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大本薫 Kaoru Ohmoto

@sunamajiri

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2015年05月04日(月)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月4日

経験を実経験の告白のように空騒ぎしますよね。経験の実在性など何も問題になっていないのに、無意識のリビドーの話になったりする。西欧も近代以降、経験を誤解すると、必ずと言っていいほど仏教的な縁起説に逃げますね。いわば近代病なのかもしれませんね。@takeuchitatsuki

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posted at 14:08:01

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月4日

三島のヘルダーリンも転倒してますね。右傾化する連中はカントの美学を誤解しますね。自発的な思考(コギト)が存在の根拠となることを、今一度論理学に戻そうとする俗者に対して、感性=美学といっただけなのに、美学だけが一人歩きして、実経験と誤解する。@takeuchitatsuki

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posted at 14:27:06

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月4日

ハイデガーの受容が、破綻の内的必然性とされる中で、三島は潮騒でヘルダーリンからハイデガーで転倒したのだろうが、春樹は近作でなんとか挽回を模索してる、という話に見えている。ハイデガーの破綻ではなくカントの美学への退却という事態からの挽回だしなー。@takeuchitatsuki

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posted at 14:51:14

2015年05月05日(火)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月5日

経験という西欧近代の命題は、必ずしも私小説的な経験の実在性を意味するのではなく、なおかつロマン主義となるものでもない。そのように喩的な営為を可能にするという距離感の取り方は、三島も春樹も世代的に対照的というより、戦後的に一枚岩なんでしょうね。@takeuchitatsuki

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posted at 23:28:53

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月5日

どうやら戦後は世代を過剰に意識する同時代なんでしょうが、時代的に女流ですら、たとえば有吉より曽野といわれたのも、有吉が私小説のかわりにサーガを書いてしまう。女流のサーガ、男流の私小説、から抜け出せない時代だったんでしょう。そこから距離を取れない。@takeuchitatsuki

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posted at 23:48:31

2015年05月06日(水)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月6日

近代化できないというより、西欧化、あるいは転回できないてないのかもね。ハイデガーのカント書で反復といえば、柄谷的ループとは、非常に対照的に感じたりするのだが、どこかで転倒してるんだろうなやはり。twitter.com/Consav455/stat...

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posted at 00:16:08

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月6日

近代化できないループというより、転回に抵抗があるだけのように見える。ハイデガーはカント的言表の退却を立証するカント書で反復を遂行するが、柄谷的なループとは全く相容れない。おそらく柄谷の言う転回はどこかで転倒しているのだろう。twitter.com/Consav455/stat...

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posted at 11:39:53

2015年05月09日(土)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月9日

昨夜の論文は twitter.com/t_77/status/59... の若見理江『 カテゴリー的直観と時間性 ― ハイデガーにおけるフッサールの志向性受容』 heideggerforum.main.jp/ej9data/wakami... @LitoSnowfield ほ〜(・o・)! <面白論文

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posted at 08:20:48

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月9日

カントは直感(感性)から悟性(数学のようなもの)に退却してしまうのだが、退却する前の純粋性をフッサールは取り出した。しかしそれを存在と表明的になれなかったのは、一なる全体としての時間=純粋直感からフッサールも退却していたからだ、という趣旨ね。@LitoSnowfield

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posted at 08:25:40

りと ᙏ̤̫(3さい) @LitoSnowfield

15年5月9日

@sunamajiri このカントから新カントへ退却するかハイデガーへ進む分岐点は日本のハイデガー受容時の歪みと共に興味深いのですよね〜(*uou)> なんで退却る?

