hhasegawa
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- 自己紹介 長谷川晴生(Haruo Hasegawa)。自宅研究員(ドイツ文学・思想)。経歴、著作、ほかに使用中のSNSにつきましては下記ウェブサイトをご覧ください。DMは相互フォロー間のみと設定しておりますので、御用の方はtokan@nifty.comまで。
2023年01月10日(火)
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シューラー、親交のあったクラーゲスの論考では、なにやら異能の人としてよく登場するし、後はベンヤミン(本人発テクストからベンヤミン論多数)でも多数登場して、異様に神秘的なオーラに包まれた人物という感がある(ドイツのテレスマ社から出てる作品集のために独語勉強しなおそうかと思った)
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posted at 23:20:34
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他にもリルケとか聖別された肉体のあの人らとかご本尊のヒトラー(ヒトラーにとってシンボル(オカルティズム)とかはぶっちゃけどうでもいい、は卓見)、ウンゲルン=シュテルンベルク(!)とか本邦では卍(©谷崎潤一郎)とか、とにかく綺羅星のような登場人物勢ぞろいゴージャスな気分になれます
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posted at 22:09:42
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エヴォラの異教(それはシェーラーよりかはむしろローゼンベルクに近い)にせよ、ベンの古代趣味にせよ、共通項として徹底的にアンチシェーラー的な、すなわち秩序を形成するものとしての男性性への傾倒が見られるのは興味深く、このあたりはドゥーギンも(そしておそらく他の新右翼も)踏襲しているところ
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posted at 22:06:05
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ハーケンクロイツの文化史、最近本邦でもいくつかの周辺文化史とかで着目されてるユリウス・エヴォラについても1章割いており、本書での焦点はゴットフリート・ベンとの関係で、もろに本場イタリアのファシスト(異教趣味)な前者と表現主義→保守革命派な(シュミットぽくはある)な後者の関わり
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posted at 22:02:58
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訳者はそのシェーラーの思想とシンボルにウテナを見ていることを付言すべきで(訳者解説(労作!)ではわざわざあからさまなアリュージョンまである)、反ユダヤの切り口や伝説も多い人物(ただ本書では、直接的なナチとの関係は否定されている)だけれども、今の世また読み直されるべき作家ではないか
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posted at 21:56:36
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ユダヤ=キリスト教に連なる“近代”に、少年と少年、少女と少女の連なり(今だったらシスターフッドなりブラザーフッドと呼びそう)を異教の支配したかつてのように形而上に高めることで抗するシェーラーの思想を“LGBTQ文学”と呼ぶとか(確かにそう)
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posted at 21:52:58
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個人的には、訳者陣の言説を割とウォッチしてたところあるので、鉤十字とミュンヘン宇宙論派の関わりを大きく取り上げてくれたのがうれしい(とりわけアルフレート・シェーラー)のだけど、本書では邦語の他の書籍では得られないオリジナルな視点もあって参考になった
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posted at 21:48:48
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ハーケンクロイツの文化史、鉤十字のシンボルを軸に“近代”に抗するカウンター思潮(諸々の異教であったり“東洋”であったり)を総まくりにしていくカウンターカルチャー史として出色の面白さだったし、終章でヒッピーまで視野に収めているのは要するにアングラカルチャー前史でもあるわけで読みでがある
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posted at 21:45:37