麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年03月08日
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2011年03月08日(火)
加賀美雅之「縛り首の塔の館」読了。本作は加賀美作品ではお馴染みの「人狩り紳士」ことパリ警視庁の予審判事、シャルル・ベルトランが五つの不可能犯罪に挑むミステリ連作集である。本作について良い言い方をすれば「古きよき本格」ということになるのだろう。
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posted at 21:35:06
だが、残念ながら自分は本作を読んで、ただの「古臭い本格」としか感じなかった。例えば本作の収録作の幾つかは手垢のついたトリックを使っているが、別にそれを悪いと言うつもりは毛頭ない。何故なら手垢のついたトリックでも見せ方一つ変えただけで見違えるくらいの効果を発揮する場合があるからだ。
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posted at 21:36:28
だが本作の場合その見せ方すらも手垢まみれなのがいただけない。他にも無神経とも言える文章の誤りや、あからさますぎる手掛かりの出し方にはゲンナリ。あと「白魔の囁き」のトリックについて作者は『「バカミス」と受け取られかねませんが』と語っているが、こういうのはバカミスとは言わないと思う。
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posted at 21:37:48
あえて言うなら、ただのご都合主義であり、個人的にはこれをトリックと言ってしまうのはどうかとさえ思う。色々辛辣なことを言ってしまったが、デビュー作から追い掛けている作者だけに次回こそは頑張ってもらいたい。
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posted at 21:38:58
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