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posted at 08:29:40

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月9日

そうそう、退却というのは端的にと言うか、ただ単に、コギト(思惟)の神観念要請への退却ね。カントは神を観念のようには要請せず、一なる全体=時間の純粋性に触発される、いわば純粋な自発性を発見したけど、退却したわけだから。当然退却すれば観念論のようになる。@LitoSnowfield

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posted at 08:31:25

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月9日

そうそう。あれはハイデガー的なテーゼから転回もせず、退却していつまでも堂々めぐりする柄谷、みたいな話だったのだが、思想の人たちですらおかしいからね。@LitoSnowfield 放蕩さんのループ話ではないですが同じところをグルグル回ってもなぁ〜と

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posted at 08:57:57

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月9日

カントの純粋直感からの退却というのは観念論やロマン主義どころか、西欧でも仏教への傾倒になるんだけど、やはり日本の場合の磁場というのは、井筒の絶対的シニフィアンとしての読経の声ではないが、何でもかんでも退却しないでは済まされないものがあるんでしょう。@LitoSnowfield

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posted at 09:04:18

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月9日

そうそう、柄谷ですらそうだが、単なるバウムガルテン美学でいい、程度の感性じゃない?www(^-^)/ @LitoSnowfield つまり…カントな退却はヤバイですよ…な感覚がないという(*^o^)/

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posted at 09:09:38

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月9日

理解できていないことって暗記するしかないでしょ? 的確に分かっていることは暗記などいらない。生徒のほうが却って理解できていたりするので、国語科だとそれを引き出しちゃうのよ。他の教科でも本質は同じ。@Sergei_Micchan

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posted at 10:56:22

2015年05月12日(火)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月12日

単語(名詞)で訳文(動詞)も捉えがちな日本人には読みづらいよね。しかし、カントがデカルトの神観念要請を斥け、一者を神ではなく、純粋直感の時間とするも、退却してしまったというだけの話だから、本来日本人には自明なことだよ。@08child ハイデガー難しいな。了解と解釈も分からない

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posted at 12:35:29

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月12日

一者は人間の造り物の神のことか、いや一者は概念が根ざす時間の一なる全体性だ、というくだらん話なわけで、そこから自由になるのに美学というだけでは自由にならない。先月リトさんとLINEしてたチャットログ公開(^-^)/ bit.ly/1Pfm6KX @08child

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posted at 12:43:45

2015年05月13日(水)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月13日

猿は共通言語を理解すると実証されたのか。現代はハイデガー以来だと思うが、カントが起源論をタブーにしたというのは誤解だという時代で、それまでタブーとされた起源論とは、人類が猿と同じで共通の言語を持っていた、というタブーだったんだろうね。sign.jp/335b3ce9

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posted at 23:42:52

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月13日

ハイデガーの起源論にカントに対する反地動説的転回の原点を叙述した中田光雄によると、フッサールですら単なる音楽の起源。つまり起源論とは言語以外の起源論であることができない。twitter.com/sunamajiri/sta...

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posted at 23:52:30

2015年05月14日(木)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月14日

たとえば、アンチハイデガーを標榜しカントをトランスクリティークとすることで、起源論を語りだした柄谷行人だが、あれはハイデガーの起源論から見れば、単なる起源ないしは起源論の様態にしか見えない気がする。彼の言う他者はいつも単なる様態に見える。

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posted at 00:04:51

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月14日

柄谷が言うようなクリティークの超越論性というより、超越論性というのは、カント~ハイデガーが引き出した超越論的構想力が自発性=思惟へと至る超越論的時間規定、つまり一者性(一なる全体としての時間)に関わることでしかなく、柄谷のデカルト的コギトでは単なる一者に対する様態にしか思えない。

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posted at 00:12:45

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月14日

起き抜けのリトさんとのLINEチャットログ(^-^)/ 戦後のカルト化が戦争に直結するわけがない。www.facebook.com/kaoru.ohmoto/p... (FBに画像で投稿したら見え方が通常投稿とは異なり本文がキャプション扱いになったため再投稿)

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posted at 16:13:12

2015年05月15日(金)

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

やはり再話を構成するのは困難ね。話題は、SNSで距離感を見失ったおじさんは病的なカルトの話題しかしない、という辺りだったが、本題は、戦前ハイデガーがカント解釈で解決したようなものを隠蔽すると、オカルトではなく直接カルトになるが、それを取り戻したがっている時代になった、という話。

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posted at 10:03:56

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

大本教は戦前弾圧されたのだが、安倍政権が取り戻したい政府というのは戦前ではなく、大本教よ。日本会議というのは、大本教が政治家を教育する団体だしね。こんなんばっか。twitter.com/sunamajiri/sta...

