大本薫 Kaoru Ohmoto
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- 自己紹介 natural-born Jazz Flutist。ジャズフルート奏者。フルートらしさ(フルーティズム)よりジャズが本体の破壊者。幼少より渡米。ジュリアード音楽院、コロンビア大学文学部院卒。全米ジャズ教育協会会員。英米で流行りのハイデガー論者。てげてげでアドリブする現存在。17年鹿児島移住。コロナ禍で休眠中。
2017年02月27日(月)
言い換えると、時間に身を任せていなければ、話題=対象を取り逃がしてしまい、そうして取り残された直観には、もはや何らの概念も含まれていないと綜合できるという、発見のことなのだが。これはまた別の機会に読解するとして~
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posted at 05:49:46
ハイデガーのカント読解が天才的なのは、カントが先験的と曖昧化させたものが、じつは経験=直観による話題=対象の先把握のことで、直観に対する純粋直観である時間が、そうした超越論(対象=話題へ超越させる思惟=悟性)を与えている、というようなもの。
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posted at 05:47:24
たとえば、カント以前の「われわれ」は、真理前提でも共同主観でも、閉じた文献を共有することだが、カント以後は客観が存在しているのだ。それを単に共同主観と切り捨てることができなくなった、とハイデガーなどは解釈していくのだ。このように話題が与えられていること。
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posted at 05:11:48
これはどういうことかというと端的に、カント以前には、概念の分析しかなかったのだが、カント以後は、日常でも非日常でも経験によって話題=対象が得られているので、単に概念の分析を超越して、その話題を吟味=綜合することができるようになった、ということなのだ。
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posted at 05:10:05
一般に、対象が到来するといわれるようなことは、話題にすることが何であるのか、少なくとも漠然と、予め(アプリオリに)、つまり経験的に先把握していなければ、その対象について話題にすることができない。対象とは話題のことだ、というのがハイデガーのカント読解の独自性。
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posted at 05:06:14
als構造(~として構造)というのは、ハイデガーがカントの言う対象(直観=経験)とは、話題の先把握のことで、たとえばある物体Xを生物だとアプリオリに思っていなければ、生物学の対象にならない、という先把握のこと。ハイデガー以前のカント読解にはこのals構造がない、というのが通説。
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posted at 04:56:55