あやめ@捻れた世界と時間遡行軍と戦う世界と猫世話係
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- 自己紹介 刀剣乱舞とtwstの深い沼底在住戦国畑産成人済(30↑)審神者兼監督生兼お猫様の下僕。ミュもステもアニメも好き。not腐。刀の推しは月と鶴と源氏と🐉他、twstは🦁🍩🐉⚔️🌹♥️🐺 RTのみや迷惑垢は報告→ブロック。無言フォロー失礼します(舞台チケットの応募券は交流のない方にはお譲りしません)
2023年05月30日(火)
のしのちゃんの素敵な企画に参加させていただきました！もっとバチバチにヘアピンつけても可愛かったかも？と思いつつも楽しく描けました😊有難うございました！！
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⚠️ツイステ7章ネタバレ
リリア-🦇茨の守護者-
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(目の前の美しいひとが、この雨に紛れて誰の目にも触れなければいいのに)
アズ監(監視点)/デフォルト名呼び pic.twitter.com/3KPqhMyBwS
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ミュージカル『刀剣乱舞』公式 @musical_touken
[告知映像&パッケージ写真公開]
来月6/21(水)発売 Blu-ray&DVD
ミュージカル『刀剣乱舞』 ～真剣乱舞祭2022～
初回限定盤の収録時間は約1500分の大ボリューム！
発売告知動画はこちら
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Disney Twisted-Wonderland The Comic Episode of Savanaclaw(1)
アニメイトにて予約開始しました！
▼こちらから
osihobby07.hatenablog.com/entry/2023/05/...
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posted at 18:10:43
NRCの公用語（たぶん英語）が「ついす界では殆どの国の公用語」「翻訳魔法で何とかなってる」「そもそも募集要項にある」「入ってから覚えろ」のどれなのかが分からんのだけど、私は言語の壁ネタがめちゃくちゃ好きだから、薔薇の王国民率が高そうなはつらびゅるで苦労したけ～くんの幻覚も見たいよ
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posted at 22:18:04
スマホあるとはいえ複数人での生の会話で「今の何？ググろ」なんて毎回やってられないし、自分のために会話切って聞くタイプには思えんから、わりと諦めて流しちゃいそうだなって思うのね
それでいつもより反応鈍いとトレイが「お前分かってないだろ、今のは～」って横でこそこそ教える、みたいな幻覚
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posted at 22:25:37
「……あれ？」
オンボロ寮の門を通り、玄関が近付いてくると、ドアの所に何か置いてあるのが見えた。
「ランチトートと……お花？」
黒色に黄色のラインが入ったランチトートの横に、ラッピングペーパーに包まれた白い花の小さなブーケが置かれていた。そっと手に取り、花を見る。この花は確か、
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posted at 22:45:07
「アガパンサス、だよね」
小さな花がたくさん開く様子は可憐で、華やか。
初夏に咲く花として知られるアガパンサスは薄紫色のものが有名だが、実は色は様々だ。
白いアガパンサスは花嫁のブーケとしてもよく使われる。そのアガパンサスの花束が、玄関前に置かれている。
贈り主はきっと、
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posted at 22:45:08
「先輩……」
私の想い人、ライオンの王子様から贈られたものだ。
このランチトートは、私達のお弁当箱を入れている物。
彼のお弁当を作るようになってから、時々昼食を一緒に取っていた。二人の時もあれば、親友達が一緒の時もある。
彼は今日、会議があるから一緒には取れないと言った。
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posted at 22:45:09
◆◇◆
昼休みにいつものようにお弁当を渡しに行くと、彼は先輩――林檎の女王と教室から出て来た。私に気が付くと、
「……寮長会議、行って来る」
「今からですか？」
「来週の統一試験について、学園長が共有しておきたいことがあるんですって。……急に何なのかしらね」
いつも会議や集会には
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posted at 22:45:09
真面目に出席している彼も、急遽決まった会議に怪訝そうな表情だった。その手にはランチトートが提げられ、どうやら会議の時に昼食も一緒に取るらしいことが分かった。
私はランチトートから自分のお弁当箱を取り出して、
「先輩、はい」
彼のお弁当箱だけになったトートを差し出す。
「ん？」
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posted at 22:45:10
「お昼ごはん食べながら会議するのなら、お弁当持って行ってください。あの……いつも通りの味ですけれど」
きっと他の寮長達は豪華で美味しい昼食なのだろうけれど、私が彼に作って来たのは、相変わらずどこか微妙な味付けのお弁当だ。
メインのおかずの、牛肉とネギのオイスターソース炒めは
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posted at 22:45:11
上手く作れたものの、玉子焼きは少し焦がしてしまったし、ブロッコリーとハムのサラダも、もう少しマヨネーズを足せば良かった。頑張ったけれど、百点満点にはまだまだ程遠い。
