麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年01月17日
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2011年01月17日(月)
竹本健治「狂い壁 狂い窓」読了。築六十年近くなる病院を改装したアパート「樹影荘」では奇妙な現象が続発していた。天井から滴る血、部屋を覗く蝋面、投げ込まれたマネキンの首、トイレの死の文字、荒らされた鉢植え……そうこうしているうちに今度は「樹影荘」の住人が首吊り死体で発見される。
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posted at 20:56:08
一読、戸川昌子「大いなる幻影」とダリオ・アルジェント作品を掛け合わせたような印象を受けた。本作はジャンルで言えばミステリに当たるが、その構成、描写は間違いなくホラーそのものである。一応ミステリなので謎解きがあるものの、こうして読み終わった今もあまりミステリという感じがしない。
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posted at 20:57:41
そして本作の主役は何と言っても「樹影荘」という建物だろう。本作の大半はこの建物を描くことに費やされていると言っても過言ではない。最終的に「樹影荘」は焼け落ちてしまうものの、できることならこの恐怖の館にいつまでも囚われていたかったと思わせる強烈な魅力が本作にはあると思う。
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posted at 20:58:55
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