舞とtwstの深い沼底在住戦国畑産成人済(30↑)審神者兼監督生兼お猫様の下僕。ミュもステもアニメも好き。not腐。刀の推しは月と鶴と源氏と🐉他、twstは🦁🍩🐉⚔️🌹♥️🐺 RTのみや迷惑垢は報告→ブロック。無言フォロー失礼します(舞台チケットの応募券は交流のない方にはお譲りしません)
2019年07月08日(月)
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さっき品川駅から
タクシーに乗り
家に向かって走行中。
運転手さんが非常灯(sos)スイッチを
知らないうちに押していたらしく
パトカー&警察官が助けに来た笑
日本の警察頼りになる。
いい経験ができた。
見た目怪しいけど
何も悪いことしてません笑
以上、驚きな出来事でした。
おやすみ☆ pic.twitter.com/2bqmGhW3Ov
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性癖に信頼のおける古いオタ友から「舞台銀牙良かったよ！我らが総帥赤目様が美しかったよ！スミスも甲斐の三兄弟もめちゃくちゃかわいいよ！わんわんお！」と興奮しきったリプをもらったので俄然期待が高まってきました
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双騎のネタバレにならない感想を言うと
賛否両論別れるってのはわかる
私は凄く好き
刀剣男士を形作ってるものはなにか、に踏み込んでいると思う
だから、あれは刀剣男士の話だなって思う
刀ミュだから出来たことだと思う
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ミュージカル『刀剣乱舞』公式 @musical_touken
【公式通販】ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 ～SOGA～公演グッズ「ランダムブロマイド5枚セット」を、公式通販3社にて受注生産ご予約受付中です！7/14(日)23:59までのお申込みで、ご希望数を必ずご購入頂けます。
詳しくはこちら
musical-toukenranbu.jp/contents/252250
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双騎を４回観劇して纏めたくなった感想。一周回って初日の自分のメモが答えだったことに気付いた源氏クラスタ。
ネタバレ、主観が在るので自衛お願いします。賛否の在る○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ fse.tw/xdnXI#all
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ミュージカル『刀剣乱舞』公式 @musical_touken
【公式ファンサイト】髭切（三浦宏規）キャストブログを更新しました！ブログの全文は、ファンサイト内「CAST BLOG」からご覧ください！
musical-toukenranbu.jp/member/content... pic.twitter.com/jDwNxC1Y8F
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【公演アンケート実施中✨】
舞台銀牙への感想、ご意見等がございましたら、
ぜひ電子アンケートをご利用ください！
ご協力よろしくお願いいたします。
s.cnz.jp/sv/wc23/7mRNx7xf
明日以降の公演は当日券引換券も販売中です🎫
www.ginga-stage.com/schedule.html
皆様のご来場をお待ちしております！
#舞台銀牙 pic.twitter.com/vhf6EyoxGY
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Rock Opera 『R&J』
無事に全日程終了しました！
ありがとうございました！😊
本当に素敵なカンパニーで幸せな日々を送れました( ´ー`)
そして沢山のお手紙やプレゼントありがとうございます。必ず全て感謝を込めて読ませていただきます！
かっこいー舞台セット上で１枚！ pic.twitter.com/iFxUSJKUH8
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DMM TV 2.5次元・舞台【公式】 @DMMTV_BUTAI_PR
【もうすぐ配信！】2019年7月14日（日）に行われるミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 ～SOGA～千秋楽公演のライブ配信予約受付中！
千秋楽公演の映像を後日視聴できる「ディレイ配信」付き
⇒www.dmm.com/digital/cinema...
#刀ミュ #DMM舞台 pic.twitter.com/9Wzg1he7vi
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ミュージカル『刀剣乱舞』公式 @musical_touken
【LV】
ライブビューイング ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 ～SOGA～
日本全国の映画館で公式グッズの販売アイテム追加が決定！
musical-toukenranbu.jp/contents/livev...