「あら、いいわね。アンタが食べないならアタシが頂こうかしら」
「ざけんな。お前はその低カロリー弁当でも食ってろよ」
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posted at 22:45:12
「綿密に計算されたサラダチキンのランチよ。低カロリー高タンパク質、もちろん野菜もたくさん入ってるわ。交換してあげても良いわよ？」
「寝言は寝てから言え」
「残念。ねぇ、アンタのカロリー計算もしてあげるから、アタシのお弁当も作ってくれない？」
「えっ!?」
いつもと変わらずの丁々発止の
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やり取りを微笑ましく見ていたら、思わぬ飛び火が降って来た。
彼の言葉に私はとんでもないと首を振って、
「先輩に何かあったら私、ファンの皆さんに何て謝れば良いか……！」
「……アンタ、そのお弁当にどんな劇物仕込んでるのよ」
呆れたように言われたけれど、私にとっては大事なことだ。
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私のお弁当を食べた彼が体調を崩したら、私は自分が許せない。
「俺が全部食うから良いんだよ」
ぽんと私の頭を叩いて、彼は言う。
「……ハイハイ。そろそろ時間ね、行くわよ」
「怠ィな……」
「貴重な昼休みを潰されるんだもの。それは重要な話し合いなんでしょうね？」
「呼び出した烏に聞けよ」
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至極面倒そうに息を吐くと、彼は私に向き直った。
「じゃあ、行って来る」
「はい、行ってらっしゃい。頑張ってくださいね」
笑顔でランチトートを渡す彼女とそれを受け取るライオンを見て、林檎の女王と3Aメンツ、それから廊下にいた生徒全員、全く同じことを呟いた。
「「「………新婚か」」」
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◇◆◇
会議は昼休み時間いっぱいまであったらしく、それでも収集がつかなかったようで、また明日も集まることになったと、午後の合同授業で一緒になった熱砂の寮長が言っていた。
お弁当箱は夕飯後にサバナクローまで取りに行こうと思っていたから、これは予想外だ。
「綺麗…………あれ？」
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posted at 22:45:16
ブーケを束ねている薄紫色のリボンに、小さなカードが挟んであった。洒落たデザインのカードを開いて、
「……ふふっ」
嬉しくて、思わず笑ってしまった。カードは彼の直筆で、
『今日も美味かった。会議は暇だった』
そう、書かれていた。
彼はとても綺麗な字を書く。初めて見た時には、
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posted at 22:45:16
見入ってしまったくらいだ。
王族として、幼い頃から意識していたのだろうか。
カードと、アガパンサスのブーケを潰れないように抱き締める。このブーケは彼なりのお礼だろうか。
SNSや通信機能が発達した今、こうして手書きの手紙やカードを貰うことはとても嬉しかった。
「そうだ！」
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思い立ったが吉日、急いで寮の中に入った。出迎えてくれたゴースト達に挨拶をして、荷物を談話室に置いたまま、部屋に走る。
机の中を探して、目的のものを手に微笑む。喜んでくれると良いな、そう思いながら。
◆◇◆
昨日に引き続き、足取り重く学園長室へ向かっていた。物凄く面倒だし、
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posted at 22:45:18
なんならサボりたい。
寮長会議という名の学園長のくだらない諸注意は深海の支配人曰く、
「大変有意義な時間ですねぇ」
己の実力で受けなければならない試験だが、毎回不正を行う生徒がいるから、各寮で徹底しろということなのだが、何を今更と思ってしまう。
不正を行う輩は、監視したところで
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posted at 22:45:19
どんな目もくぐり抜けてしまう。それにやるなら、もう手は打っているだろう。
「……ご苦労なことだな」
溜め息を吐いて、鏡の間のドアを開ける。既に何人かは席に座っていた。
自分が最後かと思いきや、やはりいつも通り呼び忘れたのか、アイツはいなかった。しかも、呼び出した本人もいない。
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「学園長ならさっき、自分のお昼を取りに飛んでったわよ」
「……てめぇの飯かよ」
実際に飛んで行ったわけではないだろうが、それくらいの勢いだったのだろう。
あのうさぎから受け取ったランチトートを開けて、思わず目を瞠った。そして、弁当箱の上に乗っていたそれを取り出して返してみる。
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『今日は玉子焼き、焦がしませんでした！ 会議、頑張ってくださいね』
昨日贈ったアガパンサス、そのイラストと彼女らしい優しいメッセージに愛しさが募る。
「……はいはい」
今日も早起きして作ってくれたのだろう、この弁当。どうやら今日は玉子焼きが自信作らしい。味わって頂くとしよう。
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posted at 22:45:21
どれだけ焦げていても味がしなくても、自分にとってはご馳走に違いない。彼女が作ったということが重要で、それだけで何でも美味いと思えるのだから。
これで退屈な会議も乗り切れるだろう。
カードに描かれているアガパンサスを一撫でして、思う。
今日はどんなメッセージを添えようか。
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