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posted at 10:06:54

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

これも面白い。twitter.com/sunamajiri/sta... スエーデンボルグこそ、カントが批判した理性だ、といううちのご近所で岩波カント全集総監修の故坂部恵のカント観を表明的に前面に出し、ハイデガーのデカルト批判を断罪しようとしたのが柄谷行人のトランスクリティークなわけだが。

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posted at 10:12:51

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

確かに、大地震を予知する霊能力のようなもの、つまり理性をカントは誤謬として批判している、という坂部恵~柄谷行人的なカント観は妥当だが、だからといってハイデガーのデカルト批判を転覆できるという柄谷は、あまりに一本調子で信用できない。

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posted at 10:22:10

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

まあ、柄谷行人のハイデガーへの違和感というのは、日本近代文学が戦後の小説性、三島が仏教的輪廻譚に漂着するような、日本固有の小説性に対する反動なのだろうから、そもそもハイデガーへの違和感ですらなく、トランスクリティークよりハイデガーのカント観しか妥当でないと思うのだが。

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posted at 10:34:42

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

当然、戦後的な三島も柄谷も単にカント的退却の犠牲者で、ハイデガーがカント書に至る戦前、カントが時間(超越論的構想力)から退却する、というカントの理性に対する動揺を見抜けたにも関わらず、それをフロイト的な無意識と単純に短絡させる何かが禍しただけだろう。

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posted at 10:44:20

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

ハイデガーがカントの退却を問題にして、カント書に至る、いわば戦前というのは、斎藤元紀がいうように、アリストテレス霊魂論の問題から、カントの動揺をハイデガーだけが直接見抜けてしまった点にしかない。

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posted at 10:47:14

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

簡単な話なのだよ。たとえば、《分解できること(事態)》があるなら、対立項として《分解できないこと》ということがなければならないが、それはなにか?という地平にしか、話題がない。

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posted at 10:49:06

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

物が分解できるなら、分解できないことは物ではないが、それは神なのか霊魂なのか、という話。アンセルムスの神の存在証明も中世の霊魂の存在証明も、分解できない《一なる全体》の話でしかないが、そうした《理性》を批判しようとして、うまくいかなくなってしまうのだ。それを退却というのだ。

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posted at 10:51:40

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

カントが成功したのはどの辺りまでかというと、分解できないのは物(対象)ではない、空間と時間という現象だ、という発見。それによって、分解できない《一なる全体》が神ではなくなったことになるのだ。

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posted at 10:53:51

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

デカルトでは思惟=自発性が優位なのよ。我思う故に我ありなのよ。しかしそれでは神を観念として要請して受け入れなければならない。カントが発見したのは、そうした《神要請》がなくても、自発性を可能にする《一なる全体》を現象として発見したことなのよ。カントの退却というのは、そこからの退却。

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posted at 10:56:29

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

いいかえると、神は人間の捏り物であっても、空間や時間は人間が造れないのよ。それがわかれば、人間は神を捏らずに、現象に向き合えるのね。それを純粋直感(一なる全体を空間と時間に布置すること)というのよ。

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posted at 10:59:11

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

問題なのは、人間は考えてしまう。考えるというのは直感ではなく悟性なのだが、その悟性が純粋にはどのように可能なのか、というところで退却、つまり神観念要請への回帰がおこるのよ。現象がみれ(え)なくなるのね。

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posted at 11:00:26

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

西欧人というのは、全体と部分とか、分解できることと分解できないこと、というように考える。物が分解できるなら、分解できないことは、物ではないというように。ところが、日本人は、分解ができることに対して分解ができないことがあるという、思考を重視したがらない。

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posted at 11:03:58

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

カントが大々的にそこで動揺して、退却してしまう。そういう喜劇を演じたのが純粋理性批判だが、そのせいで、ロマン派どころかオカルティズムが再興してしまう。この退却は、フロイト的無意識というよりハイデガー的忘却で、日本ではなぜか勢いカルトのような語り方ばかりになっていく。

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posted at 11:07:08

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

非常にシンプルな話なのだ。カントがハイデガー的に分かれば、なにも怖いものがなくなるのはそのためなのだ。ちなみに、このように何も怖いものがなくなったタイミングで、歴史的に、第二次世界大戦になったようなものだ。