#刀ミュ
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ミュージカル『刀剣乱舞』公式 @musical_touken
【ライブ配信】 7/14(日)まで田園都市線/半蔵門線 渋谷駅 ハチ公口改札内に髭切膝丸 双騎出陣2019の特大ポスターを掲出中！LIVE配信はDMMにて予約受付中です！
※周囲の方や、ご自身の安全を確かめた上でご覧になってください。
※駅係員へのお問合せはご遠慮ください。
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7月14日COMIC CITY 東京 143
西３ホール F38a きばらしコバコ
『神様は今夜 酔っているらしいので』
姥さに/40ページ/500円
酔っ払った山姥切と彼に振り回される審神者のお話です。めちゃめちゃ少女漫画してます。 pic.twitter.com/rAhPKUf6yh
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posted at 14:39:00
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ミアの単行本用描き下ろし終わりましたー！！
各巻マンガなどを12Pずつ、計24P描き下ろしました！
2人の日常やその後などたくさん描きましたので、単行本もどうぞよろしくお願いしますー！！！
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️「My dear Summer」
予約イベント(ミニライブ
”TFGの夏期講習”&特典会)
エルミこうのすショッピングモールに
お越しいただいた皆様
ありがとうございましたっ！
めっちゃ楽しませて
いただきましたーヾ(>ε<｡) pic.twitter.com/l1Hr1ikYLq
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牧島です情報解禁です！
映画 八王子ゾンビーズ 瀧役として出演することが決定しました🧟♂️
ウィーアー八王子ゾンビーズ！
まもなくクランクインです！
ビジュアルは舞台版とまた変わるそうですが、また新しい姿の瀧をお見せ出来ること今から楽しみです！
洸演じる翼とペアで頑張ります！お楽しみに！ pic.twitter.com/5dJpqSElnW
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posted at 17:27:10
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🏡カウントダウン🏡
\ ✨放送まであと3日🦔✨ /
#サー☕️
#荒牧慶彦(@ara_mackey)
#テレビ演劇
#サクセス荘
#テレビ東京
#7月11日放送スタート pic.twitter.com/7BEzF92Qjj
タグ： 7月11日放送スタート サクセス荘 サー テレビ東京 テレビ演劇 荒牧慶彦
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映画『ツナガレラジオ～僕らの雨降Days @oshabeya
【メンバーズ限定】
第92回『太田基裕×崎山つばさのおしゃべや』
収録レポート「神隠しか…」が更新されました！
収録レポート/会員登録→
oshabeya.jp/recorepo/3103
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助けてー！！！って叫ぶと駆けつける刀剣男士
一期：「お覚悟」で敵を真っ二つにする
今剣：突然敵の肩の上に現れ、首を切り裂く
御手杵：本体を取りに部屋へ慌てて戻る
鶴丸：ばりぃｯｯと障子を破きながら登場する(あとで自分で直す)
長谷部：気がついたときには背後にたってる(怖い)
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posted at 19:18:10
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それから意図的に相州先輩とシフトが被らないようにして、接触を避けるようになった後輩ちゃん。顔を見ればきっと、また辛くなる。だけど、今ならまだ、引き返せると思った。先輩を、諦められると思った。このまま少しずつ距離を取って、ほどほどのところでバイトも辞めて。そうすればもう、先輩との
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posted at 20:31:06
接点はない。それでいい。それでいいじゃないか。傷が深くなる前に、気づけて良かった。勘違いして、告白なんてしてしまっていたら、それこそ目も当てられなかった。だから、これで良い。これで、良いはずなのに。
随分下にさがってしまった先輩とのトークルームを、今日も未練たらしく眺めてしまう。
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posted at 20:37:44
「――おい」
苦しいほど胸を占めていた人の声が聞こえて、スマホ画面から顔を上げた。瞬間、心臓が、素手で握りしめられたように、破裂しそうになる。
「 せん、ぱい……」
相州先輩が、いた。バイクに寄りかかって、私を見ている。どうして。だって、今日は先輩、シフト入ってないのに。なんで、
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posted at 20:42:54
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「……乗れ。送っていく」
ポンと、いつものヘルメットを投げてよこされ、反射的に受け取ってしまう。ブサイクなネコのシールが私を恨めし気に睨む。お前なんかお呼びでないと、言われているような気がした。
「っ……い、りません。一人で、帰れます」
声が、震える。心臓が、痛い。
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posted at 20:47:47
ドッドッと胸の内側を叩く鼓動の音を聞きながら、ヘルメットを返す。俯いた視界の中で、先輩の手がそれを受け取った時。安堵と、後悔が、ぐちゃぐちゃになって喉の奥から込み上げた。きっと――きっとこれで、この先先輩が私に構うことはないだろう。それでいい。そうじゃないと、私は――
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posted at 20:53:00
