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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年10月18日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月18日

石持浅海「パレードの明暗」読了。スーパーで元婦警が察知した犯罪の気配、パレードに仕掛けられた罠、女児の母親にかけられた爆弾テロ犯の嫌疑……盟友・大迫警視長の語る事件の概要から名探偵・座間味くんが隠れた真相を暴き出す。

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posted at 00:32:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月18日

「心臓と左手」からの、飲み食いしながら座間味くんが安楽椅子探偵形式で謎を解く、全七編収録の短編集。帯には「そのひと言で、世界が反転する」とあるが、全体的にこれまでのシリーズ作品と比べて真相が分かりやすく、驚きは最も少ないように思う。

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posted at 00:33:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月18日

強いてベストを挙げるなら皮肉な真相が印象的な「キルト地のバッグ」だが、いかんせんマンネリ感が否めないので、そろそろ違った展開を期待したい。

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posted at 00:34:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月18日

加藤元浩「Q.E.D.iff」5巻読了。山で滑落し重傷を負った大学生が病院で何者かに命を狙われた。だがその犯人は追跡中の可奈の目の前で上着だけ残し忽然と姿を消してしまう「イーブン」、不可解な二つの密室殺人とそれに絡む冤罪疑惑に新米刑事・菊乃と燈馬が挑む「不完全な密室」の二編収録。

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posted at 01:43:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月18日

収録作二編のうち「イーブン」は二転三転する関係者たちの証言から導き出されるロジックに見るべき所はあるものの人間消失の真相が些かアンフェア気味かつ事件から浮いてしまっているのが気になる。むしろ今回の本命は作者初のミステリ小説の主人公・菊乃と燈馬が共演する「不完全な密室」の方だろう。

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posted at 01:43:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月18日

こちらは「イーブン」と異なり、起こる事象が全て綺麗に繋がるばかりか、その結果浮かび上がる「不完全な密室」が作られた動機が素晴らしい。細かいところを見れば気になる点もなくはないが(最初の密室事件が上手く行き過ぎなど)、それを差し引いても作者の狙いに唸らされる秀作である。

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posted at 01:43:45

2016年10月19日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月19日

青崎有吾「アンデッドガール・マーダーファルス2」読了。1899年、ロンドン。怪盗アルセーヌ・ルパンの手からフォッグ邸のダイヤを守るべく呼ばれたのは怪物専門の探偵・鳥籠使い一行と世界一の探偵シャーロック・ホームズだった。宝石争奪戦を制し、最後に笑うのは!?

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posted at 01:27:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月19日

シリーズ二作目の本作は粗筋からも察しがつくように本格ミステリというより冒険活劇色の強い内容になっている。といっても本格ミステリ要素が全くないわけではなく、例えば鳥籠使い一行がルパンに対し打ち出した策は一作目同様ある特殊設定を活かし、こちらの意表をついてくれる。

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posted at 01:27:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月19日

更にそこからはオールスターキャストによる伝奇バトルに突入。全キャラに見せ場を与えなければいけない都合上、一進一退の攻防をやり過ぎてやや中弛みのきらいはあるものの、これでもかとばかりに盛り込まれたエンタメ精神には頭が下がる快作と言っていいだろう。

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posted at 01:28:20

2016年10月21日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月21日

東川篤哉「かがやき荘アラサー探偵局」読了。テレビの下敷きになった射殺体、夜中に独りでに回っていた洗濯機、浮気を疑われた老紳士の不可解な行動……西荻窪にあるシェアハウス「かがやき荘」で暮らすアラサー女子三人組が家賃を免除してもらう代わりに事件の謎を解く。

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posted at 00:57:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月21日

全四編からなる新シリーズ一作目。ここ最近の東川作品というと「ネタは小粒だけど作りは丁寧」なのが特徴だが、本作もまた微妙なタイトルとは裏腹にミステリとしては(四編目を除いて)堅実な内容に仕上がっている。

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posted at 00:58:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月21日

その中でも特に優れているのは二編目の「洗濯機は深夜に回る」で、定番のネタをタイトルに象徴される不可解な謎と結び付けることにより、新鮮な切り口で楽しませてくれる点がいい。

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posted at 00:58:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月21日

その他一編目はトリックそのものより、ギャグ的シーンが後々重要になってくる所が、三編目は小粒なネタを伏線で丁寧にフォローしている所が良かった。

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posted at 00:59:16

2016年10月22日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月22日

葉真中顕「コクーン」読了。1995年3月20日、カルト教団「シンラ智慧の会」の教祖の命を受け、白装束に身を包んだ六人の信者が丸の内で無差別乱射事件を起こす。全ては1958年、一人の女が呪われた子を産む決意をした日に始まる――ここは、狂った神のつくった〈悪の世界〉。