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posted at 11:09:30

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

カテゴリーで霊魂を考え=思惟するゆえに我在りと思うから、実在性を考えてしまったり、フランス人の好きな思弁に陥ってしまったりするのだろうが、それでは一なる全体はカント~ハイデガーがいうような時間の純粋性(超越論性)ではなく、神に退却してしまうのよ。

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posted at 11:11:38

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

リト @LitoSnowfield さん、ハイデガーの『カントの純粋理性批判の現象学的解釈』ポチって読むんだっけ? ハイデガーは主著より講義録が主著であるほどで充実していて読みやすいのだが、中盤以降は純粋理性批判に対するテクスチュアルなクリティックになっているから読みづらいかも。

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posted at 11:16:17

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

とはいえ、ハイデガーはカントのここ(概念の分析論)にカントの《構想力からの退却》という動揺があり、以後純粋理性批判の大部は構想力に対する戦争状態、いわば茶番だと証示するのだが、日本で定訳らしい天野訳なら bit.ly/1d0v79U @LitoSnowfield

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posted at 11:25:13

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

ちなみに定訳とされる天野訳は、ハイデガーが喝破する第一版から第二版への動揺を隠蔽してしまうような編集になっているので、訳文はさておき高峯訳のほうが、邦訳なら参照しやすい。天野訳はすすめられない。熊野訳の方がましかもしれない。@LitoSnowfield

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posted at 11:27:20

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

しかし、ハイデガーがその都度カントを引用するし、ハイデガーの和訳文に統一されているので、引用文だけの方が訳語ばかりか、述部解釈の混乱を来さない気もする。ちなみに思惟が構想力に奉仕するとしたカント解釈講義書では、構想力は想像力という訳語になっている。@LitoSnowfield

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posted at 11:43:09

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

ハイデガーが難読に思えるのは、カントが構想力に奉仕するだけの思惟や自発性を純粋化させようと退却した茶番を叙述して難読化しただけで取るに足らない。上の箇所では概念の多様を触発する一性が問われているだけで、ハイデガーはそれ以外に問題はないと論証していく。@LitoSnowfield

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posted at 11:47:37

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

その概念の分析論の6段落に対するテクストクリティークで、論理学的分析では悟性や思考は現象に達さない。空間と時間という一性だけが、思考(概念)の多様を保証している、つまり数学のようなサブカテゴリーでは、人間の思考の多様性は純粋綜合されない、そんな話題をしていることになる。

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posted at 11:53:02

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

肝になるのは、《統一とか全体》に対する《多様としての思惟》という対立項ね。ハイデガーは、なぜ多様があるのか、という話を、その論証に先立って超越論的分析論で、カントの一性の問題として暴露してしまっているからなのだが。

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posted at 11:54:34

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

それは、ひとことでいえば、カントが一性だけを叙述しようとしている、ということで、多様というのは一性に対する多様でしかないないのに、一性を度外視しては、多様性、つまりカテゴリーは得られない、という話なのだが。

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posted at 11:55:09

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

非常にスリリングで面白いよ。ハイデガー以外の人の語りが、つまんなくみえてくるのも、こういうところだから。カントを、カテゴリーを思惟する故に実在性を問うている、と誤読する人々に向けて、ハイデガーはカントは怠っていないが、単に論証できなかっただけ、と一蹴してしまう。

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posted at 11:57:31

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

最近、他の人の語りがつまらなくみえて困っている。おそらく、第二次世界大戦を目前の時期に、そうなったんだろうな、みんな他のこと(ハイデガーによるカント解釈以外のこと)が凡庸に見えてしまったタイミングで、一気に戦争になったとしても不思議ではない。

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posted at 11:59:12

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

こうしたカントもアリストテレス同様、眼前の対象を現象と受け取れていない、というカント講義書の話はカント書の構想力の超越論性としての超越論的時間規定の因果律に対する優位に結実するのだが、それで全て問題が解決してるので、戦争ぐらいしかやることがなくなってしまったんだろう。まわりがね。