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「――乗れ」
「！！！」
ガポッと、無理やりヘルメットを被らされた。前髪がぐしゃぐしゃで、先輩の顔がよく見えない。けど、先輩が怒ってるのは、ひしひしと感じ取れた。だって、明らかに声が低い。バイクに跨ってエンジンをかけ、早くしろとばかりにこちらを一瞥する。そうされると、根が小心者の
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posted at 21:00:52
私にそれ以上先輩を拒絶することなんてできず。
これで最後にしようと、心の中で何度も自分に言い聞かせて、先輩の後ろに跨った。
「……もっとしっかり掴まってろ」
「っ……」
――これで、本当に最後。最後だから。
ぎゅ、と先輩の背中にしがみつく。いつもよりも、もっと強く。隙間がないくらいに。
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posted at 21:13:44
今だけは、最後だけは、この人を独り占めしていたかった。
目を閉じている時間は、いつもよりずっと短く感じられた。肌を撫でる風がふわりと溶けて、バイクが止まる。エンジンの音が止んで、先輩にしがみつく理由がなくなってしまった。終わって、しまった。
「――……あ りがとう、ございました」
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posted at 21:24:25
名残惜しむ手を引き剥がして、バイクから降りる。ついさっきまで先輩にくっついていた体に夜風はひやりと冷たかった。
ヘルメットを外して、もう一度差し出す。先輩がこれを受け取ったら、すぐに帰ろう。バイトももう、辞めて――
「……ッ！！」
ヘルメットが、アスファルトの地面に音を立てて転がる。
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posted at 21:35:19
先輩の手が、私の手首を強く掴んでいた。
「っせん、」
「――なぜ、俺を避ける」
声が――声が、やっぱり、怒ってる。顔を上げなくてもわかる。きっと今、先輩は怖い顔をしているに違いない。
「ッ……避けて、なんか、」
「誤魔化すな」
「っっ――！」
言葉を遮る低い声に、ビクリと肩が飛び跳ねた。
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posted at 21:40:53
先輩の、こんなにも不機嫌を隠さない声を聴くのは、初めてだった。
「……この間、熱を出した時」
「っ……！」
「あんた、看病しに来ただろう」
「……は、ぃ」
「……――その時か」
手首を握る掌の力が一瞬、ぐっと、強くなる。
「俺は――あんたを、怖がらせるようなことを、したのか」
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posted at 21:45:37
「――……ぇ 、」
は、と思わず顔を上げた。だって、先輩の声が。
さっきまで怒ってた声が、今はとても、とても――苦しそうで。泣いて、いるんじゃないかと。そう、思ってしまったから。
「 ち が……っ違い、ます！！」
結論から言うと、先輩は泣いてなんていなかった。いなかった、けど。
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posted at 21:50:30
絶対に怒っていると思っていたその顔は、全然、怒ってなんて、いなくて。むしろ眉を寄せるその表情は、悲しげで――私を見つめる瞳は、何かを訴えるように切なげで。ああ――ああ、もう。こんな顔をするなんて、先輩は、本当に、
「先輩に、何かされたとか、そんなのないです……！ただ、私が……っ」
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posted at 21:56:25
本当に、ズルい。
「私が――……っ、勘、違い……しそう、だから……っ」
「……“勘違い”？」
私の言葉をオウム返しして首をかしげる先輩が、可愛くて、でもかっこよくて、腹立たしくて、悔しくて――悔しい、ほどに、好きだ。
好きだ。
「先輩、は……っ、ひどい、です！」
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posted at 22:02:50
ヤケクソの、八つ当たり。黙って先輩の前から消えようと思っていたのに。こんな、みじめな姿、見せたくなかったのに。そうさせてくれなかった先輩が悪い。――そうだ。私に勘違いさせた先輩が悪い。先輩が、全部悪い。
「す きな、人が……っ忘れられないほど、好きな人が、いるのに……なんで、っ」
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posted at 22:11:00
「――なんで、勘違いさせるようなことばっかり……するんですか……！！」
言った。
言って、やった。
はぁ、と、緊張で詰めていた息を吐きだす。これでもう、後戻りはできない。だってこんなの、告白したも同然だ。振られるのに。振られるって、わかってたのに。馬鹿だ、私。――でも、これでやっと、
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posted at 22:18:35
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「……ちょっと、待て」
先輩の一言に、必要以上に身構えてしまう。最後の審判を待つような心持ちで、思わず目を閉じて身を強張らせた私に、先輩は言葉を選ぶように黙り込んだ。私の手を、掴んだまま。もう――もういっそ、この恋心を一思いに殺してほしいのに。
「……き、気を使わないで、ください」
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posted at 22:26:16
じり、と一歩後退して、先輩に掴まれたままの腕を引き寄せる。振られたら、速攻で逃げようと思った。その準備をしていた。
それなのに、私が引いた腕を、先輩はそれ以上の力で引き寄せた。
『逃がさない』と、言うように。
「――話が、見えないんだが……あんたの言う、”好きな人”と、言うのは」
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posted at 22:29:47
「ッ――！！」