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posted at 20:38:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月22日

オウム事件がモデルと思われる宗教テロ事件に関わった人々の絶望と救済を描いた連作長編。ミステリ的な話もあるが、基本的にはSFと幻想風味のある群像劇のような内容で、次第に明らかになっていく登場人物たちの意外な繋がりが面白い。

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posted at 20:38:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月22日

ミステリとしては三編目の「サブマージド」が秀逸で、津波に巻き込まれて死んだ兄のことを妹が調べていくにつれ、パズルのピースが嵌まっていくかのようにバシバシ回収されていく伏線と計算された設定の妙に唸らされる。

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posted at 20:39:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月22日

本作は暗黒のセカイ系小説であると同時に、見る人によって異なる物語に真実とは何かを考えさせられる秀作である。

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posted at 20:39:41

2016年10月23日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月23日

浦賀和宏「緋い猫」読了。ある殺人事件の犯人として疑われていた洋子の恋人・佐久間が姿を消した。佐久間を追って故郷である東北の寒村を訪ねた洋子はそこでかつて彼が飼っていた三毛猫を見付ける。だが、村人たちは佐久間はいないと口を閉ざし、洋子を監視し始めたのだった。

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posted at 16:01:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月23日

前半と後半でがらりと変わる展開のギャップが凄まじい作品。詳しくは語らないが、後半の展開の方が作者らしいと言えるだろう。また本作の内容紹介や帯には衝撃的な結末とあるが、タイトルの意味やキャラ設定を見るに最初から計算してこの結末にしているところがなんとも意地が悪い。

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posted at 16:01:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月23日

但し、いわゆるミステリ的なサプライズではないので、そこを期待して読んでしまうと少々肩透かしを覚えてしまうかもしれない。とはいえ、それさえ目を瞑ればどこに着地するか分からない感覚が楽しい作品である。

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posted at 16:02:18

2016年10月26日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月26日

紙城境介「遊者戦記 #君とリアルを取り戻すRPG」読了。SNSにばら撒かれた暗号を解き現実世界に隠された扉に辿り着いた者だけがログインできる世界初のVRRPGの虜になるリオとサクラの二人。だが、やがて彼らは気付く。世界の真実に迫る時、現実の未来はゲーマーたちに託されることを。

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posted at 00:13:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月26日

ファンタジーミステリの意欲作「ウィッチハント・カーテンコール」でデビューした作者の二作目。一言でいうなら「ウィッチハント・カーテンコール」の作者が「ソードアート・オンライン」を書いたらこうなりましたという内容で、一応ミステリとして読むこともできる。

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posted at 00:15:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月26日

但しホワットダニットとして見ると設定と伏線から真相が容易に見抜けてしまう上に(前作を読んでいると尚更)、実在する固有名詞の無神経な使い方が気になる。その反面、ホワイダニットという点ではなかなか面白いことをやっており、加えて最後の仕掛けも巧く決まっていると思う。

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posted at 00:16:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月26日

総じて一長一短のある印象だが、「ウィッチハント・カーテンコール」を今の流行りに合わせて書き直したらこうなるという点では興味深い作品である。

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posted at 00:17:36

2016年10月29日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月29日

山田正紀「仮面(ペルソナ)」読了。経営難に陥ったクラブのお別れ会を兼ねた仮装パーティーに七人の男女が集まったその夜、完全密室の店内で惨劇は起こった。姿なき毒殺犯、ワイン・セラーの密室、ダイイング・メッセージ……偶然バイトで事件に遭遇した美少女探偵・風水火那子の推理が冴える。

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posted at 20:03:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月29日

美少女探偵・風水火那子シリーズの二作目。特殊なクローズド・サークル、不況を赤死病に見立てた演出、手記の扱い方など面白いところはあるのだけど、肝心の真相が特殊知識のオンパレード過ぎて驚きではなく「へえ、そうなんだ」としかならないのが難。

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posted at 20:03:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月29日

加えて一部の仕掛けに関しては明らかに映像向きで、小説だとイマイチ伝わりづらいのが残念。作者の労力は認めるものの、それに見合った成果があったかどうかは微妙な作品である。

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posted at 20:04:18

2016年10月31日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年10月31日

ポール・アルテ「狼の夜」読了。人狼伝説と絡めた足跡なき殺人物。アルテ作品と言うと一部の例外を除きプロットはいいのにトリックは微妙という印象があるが、本作に関してはその微妙なトリックだけを抜き出して書いた感が否めない。というかもっと他に紹介するものはなかったのだろうか……。

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posted at 00:41:42

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