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posted at 12:03:02

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

戦後以降、今はそれがまた覆われて見えづらくなっているので、カルトのようなものが台頭するのは不思議ではない ある意味、カルト的に問題が隠蔽されているので、戦争なんかおこらんとおもうよ、今は。イスラムのプラトニズムだけ戦争になるみたいだが。

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posted at 12:04:41

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

デカルトの神観念要請に唯一応答できたカントが、一者を構想力を触発する時間と明確化できたのに、動揺して退却してしまった。それでデカルトの要請が謎掛けのように残っていたのだが、ハイデガーが全て払拭してしまった。しかし、戦後は柄谷がハイデガーを批判してデカルトというような事態なのだ。

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posted at 12:07:11

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

ハイデガーカント講義によれば、カント自身、概念の分析論(概念の多様の統一性の根拠)で、それはアリストテレス霊魂論の構想力(時間による純粋触発)だ、と口を滑らしてしまうのだが、その瞬間から、カント自身もうわけがわからなくなっていくのだ。完全に精神病状態といっていい。

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posted at 12:10:18

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

こうしたカント講義書は、斎藤元紀氏のハイデガー読本の要約が、ハイデガー以上に非現前的時間に言及していて秀逸だが、しかしハイデガーの本文の方が読みやすいだろう。ただ道に迷ったら、斎藤元紀の要約に立ち返るとよい。いま話したあたりはここ。twitter.com/sunamajiri/sta...

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posted at 12:12:47

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

日本の状況に戻れば、戦後はこうしたハイデガーによるカント退却の解決のストレートさが、なぜか迂遠に封印されて、戦前のカルトのようなものがますます台頭している。カルト的であればあるほど戦争にはならない。ある意味平和ボケのようなものだ。日本のリベラルの迷走もそのあたりにあるのだろう。

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posted at 12:14:59

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

戦前はハイデガーによるカント的退却の解決は広範囲に共有され、そのために戦争のようなことにも直結し得たのだろうが、なぜか今では権力者は、そうしたものから疎外されることで権力を得ている。それでは戦争もできないだろう。みんな被害妄想しているが。

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posted at 12:18:34

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

しかし、今では《前-退却的カント》と《後-退却的カント》しかなく、後者のほうが優勢だった状況を、ハイデガーが転覆させた後だ。確かに、退却的カントの方が何かと学問にとっては有用だが、それは単に有用というだけだ。ハイデガーのカント解釈の秀逸さは、どんな解説書よりもストレート。

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posted at 12:22:04

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

このハイデガーの直球を回避すると、おそらく柄谷行人のようなアンチハイデガーのような起源論になる。カントにとって一性は時間なのに、柄谷にとって時間はフロイト的無意識となるためか、単独者を一性にしてしまう。しかしそれは転回ではなく転倒だろう。

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posted at 12:24:08

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

柄谷はデカルトのコギト(思惟)は、土着に呪縛されず外国に旅することで、マルクスだけがそうやってカントを差異性から読んだが、ハイデガーは土着に呪縛され、カントを誤読した、とトランスクリティークで捲し立て、それがナショナリズムであるようにいうのだが、おそらく転倒だろう。

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posted at 12:25:43

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

ところで、柄谷行人のトランスクリティークで引用されるハイデガーは、旧岩波文庫版の桑木のひどい訳文なのだが、柄谷の読書というのは、今日ハイデガーは全集を主著とするという傾向と著しく乖離しているように思える。そうした不正確なヤマカンに何か意義があるとは到底思えない。

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posted at 12:29:00

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

と、昨日朝、リト @LitoSnowfield さんとのカジュアルすぎるLINEチャットのログを転載しようとして、大幅に再話するはめになった連投終わり。あとはリトさんの『カントの純粋理性批判の現象学的講義』前半の超越論的感性論の感想をまつばかり。(笑)

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posted at 12:32:17

大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

15年5月15日

ツイートまとめ@FB(^-^)/ 柄谷行人のトランスクリティークに見られるハイデガー批判の是非について。
www.facebook.com/kaoru.ohmoto/p... ハイデガー『カント解釈講義』から『カント書』というカント退却論は、柄谷においていかに回避されているのか?

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posted at 15:11:15

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