麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2010年10月23日
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2010年10月23日(土)
野崎まど「死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~」読了。生物教師の主人公が着任した学園には永遠の命を持つ死なない生徒がいるという噂があった。ある日、主人公は自分がその死なない生徒だと名乗る少女と知り合う。だがその二日後に少女は何者かによって首を斬られて殺されてしまう。
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posted at 17:18:27
まず本作をミステリとして見た場合、焦点となるのはやはり犯人の正体とその動機ということになるのだろうが、これに関しては残念ながら、あまり意外性は感じられない。しかし、だからと言って本作を凡作と見做すのは全くの早計である。何故なら、作者の狙いはそこにはないのだから。
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posted at 17:19:37
作者の狙いが明らかになるのは終盤、犯人の正体とその動機が判明した後のことだ。そこで作者は、ミステリという枠を軽々と越えてみせる。その衝撃はある意味、「[映]アムリタ」以上と言っても過言ではないだろう。本作読了後、改めて確信した。……やはり野崎まどはただ者ではなかった、と。
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posted at 17:20:51
本作を本格と言っていいかどうかは際どいところだが、個人的には今年のベスト5に入れたいぐらい、気に入った。しかし、改めて本作を読み返してみると、とんでもないところに堂々と事件の重大なヒントが書かれていることに驚かされる。こういった大胆さもまた本作を気に入った理由の一つだったりする。
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posted at 17:39:41
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