この期に及んで、そんなことを、言うのか。無意識に名前を呼んでしまうほど、今もまだ忘れられないくせに。
好きなくせに。
「……“ ”」
あの日、先輩が呼んだ名前を。私の胸に穴をあけた名前を、絞り出した。
先輩が、驚いたように目を見張る。ほら――ほら、やっぱり。
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posted at 22:33:28
「――どこで、その名前を……」
「っ、先輩が、呼んでました。熱で、うなされてる時」
先輩が、気まずげな顔をして、私から目を逸らす。それだけで、馬鹿みたいに、傷ついた。覚悟してたはずなのに。わかっていたのに。
目の前が、じわりとぼやける。
「…………――猫だ」
「…………へ？」
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posted at 22:38:59
いや、なんで今猫の話を始めるんですか。
近くに野良猫でもいたのかと、先輩の視線をたどるため顔を上げる――と、ぼやけた視界の中でも、先輩がこっちを見ていることがわかった。
まっすぐに、私を。
「昔飼っていた、猫の名前だ」
「……………え」
え、う そ
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posted at 22:41:37
グンッ、と左腕が突っ張る。逃亡は失敗に終わった。咄嗟に背中を向けて逃げ出そうとした私の背後で、先輩がやたらと重い溜息をつく。怖い。そして恥ずかしい。控えめに言って、今すぐ蒸発してしまいそうなほど恥ずかしい。
だって、そんな。猫って。猫って――！私、先輩に何言った！？？
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posted at 22:49:22
「ご――ごめんなさい！！ごめんなさいっ！！あああの、さっき言ったことは全部忘れてくださ」
「断る」
強く腕を引き寄せられ、半回転した体が硬い壁にぶつかる。ぶっと、思わずブサイクな声が漏れたのと同時に、気付いてしまう。相州先輩の、匂い。いつも後ろからしがみついていた彼に、
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posted at 22:56:50
正面から、抱きしめられていた。
「せ、ん……っ！」
「――あんたが、俺を避けていたのは」
「っひぇ！」
みみみ、耳元！！耳元で喋らないでほしい……！くすぐったくて、背骨が、ぐにゃぐちゃに溶けて、しまう。
「昔の飼い猫を、俺の好きなヤツだと勘違いしていたから――ということで、いいんだな」
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posted at 23:01:42
「～～～～～っ！！」
もう、逃げ場も、誤魔化しようもない。
観念して、ぎこちなく頷いた私の耳元で、先輩はまた溜息をついた。さっきとは違う、やわらかい溜息を。
「……あんたに、嫌われたかと、思った」
「そっ、そんなわけ……！」
「――ないんだな？」
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posted at 23:07:10
腰と背中に回っていた掌にするりと頬を包まれ、顔を上げさせられる。先輩の綺麗な色の瞳が、すぐそこにあって。ただそれだけで、呼吸も、心も、奪われてしまう。
「……わかりやすく、していたつもりだったが――あんたには伝わっていなかったようだから、ハッキリ言っておく」
ひとつ、瞬きをした瞳が
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posted at 23:11:46
甘い蜂蜜のようにとろりと蕩けた。
「――あんたが好きだ」
「ッ……！！」
「……もし、嫌なら、突き飛ばして逃げろ」
言葉が、喉の奥に詰まって、出てこない。
そんな私を見透かしたように、先輩はゆったりと眼差しを細めて、少しだけ顔を傾ける。前髪が触れ合った時、予感が確信に変わった。
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posted at 23:16:30
じんわり溶けるように唇に重なったやわらかい熱が、最後に私の下唇を淡く食んで、離れていく。
もう本当に――本当に色々とキャパオーバーで。この僅か1時間足らずの間に色々なことが起こりすぎて。正直理解が追い付いていない部分がある、けれど。
これだけは、先輩にちゃんと、伝えないといけない。
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posted at 23:24:40
「わ――私も、先輩のことが、す んぅ！？」
むにゅ、と唇が塞がれて、言うべき言葉が途切れてしまう。ビックリして固まっていると、顔を離した先輩が「うん？」と首を傾げて、微かに唇の端を上げた。
「っ、せ、先輩のこ――んむ！」
「……俺のことが？」
「～～～っ、ちゃ、ちゃんと言わせてくださ」
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posted at 23:32:35
ちゅ、ちゅ、とわざとリップノイズを立てて、邪魔をされる。同じことを3回繰り返したところで、さすがに気が付いた。
これは先輩の、仕返しなのだと。やっぱりあの時、めちゃくちゃ怒っていたのだと。
「～～～～ぃ、意地悪っ！！ちゃんと言わせてくだ、んっ！ん～～～～！！！」
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posted at 23:36:15
そんなこんなでしばらくいちゃいちゃちゅっちゅして、先走った後輩ちゃんに存分に仕返しした後、へろへろになった後輩ちゃんが半泣きで胸に倒れこんできたところで許してあげる心の広い相州先輩。
「せ…っせん、ぱいが……すき、です……っ」
「――ああ」
「知ってた」って、しれっと言って笑う。
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posted at 23:40:57
そして後日、鶴丸の意味深な発言が誤解を加速させた事実が露見し、あわや流血沙汰かと思いきや「だが、おかげであの子の可愛いところが見れただろう？むしろ鶴さんに感謝するべきじゃないか？んん？」と囁かれ、一理あるなと頷きグーパン一発で許した心の広い相州先輩なのでした
～HAPPY END～
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posted at 23:49:06
